東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 本編の方ですが、本当に本当の最初ということなので少し状況説明等が多めになってます、四コマのように短いお話を挟んだりしてます。

 そして会話が中心になっており、舞台がゆかりんハウスという紫の作ったスキマ空間で物語が進行するのであまり目立った場面の動きはありません、華扇たちがする会話を楽しんでいただければと思います。


 それと三日間あるので一日二人、そのキャラにあったエピソードを挟んでいきたいと思います



 それでは始まります♪




ーー 照りつける太陽 ーー First day

 

 

 【マヨヒガ、副音声のお二人】

 

 

八雲紫『さてさて、自己紹介が終わって各々動きだしたわね』

 

 

八雲藍『まずは家の中の確認をしておきたいでしょうからね』

 

 

紫『最初に何を見に行くかで性格出ると思うのよねぇ』

 

 

藍『そうですかね?』

 

 

紫『ほら、チルノとメディスンは外だし、阿求なんか真っ先にお風呂場行ったわよ?』

 

 

藍『……阿求、疲れが取れると良いな』

 

 

紫『もちろん取れますとも♪』

 

 

 

 

 

 

 

 【ゆかりんハウス、二階】

 

 

黒谷ヤマメ「お~、本当に着替えが置いてあるねぇ♪ まぁ、いつも着てる服と同じだけどね」

 

 

ヤマメ「紫が複製でもしたのかな? 地底と違って地上は暑いからねぇ、これは助かるよ♪」

 

 

ヤマメ「…? そういやチルノと私の部屋は布団だったけど、他はベッドなんだね」

 

 

ヤマメ「ベッドかぁ…地底じゃ地霊殿にしか無いからねぇ、憧れるかも…」

 

 

ヤマメ「一日だけ部屋交換してくんないかな? なんてね♪」

 

 

ヤマメ「? おや、張り紙?」

 

 

 

 

『家具などのお申し込みは一階の黒電話から! ゆかりんハウスの管理人より』

 

 

 

ヤマメ「ふはっ…! あっははははっ! な、なんだいこりゃあ! ふくくっ…!」

 

 

ヤマメ「黒電話ってあの黒くて変な紐が着いてるやつかい? あははっ! いやぁ、管理人さんには感謝しなくちゃねぇ♪」

 

 

ヤマメ「ベッド頼んだら交換してくれるかな?」

 

 

 

 

 

 【一階 風呂場】

 

 

稗田阿求「銭湯の脱衣所みたいですね、服を入れるかごもありますし乾燥機と洗濯機、体全体を映せる鏡も六つ、これドライヤーでしたっけ? あ、歯ブラシまで…違和感があるのはここの部屋の空間だけ他の部屋とかけ離れているからか…広すぎますね」

 

 

阿求「空間を切り取って繋げているのでしょう、紫さんならやりかねない」

 

 

阿求「…さて、問題の温泉ですが」チラッ

 

 

 

 阿求は風呂場へ続く引き戸の扉の前に立っている

 

 

 

阿求「私を満足させてくれる程に広いんでしょうね? ふふっ、五右衛門風呂みたいな貧相で足も伸ばせない風呂だったら紫さんの幻想郷縁起の欄にあること無いこと書いてやりますからね♪ ふふふふっ♪」

 

 

 

 

 

紫『藍! 今の聞いた!? ああいうのを職権濫用っていうんじゃないの!?』

 

 

藍『紫様だって職権濫用するじゃないですか、しかも息をするかの如くさらっとなさる時ありますよね』

 

 

紫『ゆかりんそんなことしないわぁ!』

 

 

藍『心当たりなら山の様にある筈だぁ!』

 

 

 

 

 

 

阿求「…! さぁ、開け! 私の夢の扉っ!」スッ

 

 

 ガララッ!

 

 

阿求「……!! こ、これは…!?」

 

 

阿求「温泉の湯気から香る檜の香り…! おっ…!」

 

 

阿求「うん…! うん! これは肩こりに間違いなく効能がある! そして広さもバッチリ! 大人が六人…いや二十人は並んでも大丈夫な程の広さ、チルノさんとメディさんが水泳大会を開催したとしてもゆったり出来るわね! 檜風呂とは分かってるじゃないですか♪ …あれ、造りが博麗神社の温泉と大きさは違えど似てますね」

 

 

阿求「…! そうだ! シャワー…!」スッ

 

 

 

 阿求は六人分設置してあるシャワーホースの一つを手に取る

 

 

 

阿求「! 良し! 固定式ではない! 手に持てるわね、後はシャワーから出る水の威力を…!」スッ

 

 

 

 キュッ! サァァァァ…!

 

 

 

阿求「! よぉし、よしよし! 強すぎず、弱すぎない! そうよこれよ! これぐらいがちょうどいいのよ! 人里の温泉も見習ってほしいものだわ、固定式でシャワーチョロチョロじゃイライラするのよ、まったく…」

 

 

 

 

 

紫『どっ…! くふふっ…! ど、何処の温泉評論家なのよ、あっははは!』

 

 

藍『ふふふはははっ…!』プルプル

 

 

 

 

 

 

 

阿求「これどうやってお湯沸かしているのかしら、興味があるわね…あぁ、早く入りたいなぁ」

 

 

阿求「……!」

 

 

阿求「さ、最後には紫さんにお礼言わないとですね…」

 

 

阿求「ゆかりんなめんな…って言われそうね、ふふっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

紫『ほんとよ、ゆかりんなめんな! ってね♪』

 

 

藍『温泉、紫様の拘り入ってますよね』

 

 

紫『幻想郷住人って温泉好きな人多そうじゃない? だから気合いが入ってるのよ』

 

 

藍『気合い、入りすぎじゃないですかね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 【一階 リビング】

 

 

紅美鈴「へぇ、ダイニングキッチンなんですね、これはガスコンロ…うん、紅魔館と同じ様なタイプの物ですね、使い勝手が同じなら料理も楽勝です♪ 調味料も色々な物がありますね、あ♪ 素麺もある♪」

 

 

美鈴「水道も…ん? このスイッチは…?」スッ

 

 

 カチッ

 

 

美鈴「…? あっ、すごい! 硬水と軟水使い分けられるんですか、へぇ~…これ咲夜さん欲しがりそうだなぁ♪」

 

 

茨木華扇「…」ジーッ

 

 

美鈴「華扇さんすごいですよこれ…ってどうしたんですか?」

 

 

華扇「い、いえ…その…」

 

 

美鈴「? さっきから冷蔵庫とにらめっこしてますけど…開けないんですか?」

 

 

華扇「こ、この…この冷蔵庫を開けっ…開けてっ…! 私は押し寄せて来るであろう様々な誘惑に打ち勝つ事が出来るのでしょうか…!」プルプル

 

 

美鈴「…へ?」

 

 

華扇「八雲紫のことです、外の世界の見たことも味わった事も無いようなスイーツや食べ物をこの冷蔵庫に保管している可能性があります」

 

 

華扇「私には…! その食べ物たちの声が聞こえるんです…! 『華扇様、私を食べてください!』『ゆっくり味わっていってね!』等々『あぁ…! そんなこと言われたら食べずにはいられないっ!』と、なってしまう自分がいるのです」

 

 

美鈴(華扇さんって面白い人だなぁ、食べる事が好きなのかな?)

 

 

華扇「仙人としての修業で断食をやったことのある私でもその誘惑だけには負けてしまうことが多々あって…失敗する事が何度か…うぅ…」

 

 

美鈴「あの…その修業は今なさってないんですよね? なら我慢する必要は無いと思うんですが」

 

 

華扇「し、しかし…! 仙人としての心構えと言いますか、誘惑に負けるなど」

 

 

美鈴「ふふっ、良いんじゃないですか? 我慢しなくても、ほら、我慢も時には体に毒となる、と言いますし」

 

 

華扇「……紅美鈴」

 

 

美鈴「美鈴、でいいですよ♪」

 

 

華扇「! …美鈴」

 

 

華扇「気分転換もたまには必要、我慢ばかりしていては心にゆとりは持てない…」

 

 

美鈴「ですです♪ 修業にもメリハリ、ですよ」

 

 

華扇「ふふっ、そうですね…では美鈴、私の抑制が効かなくなってしまったら止めていただけますか?」

 

 

美鈴「えっ?」

 

 

華扇「実は、その…た、食べ物には…目が無くてですね…特に甘味とかスイーツは特に」

 

 

美鈴(あ、やっぱりそうなんだ)

 

 

華扇「我慢をしなくて良い、つまり我慢が解かれたら我を忘れて手当たり次第バクバク食べてしまいそうで怖いのですよ…」

 

 

美鈴「分かりました、華扇さんがどうにかなってしまったら…何とかしてみます」

 

 

華扇「助かります…ありがとう美鈴」

 

 

美鈴(でも実際どうなるか分からないし、華扇さんの食べる量が分からないから…う~ん…)

 

 

華扇「では、冷蔵庫開けましょうか♪ 早く開けましょうそうしましょう♪」スッ

 

 

美鈴「そ、そうですね」

 

 

 

 華扇はドアが四つある冷蔵庫の一番上のドアを開けた

 

 

 

華扇「…!!」

 

 

美鈴「…? あ、手紙?」

 

 

 

 『今は夏なので夏に因んだ食べ物を入れておきました、人里のはもちろん外の世界の食べ物もあるわ、三日間、素敵な料理で食卓を彩ってね♪』

 

 

 

美鈴「紫さんかな…? お~! すごいなぁ、お肉がたくさんありますね、これは魚? 見たこと無いけど調理したらきっと美味しいですよね、幻想郷にも魚はいるけどこれは海の魚なんだろうなぁ」

 

 

美鈴「こっちのドアは…? 氷と野菜と、冷凍…食品? なんですかこれ、どう調理するんでしょう…あ、説明が裏に書いてある、何々…?」

 

 

美鈴「……えっ!? 温めるだけでそのまま!? へぇ、作っておいてそのまま冷凍してあるんですねぇ、凄いなぁ、外の世界の食べ物♪」

 

 

華扇「…」ジッ

 

 

美鈴「選り取り見取りですね♪ どれから食べたら良いか迷っちゃいますね、華扇さん」

 

 

華扇「…」プルプル

 

 

美鈴「華扇さん?」

 

 

華扇「こっ…このっ…! 謎の袋に入っている『とろふわスーパージャンボシュークリーム』とは一体っ…!」プルプル

 

 

美鈴「か、華扇さん!? 今は朝ごはんで…! ほ、ほら! パンとか白米とかありますから」

 

 

華扇「こ、これが朝ごはんでも私は一向に構わないっ!」クワッ

 

 

美鈴「か、華扇さーん!?」

 

 

 

 

 

 【ゆかりんハウス、外、屋根】

 

 

チルノ「おぉー! すっげぇ!」キラキラ

 

 

メディスン・メランコリー「あんたさっきから『すっげぇ!』しか言ってなくない?」

 

 

チルノ「だってすっげぇじゃん! 見てみろよぉ!」

 

 

メディ「見てるわよ、大草原でしょ? ね、スーさん♪」

 

 

スーさん「~♪」フヨフヨ

 

 

メディ(んー、大草原は良いけど…花が無いわね、種も無いから咲かせるのは無理かしら)

 

 

チルノ「うお~…! 妖精の森も木が無かったらこんなに広いのかなぁ、空から見る景色と地上から見る景色は全然違うって大ちゃん言ってたっけ」

 

 

メディ「あんたが住んでる森ってこんなに広いの?」

 

 

チルノ「とっても広いぞ! …って知ってるんじゃないのか?」

 

 

メディ「? あぁ、あのね? スーさんは妖精の森に住んでる訳じゃないから、私とずっと一緒にいるのよ」

 

 

チルノ「妖精なのにか」

 

 

メディ「妖精だからって森に住んでる奴ばかりじゃないでしょ?」

 

 

チルノ「? ?? あ…た、確かに…」

 

 

メディ「やっぱあんたって…」

 

 

チルノ「ば、バカじゃないぞ!」

 

 

メディ「まだ何も言ってないけど」

 

 

メディ「ん~…それにしても、あの大きな木は何なのかしら」

 

 

チルノ「あの木見たことあるぞ、何処で見たかは忘れたけどな! はっはっは♪」

 

 

メディ「忘れてたらダメダメじゃない…」

 

 

チルノ「あの木も気になるけどあたいはあの川が気になるな!」

 

 

メディ「川ねぇ、魚だっけ? それいるのかしら」

 

 

チルノ「近くにカエルいるかな、凍らせてやるぞ!」

 

 

メディ「思ったけどカエル凍らせて楽しいの?」

 

 

チルノ「楽しいぞ♪ メディもやってみればいいのに」

 

 

メディ「いや、私の能力じゃ無理だから」

 

 

チルノ「じゃああたいの氷貸してやるぞ」

 

 

メディ「貸してもらっても凍らせるのは無理でしょ、カエルの側に氷置いても勝手に凍ってくれないじゃない」

 

 

チルノ「…? そーなのかー?」

 

 

メディ「…やっぱあんたってバ」

 

 

チルノ「バカじゃないもん!」

 

 

 

 

 

 

 

 それぞれがゆかりんハウスの探索を終えた後、朝食をとるため全員リビングに集まって来ていた

 

 

 

 【リビングで初めての朝食】

 

 

 

美鈴「少し遅い朝食になりましたが、どうぞ♪」スッ

 

 

ヤマメ、メディ、チルノ「おぉ~!」

 

 

 

 一日目の朝食は、六人それぞれに焼いてバターを塗ったパン二枚、ふわふわの卵焼き、焼いたソーセージを三本、新鮮レタスとプチトマト二個、飲み物は紅茶となった

 

 

チルノ「うんまそー♪」

 

 

阿求「おや、洋食なんですね」

 

 

美鈴「阿求さん和食の方が良かったです?」

 

 

阿求「いえ、洋食もいけます、それにとんでもないですよ? 私としては作ってくれるだけでもありがたいのですから」

 

 

美鈴「あぁ、良かったです」

 

 

ヤマメ「これ全部あんたが作ったのかい?」

 

 

美鈴「はい、咲夜さんの見よう見まねですけどね」

 

 

ヤマメ「見よう見まねでここまで出来ればすごいよねぇ♪」

 

 

美鈴「あはは、ありがとうございます」

 

 

メディ「あれ? ねぇ、何で華扇のパンだけ一枚少ないの?」

 

 

美鈴「あ…そ、それは…」

 

 

メディ「?」

 

 

華扇「良いんです、一枚で良いんです」

 

 

チルノ「何で? お腹空いて無いのか?」

 

 

華扇「空いてますよ? ですが一枚で良いんです、これは自分を戒めるための一枚なのです」

 

 

チルノ、メディ「へ?」

 

 

阿求「……朝食の前になんか食べ」

 

 

華扇「食べてません」

 

 

阿求「……」

 

 

華扇「なんにも食べてませんから」

 

 

ヤマメ(食べたんだろうねぇ)

 

 

阿求(なんか食べたんだ、恐らく冷蔵庫の中にあったであろうお菓子か何か…人里の甘味等の食べ歩きが趣味だと私にバレて無いとでも思ってるんですかね)

 

 

美鈴(シュークリーム食べちゃったからなぁ…)

 

 

チルノ「? 何だか良く分かんないけど早く食べようよ!」

 

 

メディ「そうね、食べましょ♪」

 

 

華扇「それでは…食に感謝を込めて」

 

 

 

六人「いただきまーす!」

 

 

 

チルノ「んぐっ…! !! うんまっ♪ 玉子甘っ♪」

 

 

メディ「ふふっ♪ トマト美味しい♪」

 

 

阿求「はぁー…♪ この後仕事が無いというだけでも最高なのにお料理まで美味しいのは最高の贅沢です♪」

 

 

ヤマメ「本音が出ちゃってるねぇ」

 

 

美鈴「あはは…」

 

 

華扇「…♪」モグモグ

 

 

華扇(んふふ♪ 美味しい~♪ 幸せです~♪)

 

 

ヤマメ「いやぁ、しかし小綺麗な食卓だねぇ、地底とは違うねぇ」

 

 

美鈴「どう違うんです?」

 

 

ヤマメ「量、それから味、見た目だね」

 

 

ヤマメ「地底の旧都じゃ朝でも酒のつまみだのなんだので肉料理中心、味も濃い物ばかりだからねぇ」

 

 

阿求「朝からお酒とか…贅沢と言っていいのか、それとも旧都ならではなのか」

 

 

美鈴「では、これヤマメさんの舌には合わないですかね?」

 

 

ヤマメ「いんや、そんなことないよ? あたしゃ寧ろこのサッパリした味の料理の方が好きなのさ、そういうの出してる店もあるからね、酒も…まぁ好きだけど鬼達みたいに毎日ってのは嫌だからねぇ」

 

 

チルノ「へぇー、そーなんだ、霊夢の神社にいつもいる鬼が『地底の住人は毎日酒飲んでるぞ♪』って言ってたんだけどなぁ」

 

 

ヤマメ「萃香だね? それは嘘じゃないけど流石に毎日飲んでないよ、毎日飲んでるのは鬼だけ…それに付き合ってるのが私達って感じだね」

 

 

華扇「…」

 

 

阿求「強引なお酒のお誘い、煩わしいと思った事はないんですか?」

 

 

ヤマメ「それは無いねぇ、やっぱり友達だから誘いには乗るよ♪ パルパルも口ではものすごく嫌がるけど飲みが始まれば大人しくなってるしねぇ」

 

 

チルノ、メディ、美鈴「パルパル?」

 

 

ヤマメ「水橋パルスィだよ、橋姫で私の親友さ♪」

 

 

阿求「『妬ましい妬ましい』と連呼しつつ飲みの席に参加してるのが目に浮かびますね」

 

 

ヤマメ「あははは! 大体そんな感じだねぇ♪」

 

 

華扇(鬼は本当に変わらない、何処に行っても鬼は鬼…でも他の妖怪たちは違う、例え地底の妖怪であったとしても)モグモグ

 

 

メディ「パルパルってあだ名が可愛いわ、幽香のゆうかりんには負けるけどね」

 

 

美鈴「名前を二つ合わせて言うんですね、チルノさんだったらチルチル?」

 

 

チルノ「おっ♪ チルチル良いぞ! あたいはチルチルチルノだ!」

 

 

メディ「チルが一個多くない?」

 

 

阿求「チルチルと聞くと青い鳥を思い出しますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

華扇「話は変わりますが家の探索はどうでしたか?」

 

 

ヤマメ「今私たちが着ている服と同じ服が数着、畳まれて置いてあったよ、着替えには困らないねぇ」

 

 

チルノ「泥で汚れても大丈夫だな!」

 

 

メディ「泥あるの? ここ」

 

 

阿求「そういう問題ですかね」

 

 

ヤマメ「泥なんかより暑いから汗だよ…体がベトベトで気持ち悪くなるよ」

 

 

阿求(自然そのものである妖精が着替えだの食事をとるだの…いや、もうそれは突っ込むところでは無いのかも知れませんね、現に光の三妖精は料理もするし珈琲も飲む、そして着替えまでするし…幻想郷の自然環境が変わっていってる様な)

 

 

ヤマメ「あぁそれから黒電話? から紫に色々と注文出来るみたいだよ」

 

 

阿求「黒電話? …あれですね、香霖堂で同じものを見たことがあります」

 

 

 

 二階へと続く階段の側、棚の上に黒電話が置いてある

 

 

 

チルノ「ちゅーもん?」

 

 

ヤマメ「私の部屋に貼り紙してあってさ、家具とか色々と注文出来るんだってさ『欲しい物があったら言ってね』って紫言ってたからね、そこから頼むんじゃないかな?」

 

 

美鈴「紫さんなら何でも用意してくれそうですね」

 

 

華扇、メディ(何でも…)

 

 

阿求「何か必要になったら電話してみましょうか、例えば味わったことのないスイーツとかでも用意してくれると思いますし」チラッ

 

 

華扇「!!」ピクッ

 

 

阿求「あら♪ どうしたんですか? 華扇さん」

 

 

華扇「い、いえ…」

 

 

華扇(電話一本でスイーツ…)プルプル

 

 

メディ「ん~…」

 

 

美鈴「メディさん?」

 

 

メディ「ん、まぁいいや、後で電話してみるわ」

 

 

美鈴「?」

 

 

 

 

 

 

 

華扇「風呂はどうでした?」

 

 

阿求「まだ湯に入って無いので何とも言えませんが、設備等は一通り揃ってます、このリビングの様に和と洋が混ざり会っていること、広さに多少違和感を覚える事を除けば温泉施設その物として利用出来ると思います、因みに檜風呂でしたよ、それにシャワーが固定式じゃなかったです」

 

 

美鈴(シャワーが固定式じゃない? 普通の事では…あ、紅魔館と他の家じゃ違うのかな)

 

 

ヤマメ「檜風呂か、良いねぇ♪ 紫が説明してたけど『自分で作った』なんて言ってたからあまり期待して無かったけど檜風呂まで作るとは…建築の心得あったんだねぇ♪」

 

 

阿求「スキマで色々とやれば…いえ、八割は手作業って言ってましたね、何処までが本当なのやら」

 

 

メディ「温泉かぁ、初めて入るわね♪ 楽しみだわ♪」

 

 

阿求「ふふっ、気に入ると思いますよ?」

 

 

チルノ「温泉…あ、熱いのか」

 

 

阿求「温まって疲れを癒すのが温泉ですからね」

 

 

ヤマメ「あ、そういやあんた溶けちゃう?」

 

 

チルノ「熱すぎるとヤバイかも…」

 

 

華扇「ふむ…阿求、風呂の作りはどんな感じでした?」

 

 

阿求「シャワーの数が多い事以外、博麗神社の温泉と同じでしたね」

 

 

華扇「……ならば温泉の一角を板か何かで仕切り、そこだけ水風呂にでもすればチルノも私達と一緒に温泉を楽しむ事が出来ますね」

 

 

チルノ「おっ! ほんとか!?」

 

 

華扇「ただ、隔離してしまう形になるのであなたが疎外感を感じてしま」

 

 

チルノ「やったー♪ 皆と温泉入れるぞー♪」

 

 

華扇「…!」

 

 

ヤマメ「ははっ、そんなもん感じないみたいだねぇ♪」

 

 

美鈴「良かったですね、チルノさん」

 

 

チルノ「うん♪」

 

 

メディ「ふっ、でもあんたはしゃぎ過ぎじゃない?」

 

 

チルノ「だってさ、メディも初めてなんだろ? あたいも初めてなんだもん、皆で温泉ってさ!」

 

 

チルノ「あ! 前に霊夢と魔理沙が神社で温泉入ってたから、イタズラしてやろうと思って温泉に飛び込もうとしたら霊夢に見破られて全力で阻止されたんだ」

 

 

阿求、メディ(どういうイタズラなの?)

 

 

チルノ「『あんたが入ったら氷風呂になるわ!』『お前は入浴禁止だぜ!』とか言われてさ…流石のあたいもちょっと傷付いたぞ…」

 

 

ヤマメ「分かるよ、寂しくなっちゃったんだねぇ」

 

 

チルノ「うん、ちょっとね…」

 

 

華扇「あの二人は…! 少し知恵を働かせればチルノとも一緒に温泉に入れるではないですか」

 

 

華扇「それになんという大人気ない対応…! 霊夢と魔理沙には優しさが足りませんね、帰ったら私から厳しく言っておきますから安心してくださいね、チルノ」

 

 

チルノ「お、おう」

 

 

ヤマメ「…イタズラされたからってのも」ヒソヒソ

 

 

美鈴「そこは…はい」ヒソヒソ

 

 

阿求(何を安心しろって言うんですか…まぁイタズラされたとはいえ、大人気ない言い方だなぁとは思いましたけど)

 

 

チルノ「あ、そうだ! 華扇!」

 

 

華扇「はい?」

 

 

チルノ「にしし♪ ありがとな! 温泉一緒に入ろうな!」

 

 

華扇「…! ふふっ、えぇ、是非♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

美鈴「こちらも設備は一通り揃ってますね、それと三日間どころか一週間分の食料がありました」

 

 

阿求「ほぉ、それは結構な事ですね、何処かの誰かさんが食べ物を食べ尽くしてしまう心配は無さそうですね♪」チラッ

 

 

華扇「…何故私を見るのです?」

 

 

阿求「さぁ?」ニッコリ

 

 

ヤマメ(さらっといじるねぇ)

 

 

ヤマメ「う~ん…私も出来るけど、料理は二人に任せても良いかい?」

 

 

美鈴「はい、お任せ下さい!」

 

 

華扇「存分に腕を振るわせていただきましょう」

 

 

阿求(大食いの人って料理上手な人が多いんですよね、幽々子さんもああ見えて料理得意ですし)

 

 

チルノ「あたいも料理出来るぞ!」

 

 

メディ「意外ね、何作れるの?」

 

 

チルノ「かき氷!」

 

 

メディ「氷削るだけって料理って言うの?」

 

 

チルノ「削るだけじゃないぞ、シロップもかけるからな! あっはっはっは♪」

 

 

メディ「…かき氷って料理なのかな?」

 

 

美鈴「い、一応?」

 

 

ヤマメ「料理っちゃあ料理かもねぇ」

 

 

華扇(宇治金時、いえ、黒蜜…あ、梅酒をかけて食べるのも中々…迷いますね)

 

 

阿求「かき氷機あるんですかね」

 

 

ヤマメ「探してみようか、無かったら紫に頼めば良いさね」

 

 

 

 

 

 

 

 

チルノ「大草原だけじゃないんだ、すっげぇもんがあったんだ!」

 

 

華扇、美鈴、ヤマメ、阿求「すっげぇ?」

 

 

メディ「すっげぇだけじゃ分かんないわよ…えっとね? なんかとてつもなくデカイ木と、近くに小さな川が流れてるの」

 

 

美鈴「大木と川…ですか」

 

 

チルノ「そうそう! あの木どっかで見たことあるんだよなぁ」

 

 

メディ「忘れてるんでしょ?」

 

 

チルノ「うっ…!」

 

 

阿求「何処かで見たことあるデカイ木…? 博麗神社の裏手にある木を思い出しますね」

 

 

華扇「『ミズナラの木』だった木ですね、今やあの光の三妖精の住みかになっている大木であり、外の世界との繋がりがあるとても大きな木ですね」

 

 

チルノ「あっ! それかも!」

 

 

美鈴「神社の裏手にあるものがここに?」

 

 

ヤマメ「同じものを紫が作ったのかな」

 

 

阿求「霊夢さんに並々ならぬ愛情を注いでいる紫さんなら作る可能性は高いですね、運ですが霊夢さんがこの家に選ばれたら喜んでもらえる様に…とかそういう感じで作ったのでしょう」

 

 

美鈴「温泉も博麗神社と同じものでしたね、なら本当に同じもの?」

 

 

ヤマメ「まさかその妖精たちが住んでたりしてね♪」

 

 

華扇「流石にそこまで再現…してるんでしょうか」

 

 

メディ「あの木に妖精居るの? ふーん」

 

 

チルノ「あいつら居るのか!? なら木の近くに行ってみないか?」

 

 

阿求「良いですね、特にすることも無いですし」

 

 

美鈴「ですね♪ 食べ終わったら皆で行きましょうか」

 

 

チルノ、メディ「おーっ♪」

 

 

ヤマメ「えぇ~…外暑いじゃないか…真夏の日射しは私にはキツいよ…」

 

 

華扇「なら…一人でここで待ってます?」

 

 

ヤマメ「そ、そんなイジワル言わないでおくれよ…! 分かったよ、行くよ」

 

 

阿求「暑いのが苦手ならチルノさんにずっとくっついているのはどうですか? とっても涼しいですよ」

 

 

チルノ「うん? あたいにか?」

 

 

ヤマメ「あー…良いかい? チルノ」

 

 

チルノ「おう、良いぞ!」

 

 

ヤマメ「あぁ…ありがたいねぇ♪」

 

 

美鈴「チルノさんの近くにいる、それから手を繋いでいるだけでも涼しいですからね」

 

 

阿求「ここにエアコンありますけど、点けなくても涼しいのはチルノさんがいるからですね、とても快適です」

 

 

メディ「エアコン?」

 

 

華扇「あれですね、河童たちが作っていた物に良く似てます、部屋を風で涼しくしてくれるとか」

 

 

メディ「上にくっついている…あれか、変な形ね」

 

 

阿求「…」ジーッ

 

 

華扇「…? 何です?」

 

 

阿求「華扇さんってエアコンの設定温度に口うるさくしそうですよね」

 

 

華扇「はい?」

 

 

阿求「『26度以下にしてはなりません!』とか」

 

 

華扇「? 当たり前じゃないですか、夏は室内温度26度、これが人間と妖怪、生物全般が一番快適に過ごせる温度です」

 

 

阿求「ほらやっぱり」

 

 

ヤマメ、美鈴「ぷふっ…!」プルプル

 

 

華扇「? わ、私何か可笑しな事言いましたか?」

 

 

阿求「いいえ~? 別に?」ニンマリ

 

 

華扇「…なんかバカにされてる気がします」

 

 

チルノ「あたいはバカじゃないよ?」

 

 

メディ「今あんたの事話してないわよね」

 

 

 

 

 

 

 【朝食後…】

 

 

チルノ「そんじゃ! デッカイ木に向かってしゅっぱーつ!」

 

 

美鈴、ヤマメ、メディ、阿求「おーっ!」

 

 

華扇「待ちなさい」

 

 

チルノ「な、なんだよぉ~…」

 

 

阿求「…」ジトッ

 

 

華扇「『なんだよ』じゃありませんよ? それと阿求! その目をやめなさい!」

 

 

阿求「この目は『あなたは幻想郷で一番ノリの悪い人ですか?』と訴えかけている目です、稗田家に伝わる秘技の一つです」

 

 

華扇「いちいち説明しなくても結構です! とにかく私の話を聞きなさい」

 

 

チルノ、阿求「はい…」

 

 

メディ「華扇、どうしたの?」

 

 

華扇「これから外に出掛けます、近場ですが真夏の照りつける太陽の日射しを浴び続ける事になります」

 

 

華扇「氷の妖精のチルノがいるとは言え、熱中症への対策は怠ってはなりません! 人間である阿求、あなたは特にです」クドクド

 

 

華扇「仙人である私、妖怪である美鈴、ヤマメ…付喪神であるメディも熱中症になる可能性は充分にあるのです」クドクド

 

 

華扇「分かりますか? 真夏に外に出るときは熱中症と戦って行くという心構えを持たなければならないのです」クドクド

 

 

 

チルノ「慧音先生も良く言うよ、これ」ヒソヒソ

 

 

阿求「慧音さんの方が百倍ましだと思いますけどね」ヒソヒソ

 

 

 

ヤマメ「これ、話じゃなくてお説教じゃないかい?」ヒソヒソ

 

 

美鈴「そうなっちゃいますかね…」ヒソヒソ

 

 

 

メディ「幽香も言ってたなぁ、熱中症には気を付けなさいって」

 

 

華扇「そうです♪ 良くわかっていますね♪」

 

 

阿求「私達も分かってるんですよ…分かってる事をグチグチグチグチ…」ボソッ

 

 

華扇「! 何か言いましたか!?」

 

 

阿求「いいえ…」

 

 

阿求(外にいる時間より外に出るまでの時間の方が長くなりそうね…)

 

 

美鈴「あ、あの~」

 

 

華扇「! なんでしょう」

 

 

美鈴「熱中症対策を万全にして外に出れば良いんですよね?」

 

 

華扇「…! その通りです」

 

 

美鈴「では…水分補給のための水筒か何かを持って行きましょうか、それでいいですよね?」

 

 

華扇「そうです、その通りです! それが言いたかったんですよ私は」

 

 

阿求「だったらそれを最初から言えば良いのに…話を広げてグチグチグチグチ…」ボソッ

 

 

華扇「何ですか!?」

 

 

阿求「いえ…」

 

 

ヤマメ「ふふっ…! じゃあ探してみようか、戸棚の中とかあるかも知れないしねぇ」スッ

 

 

美鈴「ですね」スッ

 

 

 

チルノ「…華扇って慧音に似てるな」ヒソヒソ

 

 

阿求「似てる…!? 変なこと言わないで下さいよ、 これっぽっちも似てないです…!」ヒソヒソ

 

 

メディ「…あ、そうだ」

 

 

華扇「どうしたのです?」

 

 

メディ「ババアに電話するの、欲しい物があるのよね」

 

 

 

 

 

 

 

美鈴「あ! ありましたありました!」

 

 

ヤマメ「やっぱキッチン回りの戸棚だったねぇ」

 

 

華扇「おや、ありましたか、水は塩分を」

 

 

ヤマメ「あぁ、大丈夫大丈夫! 私に任せな、暑いの苦手だからそういう対策は知ってるから」

 

 

華扇「そ、そうですか…ならお任せします」

 

 

 

 

美鈴「華扇さんに悪気は無いんですよ…」ヒソヒソ

 

 

ヤマメ「分かってるよ、口癖みたいなもんだろ? あれは」ヒソヒソ

 

 

チルノ「お、あたいの氷入れるか?」

 

 

美鈴「ありがたいんですがチルノさんの氷入れたら凍って飲めなくなっちゃいますよ?」

 

 

チルノ「むっ…なら仕方ない…」

 

 

ヤマメ「氷は嫌いじゃ無いけど、直ぐに喉が潤わなくなっちまうからねぇ」

 

 

 

 

 

阿求「何を頼むんですか?」

 

 

メディ「花の種、ここ花が無いから寂しいなぁと思ってさ うん? これどうやって使うの?」

 

 

阿求「その部分を耳に…そうです、後はそこを口元に、それで会話できるはずです」

 

 

華扇「良く知ってますね」

 

 

阿求「香霖堂の店主に教えてもらった事があるので」

 

 

メディ「…? なんかプルプル音がするわね」

 

 

阿求「ダイヤル回さなくていいんですね」

 

 

 

 プツッ!

 

 

 

紫『はいはーい♪ 八雲のゆかりんよ♪』

 

 

メディ「! あっ、ババア? ねぇ欲しい物があるんだけどさ」

 

 

華扇「ぷふっ…!」プルプル

 

 

阿求「バッ…! あはははっ!」

 

 

紫『ねぇ藍、子供から電話されて開口一番『あっ、ババア?』って言われた経験あるのって私だけなんじゃないの? 外の世界にも居ないわよきっと』

 

 

藍『あふふふふっ…!』プルプル

 

 

紫『何が可笑しいのよらぁん…!』

 

 

メディ「ねぇババア聞いてる? 私花の種が欲しいの」

 

 

紫『…よいこのメディちゃん? 私の事はババアじゃなくてお姉さ』

 

 

メディ「花の種なら何でも良いの、季節に合わせて育てやすい花の種にしてね…あっ! 木の苗でもいいからね、それじゃ♪」スッ

 

 

紫『あっ!? ちょっこらっ!! 待ちなさいよメデ』

 

 

 ガチャン!

 

 

 

メディ「これでよし♪ 電話って凄いわ、見えない相手とも話しが出来るのね」

 

 

阿求「ふふふふっ…!」プルプル

 

 

メディ「? 何笑ってるの阿求?」

 

 

阿求「いやぁメディさん、いいですね、良いんですよそれで」

 

 

メディ「うん?」

 

 

阿求「紫さんにはそういう一方的な言い方が一番効くんです、きっと質の良い花の種を用意してくれると思いますよ」

 

 

メディ「そうなの? えへへ♪ じゃあ楽しみに待ってよっと♪」

 

 

華扇「し、しかし…ババアというのは…」

 

 

阿求「どんな口の聞き方でも咎めないことです、幻想郷の住人には必要な個性ですからね♪」

 

 

阿求(まぁ…口うるさいお説教は別ですけど)

 

 

 

 

 

紫『…』

 

 

藍『フフッ…』

 

 

紫『なんか…つれぇ通り越して悲しいんだけど、一方的に切られたし』

 

 

藍『ふははっ…!』プルプル

 

 

紫『ねぇ藍、そんなに面白い? ねぇ…ねぇ?』

 

 

藍『すっ、すいませ…! くふふっ…!』プルプル 

 

 

紫『……』

 

 

紫『泣かない! めげない! しょげないわよ!! 花の種でしょ!? たくさん用意してくれるわチキショーめぇ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 華扇たちは準備を済ませ、ミズナラの木と思われる大木に向かって歩を進める、ゆかりんハウスからはそう遠くはない位置にそびえ立っている。

 

 歩いて十分で辿り着ける距離だ

 

 

 

 

 【道中】

 

 

 

ヤマメ「あ~♪ 気持ちいいねぇ♪」

 

 

チルノ「ヤマメ~! 歩きにくいぞ~!」

 

 

ヤマメ「いんやぁ…♪ 良いわぁ♪ チルノひゃっこいねぇ♪」

 

 

メディ「ひゃっこい?」

 

 

美鈴「冷たいって意味ですね」

 

 

華扇「チルノがヤマメをおんぶしているように見えますね…」

 

 

阿求「後ろからぎゅっと…早苗さんに聞いたことあります、あすなろ抱き? でしたね」

 

 

ヤマメ「んぁ~♪」ダキシメ

 

 

チルノ「うぐぉぉぉ…!」

 

 

美鈴「あはは…しかし、本当に暑いですねぇ」

 

 

メディ「でも美鈴そんなに汗かいてないね」

 

 

美鈴「そうですか?」

 

 

華扇「確かに、額にも汗が出てないようですし」

 

 

美鈴「う~ん、慣れてるから? ですかね?」

 

 

阿求「あぁ、いつも門番してるからですね」

 

 

美鈴「はい、雨の日も風の日も、そしてこの夏の日も、私は門に立ち続けてますからね」

 

 

阿求「寝ながらですか?」

 

 

美鈴「うっ…!」

 

 

阿求「この暑さの中で寝れるのはもう特技ですよね」

 

 

メディ「雨の日でも外で寝れるんでしょ? 特技じゃない♪」

 

 

美鈴「と、特技…!? いや、それは…」

 

 

華扇「まぁ…仕事中に寝るのは感心しませんが、あなたが我慢強いという事にも繋がります」

 

 

華扇「その我慢強さは見習いたいものですね」

 

 

美鈴「華扇さん…」

 

 

阿求「そうですね、是非見習ってください♪ そしてその我慢強さを口に貼り付けてみては?」

 

 

華扇「…私の口に貼って何を我慢しろと?」

 

 

阿求「口うるさいお説教」

 

 

華扇「なんですって!?」

 

 

阿求「騒ぐと暑くなりますよ? 華扇さん♪」

 

 

華扇「あなたが私のありがたいお説教を口うるさい等と罵るからです!」

 

 

阿求「だからさっきも言ったじゃないですか、度が過ぎれば迷惑だと」

 

 

華扇「そんなことはありません!」

 

 

阿求「あります!」

 

 

華扇「無いです!」

 

 

 

 ギャーギャー!

 

 

 

メディ「あはははっ、華扇と阿求って仲良しだよね」

 

 

美鈴「そう…ですかね? 喧嘩する程ってやつですか?」

 

 

メディ「そうそう♪」

 

 

美鈴「楽しそうではありますね」

 

 

美鈴(正直私は阿求さんの口にも我慢強さを貼った方が良いかなぁ…なんて)

 

 

 

 

 

チルノ「ヤマメ両手繋ごう、その方が歩きやすくなるぞ」

 

 

ヤマメ「両手? 両手繋いだらもっと歩きにくくならないかい? 一人が後ろ歩きか二人で横歩きになっちゃうよ?」

 

 

チルノ「…? あっ…」

 

 

ヤマメ「だろ? …あっ! そうだよ、私があんたをおんぶすれば良いんだよ」

 

 

チルノ「おっ! その手があったか!」

 

 

ヤマメ「あ…でもそれだとあんたにモロに太陽の日射しが来ちゃうねぇ」

 

 

チルノ「ダメじゃん」

 

 

ヤマメ「…私が我慢すればいいだけの話なんだけどね」

 

 

チルノ「でもヤマメ暑いの苦手なんだろ? ならあたいから離れちゃダメだ」

 

 

ヤマメ「そりゃあんたもだろ? 冷気纏ってても日射し浴び続けるのはいけないよ」

 

 

チルノ「でもさぁ…」

 

 

ヤマメ「…ほい♪」スッ

 

 

チルノ「お?」

 

 

ヤマメ「やっぱ片手だけにするよ、私もチルノもこれで一緒だね、暑いのは…まぁ我慢するよ」

 

 

チルノ「良いのか?」

 

 

ヤマメ「良いよ♪ チルノの力は借りちゃってるけどさ、歩きにくくなるよりはいいさね」

 

 

ヤマメ「悪かったね、ベタベタくっついちゃってさ」

 

 

チルノ「? 何で謝るのさ」

 

 

ヤマメ「あんたに悪いことしちゃったからさ、重かったろ?」

 

 

チルノ「う~ん、重かったけど…謝る程悪いことだった? あたいはそうは思わないよ? ヤマメが暑さで苦しむのはあたい嫌だもん」

 

 

ヤマメ「! ふっ…! ふははは、こいつめ♪」スッ

 

 

 

 ヤマメは少し荒くチルノの頭を撫でる

 

 

 

チルノ「わっ、な、なんだよ~!」

 

 

ヤマメ「嬉しいこと言ってくれるねぇ♪ ますます気に入ったよ、チルノ♪」

 

 

チルノ「ん? 何だ? 今度は嬉しいのか?」

 

 

ヤマメ「そうだよ、んふふふっ♪」

 

 

チルノ「?? なにが嬉しいんだ?」

 

 

ヤマメ「さぁてねぇ♪」

 

 

チルノ「? まぁいいや、ヤマメが嬉しいんならそれでいいや!」

 

 

チルノ「はい! じゃあ手、繋ごう!」スッ

 

 

ヤマメ「ふふっ、ありがとね、チルノ」スッ

 

 

ヤマメ(優しい、そして何より純粋そのもの、だからこそ思った事が直ぐに口に出る)

 

 

ヤマメ(もしかしたらチルノは鬼よりも付き合いやすい存在なのかもねぇ)

 

 

ヤマメ(そしてこの性格、色んな奴から好かれるだろう)

 

 

ヤマメ(地上に友達が沢山いるんだろうね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 【ミズナラの木?】

 

 

 

 華扇たちは大木に辿り着き、全員で木を見上げている、うっそうと生い茂っている枝葉が華扇たちを覆うほどの木陰を作り、太陽の光を遮っている

 

 

ヤマメ、チルノ、メディ、美鈴「おぉ~…!」

 

 

美鈴「これは見事な大木ですね」

 

 

阿求「遠目で見て『大きい』ぐらいしか感想がありませんでしたが、近くで見ると迫力ありますね」

 

 

華扇「大きさも、大木の根から見上げるこの風景も…博麗神社の裏にある物と同じですね」

 

 

メディ「これもババアが作ったの?」

 

 

ヤマメ「紫が来たときこの空間にあるもの全て自分で作ったって言ってたからねぇ、そうなんじゃないかい?」

 

 

メディ「これもかぁ…ババアやるじゃん♪」

 

 

メディ(立派な木ね、あんたもっとでかくなるわよ、きっとね♪)

 

 

チルノ「やいやいやい! サニー、ルナ、スター! 出てこいやぁ!」

 

 

 

 シーン…

 

 

チルノ「…あ、あれ?」

 

 

美鈴「あの子たちは居ないみたいです」

 

 

阿求「居ないか…流石に三妖精まで作り出してたら紫さんの神経を疑ってしまいますからね」

 

 

美鈴「紫さんは自然発生する生命まで作れるんですか?」

 

 

阿求「やりかねませんよ? あの人は幻想郷の管理人ですからね、それに妖精は自然そのものですから木や草等との自然を増やせば自然と増えますし、自然が妖精を形作る事もあります」

 

 

ヤマメ「自然が自然と妖精増やしてるんだねぇ」

 

 

華扇「自然が自然と…阿求? これは笑うところですか?」

 

 

阿求「!! しゃ、洒落で言ったつもりはありませんから!」

 

 

華扇「ふふっ、先程のお返しです♪」

 

 

阿求「くっ…!」

 

 

チルノ「な~んだ、あいつら居ないのか」

 

 

メディ「あんたとその三妖精って友達なの?」

 

 

チルノ「うん、寺子屋にも一緒に通ってるんだ」

 

 

美鈴「あの子たちも紅魔館によく遊びに来てくれます、イタズラ目的が多いんですけどね、でも魔理沙さんに比べたら可愛いイタズラですよ」

 

 

チルノ「泥棒だからな!」

 

 

美鈴「最近、紅魔館から物が無くなる事が多いんですよね~…」

 

 

メディ「ふーん…そいつらこの木に住んでるだっけ?」

 

 

阿求「木の中に居住スペースを作って三人で生活してるんです、それなりに広くて快適な空間でしたね」

 

 

華扇「入ったことあるんですか」

 

 

阿求「幻想郷縁起の取材で、はい」

 

 

メディ「そいつら花好きかな?」

 

 

阿求「好きだと思いますよ? 妖精は自然を愛してますからね」

 

 

メディ「! そっか♪」

 

 

メディ(いつか、知り合えるかしらね♪)

 

 

チルノ「…ふはー」スッ

 

 

 

 チルノは地面に大の字で倒れる

 

 

 

美鈴「どうしたんです?」

 

 

チルノ「ん~、これが偽物でもすっげぇと思ったんだ」

 

 

チルノ「こんなにでかく育つのってすっげぇんだもん」

 

 

メディ「あんたさっきから本当にすっげぇしか言ってないじゃない」

 

 

チルノ「じゃあメディはこの木を見てどう思ったのさ」

 

 

メディ「! ……」

 

 

メディ「…すっげぇ」

 

 

チルノ「ほらぁ! すっげぇんじゃん」

 

 

メディ「さ、最初だけよ! 今は…」

 

 

チルノ「? 今は?」

 

 

メディ「…」

 

 

メディ「……すっげぇ」

 

 

チルノ「ほらぁ!」

 

 

華扇、美鈴、阿求「ふふっ…!」

 

 

ヤマメ「あっはっはっは♪」

 

 

メディ「も、もう! みんな笑わないでよ…///」カアッ

 

 

ヤマメ「あっはは、ごめんごめん♪ さて…よっこいしょっと」スッ

 

 

 

 ヤマメもチルノの側に大の字で倒れる

 

 

 

ヤマメ「いやぁ♪ ここ木陰で涼しいねぇ、たまに吹いてくるそよ風も気持ちいいよ~♪」

 

 

チルノ「あたいもそれ思った! 涼しいよな!」

 

 

ヤマメ「チルノがいるからよけいだねぇ♪」

 

 

美鈴「あ、良いですね、私も混ぜてもらいましょう」スッ

 

 

メディ「私も寝る~」スッ

 

 

阿求「では、私も寝かせてもらいます」スッ

 

 

華扇「…!」

 

 

 

 

美鈴「寝転がって見るとまた迫力が違いますね」

 

 

メディ「ね♪ すっげ…! いやいや、この木、私気に入ったわ♪ 幽香にも見せてあげたいわね、だって綺麗で美しいんだもん」

 

 

阿求「なら幻想郷の…いえ、それでは駄目ですね、この木はここにある時点で神社の裏手の木とは別物ですから」

 

 

メディ「そうそう♪ 分かってるわね阿求、ここの木はここだけの物なのよ♪」

 

 

ヤマメ「その三妖精が居なかったのは残念だったけど、色々と感じることとか思うこともあったし、来て良かったよねぇ♪ こうして木陰でのんびり寝っ転がれるってのもあたしゃ初めての経験だよ」

 

 

チルノ「初めてなのか」

 

 

ヤマメ「地底にはこんな大木無いからねぇ、あはははっ、こりゃ良い経験したねぇ♪」

 

 

美鈴「…? あ、華扇さん、良かったら華扇さんも寝転がってみませんか?」

 

 

華扇「…! 私は…」

 

 

阿求「…」ジー

 

 

華扇「…! 阿求!」

 

 

阿求「この目は稗田家に伝わる秘技で」

 

 

華扇「それは家にいるときに聞きました!」

 

 

ヤマメ「あはは、まぁそれはそれとして…ほら、あんたも寝てみなよ」

 

 

メディ「華扇、一緒に寝ようよ♪」

 

 

チルノ「気持ちいいぞ! 寝ようよ華扇!」

 

 

華扇「……で、では」スッ

 

 

チルノ「…あっ!?」

 

 

華扇「な、なんですか?」

 

 

チルノ「にひひ♪ 皆で寝るならさ、あたいにいい考えがあるっ!」

 

 

華扇、ヤマメ、メディ、美鈴、阿求「??」

 

 

 

 

 チルノの提案で、華扇たちは皆で輪になって寝転がる事になった

 

 

 

チルノ「どう?」

 

 

阿求「いや…どうと言われても」

 

 

華扇「横に並んで寝てたのを輪にしただけ、ですよね」

 

 

ヤマメ「分かってないねぇ、雰囲気ってもんがあるじゃないか」

 

 

美鈴「そうですね、なんか一体感があって私は好きですよ、こう…皆で寝てるんだー! って感じで」

 

 

華扇「美鈴、あなたは子供の様な発想をするのですね、意外です」

 

 

阿求「それが美鈴さんが子供に好かれる理由だと思います、それに美鈴さんの主が子供っぽいのでその発想に行き着くのは自然なことです」

 

 

美鈴「あはは…そういうところもお嬢様の良いところなんですけどね」

 

 

阿求「ふふっ、そうですね♪ 私もそれはレミリアさんの長所だと思っています」

 

 

華扇「美鈴、もしかして先程の言葉、気に障ってしまいましたか?」

 

 

美鈴「いえいえとんでもないです、むしろそう思われて嬉しいんですから」

 

 

華扇「嬉しい、ですか」

 

 

美鈴「子供の発想や気持ち、想い、これが私の心の中にあるというだけでも嬉しいんです、これが無かったら私は紅魔館の門番失格ですからね……」

 

 

華扇、阿求「……?」

 

 

美鈴「あ…! す、すいません…とにかく嬉しかったですよ? はい」

 

 

華扇「…」

 

 

華扇(子供の気持ちを持ち続けたいという想いがあるのは何故でしょう…)

 

 

阿求(まぁ、私は裏事情には興味はありません、聞くのは野暮ですね)

 

 

 

 

 

メディ「私ね? この木を見てると思うの、この木はここにずっとずっとずーっと立ち続ける、ここでずっと色んな物を見続けていくんだろうなって」

 

 

チルノ「? そんなの当たり前じゃないか」

 

 

メディ「その当たり前が素敵じゃない、これだけ大きな木なのよ? 私達とは見てる景色が違うの」

 

 

チルノ「?? それも当たり前じゃん?」

 

 

メディ「むぅ…何で妖精なのにこの気持ちが分かんないかなぁ…」

 

 

チルノ「ううん?」

 

 

阿求「そういうのは肌で感じとるのが妖精なんですよ、妖精は自然の一部ですからね」

 

 

メディ「…そうなの?」

 

 

チルノ「えっ? 知らないよ」

 

 

メディ「…おバカ」

 

 

チルノ「おバカじゃないもん!」

 

 

ヤマメ「あはは! まぁまぁ…! しかし、メディはロマンチストだねぇ、好きこそ物の上手なれとはよく言ったもんだ、自分の好きな物には深い何かを感じるよね、愛情みたいなもんかねぇ」

 

 

メディ「うん♪ そうかもね♪」

 

 

華扇「ふふっ…あなたは本当に植物が好きなのですね」

 

 

メディ「うん、大好き♪」

 

 

阿求「それは風見幽香の影響があるからですか?」

 

 

メディ「それもあるけど、植物と花の二人の妖怪からも教わったわ♪ でも幽香と知り合う前から好きだったけどね、幽香とその二人と会ってからはもっと好きになったんだよ? ね、スーさん♪」

 

 

スーさん「~♪」

 

 

美鈴、ヤマメ(二人の妖怪…?)

 

 

華扇「幻想郷の草木、そして花…それらの分野の知識においてはその三人の右に出るものはいないのでしょうね」

 

 

阿求(その三人だけとは限らないのかもしれませんよ? 秋姉妹、リリー・ホワイトもその分野に精通しているますしね)

 

 

 

 

 

チルノ「なぁ華扇、あたい気になってた事があるんだけどさ」

 

 

華扇「はい?」

 

 

チルノ「華扇の右腕さ、何で包帯でグルグルしてんの?」

 

 

華扇「!!」

 

 

阿求、ヤマメ「…」

 

 

メディ「あ、それ私も気になってた」

 

 

美鈴「私も…気になってはいました」

 

 

華扇「…」

 

 

チルノ「それさ、どうしたんだ? ケガでもしてるのか?」

 

 

華扇「……」

 

 

チルノ「?」

 

 

メディ「? 華扇?」

 

 

華扇「…」

 

 

美鈴「…あの、華扇さ」

 

 

華扇「そうです、私は過去にこの右腕に大怪我を負ってしまいました」

 

 

美鈴「…」

 

 

阿求、ヤマメ「…」

 

 

チルノ「! そうなのか!?」

 

 

華扇「えぇ、その怪我は完治したのですが、後遺症が残ってしまいましてね、私の右腕は人前に見せられない程に醜くなってしまったのです」

 

 

メディ「醜く? 腫れ上がってるとか?」

 

 

華扇「そうですそんな感じです…本当に醜いです」

 

 

メディ「その怪我って毒か何か?」

 

 

華扇「いえ…違いますね」

 

 

阿求、ヤマメ、美鈴「…」

 

 

華扇「……ごめんなさい、あまり詳しくは言えないんです」

 

 

チルノ「そっか…あたいが何とかしてあげられると思ったのに」

 

 

メディ「私も、毒だったら私が何とか出来たのに」

 

 

華扇「ふふっ、その心遣いはとても嬉しいです、ありがとう、チルノ、メディ」

 

 

美鈴「それは…その、辛いですよね」

 

 

華扇「! …辛くない…と言えば嘘になりますね」

 

 

華扇「ですが、今は仙人の力で右腕に関しては不自由はしていないのです、人前に見せられないのは痛いところではありますけどね」

 

 

阿求「乱暴な言い方になってしまいますが、心配いらないのなら私たちは心配する必要はありませんね」

 

 

阿求「なら詮索することも、その右腕の事に関して追究することもしない方が良い、ということですね?」

 

 

華扇「! ……」ニコッ

 

 

華扇「はい、そうしていただけると助かります」

 

 

チルノ「そっかー…」

 

 

チルノ「でもさ華扇、辛くなったら言ってよ? あたい力になるからさ」

 

 

メディ「! 私もなるわ、華扇は優しい妖怪…いえ、仙人だもん」

 

 

華扇「! えぇ、その時は力を貸してくださいね♪」

 

 

チルノ、メディ「! うん!」

 

 

ヤマメ(萃香が昔話してくれたねぇ…妖怪の山の昔話が本当ならあの腕は…)

 

 

美鈴(あの右腕から感じる気…闇の…いや、阿求さんの言う通りだ、詮索はやめよう)

 

 

華扇「…阿求」

 

 

阿求「何です? またお説教ですか?」

 

 

華扇「違います」

 

 

阿求「なら何です?」

 

 

華扇「……」

 

 

阿求「?」

 

 

華扇「いえ、なんでもありません」

 

 

阿求「…そうですか」

 

 

華扇「はい」

 

 

阿求、華扇「…」

 

 

華扇(気を利かせてくれてありがとう、阿求)

 

 

 

 

 

 【数分後…】

 

 

 

華扇「…ふぅ~…」

 

 

華扇(大草原で寝転がる…無防備ですね…こんなにゆったりするのは久しぶり…)

 

 

華扇「草原のベッド…とでも言えば良いのでしょうか、案外気持ちがいいものですね」

 

 

 シーン…

 

 

華扇「……? …!」スッ

 

 

チルノ「くぁ~…」zzZ

 

 

美鈴「かぁ~…」zzZ

 

 

メディ「くぅ、くぅ…」zzZ

 

 

阿求「スー…スー…」zzZ

 

 

ヤマメ「クー…」zzZ

 

 

華扇「い、いつの間に…」

 

 

華扇(太陽の光も遮られている、そして木陰とそよ風…暑さによる体調の変化は問題無さそうですね、何よりチルノも居ますし)

 

 

華扇「気持ちよくて眠りを誘いますね…」

 

 

華扇「……ん」

 

 

 チュンチュン、チチチ

 

 

 華扇の近くに小鳥が三羽、集まって来た

 

 

華扇「…ふふっ♪ 可愛い…あなたたちも一緒に寝る?」

 

 

華扇「…」

 

 

華扇「……おやすみなさい」

 

 

華扇「…」

 

 

華扇「…スー…」zzZ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藍『みんな寝てしまいましたね、ちょうどいいかな、紫様、私達のお昼御飯何にしましょ…』

 

 

紫『…』ムッスー

 

 

藍『…まだ怒ってるんですか?』

 

 

紫『ゆかりん怒って無い』

 

 

藍『…その大きな袋は?』

 

 

紫『花の種詰め合わせ、ガーデニングセット、それにほらこれ…かき氷機』

 

 

藍『…』

 

 

紫『…』

 

 

藍『お昼御飯、食べましょう?』

 

 

紫『…うん』

 

 

藍『…』

 

 

紫『…』

 

 

紫『電話で一言目に『あっ、ババア?』なん』

 

 

藍『んふはははっ…!』

 

 

紫『らあぁぁん!!』

 

 

藍『す、すいません…! くふふっ…!』プルプル

 

 

 

 

 

 

 

 

 【ゆかりんハウス、庭、夕方15:30】

 

 

 

 華扇たちはミズナラの木の元から帰って来ていた。

 

 草原のベッドのあまりの気持ち良さに六人とも三時間近く眠ってしまっていた。

 

 

 そして現在、ハウスの庭に出て少し遅めの昼食…いや、お昼のおやつを食べていた

 

 

 

 

チルノ、ヤマメ、阿求、美鈴「うんまーい♪」

 

 

阿求「あぁ美味しい♪ 定番ですが、夏はかき氷ですね」

 

 

チルノ「! だよなだよな! あたいの氷で作ったかき氷は最強だぜ!」

 

 

阿求「そんな魔理沙さんみたいな…ふふっ♪」

 

 

ヤマメ「チルノの氷は食用にもなるんだねぇ…便利な能力だ♪」

 

 

チルノ「だろだろ!? あたいは最強だからな! 便利で当然なのだー! はっはっは!」

 

 

ヤマメ「あはは、あんたにゃ色々と助けてもらってばっかりだねぇ♪」

 

 

美鈴「ふふっ…そういえばかき氷機テーブルの上にありましたね、出掛ける時は無かったのに」

 

 

ヤマメ「『使ってください』と言わんばかりに堂々と置いてあったからねぇ、これもきっと紫の仕業だね♪」

 

 

美鈴「紫さんにはお世話になりますね」

 

 

阿求「ここの管理人なら住人のニーズという物に答える義務があります、当然の事ですよ」

 

 

チルノ「?? チーズ?」

 

 

阿求「ニーズです、私達の欲しがりそうな物は心を先読みしてでも用意するべきなのですよ」

 

 

チルノ「ニーズ…? 阿求は難しい言葉ばかり知ってるな…」

 

 

阿求「…そんなに難しいですか?」

 

 

ヤマメ「説明しろって言われたら出来ないかもねぇ」

 

 

阿求「妖精だから理解出来ないのかしら…? いや、でも大妖精さんもあなたも頭は悪い方では…」ブツブツ

 

 

美鈴「それは…言わないでおきましょう?」

 

 

阿求「…はい」

 

 

阿求「…!」

 

 

ヤマメ「? どうしたんだい?」

 

 

阿求「しーっ…ほら、あれ…」スッ

 

 

ヤマメ、美鈴「…?」

 

 

 

華扇「…♪」シャクシャク

 

 

華扇「んっ…♪」モグモグ

 

 

華扇「んふ…♪」ハグハグ

 

 

華扇「~♪」シャクシャクシャクシャク

 

 

 

阿求、ヤマメ、美鈴「…」

 

 

華扇「ん~♪ おいひぃ~♪」ルンルン

 

 

華扇「かき氷に掛ける物が多すぎて迷いに迷いましたが、この白玉抹茶ミルク! あぁ~、美味しすぎて頬が緩んでしまいます♪」

 

 

華扇「ふふふ…♪ 次は黒蜜きな粉でいきましょう♪ チルノ、氷の追加をお願いできま…!!」

 

 

ヤマメ、阿求、美鈴「…」ジーッ

 

 

華扇「なっ、なんです? 人の顔をジロジロと…」

 

 

ヤマメ「あんたにも可愛いらしいところあるんだねぇ♪」

 

 

華扇「は、はい!?」

 

 

美鈴「今さっき物凄く幸せそうな顔してましたよ? 華扇さん」

 

 

華扇「えっ…!?」

 

 

阿求「ヤマメさん美鈴さんそうじゃないんですよ『食べている時だけ』は大人しく、可愛く、幸せそうにするんですよ華扇さんは」

 

 

華扇「なっ…!? …///」カアッ

 

 

阿求「あっ! そうですよ、食べている時は口が塞がるじゃないですか♪ 口うるさいお説教も飛んでこない、大人しく、可愛い華扇さんのままでいてもらうには甘くて美味しい食べ物を与えるのが効果的なんですねぇ♪」

 

 

華扇「な、なんなのですか!! その人を動物に例えるかの様な分析はやめなさい!」

 

 

阿求「華扇さん、このことを幻想郷縁起に書いても」

 

 

華扇「ダメです!!」

 

 

ヤマメ「まぁまぁ♪ ほらチルノ、氷出してあげな」

 

 

チルノ「おう! 華扇、氷の大きさどうする?」

 

 

華扇「! そうですね…黒蜜きな粉の後にもまだ試したい物があるので後二杯ほど」

 

 

阿求「えっ? 後二杯も食べるんですか?」

 

 

華扇「…いけませんか?」

 

 

阿求「晩ごはん」

 

 

華扇「!?」

 

 

阿求「晩ごはんもあるのに後二杯も?」

 

 

華扇「ぐっ…!」

 

 

阿求「…」

 

 

華扇「うっ…! た、食べますよ!? 食べて何が悪いと言うのですか!?」

 

 

阿求「いえ、悪いなんて一言も言ってないじゃないですか」

 

 

華扇「ではなんだと言うのです!」

 

 

阿求「太らないんですか?」

 

 

華扇「…!? ふ、太るわけないじゃないですか! 私は仙人なんですからね!」

 

 

阿求「あぁそういえば『幻想郷の少女たちは太らない』なんて半信半疑な都市伝説を紫さんから聞いたことあるんですが…」

 

 

華扇「…?」

 

 

阿求「身をもって証明していただけると?」

 

 

華扇「知りませんよそんな都市伝説なんてぇ!!」

 

 

ヤマメ「あっはっはっは!」ゲラゲラ

 

 

美鈴「ふふふっ…!」

 

 

華扇「笑わないでください!」

 

 

美鈴「す、すいません…いやしかし、最初はお二人の口喧嘩が多いから仲が悪いのかと思ってましたが、こうして見ていると華扇さんと阿求さんって仲が良いんですね」

 

 

阿求「否定はしません、霊夢さんたちを通して色々とお付き合いしてもらっているので」

 

 

華扇「私も否定はしませんが…! 阿求は口が過ぎると思いませんか!?」

 

 

阿求「ただのお喋りから全てお説教に派生する華扇さんよりは可愛い方だと思います」

 

 

華扇「それです! それが口が過ぎると」

 

 

阿求「おや、白玉残ってますよ? はい、あ~ん♪」

 

 

華扇「! あ、あーん…」モグモグ

 

 

阿求「いかがですか?」

 

 

華扇「…! んふふ♪ 美味しいです♪」モグモグ

 

 

阿求「あぁ本当に効果的ですね、餌付け♪」

 

 

華扇「はっ…!? し、しまった…!」

 

 

ヤマメ、美鈴(餌付けって…)

 

 

チルノ「いよっと…よし! 華扇、氷これで良いか?」

 

 

華扇「! え、えぇ…ありがとう、チルノ」

 

 

チルノ「おう! あたいももう一杯食べるぞー!」

 

 

ヤマメ「ふふふっ、私ももう一杯いただこうかねぇ♪」

 

 

阿求「私は…やめておきましょう、お腹が冷えてしまいますので」

 

 

美鈴「では私は…あ」

 

 

美鈴「メディさーん! メディさんも一杯食べますか?」

 

 

 美鈴は外庭でガーデニングをしているメディスンに呼び掛ける

 

 

 

メディ「へ? あぁ、いらなーい!」

 

 

 

チルノ「な、なにぃ!? あたいが作ったかき氷が食べられないってのか!?」

 

 

 

メディ「さっき私食べたじゃない! 今お仕事中なのよ!」

 

 

 

チルノ「む、むぅ…」

 

 

ヤマメ「一番に早く食べてガーデニングし始めちゃったからねぇ」

 

 

華扇「落ち着いて食べて欲しかったのですが、趣味…いえ、食後の楽しみが待っていると思うと何も言えませんでしたね」

 

 

阿求(そういうところは空気読めるんですね)

 

 

チルノ「頭がキーンってなってたよな」

 

 

ヤマメ「かき氷あるあるだねぇ、頭痛みたいなやつ」

 

 

華扇「えぇ、それがあるから落ち着いて食べて欲しかったんですけどね」

 

 

阿求「それアイスクリーム頭痛って言うらしいですよ? 知ってました?」

 

 

華扇、ヤマメ、チルノ「あ、アイスクリーム頭痛!?」

 

 

阿求「知らないんですか…」

 

 

美鈴「私はパチュリー様に聞いたことありますね、あの頭痛に名前があるなんて…って思いましたね」

 

 

阿求「ですよね、私も小鈴に聞かされるまでは『キーン頭痛』って呼んでましたから」

 

 

華扇「甘味処でアイスクリーム早食い大会に出場したときのあの頭痛にそんな名前が…」ブツブツ

 

 

チルノ「アイスクリーム頭痛…アイスたくさん食べても頭痛にならないんだけどなぁ」

 

 

阿求「チルノさんはアイスクリーム頭痛起こらないと思いますよ? たぶんレティさんもならないんじゃないですかね、雪女ですし」

 

 

ヤマメ「でも何でそんな名前なんだろうねぇ」

 

 

阿求「さぁ…そこまでは」

 

 

美鈴「…」チラッ

 

 

 

メディ「ふぅ…よーし、あと少し♪」

 

 

 

チルノ「あたいもなってみたいな、アイスクリーム頭痛…」ガリガリ

 

 

チルノ「ほい、ヤマメの分」

 

 

ヤマメ「ありがと、その頭痛、チルノじゃあ無理なのかもねぇ」

 

 

阿求「…掛けすぎじゃあないですか? 黒蜜」

 

 

華扇「これぐらい普通です」ドバドバ

 

 

阿求(氷が真っ黒なんですが)

 

 

チルノ「めーりん、めーりんは二杯目食べるか?」

 

 

美鈴「! ん~…そうですね、やめておきます♪」

 

 

チルノ「えぇ~…せっかく氷作ったのに、まだ余ってるぞ」

 

 

華扇「大丈夫ですよチルノ、あなたが作ってくれた氷が余るような事があれば私が残さずいただきますので」

 

 

チルノ「! ほんとか!」

 

 

華扇「もちろんです♪」

 

 

ヤマメ「…四杯目」ヒソヒソ

 

 

阿求「いっちゃいそうですね…」

 

 

 

美鈴「…さて、と」スタッ

 

 

 美鈴はメディに近づいていく

 

 

美鈴「メディさん、順調ですか?」

 

 

メディ「えぇ、順調よ♪」

 

 

メディ「土も引いて苗を植え付けて種も埋めたから後は肥料と水やりを定期的にやればオッケーね♪」

 

 

美鈴「は、早い…! 手際が良いですね」

 

 

メディ「んふふ~♪ 幽香にやり方教えてもらってるからね♪ 当然よ♪」

 

 

美鈴「ふふっ、そうですね」

 

 

メディ「でも、こんなに早く出来たのは美鈴たちのお陰よ、レンガの組み立てとか植木鉢の用意とかしてくれたから」

 

 

メディ「チルノが居たけど暑い中帰って来て疲れてるのに、かき氷機もあったから皆かき氷食べたがってたのに…私のガーデニングの手伝いを優先してくれたのよね」

 

 

メディ「『かき氷よりもガーデニングしたい!』って…私のわがままなのにね」

 

 

メディ「正直……嬉しかったわ」

 

 

美鈴「! ……」ニコッ

 

 

美鈴「…私達は今家族なんです」

 

 

メディ「!」

 

 

美鈴「私達はルームシェアという名目でゆかりんハウスに住んでます、ですが『何か困った事があったら無理せず家族に相談する、一人一人自分が出来る事を把握し、それを使ってお互いに助け合っていく』」

 

 

美鈴「これ、紅魔館の家訓の一つなんです、例え今日会ったばかりで初対面だったとしても一つ屋根の下に一緒に住んでしまえば家族…」

 

 

メディ「…」

 

 

美鈴「私、皆さんがメディさんに手伝うって言った時に思ったんですけど私だけがそう思ってる訳じゃないんですね、助け合うって事を皆さんは心の何処かに置いてある、チルノさん阿求さん、華扇さんもヤマメさんもです」

 

 

美鈴「かき氷なんていつでも作れます、それよりも大事なこと、メディさんを手伝ってあげたいんです、家族ですからね♪」

 

 

美鈴「私はわがままって素敵な事だと思いますよ? 自分の気持ちを素直に言えるって事ですからね♪ それにメディさんは嬉しく思ってくださってますし、先程お礼も言ってくれました」

 

 

美鈴「ふふっ、その気持ちと想いがメディさんの中にあるからこそ、私達は手伝いたいと思えたのかもしれませんね♪」

 

 

メディ「……」

 

 

メディ「ふふっ、家族…か」

 

 

美鈴「はい♪」

 

 

メディ「…ありがと美鈴、なんか胸の辺りがポカポカするわ」

 

 

美鈴「ふふっ、どういたしまして♪」

 

 

メディ「…♪」ニコッ

 

 

スーさん「…! ~♪」ニコッ

 

 

メディ(ねぇ…幽香)

 

 

メディ(あなたは私のわがままも聞いてくれる、困ってたらいつでも相談にのってくれるよね)

 

 

メディ(…家族)

 

 

メディ(帰ったら…聞いてみようかな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫『新しい発見よね』

 

 

藍『発見?』

 

 

紫『住人たちがゆかりんハウスに住んで物を作る、それがゆかりんハウス…いえ、あのスキマ空間に形として残っていくのよ?』

 

 

紫「思い出を形としてゆかりんハウスに残していくのね、私そういうの好きよ♪」

 

 

藍『! …これから続けていけば色んな思い出が残っていくでしょうね』

 

 

紫『そうねぇ♪ 幻想郷の住人は多種多様の趣味を持ってるからね』

 

 

藍『そうですね♪』

 

 

紫『ふふっ、最初はガーデニングか』

 

 

藍『…メディスンが帰った後、花の面倒とか見てあげてくださいよ?』

 

 

紫『あったりまえでしょ! 幻想郷の自然と植物の関係者の方々から怒られたくないもん!』

 

 

藍『そんな動機で…』

 

 

紫『自然は自然に作られ、自然に育ち、自然に枯れていくけれど、自然が人間や妖怪の手で作られたらそれは生物の手でしか育てられない、育たない…そして一度でも育て始めたら一生育てる義務を背負わなければならない』

 

 

藍『…? なんです? それ』

 

 

紫『お花と植物の妖怪さんに教えてもらったの』

 

 

藍『…? 風見幽香にですか?』

 

 

紫『いいえ?』

 

 

藍『えっ?』

 

 

紫『ふふっ♪』

 

 

藍(? 誰だろう…?)

 

 

 

 

 

 

 

 昼食後、少し時間を置いてから華扇たちは風呂に入ることにした

 

 

 当たり前の事だが、全員、体に大きめのタオルを巻いている

 

 

 

 【17:30 お風呂】

 

 

 

ヤマメ「よし…! これでチルノも入れる、冷たい水だからねぇ♪」

 

 

チルノ「おー! ありがとな!」

 

 

メディ「ババアに電話で頼んだ大きな板を湯船に入れただけなんだけどね…ってうわっ!? 冷たっ!」

 

 

チルノ「えっ? そうか?」

 

 

メディ「あ、あんたよくこれに入れるわね!」

 

 

チルノ「う~ん、これでも熱いぐらいだぞ」

 

 

メディ「嘘でしょ…」

 

 

美鈴「チルノさんがお風呂に入るときの最適な温度って何度なんでしょうね」

 

 

ヤマメ「零度いっちゃう?」

 

 

美鈴「かもですねぇ…」

 

 

 

阿求(……)

 

 

阿求(ふ…ふふっ…ふっふっふっ♪)

 

 

阿求(ついに来たぁ♪ お・ん・せ・ん♪)

 

 

阿求(この時をどれだけ待ちわびていたことか…! ゆっくり…ゆっくりと堪能させていただきますよぉ♪ ふふふふ♪ 稗田家九代目当主である稗田阿求が温泉に浸かってゆっくりしていきますね♪)

 

 

チルノ「んじゃ! 早速♪」ワクワク

 

 

メディ「あっ! わ、私が先に入るの!」ワクワク

 

 

阿求「なんっ…!? 待ちなさい!!」クワッ

 

 

ヤマメ、美鈴「!?」ビクッ

 

 

チルノ「えっ?」

 

 

メディ「阿求、どうしたの?」

 

 

阿求「なんてことを…! シャワーで体を流さずに直にいくですって!? ありえない! 認めませんよ!」

 

 

阿求「温泉という名の天国に早く飛び込みたいその気持ちは分かります、ですが温泉に来たら先にやることはただ一つ! シャワーで体を洗い流すことです、それをしない限り湯船に浸かってはいけないんです」

 

 

阿求「それをしないことは私たちの疲れを日頃から取っていただいている温泉様に対する冒涜になります! さぁ! 先ずはシャワーで体を洗い流すのです!」

 

 

チルノ、メディ「お、おう…」

 

 

阿求「ふふふっ♪ 分かればいいんですよ♪」

 

 

ヤマメ「…温泉様って」ヒソヒソ

 

 

美鈴「いえ…それよりも阿求さん凄く早口でしたね」ヒソヒソ

 

 

ヤマメ「華扇みたいになってたね、温泉奉行…?」ヒソヒソ

 

 

美鈴「そんな言葉あるんですかね…」ヒソヒソ

 

 

 サァァァァ…

 

 

阿求「そうです、頭も丁寧に洗い流してくださいね♪」

 

 

チルノ、メディ「はーい♪」

 

 

ヤマメ「温泉奉行って実在したんだねぇ…」

 

 

美鈴「…? あれ?」

 

 

 

 

 【脱衣所】

 

 

華扇「……」

 

 

華扇(しまった…温泉を忘れてたわね)

 

 

華扇(右腕の包帯は仙人の力で何とかなっている…とでも言えば良いでしょう、しかし…)

 

 

華扇(頭のシニヨン…これだけは…)

 

 

華扇(朝にチルノとした約束、それと温泉には入りたい私の気持ち、約束は破るわけにはいかないもの)

 

 

華扇(『一緒に温泉入ろう』だなんて言われたのは初めてだった…だからあのとき嬉しさから何も考えずに返事をした)

 

 

華扇(だけど、でも…あの場で断ったら断ったで私は)

 

 

華扇(…)

 

 

美鈴「あの、華扇さん?」

 

 

華扇「!!」ビクッ

 

 

美鈴「脱がないんですか? 皆さん待ってますよ?」

 

 

華扇「…今、脱ごうと思っていたところです」

 

 

美鈴「あ、そうでしたか」

 

 

華扇「はい、そうなんです」

 

 

美鈴「…」

 

 

華扇「…」

 

 

美鈴「あ、すいません…先、入ってますね」

 

 

華扇「えぇ、直ぐに私も行きますから」

 

 

美鈴「分かりました、では…」スッ

 

 

華扇「…」

 

 

 

美鈴(……華扇さん、何か思い詰めていた表情をしてたな…)

 

 

美鈴(……)

 

 

 

華扇「……」

 

 

華扇「…」

 

 

華扇(誤魔化すしかない…ですね)

 

 

 

 

 

 

 

 【みんなでお風呂タイム】

 

 

 

 

メディ、華扇、美鈴、ヤマメ、チルノ「ふぅ…♪」

 

 

美鈴「気持ちいいですね~♪」

 

 

ヤマメ「あぁ~♪ 良いねぇ…♪ さいっこうだよ♪」

 

 

美鈴「あはは、ヤマメさん声裏返っちゃってますよ」

 

 

ヤマメ「そりゃ裏返るさ~♪ 気持ちが良すぎるからねぇ…♪ こりゃ地底の温泉よりもクセになりそうだ」

 

 

美鈴「そう言えば、地底の旧都は温泉街なんですよね」

 

 

ヤマメ「そうだよ、地上との確執が無くなったから今じゃもう観光施設だからねぇ♪ さとりが観光大使なんてやってるし♪」

 

 

美鈴「良いですねぇ♪ 行ってみたいなぁ」

 

 

ヤマメ「あんたんとこの家族みんなで来ればいいじゃないか、ちょっとした旅行でさ♪」

 

 

美鈴「ふふっ、帰ったらお嬢様に相談してみようかなぁ」

 

 

ヤマメ「ははっ、もうなんか『良いわね! 行くわよみんなぁ!』って言ってるお嬢の姿が想像出来るねぇ」

 

 

美鈴「あははっ!」

 

 

 

メディ「ねぇ、華扇、右手大丈夫なの?」

 

 

華扇「えぇ、仙人の力で水に濡れても特に支障は無いのです」

 

 

チルノ「仙人の力ってすげーな!」

 

 

メディ「本当にすげ…す、凄いわね」

 

 

チルノ「? 何で今言い直したんだ?」

 

 

メディ「い、いいでしょ別に!」

 

 

チルノ「ほぇ?」

 

 

華扇「ふふっ…♪」

 

 

華扇(メディは自分の子供っぽい部分に自分で気付いているのですね、ちょっと背伸びしたいという感じでしょうか)

 

 

チルノ「? あれ? 華扇、そのお饅頭は取らないのか?」

 

 

華扇「へっ!? お、お饅頭?」

 

 

チルノ「その頭の」

 

 

華扇「!」

 

 

ヤマメ、美鈴(お饅頭…)

 

 

メディ「お饅頭って…あんた知らないの? あれはシニヨンって言うのよ、頭の髪飾りみたいなものよ」

 

 

チルノ「シニヨン? ……お饅頭じゃなかったのか」

 

 

メディ「頭にお饅頭乗せてるおバカがどこにいるのよ」

 

 

チルノ「! あたいはバカじゃないぞ!」

 

 

メディ「だからぁ! そういうこと言ってないでしょ!」

 

 

 

ヤマメ、美鈴(…)

 

 

ヤマメ(そこ触れちゃうか、まぁ子供は気になるよね)

 

 

美鈴(さっきはシニヨンのことで悩んでたのかな…でも外せば良いだけなのでは…? 外せない理由が…?)

 

 

 

チルノ「髪飾りなのか…あれ? じゃあ何で取らないの?」

 

 

メディ「あ…それ私も思ったわ、お風呂でも外さないのね、それ」

 

 

華扇「えぇ…まぁ、はい」

 

 

チルノ「取らないのか?」

 

 

華扇「…! 取らなくても不自由は無いので」

 

 

チルノ「頭洗いにくくないのか?」

 

 

華扇「……」

 

 

チルノ、メディ「…?」

 

 

華扇「…」

 

 

華扇「…私はですね、普段からこれを着けてお風呂に入っているのです」

 

 

チルノ「? そーなのかー?」

 

 

華扇「はい、慣れてしまっているのでこちらも不自由は無いのです」

 

 

メディ「へぇー、そうなんだ♪」

 

 

華扇「は、はい」

 

 

チルノ「それは仙人の力じゃないんだな」

 

 

メディ「頭に着けてるだけで仙人の力使うかしら」

 

 

チルノ「こう…なんだろ、エネルギー? みたいな」

 

 

メディ「髪飾り着けるのにエネルギー使う訳ないでしょ」

 

 

チルノ「…そー言われればそうなのかもしれない」

 

 

メディ「…あんたってやっぱりバ」

 

 

チルノ「バカじゃないもん!」

 

 

華扇(……)

 

 

華扇(秘密は誰にでもあるもの…言い聞かせましょう)

 

 

 

 

美鈴、ヤマメ(…)

 

 

ヤマメ「…? ありゃ? そういや阿求は?」

 

 

美鈴「阿求さん? ……あ」

 

 

ヤマメ「うん? …あ」

 

 

 

阿求「……ふぇ…♪」トローン

 

 

阿求「ふぁぁ~♪」トローン

 

 

 

ヤマメ「ふはははっ…! な、なんだいあの蕩けきった顔は…! あっはっはは…!」

 

 

美鈴「阿求さん温泉凄く楽しみにしてましたから、でも…あの顔は…! ふふっ…!」

 

 

 

阿求「あぁぁ~♪」トローン

 

 

 

華扇、メディ、チルノ「? あ…」

 

 

メディ「あははっ! 阿求変な顔~!」

 

 

華扇「…あんな緩みきった表情も出来るのですね、意外です」

 

 

チルノ「阿求、顔がトロトロになってるぞ、魔理沙が前に見せてくれたスライム? みたいだな」

 

 

華扇、メディ、ヤマメ、美鈴「スライム?」

 

 

 

阿求「ふにゃ…♪」トローン

 

 

 

 

 

 【大きさなんて…】

 

 

 

阿求「…」ジーッ

 

 

ヤマメ「? おや、ふにゃり顔から復活してるねぇ」

 

 

阿求「ふ、ふにゃり顔…?」

 

 

華扇、美鈴「ふっ…!」プルプル

 

 

阿求「な、なんです?」

 

 

チルノ「阿求さっきスライムみたいな顔してたよ」

 

 

阿求「す、すら?」

 

 

メディ「いや、その例えじゃ分からないわよ」

 

 

ヤマメ「あはは! んで? どうしたんだい阿求、私のことじーっと見てたけどさ」

 

 

阿求「…ヤマメさんって意外とあるなぁって思いまして」

 

 

ヤマメ「ん? ある?」

 

 

華扇、美鈴、メディ、チルノ「?」

 

 

阿求「…」ジーッ

 

 

ヤマメ「? ……あ、あぁあぁ♪ 分かった分かった♪」

 

 

華扇、美鈴「あぁ…なるほど」

 

 

チルノ、メディ「??」

 

 

阿求「…」ジーッ

 

 

ヤマメ「ふふん♪ ほれほれ♪ 私意外とあるんだよ? パルパルやキスメよりは大きいよ♪ …勇儀には負けるけど」

 

 

阿求「あの二人は見た目で小さいと分かるじゃないですか、勇儀さんは…はい」

 

 

華扇「あなたの普段の服装がふっくらとしているので初見では大きさは分からないでしょうね」

 

 

ヤマメ「脱いで初めて分かるってやつだねぇ♪ でもあんたたちには負けるけどね」

 

 

華扇、美鈴「!」

 

 

ヤマメ「どうしたらそんなに大きく実るのかねぇ♪」

 

 

美鈴「み、実るって…/// わ、私は好きで大きくなった訳じゃ…///」カァッ

 

 

華扇「わ、私もです…///」

 

 

阿求「うっわぁでたでた…! 大きい人はみんなそう言うんですよ『何もしてない』だとか『好きで大きくなった訳じゃない』とか!」

 

 

阿求「白々しい! 本当は何かしているんでしょう!? そんな脂肪の塊を水面に浮かせて楽しいですか!? えぇっ!?」

 

 

阿求「だいたいあなたたち二人の服装は主張が激しいんですよねぇ…! ヤマメさんみたいにもっと自分の山のコントロールぐらいしてほしいものですよ! 本当に!」

 

 

華扇「そんな剣幕で言わなくても…」

 

 

ヤマメ「あんたは何をそんなに必死になってるんだい…」

 

 

美鈴(さっきから阿求さんが華扇さんみたいになってるのは…)

 

 

 

チルノ「? さっきからなんの話をしてるんだ?」

 

 

メディ「ん~……あ…たぶん胸の話じゃない? 阿求、ヤマメの胸見てたし」

 

 

チルノ「胸?」

 

 

メディ「それに大きさって言ってるからたぶんそうよ」

 

 

チルノ「胸かぁ~、大ちゃんは大きいな! ヤマメのよりは小さいけど」

 

 

メディ「大ちゃんって妖精?」

 

 

チルノ「うん」

 

 

メディ「ふーん…妖精ってみんな小さいもんだと思ってたけど違うのね」

 

 

チルノ「妖精の中で大きさ最強の称号は大ちゃんにあげた」

 

 

メディ「大きさに最強も何もないと思うけど」

 

 

スーさん「! …」ペタペタ

 

 

スーさん「……」シュン

 

 

チルノ「でもさ」

 

 

メディ「ん?」

 

 

チルノ「みすちーはやべぇ…」

 

 

メディ「…は?」

 

 

チルノ「みすちーにはリグルとルーミアとあたいと大ちゃんが束になっても勝てないんだよ…」

 

 

メディ「なによそれ」

 

 

 

 

 

 

藍『阿求って大きさ気にしてるんですかね? 胸の話題に凄く噛み付いて来ますけど』

 

 

紫『…あれのせいかしら』

 

 

藍『え?』

 

 

紫『二週間前くらい? 阿求と二人で仕事サボってお忍びで人里の飲み屋で飲んでたんだけど』

 

 

藍『……』イラッ

 

 

藍『で?』

 

 

紫『ん~…なんだったかしら…まぁとりあえず胸の大きさの話になったのよ』

 

 

紫『阿求が『やっぱり大きいほうがモテるんですかね?』って私に聞いて来たのよ、普段の私だったら『そんなことないんじゃないかしら』で返すところだったんだけど、私も酔っぱらってたから阿求にこう返しちゃったのよ』

 

 

藍『?』

 

 

紫『そんなの気にしても時間の無駄よぉ♪ だって稗田家の歴代の当主たちはあなたを含めてみんな貧しい乳の持ち主だったからねぇ♪ あっはははは♪』

 

 

藍『!?』

 

 

紫『…』

 

 

藍『…』

 

 

紫『酔っぱらいってほんと嫌よね……ゆかりんうっかりてへぺろりん♪』キャピッ

 

 

藍『あなたのせいじゃないですかぁ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 楽しい入浴で疲れを癒した後、華扇たちは晩御飯の支度に取りかかっていた、最初の話し合いで決まった料理の担当は美鈴と華扇、この二人による中華料理が今夜の夕食となり、麻婆豆腐、エビチリ、酢豚などが振る舞われた。 

 

 辛い物が苦手なチルノでも食べれるように、味付けは全て甘口にして作られたが…本当は阿求が『お風呂上がりに辛い食べ物は嫌です』と駄々をこねたから甘口になったのである、華扇と美鈴は少々物足りなかった様だが、メディ、チルノ、ヤマメからは絶賛されたので結果良かったと言えるだろう

 

 

 夕食後、華扇たちはそれぞれの時間を満喫していた

 

 

 華扇は夕食後のデザートの吟味、食べ比べ

 

 阿求は本日二度目のお風呂へ

 

 ヤマメとメディは紫に電話を掛け、ヤマメは自分の部屋の寝具をベッドに変えてもらい、メディはガーデニング用品を頼んだ

 

 美鈴は食後の運動ということで庭で太極拳を…何故か隣にチルノがいて美鈴の動きを真似し、足を滑らせ、盛大にスッ転んでいた

 

 

 と…各々が楽しい夜を過ごした…

 

 

 

 そして夜が更け…

 

 

 

 【リビング、22:30】

 

 

チルノ「ふあぁ…あたいそろそろ眠くなってきたぞ~…」

 

 

メディ「私も…ふぁ…」

 

 

ヤマメ「ん…ありゃ、もう十時過ぎてたんだねぇ」

 

 

華扇「ふふっ、楽しく話していたから時間が過ぎるのが早く感じてしまいますね」

 

 

美鈴「ははっ、そうですね」

 

 

阿求「では今日はここまで、ですね」

 

 

ヤマメ「そうしようか、もう歯も磨いたし、後は寝るだけだもんねぇ」

 

 

チルノ「ん~…じゃあ寝るか~……」ウツラウツラ

 

 

美鈴「えぇ、では明日はチルノさんの提案通り、川の近くに行くということで」

 

 

阿求「はい、そうしましょう」

 

 

チルノ「お~…釣りするぞ~…」

 

 

阿求「釣りの道具は明日紫さんに電話して用意させましょう、メディさんに電話してもらいます」

 

 

メディ「良いよ~…」ウツラウツラ

 

 

ヤマメ「? 何でメディにやらせんの?」

 

 

阿求「メディさんがやった方が紫さんに効果抜群だからです」

 

 

華扇「ふふっ…!」プルプル

 

 

ヤマメ、美鈴「?」

 

 

メディ、チルノ「ふにゃ…」ウツラウツラ

 

 

 

 

 

 

 【二階、寝室扉前】

 

 

華扇「では皆さん、お休みなさい」

 

 

美鈴「お休みなさいです♪」

 

 

ヤマメ「おやすみ~♪」

 

 

メディ、チルノ「おやすみ~…」

 

 

阿求「おやすみなさい…あぁ、華扇さん」

 

 

華扇「はい?」

 

 

阿求「私朝の寝起きは凄く機嫌が悪いので朝の七時とかに起こしに来ないでくださいね♪ 七時半ぐらいまでベッドの中でゆっくりしたいので」

 

 

華扇「なっ…!? 朝の七時に起きるのは健康に」

 

 

阿求「おやすみなさい♪」スッ

 

 

 バタン!

 

 

華扇「あっ!? 阿求!」

 

 

美鈴「ふふっ…!」

 

 

ヤマメ「あっはっはは…! ちょっとやめとくれよ、寝る前に笑わすのはダメだって…!」プルプル

 

 

華扇「人の話は最後まで聞く! 普通のことが何故っ…!」

 

 

美鈴「ふふっ…! で、では…お休みなさい、また明日」スッ

 

 

メディ「おやすみ~…ふぁぁ…」スッ

 

 

 バタン、バタン

 

 

ヤマメ「おやすみ、あんたもベッドの魔力にやられんじゃないよ?」

 

 

華扇「わ、分かってますよ、それではお休みなさい」スッ

 

 

 バタン

 

 

ヤマメ「ふふっ、さて、私も寝…うん?」

 

 

チルノ「…」

 

 

ヤマメ「? チルノ? どうしたんだい?」

 

 

チルノ「…」フラッ

 

 

ヤマメ「!? よっ…!」スッ

 

 

 ヤマメはチルノが床に倒れる前にチルノを抱き止めた

 

 

ヤマメ「お、おいおい…! どうしたんだいチル」

 

 

チルノ「かぁ~…くぉ~…」zzZ

 

 

ヤマメ「! ありゃりゃ寝ちまったのかい、しょうがないねぇ、布団に運んであげ……」

 

 

ヤマメ「……♪」ニヤリ

 

 

ヤマメ「ちょうど涼しくてひんやりする抱き枕が欲しかったんだよねぇ♪ ふふふ♪」

 

 

チルノ「んかぁ~…」zzZ

 

 

 

 

 

 

 

 

 【マヨヒガ】

 

 

紫「あら♪ 土蜘蛛さんが妖精さんと一緒のベッドに!?」

 

 

藍「チルノを抱き枕代わりにですか、真夏では贅沢な事ですよね」

 

 

紫「明日阿求に『夕べはお楽しみでしたね♪』とか言われそうね♪」

 

 

藍「…はい?」

 

 

 

 

紫「さて、私たちも寝ましょうか」

 

 

藍「そうですね、ではお休みなさい」

 

 

紫「えっ?」

 

 

藍「…えっ?」

 

 

紫「…」

 

 

藍「…」

 

 

紫「昔は藍を抱き枕にして寝てたのにねぇ…てか藍の方から来てくれたのにねぇ…」

 

 

藍「!?」

 

 

紫「『紫しゃま…その…あの…! い、一緒に寝てくだしゃいましぇんか…?』」

 

 

藍「なっ!? わ、わーわー!! や、やめてくださいよ!」

 

 

紫「あら? 似てない?」

 

 

藍「似てませんよ! 私そんなに滑舌悪く無かった筈ですもん!」

 

 

紫「…まあ確かにちょっと盛ったけども」

 

 

藍「真実を真似しなさいよ!」

 

 

紫「そしたら面白くないじゃない、でも『紫しゃま』呼びは身に覚えがあるでしょ?」

 

 

藍「ぐっ…! と、とにかくお休みなさい! それではまた明日!」スッ

 

 

紫「なにをそんなに、ふふふっ…♪」

 

 

紫「明日は釣りか…う~ん…」

 

 

紫「物足りなかったから小鳥とかの小動物を空間に追加してみたのは良かったところだけど…魚の種類も追加しとこうかしら」

 

 

紫「ふふっ♪ それではまた明日…♪」スッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続く!

 

 

 






 お疲れ様でした、ここまで読んでいただいてありがとうございました♪


 今回エピソードをいれたのはメディスンとチルノでした。

 チルノにはあまり深いエピソードは無いです、友達思い、素で物事をハッキリと口に出して言うため裏表が無い性格です、後は魔理沙とはライバルであり友達、しょっちゅう会っているため魔理沙から影響をかなり受けてます(紫へのババア呼びなど)性格も似てます。

 霊夢はそんなチルノを『魔理沙2号』と思っているそうです、魔理沙との違いと言えばチルノは物事への切り返しが下手なところでしょうか



 メディスンには色々と設定があります、幽香とどうやって出会ったのか、一緒にいるスーさんとの関係等々です、いつかはメディスンの物語も書いてみたいです。

 後、メディと幽香は八意永琳と関わりがあります、主に薬や毒、花などの植物関係で繋がりがあります、これもまたいつか別のお話で



 それではまた次回、次は二日目になります♪

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