こちらは『ゆかりんハウスシリーズ』の『選ばれし六人 PART1~夏の夢の終わりに』までのお話のオマケのお話になります、先にそちらを読んでいただければと思います。
後日談になります、華扇たちが幻想郷に帰って来てからのお話です、幻想郷から三日間離れていた事での変化や思い出話を友人たちとする物語です、短編集みたいになってます。
今回ゆかりんハウスで過ごした六人は友人の関係となっているので今後の物語で何かしらの絡みがある場合は関係性は持続します。
ゆかりんハウス以来だね♪ とか言う形になると思います。
それでは始まります♪
【茨木華扇の屋敷】
茨木華扇「スー…スー…」zzZ
華扇「…」zzZ
華扇「…んむぅ……んんっ…」
華扇「……」パチッ
華扇は目を覚ます、見覚えのある天井だ
華扇「ここは……」
華扇「…ふあぁ……あふぅ…」
華扇「……そうか…」
華扇「…」
華扇「……」スクッ
華扇は布団から起き上がると自分の寝室にある丸窓に手を伸ばし、開け放つ
華扇「はぁ…良い天気ですね…」
華扇「……戻って来たのね、ここは私の屋敷でいつもの風景」
華扇「あれは…」
華扇「……」
ホワンホワン…
チルノ『メディ! それはあたいのお肉だぞ!』
メディスン・メランコリー『取ってないわよ! あんたの数え間違いでしょ!』
紅美鈴『あの、足りなければ私の分差し上げますから』
黒谷ヤマメ『チルノは食いしん坊だねぇ♪ あっはっは♪』
稗田阿求『食いしん坊なら他にもいますよねぇ♪ 華扇さん?』
華扇『何故私に聞くのです? ワザとですね!? そうでしょう阿求!?』
ホワンホワン…
華扇「ふふっ…♪ えぇ大丈夫」
華扇「ちゃんと覚えていますから…これからもずっと」
華扇「…」
華扇(これからいつもの日常に戻っていく、イレギュラーな事が起ころうともこれは変わらない…これは阿求たちも同じこと、でも)
華扇(あの三日間は私達にとって特別だった、これは紛れもない事実)
華扇(…)
華扇「あの日常に戻りたい、あの時間が永遠に続けば良いのに…そう思う事もあるでしょう、ですが私たちは前に進まなければならない」
華扇「得た思い出が深く、多いと前に進むのに苦労しますね…♪ ふふっ…♪」
華扇「……♪」ニコッ
華扇「さて、先ずは守矢神社に行くとしますか♪」
【門番さんお仕事再開! …の前に】
《レミリアの自室》
レミリア・スカーレット「……」トントン
美鈴「…」
フランドール・スカーレット「…」
十六夜咲夜「…」
小悪魔(こあ)「…」
パチュリー・ノーレッジ「…」
レミリア「…」トントン
パチェ「レミィ、貧乏揺すりばっかりしていると幸せが逃げ」
レミリア「……」トントントントン
パチェ、咲夜、こあ(貧乏揺すりが早くなった…)
レミリア「……美鈴」
美鈴「は、はい…!?」
レミリア「私はね? 怒ってるんじゃないのよ、分かる? 怒ってるんじゃないの」
美鈴「はい…」
レミリア「怒ってるんじゃないのよ? そう、全然怒ってるんじゃないのよ」
フラン「何で怒ってないのに四回も言うのかな?」
咲夜「そ、それは」
レミリア「フラァン!!」クワッ
フラン、咲夜「!」ビクッ
レミリア「今私は大事な話をしているの、静かにしていなさい」
フラン「……はぁーい…」
咲夜(えぇと…何と言えば……)
レミリア「美鈴」
美鈴「はい…」
レミリア「怒ってるんじゃないのよ、分かるでしょ?」
美鈴「…はい」
レミリア「あら、分かってくれてるの? とっても嬉しいわ♪」
美鈴「はい…」
レミリア「じゃあ私が今どんな思いでいるかを怒り以外の感情で例えて簡単に説明してみてくれる?」
美鈴「そ、それは…! その…」
レミリア「…」
美鈴「え、えぇと…」
レミリア「…」
美鈴「…」
レミリア「…」
美鈴「…」
フラン、咲夜、こあ「…」
パチェ「美鈴の事が羨ましいんでしょう?」
レミリア「えぇそうよその通りよぉ!!」バァン
美鈴「えぇ!?」ビクッ
レミリア「何っ!? なんなの!? ゆかりんハウス!? えぇっ!!」バンバン
レミリア「めっっっっっちゃ楽しそうじゃないのよ! 大草原!? 大きな木の下でのんびり睡眠!? 釣り!? 温泉!? 挙げ句の果てには花火ですって!?」バンバン
レミリア「何なのよその素敵空間は!? しかも普段話さない様な奴等とルームシェアですって!? なんっ…!! なんて羨まっ…! うおあぁぁぁぁ!!」バンバン
美鈴「いや…あの…お、お嬢様…?」
パチェ「机バンバン叩くのやめなさい、壊れちゃうわよ?」
レミリア「うっしゃい! パチェも黙ってなさい!」
フラン「ぷぷっ…! お姉さま今噛んだよね?」ヒソヒソ
咲夜「ふっ…! 『うっしゃい!』と仰られましたね」ヒソヒソ
こあ、パチェ「ふふっ…!」プルプル
レミリア「なぁにが可笑しいのよあなたたちぃ!!」クワッ
レミリア「そういえばパチェ! あなた知ってたのよね!?」
パチェ「えぇ、八雲紫が知らせてくれたからね」
レミリア「普通そういうのって主である私に伝えるもんなんじゃないの!? ねぇ!?」
パチェ「あなたに話したら『私も行きたい!』ってあなた絶対言うじゃない」
レミリア「当たり前じゃない!」
フラン「でもスキマのお姉さんが言うにはランダムなんでしょ?」
咲夜「パチュリー様が紫に説明された通りなら…はい」
レミリア「何よフラァン! 私が行こうと思っちゃいけないの!?」
フラン「いけないなんて言ってないでしょ!」
こあ「ランダム…と言う事は運なんですか? 美鈴さん」
美鈴「そうらしいです、紫さんが説明してくれましたから」
パチェ「スロットで選んだとか言ってたけど何のことやらだわ」
咲夜「外の世界の機械ですよね」
フラン「へー♪ じゃあお姉さまは運に見放されちゃったんだね♪ 運命運命言ってるのにさ」
レミリア「 」ピシッ
こあ、パチェ、美鈴「あっ…」
咲夜「妹様、それトドメです」
フラン「ほぇ?」
レミリア「……ふっ、ふふっ…ふふふふふ…!」プルプル
こあ、美鈴「ひえっ…!?」ビクッ
パチェ「恐いわよレミィ」
フラン「? お姉さま自分の能力使えば良いんじゃないの?」
レミリア「フラン…あなたは本当にまだまだね」
フラン「むっ! 何よ、子供扱いしないで!」
レミリア「能力で運を引き寄せたら皆から嫌われちゃうでしょうがぁ! 分かってんのよそんなことぐらいわねぇ!!」
フラン「ひゃっ!?」ビクッ
レミリア「くうぅぅ……! いいなぁ美鈴…楽しかったんでしょ~…?」
美鈴「は、はい! それはとても…」
レミリア「はぁぁぁ~いいなぁ……普通こういうのって私から選ばれるもんなんじゃないのかなぁ…私って…私って…うぅ…」
美鈴「お嬢様…」
レミリア「美鈴…今日の夕飯の時にそのゆかりんハウスで何があったのかもっと詳しく教えてもらうからね、楽しかった事とか全部よ?」
美鈴「は、はい」
こあ「切実ですね」
パチェ「怒ってるのか悲しんでるのか…それとも空しいのか」
レミリア「……怒ってない」ドヨーン
パチェ「怒ってないなら何よりよ」
こあ「まさか美鈴さんが三日間門番のお仕事をお休みになるとは、驚きましたよ」
咲夜「私は驚く前に呆れたわね…門の前で立ち寝だけじゃ飽きたらず、外に出て安息の地を見つけて寝むり続けたいから逃げたのかと思ったわ」
美鈴「そ、そんなことしませんよぉ!」
咲夜「ふふっ、冗談よ♪」
パチェ「八雲紫があなたを三日間預かる…って言って来た時は何事かと思ったけどね、理由を説明されたら後に引けなくなっちゃったのよ、あなたには羽を伸ばしてもらいたかったのは事実だしね」
美鈴「ありがとうございます、パチュリー様」
フラン「ゆかりんハウス…♪ 私も行ってみたいな♪」
レミリア「選ばれなければ行けないのよ? フラン」
フラン「そんなこと分かってるよぉ」
レミリア「なら良いけど、まぁでもあなたはまだ待ってなさい、何故なら次に選らばれるのはこの私なのだからね! あーっはっはっは♪」
フラン「むっ! 私が先だもん!」
レミリア「私よ!」
フラン「私だもん!」
レミリア、フラン「ぬぬぬっ…!」
パチェ「いつもの調子に戻ったわね」
咲夜、こあ「ふふっ…♪」
美鈴「……」
美鈴(帰って…来たんだなぁ)
美鈴「……」
咲夜「…美鈴」
美鈴「はい?」
咲夜「三日間…まぁ仕方が無かったとは言え門番の仕事はお休みしてたんだからこれからはばんばん働いてもらうからね♪ 紅魔館の門番はあなたじゃないと勤まらないんだから」
美鈴「!」
咲夜「休んだ分も仕事してね♪」
美鈴「はい! もちろんです!」
美鈴(あっ…! そうだ…)
美鈴「……」
美鈴「お嬢様、妹様、パチュリー様、こあさん、咲夜さん」
レミリア、フラン、咲夜、こあ、パチェ「…?」
美鈴「紅魔館の門番、紅美鈴! ただいま戻りました!」
レミリア、フラン、咲夜、こあ、パチェ「!」
こあ「…♪ お帰りなさい♪」
パチェ「お帰り…♪」
フラン「お帰り~♪」
咲夜「お帰りなさい…♪」
レミリア「…ふっ…」ニコッ
レミリア「お帰り、美鈴♪」
美鈴「!」
レミリア「さぁ持ち場に戻りなさい、美鈴」
美鈴「はい!」スッ
タッタッタ…
フラン「あっ! 私も行く~♪」
パチェ、こあ「ふふっ…♪」
咲夜「…」
咲夜(とっても楽しかった…そう顔に書いてあるわよ、美鈴…♪)ニコッ
私は紅美鈴、紅魔館でただ一人の門番である
美鈴「よーし、今日も一日頑張るぞー!」
【帰ってきたら何故か…】
《妖精の森、憩いの場》
大妖精「そっかぁ~…とっても楽しかったんだね、チルノちゃん」
???「うん、とってもとぉーっても楽しかったんだ♪」
ミスティア・ローレライ「まぁチルノのその顔を見れば直ぐに分かるよね♪」
???「だろぉ? あっはっはっ!」
リグル・ナイトバグ「ルームシェアかぁ…寺子屋の皆と三日間ずっと一緒に居るって感じなのかな? それは楽しい筈だよね」
???「寺子屋の皆でかぁ…♪ それも楽しそうだなぁ♪」
ルーミア「三日も寺子屋に居たら慧音が大変そうだなー♪」
???「そーなのかー?」
ルーミア「そーなのだー♪」
???、ルーミア「わはー♪」
ルーミア「主にチルノのせいでなー♪」
???「そうだな…ってあたいのせいかよっ!」
大妖精「あはは…♪ ねぇチルノちゃん、そのゆかりんさんハウスでの事ももっと聞きたいんだけど…」
???「うん?」
大妖精「聞く前にね?」
???「…?」
大妖精、ルーミア、ミスティア、リグル「……」
大妖精、リグル、ルーミア、ミスティア「何でまた日焼けしてるの!?」
???→日焼けしたチルノ「……」
日焼けしたチルノ「なぁ~んでかなぁ? あっはっは♪」
リグル「いや、笑い事じゃないでしょ!」
ミスティア「そのハウスに行く前は日焼けしてなかったんでしょ?」
日焼けしたチルノ「うん」
ルーミア「三日で黒く変色して帰って来るなんてありえねぇのだー♪」
日焼けしたチルノ「あたいに言われてもなぁ…」
リグル「また日焼け…? 原因は一体…」
ミスティア「外でいっぱい遊んだせいで太陽の日差しをかなり浴びたから…?」
ルーミア「でもそれだけじゃ黒焦げにはならねぇのだ」
リグル「黒焦げ…んまぁそうだよね」
大妖精「私はどんなチルノちゃんも好きだから無事にちゃんと帰って来てくれたことが嬉しいよ♪」
日焼けしたチルノ「! ふふん♪ ありがと大ちゃん♪」
大妖精「ふふっ♪ あの美しく透き通る白い肌でお馴染みのチルノちゃんがまたワイルドになって幻想郷に帰って来た! …カッコよすぎて思わず鼻血を出しそうになっちゃうよ~♪」ニコッ
ミスティア、リグル、ルーミア「!?」
日焼けしたチルノ「そうだね大ちゃん! この日焼けのあたいは超最強だからな!」
大妖精「そうだね! 皆もそう思うよね? ね?」ニッコリ
ミスティア、リグル、ルーミア「お、おう…」
日焼けしたチルノ「そうかそうか! あっはっは♪」
ルーミア「『大妖精から最近アリスと同じ匂いがする』って霊夢が言ってたのだ…」ヒソヒソ
ミスティア「好き…なのは分かるんだけど何で私たちに同意を求めてくるんだろうね…」ヒソヒソ
リグル「凄いよね…笑顔での圧が」
ルーミア「この時の大ちゃんには誰も敵わねぇのだ…」
大妖精「カッコいいよ♪ チルノちゃん♪」
チルノ「ニューあたいは超最強だからね♪」
ミスティア、リグル、ルーミア(こえぇ…)
大妖精「お友達、たくさん出来たんだよね?」
日焼けしたチルノ「うん、めーりん…はもう友達だから、華扇でしょ? ヤマメと阿求、それから…」
日焼けしたチルノ「メディ…! メディだな」
ミスティア「私は阿求さんと華扇さんは知ってるけど…メディ?」
ルーミア「誰だぁ?」
リグル「…? その子って幽香さんといつも一緒にいる子じゃない?」
日焼けしたチルノ「うん、そうみたいなんだ、あの向日葵がたくさん咲いてる太陽の畑にいるみたい、リグル知ってるのか?」
リグル「噂だけだよ、あそこら辺に行くとたまに姿を見掛けるんだ」
ルーミア「そこに何しに行ってるのだ?」
リグル「べ、別に…」
リグル(幽香さんを一目みたいから暇があればあそこに通ってるなんて言えないよ…!)
大妖精「メディちゃん…チルノちゃん、そのメディちゃんと何かあったの?」
日焼けしたチルノ「お、大ちゃん良く分かったね」
大妖精「えへへ…♪ チルノちゃんの事なら何でも分かっちゃうよ~♪」テレテレ
ルーミア、ミスティア、リグル(それが恐いんだよなぁ…)
日焼けしたチルノ「あたいさ、メディと約束したんだ、花火…いや花火だけじゃないな」
大妖精、リグル、ミスティア、ルーミア「?」
日焼けしたチルノ「また一緒に遊ぼうってさ♪ にしし♪」ニコッ
【ヤマメが妬ましい…!】
《地底と地上を結ぶ橋の上》
ヤマメ「ねぇパルパル聞きたいんだろぉ♪」
水橋パルスィ「…」プルプル
ヤマメ「聞きたいんだろぉ…? ねぇねぇ♪」
パルスィ「…」イライラ
キスメ、星熊勇儀「…」
ヤマメ「ゆかりんハウスの三日間での出来事聞きたいんだろぉ…♪ あっ! それとも私が三日間居なかったから寂しかっ」
パルスィ「だぁぁぁぁぁ!」イラァ
キスメ、勇儀「あ、ついにキレた」
パルスィ「うっせぇのよさっきからぁ! 『聞きたいんだろぉ? だとか寂しかったんだろぉ?』しか言えないのかしらヤマメぇ!!」
ヤマメ「あっはっはっは♪ いやぁねぇ♪ あの家での三日間が本当に楽しかったもんだから聞かせてやりたいんだよねぇ♪」
パルスィ「だったら最初からそう言えばいいでしょうが! ほんっとうに妬ましいわね!」
ヤマメ「おや? 妬ましくても興味はある感じかい?」
パルスィ「そのアホみたいな方向に持っていくその思考が妬ましい!」
ヤマメ「興味を持ってくれてあたしゃ嬉しいよ♪ あっはっはっは♪」
パルスィ「ぬあぁぁ!」ジタバタ
キスメ「私は…興味あるよ? ヤマメちゃんの三日間の出来事…」
勇儀「私も気になるねぇ、聞かせてくれよ」
ヤマメ「流石♪ じゃあ話してあげようかねぇ」
勇儀「ははっ、じゃあ酒持ってくるかぁ♪」
キスメ「話を肴にお酒飲むんだね…」
ヤマメ「良いねぇ♪ 一杯やりながら話してあげるよ♪」
勇儀「お、そうだ、みとりも誘ってみるかぁ」
ヤマメ「みとりの話も聞きたいねぇ、なんか事故で地上に行ったって話だっけ?」
キスメ「うん、そうみたい…」
パルスィ「まっ…まてまて待ちなさい! 私は聞くなんて一言も言ってないわよ!」
勇儀「でもパルスィよぉ、お前紫がヤマメの事を説明に来た後すんげぇしんみりとした顔になってたじゃねぇか」
パルスィ「は、はぁ!?」
ヤマメ「ほほぉ~? 詳しく聞きたいねぇ♪」ニヤニヤ
パルスィ「な、何よその顔は!」
ヤマメ「パルパル…! パルパルゴメンね…! 寂しかっただろう…?」
パルスィ「!?」
ヤマメ「でも違うんだよ! これだけは信じて! 私はパルパルが嫌いになったから三日間居なくなった訳じゃ」
パルスィ「そんなことは紫から説明されたから嫌でも知ってんのよ! その小芝居をやめろぉ!!」
キスメ「ふっふふふふ!」ゲラゲラ
勇儀「だっはははは!」ゲラゲラ
ヤマメ「あっはははは!」ゲラゲラ
パルスィ「くっ…! こうなったらもうヤケだわ!」
パルスィ「勇儀! さっさとみとりと酒持ってきなさい! 酒は度数濃い目の奴よ!」
勇儀「おう♪ ちょっと待ってろよ~」
パルスィ「話の内容全てを妬み尽くしてやるわ…! 覚悟しなさいよヤマメぇ…!」ブァァ
ヤマメ「うわぁ…本気だよありゃ」
キスメ「嫉妬の緑の炎が目に見えるね…!」
ヤマメ「んふふ♪ そんなに興味を持ってくれるとはねぇ♪ 話し甲斐があるってもんだよねぇ」
パルスィ「こっちも妬み甲斐があるってもんよ…! さぁかかって来るがいいわ!」
キスメ「勝負する訳じゃないのに…」
ヤマメ「んふふ♪ まぁ良いじゃないか、パルパルらしいからねぇ」
ヤマメ「…」
ヤマメ(んー…コーヒーの話は…まぁしようかねぇ)
ヤマメ(話してたらまた会いたくなっちまうのは仕方ない、のかな)
ヤマメ(…)
パルスィ「キスメぇ…! あんたも気を付けなさいよ…今日の私は妬みの塊なんだからね!」
キスメ「そうやって小さな事でも心配してくれるパルちゃんは優しいね…♪」
パルスィ「そんなんじゃねぇわよ!」
キスメ「ふふっ…♪」
ヤマメ「…♪」ニコッ
【お世話になりました】
【守矢神社】
華扇「私の動物たちがお世話になりました」
東風谷早苗「いえいえ、とんでもないですよ♪」
八坂神奈子「しかし、本当に珍しい生物ばかりだな、龍までいるとは」
華扇「まだまだ子供の龍ですけどね」ナデナデ
龍の子供(黄帝)「グルルル…♪」
神奈子「普通に肉を与えていたがそれで良かったのだろうか」
華扇「えぇ、こう見えても肉食なので」
神奈子(何処からどう見ても肉食なのだが…)
早苗「ふふっ♪ アザラシのタマちゃんも可愛いですよね」
華扇「タマちゃん? いいえこの子は万歳楽と言って」
アザラシ(万歳楽)「きゅー?」
早苗「え? タマちゃんじゃないんですか?」
華扇「えっ?」
早苗「え」
華扇、早苗「…」
神奈子(懐かしいな…タマちゃん)
くぉらぁー! ガルルルル!
華扇「…?」
早苗「あっ、諏訪子様」
神奈子「はぁ、全くあいつは…」
洩矢諏訪子「いい加減にしろよお前!」
雷獣(務光)「フシャー!」
神奈子「いい加減にするのはお前の方だぞ? 諏訪子、またそいつから電撃浴びたいのか?」
諏訪子「神奈子! お前も見てたろ!? コイツまたやりやがったんだぞ!」
華扇「務光が何かしました?」
早苗「あ、その~…あのフェレットちゃんが来たときから諏訪子様と喧嘩に…」
諏訪子「華扇! コイツの躾はちゃんとしてるのか!? コイツ人の食べ物食いやがったんだぞ!?」
諏訪子「毎日だぞ毎日! 隙を見ては私のスイーツ食いやがって! 私の今日の団子を帰せくらぁ!」
務光「ガルルルル…!」
神奈子「動物相手にそんなにムキになるなよ」
諏訪子「食べ物の怨みは恐いんだぞ!? 祟って躾てやろうか!? あぁん!?」
務光「ガルルルル!」
神奈子、早苗(祟って躾けるなんて初めて聞いたなぁ…)
華扇「務光!」
務光「! ~♪」タッ
華扇「ふふっ♪ 久し振りね、元気だった?」
務光「~♪」スリスリ
諏訪子「!? おいアイツのあの態度見てみろ! 私の時と全然違うぞ!」
神奈子「そりゃ飼い主だからな」
早苗「諏訪子様、お団子ならまた私が買ってきますから」
諏訪子「その時のお団子を私は食べたいんだよ~! このロマンが分からない訳じゃないだろ早苗~!」
神奈子「まったく分からんのだが…」
華扇「ふふっ…♪ 務光? 洩矢諏訪子の言い分には一歩譲るとして、美味しそうなスイーツに目が眩むのは分かりますが人の物を盗むのは感心しませんよ?」
務光「キュー…」
諏訪子「おい何態度弁えてんだ、私にもそうしろ」
神奈子「黙ってろ」
早苗「ふふっ…♪」
早苗「あ、そうだ…! 華扇さんどうだったんですか? ゆかりんハウスでの出来事は」
華扇「…!」
神奈子「早苗と話していた紫に少し聞いたが、快適な空間で三日間過ごしたのだろう? 空間がどうなっていたか聞きたいな…どう過ごし、どんな施設があったのか事細かく聞きたい」
早苗「もう神奈子様? 華扇さんの思い出に自分のお仕事を重ねては…」
神奈子「ふっ…いやすまない、そういう話は好きだからな、行ったこともない未知の空間で三日間過ごす…その思い出話にはな」
華扇「相変わらず技術革新にご精が出ている様で」
神奈子「それが私の仕事だからな」
諏訪子「話を聞くのは良いんだけどさ、コイツら引き取ってからにしてくれないかな?」
務光「ガルルルル!」
万歳楽「フシャー!」
黄帝「ぐぉぉぉ!」
諏訪子「数増やしていい気になるなよ! チクショーめ!」
華扇「ふふっ、そうですね、先ずはこの子たちを家に返さないと」
早苗「…あの、華扇さん」
華扇「はい?」
早苗「今日神社に泊まっていきませんか?」
華扇「!」
早苗「お話長くなりそうなのでたくさん聞きたいんですよ、三日間の出来事」
神奈子「それは良いな、お前が良ければ…どうだ?」
華扇「! そうですね…」
華扇「……ふふっ、それではお言葉に甘えても良いですか?」
早苗、神奈子「…!」
早苗「えぇ! もちろんですよ♪」
神奈子「食事と酒も良いものを提供しよう、存分に語ってくれ、華扇」
華扇「はい、それではまた後で…♪ 帰りますよ、皆」
務光、万歳楽、黄帝「~♪」
諏訪子「おらさっさと帰れ! 盗人どもめ!」
務光、万歳楽、黄帝「フシャー!!」
神奈子「盗ってたのあの雷獣だけだろうが」
早苗「断られると思ってました」
神奈子「あぁ、あいつは自分の事を話したがらないからな」
諏訪子「三日間の思い出話をするんだぞ、自分の事ばかりじゃないだろ?」
神奈子「それはそうだが分からなかったか…? 華扇が少し変わっていた」
諏訪子「何処が?」
早苗「物腰が柔らかくなったような気が…」
諏訪子「するだけだろ?」
神奈子「ふふっ…さて、な」
神奈子「まぁ、聞いてみれば分かることさ♪」
【好きになって、嫌いになった】
《人里、鈴奈庵》
本居小鈴「へぇ~…♪ なんか凄く楽しそうね!」
阿求「えぇ本当に楽しかったわ…♪ 一日一日が大切な思い出になったもの」
小鈴「…! ふふっ♪ 阿求には良い休暇になったね」
阿求「えぇ、短かったけど最高の夏休みだったわ、今までで一番かも…こうやってあそこでの出来事を思い返してみても楽しかった思い出しか出てこないからね」
小鈴「そっか」
阿求「えぇ」
小鈴、阿求「…」
小鈴、阿求「ふふっ…♪」ニコッ
阿求「ねぇ小鈴」
小鈴「なに?」
阿求「今度人里で花火セット買って霊夢さんのところでプチ花火大会しない?」
小鈴「! …阿求からその話を振って来るなんて珍しいね」
阿求「そう?」
小鈴「だって阿求、花火しているときいつも…」
阿求「好きになったのよ」
小鈴「え?」
阿求「花火よ…綺麗で、とても美しいからね」
小鈴「! ……♪」ニコッ
小鈴「そうなんだ♪ ふふっ♪ それもその家での思い出なのね、いつか聞かせてよ? 阿求」
阿求「もちろんよ、今日の夜にでも聞かせてあげるわ」
小鈴「そうだね、今私お仕事中だから夜ね♪」
小鈴「…あれ? 阿求は今日お仕事…」
阿求「……三日間休んだブランクみたいなのが…」
小鈴「…それを口実に仕事サボろうとしてないよね?」
阿求「してないわよ!」
小鈴「あ、そうだ」
阿求「なに?」
小鈴「いやね? 文さんから貰った物があるんだけど」
阿求「? 新聞でしょ?」
小鈴「ううん? これ」スッ
ゴトッ…!
阿求「…? !!?」ヒクッ
小鈴「『いつも取材をさせていただいているお礼です♪ お友達と是非♪』って言ってくれたの、河童のにとりさんが紫さんと一緒に作ったらしくてさ」
阿求「あ…あぁ…」ヒクヒク
小鈴「『幻想郷双六』って言うらしいんだけど…ほら、双六って一人じゃ出来ないからこれも花火と一緒に持っていって霊夢さんたちと遊ぼ」
阿求「いっ…! いやぁぁぁぁ!!」
小鈴「えぇっ!?」ビクッ
阿求「こ、小鈴! そんなもの捨てなさい! 早く!」
小鈴「えっ!? どうしたの阿求!」
阿求「そんなもの双六でもなんでもないわ! 双六スペルカードの使い方を間違えれば『友情破壊ゲーム』になるものなのよ!?」
小鈴「え? 何でルール知ってるの?」
阿求「い~や~! もう絶対にやりたくな~い!」
小鈴「えぇっ!? あ、阿求~!?」
【私と幽香】
《太陽の畑、幽香の家》
風見幽香「お帰り、メディ」
メディ「ただいま! 幽香♪」
スーさん「~♪」キャッキャッ
幽香「ふふっ…あなたもお帰りなさい」
メディ「ふふっ♪ ねぇ幽香」
幽香「言わなくても分かるわ」
メディ「えっ?」
幽香「三日間とっても楽しかったんでしょう? 新しいお友達と巡り会えて、その友達とたくさん遊んで、思い出を作って…こうして無事に帰ってきた」
メディ「! 分かるの?」
幽香「顔を見れば分かるわよ、今のあなたはとても綺麗に咲き誇っている一輪の花…その花に笑顔があると言う事は新たな蕾が開花し、また綺麗な蕾をつけた証拠」
メディ「幽香…♪」ニコッ
幽香「ふふっ…♪」ニコッ
メディ「でも、さ…」
幽香「?」
メディ「私の口から言いたいな、幽香に」
幽香「…!」
メディ「幽香なら私の事を分かってくれるから嬉しいけど、幽香でも気付けない隠れてる小さな蕾があるかも知れないでしょ?」
メディ「思い出になって私についた小さな蕾、私の口から言いたいな、幽香に」
幽香「……」
幽香「…メディ」
メディ「?」
幽香「今日の夜は何時まで起きていれば良いのかしらね」
メディ「!」
幽香「夜が明けない内に、話終えるのよ? メディ」
メディ「! うん♪ えへへっ…♪」
スーさん「…! ~♪」
メディ「ねぇ幽香、話す前に…一つ聞いていいかな?」
幽香「あら、なに?」
メディ「……」
幽香「…?」
メディ「……幽香って私の事をどう思っているの?」
幽香「どう…とは?」
メディ「私は幽香の事を家族だって思っているわ」
幽香「!」
メディ「もちろんスーさんの事も」
スーさん「…」
メディ「私達を幽香が拾ってくれて、幽香の家に住まわせてくれた…そしてたくさん楽しい思い出を作って来たわ、そしてこれからも楽しい思い出はきっと作られていく」
メディ「三日間で学んだの、私は人形の付喪神だけどその学んだ事を思い返すと胸の奥が暖かくなるのが分かるの」
幽香「…」
メディ「ねぇ幽香…答えてくれないかな?」
幽香「…」スッ
メディ「…」
幽香「…」ストスト
メディ「…?」
幽香はメディの前に行き、膝で立ち、優しく抱きしめた
メディ「! ゆ、幽香…?」
幽香「……メディ」
メディ「!」
幽香「一度しか言わないから…良く聞きなさい」スッ
メディ「う、うん…」
幽香「……」
メディ「…」
幽香「私は……あなたの事を…」
幽香はメディの耳元で囁いた
メディ「……! ゆ、幽香…! それ本当!?」
幽香「…♪」ニコッ
幽香はメディに優しく微笑む
メディ「本当!? 本当に本当!?」
幽香「ふふっ、一度しか言わないと言った筈よ?」
メディ「!! スーさーん!!」スッ
スーさん「!」スッ
メディ「うふふっ♪ 私、嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう♪ えっへへ…♪」
スーさん「~♪」ニコニコ
幽香「…♪」ニコッ
【そして二日後】
《華扇の屋敷》
八雲紫「こんにちは~♪」
華扇「……お帰りはそのスキマから、どうぞ?」サラサラ
紫「はっ…つれぇわ…同業者からお帰りの催促ですよ」
華扇「あなたと一緒にしないでください」サラサラ
紫「おんなじでしょうが、あなたこっち側でしょう?」
華扇「…また同じことを言うんですねあなたは」
華扇「幻想郷の賢者の地位に興味などありませんよ」
紫「興味はなくても居てもらわないと大変な時もあるのよ?」
華扇「!」
紫「ふふっ♪ いつでも戻ってきて良いからね?」
華扇「……考えておきます」サラサラ
紫「えぇ考えておいてね♪ あら? それなに書いてるの?」
華扇「チルノたちに文を認めているのです」
紫「手紙ね…なんて書いてるの?」
華扇「人里で集まってお食事でもどうですか…という感じの手紙ですよ」
紫「お友達に出す手紙なのに堅苦しい手紙ねぇ」
華扇「……」ピタッ
華扇「やはりそう思いますか?」
紫「私にはね、でもほら、あなたらしくて良いんじゃない?」
華扇「…そうですか」
紫「ふふっ、あなたがそういう事を自分からするなんて珍しいわね」
華扇「三日もあれば人は変わります」
紫「それもそっか♪」
華扇「切っ掛けを作ったのはあなたですよ?」
紫「あらら♪ じゃあそのお食事会にゆかりんが参加しても」
華扇「ダメです」
紫「ケチ!」
華扇「ケチで結構」
華扇「あぁそう言えば…文の新聞読みましたか?」
紫「へ? 読んでないけど?」
華扇「近々異変が起こる様ですよ?」
紫「ふーん…♪ 何処の何方が起こすのかしらねぇ♪」
華扇「あなたの知り合いです」
紫「え? 誰よ」
華扇「……」
華扇「摩多羅 隠岐奈ですよ」
紫「……は?」
華扇「? ですから摩多羅」
紫「はぁぁ!?」
華扇「!?」ビクッ
紫「あいっ…! アイツは何を考えてんの!?」
華扇「さぁ? 幻想郷の賢者の考えている事なんて私には分かりませんよ」
紫「何してくれてんのかしらアイツ…」
華扇「仲良くないんですか?」
紫「仲良くないとかそんなんじゃないのよ、ただアイツ凄くめんどくさいのよ色々と、目立ちたがりで何するか分かったもんじゃないわ」
華扇「そうでしたっけ、彼女って」
紫「異変って……? まさかアレか…?」
華扇「心当たりが?」
紫「ちょっとね……はぁ、まぁ良いわ…霊夢と魔理沙に叩きのめされれば良いのよ、アイツなんか」
華扇「アイツなんかって…」
紫「異変が終わったら絶対アイツ私のところに来るわよ? あなたは良いわよねぇ、お友達とお食事だもの」
華扇「それも幻想郷の管理人さんのお仕事…頑張ってくださいね、八雲紫」
紫「はぁ~…」
紫「めんどくさ~い」
華扇「……」
華扇(本当は仲が良いでしょうに、私の目にはそう映ってますよ、ふふっ…♪)
おしまい!
幽香がメディに対して何と言ったか…それは言われたメディの反応を見た上で、読者の皆様のご想像にお任せします♪
感想欄の方で読者の方に返信した物になりますがこちらの方にも書かせていただきます。
『稗田阿求』の裏設定として『転生しても記憶が曖昧であることで自分の事をあまり話さないので自分の事を話題に話をしてほしくないと思っている、だから毒舌を通して自分から相手にその話題、別の話題が行くように論点をすり替える事を無意識にしている』これを華扇に見破られています
因みに親友である本居小鈴は転生の事を知っています、小鈴はその話題にならないように阿求をフォローしている伏があります
それではここまで読んでいただいてありがとうございました、お疲れ様でした♪