ソードアート・オンライン~秘剣と絶剣~   作:ほにゃー

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もう三年近くになる作品。

更新を再開しました


第3話 楽しむために

翌朝、強制起床アラームによって眼が覚めた。

 

横を見ると、ユウキはまだ………いや、ベッドに既にいない。

 

「どこに行ったんだ?」

 

ユウキを探そうと辺りを見渡す。

 

「わっ!!」

 

「うをっ!?」

 

すると、背後から勢いよく驚かされ、俺は思わずベッドから落ちた。

 

「ご、ごめん、レイン!大丈夫?」

 

まさかベッドから落ちるとは思っていなかったのか、ユウキは慌てて俺に近寄る。

 

「いや、痛くはないけど………ユウキ、大丈夫……なのか?」

 

「え?う~ん……」

 

腕を組んで考えるユウキ。

 

数秒ほど考えると、ユウキを手を打った。

 

「とりあえず、今はお腹空いたかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このパン固いけど、結構いけるね。牛乳とも凄く合うよ」

 

あの後、NPCのショップで1コルの黒パンと、少し値が張る15コルのミルクを購入し、朝食を摂る。

 

昨日と打って変わって、ユウキは落ち着いていた。

 

いや、落ち着いてるっていうより普段通り過ぎる。

 

「ユウキ、一体どうしたんだ?」

 

「ん?何が?」

 

「その落ち着き具合だよ。なんて言うか、昨日のことをまったく気にしてないって言うか……」

 

「う~ん、落ち着いてるって言うか、正直まだ困惑してるよ」

 

「え?」

 

「昨日よりかはマシだけど、まだ混乱してるよ。HPがなくなったら死ぬなんて信じられないし、でも、こうしてログアウトもできないし、こんな状況なのにゲームをクリアしなきゃいけないし………なんかもう、色々ありすぎて頭の中が混乱しちゃうよ」

 

「………そのわりにはなんかいつも通りだな」

 

「だって、雫がいるもん」

 

「え?」

 

プレイヤーネームではなく、本名で呼ばれて少し驚く。

 

「雫はさ、ボクが辛い時、いつも隣にいてくれた。いつもボクを守ってくれて、いつもボクを励ましてくれた。そんな雫が、こうして隣にいてくれる。それだけで、ボクが普段通りでいられるには十分すぎる理由だよ」

 

ユウキは、いつもの笑顔でそう言った。

 

本当に強い奴だな。

 

「それにさ、折角のVRゲームだよ?楽しまなきゃ損だよ。ボクは楽しむためにSAOをするよ」

 

その言葉にまたも驚いた。

 

HPが無くなったら本当に死ぬデスゲームだってのに、それでもこの世界を楽しむ……か。

 

「……そうだな。折角だし楽しまないとな」

 

「だよね!」

 

俺とユウキは笑いあって、立ち上がる。

 

「それじゃあ、レイン。最初は何をする?」

 

「まずはレベル上げだな。次の街に行くぞ。ユウキ、遅れるなよ?」

 

「もっちろん!」

 

いつもの笑顔で元気に返事をするユウキから元気をもらい、俺たちは宿屋を出る。

 

とりあえず、早くキリトさんに追いつかないとな。

 




次回は、第1層攻略会議になります
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