魔法少女リリカルなのは~闇への恨みは永久に~   作:鈴木颯手

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第壱話

『レクト隊』と呼ばれる部隊があった。

 

隊員は前衛二十名。後衛十五名。後方支援及び各隊の隊長合わせて三十五名。計七十名と規模がでかい部隊であった。

 

そして彼らにはある共通の事柄がある。

 

それは『闇の書の被害者』と言う点であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはり闇の書に対抗するにはウイルスが一番有効だと思います」

 

同兵舎で部隊長のレクト・ヒイラギ二等陸佐は部隊開発長の西木奏に捕まり対闇の書兵器の開発の案を聞かされていた。

 

「彼等を構築するのはプログラムです。ならばウイルスには弱いと考えます。しかし、闇の書がその辺を考えないとは思えません。そうなると強力なウイルスが必要になり…」

 

「だからと言ってウイルスを兵舎中にばらまき兵舎の機能を麻痺させて言い訳ではないぞ?」

 

「ぐはぁ!」

 

レクトの正論に大袈裟に反応した西木奏。やがてよろよろと立ち上がり「これにて失礼します」と敬礼して去っていった。

 

「やれやれ、朝っぱらから酷いもんに捕まったな」

 

「部隊長」

 

レクトはそう呼ばれて振り返った。そこには同年代くらいの男がたっていた。

 

「どうした?」

 

「これから一緒に食事でもいかがですか?」

 

どうやら食事の誘いらしい。

 

「そうだな。丁度行こうと思っていたしいいぞ」

 

「なら早速いきましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふう、相変わらず親方の飯は美味いな」

 

きっちりと食事を食べたレクトはそう言った。

 

「よせやい。そんなこと言ったってなんも出てこねぇぜ?」

 

「そのわりには部隊長にティラミスを出していますけどね」

 

カウンターごしに料理をしている親方と呼ばれた大男にレクトを食事に誘った男―アイク・アールグレン一等陸尉は苦笑して突っ込みを入れた。

 

「でも親方のお陰で毎日美味い飯を食えているのは確かだからな」

 

「そうですね」

 

レクトの言葉にアイクは賛成の意を示す。

 

「かぁー!嬉しいね!部隊長にそう言ってもらえるだけで頑張れるってもんだぜ!」

 

親方は豪快にレクトの肩を叩きながら言った。叩かれたレクトは叩かれる度に押し込まれていったが。

 

「さてと、今日も一日頑張りますか」

 

「あ、部隊長」

 

と、そこへ書類をもって食堂に入ってきた情報担当のマクナ・リーシャ三等陸尉がレクトを呼び止めた。朝の段階で三回も呼び止められたレクトであった。

 

「どうした?」

 

「クイントさんから先程連絡がありましたよ。恐らく例の戦闘機人の捜査についてだと思います」

 

「分かった。すぐに連絡することにするよ」

 

レクトはそう言って部隊長室に足を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クイントさん、お久しぶりです」

 

レクトは通信越しに恩人の一人であるクイントと話をしていた。

 

「本当に久しぶりね。半年ぐらいかしら?」

 

「そのくらいにはなりますね」

 

クイントとレクトは担当する事柄が似ているため時々合同捜査等をしていたがこの前駆逐した時空犯罪者を追っていたため暫く会うことはなかった。

 

「それで、今回はどうしましたか?」

 

「ああ、そうだったわね。実は私が今追っている戦闘機人についてなのだけれども」

 

「何か進展があったのですか?」

 

「ええ。実はその施設を見付けて踏み行ったときに子供を二人見付けたの」

 

「戦闘機人のサンプルですか」

 

「そうよ。姉妹みたいなんだけどまだ幼くてね。それにどことなく私に似ていて可愛くてね…」

 

通信越しのクイントは顔を少し赤くして横に降っている。レクトはそれを冷ややかな目で見つつらちが明かないので話しかけた。

 

「クイントさん。話が進みません。どうせその子供たちはクイントさんが育てるのでしょう?」

 

「あら、分かっちゃった?」

 

「クイントさんならそうすると思っただけです。それで今回のご用は?俺だって忙しいんですよ?もしその子供の話だけなら切りますよ?」

 

「もちろんそれだけじゃないわ。実はスクライア族から連絡があってね」

 

「スクライア族ですか。そいつらがどうしたんですか?」

 

「遺跡を発掘中に明らかにそれらしい施設が見付かったって連絡があってね。。もし大丈夫ならちょっと一緒に来てほしいのよ」

 

「自分の部下を連れていけばいいでしょう?」

 

首都防衛隊の分隊長であるクイントにはそれなりの部下を抱えている。

 

「それが今全員に休暇を出していてね。集まるまで頑張っても後二日はかかりそうなのよ」

 

「そう言うわけで俺に頼んできたと言うわけですか。まぁ、この前任務が終わったばかりなのでそっちの部下が到着するまでなら大丈夫ですよ。ただ、行くのはチームΩだけになりますけど」

 

「構わないわ。一部隊を出してくれるだけで感謝物よ」

 

「それでは早速チームをしめて向かいます。スクライア族の現在地を教えてください」

 

「分かったわ。場所は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チームΩ集まったな!?点呼を取れ!」

 

「1!」

 

「2!」

 

「3!」

 

「4!」

 

「5!」

 

「6!」

 

「よし、全員いるな?これよりチームΩはナカジマ三佐の救援要請でスクライア族のもとに向かう。準備はいいな?」

 

「「「「「「はいっ!」」」」」」

 

「よし、それでは早速向かう。エーファ!」

 

点呼を終えたレクトは兵舎の指揮室にいるエーファ・アルフエイズに連絡を入れる。

 

「位置はバッチリ。いつでもいいよ~」

 

「早速始めてくれ」

 

「ほいほ~い。それじゃ頑張って来てね~」

 

その声と同時にレクト率いるチームΩはスクライア族のもとに転移していった。

 

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