ストライクウィッチーズ-1ッ目巨人の優しい嘘吐き- 作:Thunder2Eila
第8話 はやい、おっきい、やわらかい
私は、最速を目指す女。
そして、守るべきモノを得たウィッチ。
見渡す限り真っ平らなリベリオンの塩湖で地べたを這って誰が速いと競争してた。
こんな言い方したら昔の仲間に怒られるかな?
でも、私が初めて
地面を走ってる時とは違うその
あたしはもう速さの虜、ただひたすらに速さを求めてきた。
1km/hの最高速度更新でも0.1km/hの最高速度更新でもあたしは嬉しかった。
だから、私は夢を追いかける喜びを知っている。
なのに、あいつは夢の、憧れの話をしているのにひどく悲しそうだった。
夢や憧れはそんなに辛いものだったか?
それは本当に夢や憧れか?
あたしは自分が知った喜びを楽しさを知って欲しい、その一心であいつに言葉をかけたかった。
でも、自分の口から出た言葉は嘘吐き、の一言。
そういう事が言いたかったんじゃない。
同じ隊としてもっと頼ってくれても良いんじゃないか?
私はそう思って言葉をかけようとしただけなんだ...。
だから私はあいつに夢を追いかける楽しさを知ってもらいたい。
だから私は叶えて見せよう、私の夢を。
あたしは知ってるんだ、あいつはホントはもっと優しくていい奴なんだって。
何かは分からないけどあいつにはあるんだろう。
いつかそれに縛られ?ない日が来るさ。
おっと、明日は早いんだよな。
早く準備しなくちゃな。
にしても、さっきルッキーニと会ったときどうしてあんなにぎこちなかったんだ?
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-1944年 8月2日 ストライクウィッチーズ基地付近海岸-
点呼を取り各自ストライカーを持って海岸へやってきた。
坂本さんの好意で扶桑海軍が使っている男性用水練着を用意してもらった。
こんなのを来ているのなんてボディービルダーくらいし見た事が無かった。
そして、俺は別に泳ぎの訓練はない。
代わりにトレーニングとして隊長と坂本さんのストライカーを運んでいた。
目的地に着いた頃にはもう大尉組やエーリカさんらは課程を終えたのか少し肩で息をしながら海水に濡れていた。
残念ながら俺に見とれる時間は与えられず、しなくて良しと言われた泳ぎの訓練が始まった。
一緒にいたリーネさん、宮藤さんは隊長に連れていかれそれぞれの訓練が始まった。
坂本さんからのマンツーマン指導で溺れはせずにいた俺は休憩をもらい砂浜に寝転がった。
濡れた体にまとわりつく砂は初めての感覚で気持ち悪かったけど、そんなことどうでも良かった。
ふとすると思い起こす宇宙世紀での自分。
最後のアイツとの戦いの結果はわからないし、アル達が大丈夫だかも気になる。
そして、俺はいつまでここにいるのか、宇宙世紀に、元の世界へは帰れるのか。
しばらくは訓練と新しい生活に慣れることに精一杯で気付かなかったけど、食事中とか寝る前とかふとした時に自分に疑問を抱く。
そしていつも険しい顔になってしまう。
今もそうだったようだ。
視界の隅から砂浜のように白い肌の2人が俺の顔を覗き込んできた。
「あの...」
「えっと、サーニャ中尉とエイラ少尉だったかな?」
「じゃあ自己紹介は要らないナ。私はエイラでいいゾ、堅っくるしいのは嫌いだからナー」
「私もサーニャでいいです」
「あぁ、よろしく2人とも。それで何か用かい?」
「サーニャが1度も挨拶して無いからしておきたいっら言った来たンダナ。感謝しろヨ?」
「はは、そうだな。ありがとう」
「貴方はどうしていつも寂しそうなの?今だって、皆が周りにいるというのに。貴方もウィッチに否定的なの?」
「そうじゃいなさ、皆俺より優秀で俺より立派な人ばかりで俺の方が否定されるべきだよ。それに寂しいどころか....楽しすぎるくらいさ」
「ならどうして貴方は目を逸らすの?」
「...特になんでも無いさ」
「ま、気を付けるンダナ。タロットでお前がなんか隠してんのは知ってるカンナー。少佐や中佐にドヤされても私は知らないンダナ」
「エイラ、それじゃあ可哀想よ、何か理由があるかもしれないんだから」
「サーニャが言うならちょっとくらいなら手引きしてやってもイインダナ...(て言うかそれがわかったのも私のタロットのおかげナンダナ」
「脅しにでも来たのか?」
「違うわ、私達は同じ部隊、部隊は家族、中佐がよく言っているわ。だから私達は貴方の助けになれればと思ったの」
「部隊は家族か....」
この2人は夜間哨戒で部隊の皆とは比較的関わりも少ない、話してみるか?
そんな気持ちの揺らぎを感知したかのように基地からが鳴り響いた。
全員がそのまま基地格納庫へ走り出した。
流石は大尉組、いち早く格納庫にたどり着いていた。
シャーリーさんは走っても最速なのか。
俺が格納庫についた時にはもう空へと上がって行った。
隊長らと合流して詳しい状況を確認していると敵ネウロイが亜音速で接近中と判明。
シャーリーさんの出撃は結果オーライとなった。
坂本さんの指示で俺たち新人組がシャーリーさんのもしもに備える。
と言ってもなるだけはやく追い付くために宮藤さんとリーネさんはザクにおいてけぼりだ。
レーダーを確認すると一直線上にシャーリーさんとネウロイが並んで近づいている。
危ない、そう思っていたら坂本さん達、基地待機組から切羽詰まった通信が入る。
「...リー、きk....おい、シャーリー聞こえるか!」
「こ、こちらバーナード、シャーリー大尉はまだ先ですがレーダーを見るとネウロイに突っ込むルートで...」
「なに!?それも問題だが更に厄介なことが出来た。シャーリーが履いているユニットは昨晩、ルッキーニ少尉が1度損壊させてしまい表面的に直しただけの危険なものだ。アイツを引き戻せ!」
「戦闘隊長は無茶が言って許されるのかよ!」
操縦はオートに、ひたすらシャーリーさんに通信が繋がるように周波数帯を探る。
ザクに突貫で載せた旧式の無線機から耳障りなノイズが鳴り続け、ようやくシャーリーさんとの無線が繋がる。
基地の方でも繋がったようでそれぞれが協調もなく警告を飛ばす。
そして一つの返事が返ってきた。
それとザクが大きく揺られたのはほぼ同時だった。
「あたし、今、音速を超えました...!」
自分で初めて出来た事を喜ぶ純粋無垢な"子ども"がそこにいた。
後ろで
「前方、敵ネウロイ!そのままだと正面衝突する!繰り返す、ネウロイに突っ込むぞ!」
「え!?」
ここからは後にシャーリーさんから聞いた話になるが。
急減速、前面へシールド展開。
実に1秒程の出来事だった。
ネウロイかもしれない黒点が刹那で視界を埋める黒い壁になった。
もし間に合わなかったら、とは考えたくなかったが、見事にシールドを張れたシャーリーさんはネウロイを突き抜け、中心にあるコアを破壊した。
その後、俺は崩壊しながら下降して行くシャーリーさんを確保した。
その時、シャーリーさんは一糸まとわぬ姿をしていて(言えば確実に問題になっただろうが)とても綺麗だった。
俺は彼女にとりあえず着るものを、とコクピットに放り込んだままだったジャケットを渡そうハッチを開けた。
そして、俺を見たシャーリーさんは音速を超えた時の子どもへと戻っていた。
「なあ!見たか見たか!遂に音速を超えたぞ!」
「うわぁ!わかったから、色々と危ないから抱きついてくるな!」
「なあ、ホントにエースに憧れてたのか?」
「え...?」
「私がお前の夢を聞いた時、お前は哀しそうな目をしながらエースに憧れるって言った。それは本心か?わたしが今無性に、とんでもないくらい喜んでるくらいに思ってる事か?」
「あぁ、本当だ。...でも、憧れって言うのは嘘なのかもしれない...。そんな浮かれたものじゃなくてもっとちゃんとした約束みたいな、それほど大層なもんじゃ無いけどな」
「フフッ、やっとお前とちゃんと話した気がするよ。私達は軍人だ、でもその前にヒトなんだよ」
「歳下に説教されるなんて、ツイてないや」
「私の方が階級は上だぞ、軍曹?」
「申し訳ありまs..うわっ、まだジャケット着てないのかよ!?」
「ハハハ、見るなるなら今のうちだぞ〜」
「いいから早く着てコクピットに入れ!」
シャーリーさんは俺が思ってたより大人だった、軍人だった。
俺は、敵機を1機でも多く落として戦果を挙げることが国や部隊の為になる、それがエースだ。
それくらいにしか考えていなかった。
そして、注目を集めるエースに俺も憧れた。
だから、アルにあんな嘘を吐いちまった。
でも、ルビコン作戦を経て、隊長達の事を見て考えが変わった。
俺は、エースエースなんて言ってる自分が恥ずかしくなった。
でも、どうしてかアルの前ではエースでいたかった。
漠然としていた理由はシャーリーさんと話して少しは分かったような気がした。
まだ少しだけだけど、いつかちゃんとした理由になるはず。
自信を与えようしてくれたのかな、と尋ねようとして眠ってしまっていたシャーリーさんを見て俺は何も考えず基地へと進路をとった。
後日、物資損壊ということでルッキーニ少尉の営巣入り、命令無視の独断専行ということでシャーリー大尉の
そして、どこから漏れた、か漏らしたか。
欧州のローカル紙に載せられた
お久しぶりです
第8話です
学校始まるとここまで忙しくなるとは...(主にソシャゲで
土曜日まで授業が入ってしまって遊びすら窮屈になるのは辛いですね..
さて活動報告に書きました通り1ヶ月以上更新できない場合なんとか日記もどきを活動報告に書き留めて生存報告をすることにしました
やる気になれば6時間ほどで4000字くらいになるのでまあほとんど無いと思いますが
次回を書きたいところではありますが1度幕間を入れるなりしようと思います
と言うのも少しくらいは創作話を入れた方がいいかな?と思いまして
ではまた次のお話で
ブレイブウィッチーズ、上手くいってくれ...