己を探す者たち   作:葵・Rain

12 / 30
 作者の別作品で指摘されたことをこれにも導入します。
 主人公は稲妻だよ


稲妻、ロックラックに着く

 タンジア港を出て四日。そろそろロックラックに着く頃。僕は小さいリオレウスと遊んでいる。

「ガウ!」

 こうしてみると、父さんにじゃれていたことを思い出すな。

「ほほう、リオレウスになつかれるとは」

 竜人商人のお爺ちゃんが笑い。

「にゃ、にゃんと恐ろしいものであるニャ」

「珍しいニャル」

 マッソ兄さんの筆頭オトモロベルトが怖がり、料理長が珍しい物を見た顔をしている。

「さ、触ってもいいかな?」

「本物のリオレウスが目の前にいるのだから、スケッチしないと!」

 怖がりながらも触りたい土竜族のお姉ちゃん、興味津々でスケッチするソフィアお姉ちゃん。

「これはすごいな」

「案外かわいいな」

「ますます一夏に似てきたな」

 驚いている加工屋のおじさん、ブーギーと同じくらいの目線で話すマッソ兄さん、父さんと比べる団長。

「そろそろ帰りな。待っているよ」

 数百メートル離れた所にリオレウス、リオレイアが飛んでいた。子供のリオレウスは僕に顔を擦りながら飛んでいった。

「そろそろロックラックに着くぞ」

 ロックラック、そこに行けば父さんを知っている人に会える。けど、その前にやらなければならないことがある。

「み、水をください」

 水分補給だね。

 

 ~ロックラック停泊中~

 

 ここがロックラックか。周りが大砂漠なので太陽が暑いが、人の活気がさらに暑くしている。まるで祭りだ。しかも、ジエン・モーランが撃退が終わった時でもあった。

 まず、ハンターズギルドロックラック本部へ行く。父さんに依頼を出した人に聞く。名前はスミノフと言う人。

 ハンターズギルドに行くとき、マッソ兄さんと団長も着いていく。ある程度、顔が利くと言っていたので少し聞ける可能性が高くなった。

 行こうと思うが、マッソ兄さんに止められた。

 なんでも「知り合いに会いに行くぞ」と言われ、ロックラックの商業通りを通ってある店に着いた。

「ここは?」

「アルベール商会だ。主に装飾品や洋服、化粧品などを扱っているところ」

「知り合いって」

「こっちだ」

 細い道に入り、アルベール商会の裏口に着いて、入っていった。

 使用人の男の人が立っていた。

「お待ちしておりました」

「早速案内を」

「こちらへ」

 お偉い人なのかな?

「ではごゆっくり」

 扉を叩いて、ハイと返事したので入ってみると、金髪の縦ロールのお嬢さんがいた。年齢は僕より上ってわかる。

「久しぶりだなリシャルッテ」

「お久しぶりマッソ。そして、こんにちは稲妻くん」

 僕の名前を知っていることは父さんの知り合いだね。

「はじめましてリシャルッテさん、稲妻です。よろしくお願いいたします」

「リーシャと呼んでください。さて、座ってお茶でも飲んでください」

 マッソ兄さんはそうするわっと言って座った。

 一応、断りを入れてから座った。

「さて、何から話しますか」

「父さんとはハンター仲間ですか?」

「そうよ。それと同時に初恋の人でもありました」

「ありました?」

「ええ、しかし振られました。彼はやることがあると言って」

「そうですか」

「稲妻くん、お父さんの仕事は知っていますか?」

「はい」

「信じたくないでしょうが、ですが万が一のことは覚悟していてください」

『スミノフ様がいらっしゃいました』

「通してください」

 扉から肌黒いスキンヘッドの人が出てきた。この人がスミノフさん。筋肉が盛り上がっている。

「お前が稲妻か。小さいが強くなりそうだな」

「わっ!?」

 大きな手で乱暴に撫でられた。けど、父さんみたいに暖かい。

「さて、一夏のことだな。単刀直入言うと、生きている」

「本当ですか!?」

「断言できる」

「本当にそうか?」

 マッソ兄さんが聞いてきた。根拠がないね。

 そう言うと、スミノフさんは懐から有るものを出してきた。

「これは銀龍の天鱗、これが銀色に輝いている間は生きている証拠」

「待て、まるで一夏が龍になったと聞こえるが」

「ああ、アイツは龍になって俺に渡してきた」

 僕の目の前が暗くなった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。