次の日、僕は考えたことを伝えることにした。
「旅に出ます」
「いや、出ていると思うが?」
「そうじゃなくてここで別れて旅に出ようと思います。村に戻らないでここからまた別の場所へ行こうと考えています」
「稲妻、お前が決めたことならいい。いいけど、大変だぞ。そもそもお金はどうする?」
「そこなんですが、一つ宛があります」
「宛ですか?」
僕は持っていた手紙を見せた。
「これはベルナ村の……って龍歴院の招待状じゃねぇか!?」
「しかも、稲妻宛だと?怪しいな」
「稲妻くんそれは誰から送られてきたの?」
「はい。ギルシュ兄さんから送られてきました」
「ギルシュから?アイツどこで何をしているかと思えば龍歴院で働いていたのか。けど、専属ハンターって枠組みで行くしかないと思うが?」
「ダメよ。あなたの父、一夏みたいにならくてもいいの」
「いえ、ハンターにはなりたいですが、あくまでも見学しに行こうと思っていて」
「見学?」
マッソ兄さんたちが手紙の内容を見せた。
『イチカへ
元気にしているか?俺は元気で過ごしているぜ。
突然で申し訳ないがイナズマをスカウトしたい。俺が今いる場所を知っていると思うが、龍歴院にいる。こちらは古龍観測所と王立書士隊と同じくらい歴史があるわけではない。人員が少ないのだ。どんなに研究をしよと、調査をしようが、人員が少ないと色々と不便なんだ。そこでイナズマをスカウトしたい。あの子は純粋で興味があるのを積極的にやろうとしている。それに
よい返事を期待しているよ。
ギルシュより』
「あれに関することって」
「間違いないわ。でもどうして?」
「あれって何?」
「稲妻お前父さんから何も聞いてないのか?」
「う、うん」
「稲妻くん一夏が、君のお父さんは伝説の黒龍を倒したことは知っているよね?」
「うん」
「なら、黒龍の呪いって知っている?」
「黒龍の呪い?」
僕が疑問に思っているとスミノフさんが言った。
「ここは俺が説明する。稲妻、黒龍が三体いるのはしっているね?」
「はい」
「黒龍の血は他の古龍種や飛竜種たちとは違い。毒素がある。これは研究で明らかにされたことだ。不確定な要素があるが。その血は熱く、草木を枯らす。もちろん人が浴びたら体なんて消える。それなのになぜ一夏は生きていられた?答えはわからない。だから、何かしらの作用があると思い、本人に聞いたが、平気だっと言っている。黒龍を狩って一月経とうとしていた時、突然変化が起きた。一夏の肩に白い鱗状の物が出てきたんだ。俺は急いで問いただしたが、平気だと言っていた。俺はそうは思えない。だから、黒龍の呪いといい始めた」
「そんなことが」
「さて、どうやら行き先は……決まったな?」
「うん。行こうベルナ村へ」
「よし、そうと決まれば行くぞ。善は急げだ!」
団長の声と共に僕たちは立って行こうとしたとき。
「会話中のところすみません。スミノフ様、ギルドの者から急ぎ戻られよ、と手紙を渡されました」
「ありがたい。……!?マッソ緊急依頼頼まれるか?」
「なんだ?」
「砂漠にゴアマガラ出現した。しかも、G級クラスだ。早急ギルドに来てくれ」