Sideツキヨ
朝起きて、お父さんにハンターにはどうすればなれるのか聞いてみた。
「俺も知らないが、誰かの元で修行するのがいいだろうう。……ツキヨお前!?」
「聞いてみただけだよ!ただ、職業の一つとして」
「そうね」
お母さんが料理をテーブルに置いていた。
「最初は私の手伝いをしてみる?」
「手伝いって?」
「お花を育てるのよ」
「今から?」
「そうよ。だけど、ここでは育たない作物やこれも」
私の目の前に瓶のなかに入った緑色の液体を見せてきた。少し嗅いでみると草の臭いに近い、薬のような臭いがする。
「これって回復薬」
「正解。行商の人に売ったりするわ。薬屋もしながら花屋もするの」
「絞った方がいいと思うけど?」
「大丈夫よ。薬屋は副業よ」
「俺はそろそろ行く」
「「いってらっしゃい」」
私とお母さんは仕事に行くお父さんを送り、皿を片付けながらお母さんに聞いた。
「作物の畑とかどうするの?」
「昨日の内に大僧正様に聞いてみたのよ。そしたら、使わなくなった土地があるといわれたの。案内のもと今日行こうと思うのよ」
「ふーん。私はどうすればいい?」
「いっしょにくる?」
「……うん!」
作物の種と花の種を鞄に仕舞い、鍬を持ってきた。
「じゃあ行こうか」
家を出て、中央の広場に大僧正様が普段着?本来の服装?でいた。
「待っていましたよ。では、いきましょう」
大僧正様の案内のもと、村から少し離れたところに少し雑草が生えている。畑の大きさは、普通の平屋一軒と半分暗いの大きさで、その周りには古びた柵と小屋が建っていた。
「ここを好きに使ってください」
「ありがとうございます」
お母さんは早速、無造作に生えている雑草を刈ることにした。一日は草刈りで終わると思う。にしても、広い
し、草も多いし疲れるな。
「お母さん疲れた」
「何、今始めたばかりでしょう」
「だけど……」
「は~、わかったわ。もう少し、やったら休みましょう」
「うん」
それから休んだのは、二人で四分の二をやろうとした辺り。小屋の辺りで持ってきたお茶を飲みながら、休んだ。
「お母さん、お母さんってお父さんと同じモンスターなのでしょう?今までどんな生活していたの?」
私はお母さんに聞いてみた。すると、お母さんは目を瞑りながら、私にモンスターの生き方ってツキヨはどのようなものを想像しているのと聞いてきた。
「どんなのって、生きるために他のモンスターを食べたり、縄張りを守ったり、子を産んだりとか?」
「そうだね。私も、お母さんもそうだったわ。今と変わらないわよ。ただ、それが人として変わっただけ」
「人として?」
「そう、例えばね。食べるって動作は変わらないわ。ただ、どういう風に食べているかの違いよ。縄張りも、家と置き換えると守ること。だけどね、子を産むは人も人も変わらないわ。種族繁栄もっはいるけど、生まれてほしいと願うのはどの生き物も変わらないわ。現に私たちもうれしいのよ。あなたという存在が産まれてきてくれたのは、最初は戸惑ったわ。だけど、それ以上に元気に産まれてきてくれたのはうれしかったのよ」
少し変わっただけ。私はモンスターとしての生き方は知らないけど、あまり変わらないと言うことがわかった。ただ、スケールの違いだけ。
お母さんは立ち上がり伸びてから、続きしようか、と言った。
私はそれを考えながら、草刈りを始めた。