村でお世話になった方々に別れの挨拶をしているの。色んな思い出が詰まったところを離れるのは心苦しいけど、また来れるから悲しくはなかった。
「ツキヨ持っていものまとめた?」
「うん」
明日にはユクモ村を離れて、シナト村へ向かうの。お父さんが背中に乗ってね。
渓流しか出たことがないから、お父さん心配しているの。お母さんもだって。
村から離れた場所で擬人化を解いて出発するって言っていたけど。
「どうも」
「ラインか」
「ちょっと話がある」
ラインおじさんが(お兄さん!)お兄さんがお父さんを外に連れていった。
ラインから話があるといわれたため外に出た。
ラインが止まっている部屋に来ると悲しい表情で話し始めた。
「ハクラが死んでいた」
「え?」
「何か聞かされていないか?」
「え、ちょっと待てよ。死んだのか?」
「ああ」
「ウソだよな。ウソだな。ウソだと言ってくれ!?」
ハーデはそれを聞いて、狂いながら泣いていた。
それを見ていたラインが声を掛けた。
「ハーデ。悲しみに暮れている暇があるのか?ハクラはな。お前たち家族を安全なところに逃がすため言ったんじゃないのか?違うか?」
それを聞いて頷く。顔を上げて目を拭いた。
「ああ。そうだよな。じいさんが言ったんだ」
「一応聞くがハクラは何か言っていなかったんだ?」
「ああ」
そうかと言うとハーデに帰ってもいいぞ言った。
「それとこのことは誰にも言うな」
「おう」
次の日の朝。まだ日が昇っていなく濃い霧が辺りを覆っていた。その中を三人家族が歩いていた。
その家族は街道から外れて渓流から少し離れた場所にいた。父親は赤い玉を自分の足元に叩きつけるとその場所に眩い赤い光が光るとそこにいたのはジンオウガ亜種。ジンオウガ亜種は背中に母親と娘を乗せると森を一気に抜け出した。
母親は肌寒くなったのか娘を抱きながらジンオウガ亜種の背中にしがみ付いた。娘は風に当たっているのに心地よいのか顔をにやけていた。
ジンオウガ亜種は東から昇っている太陽の光を少し見て走るスピードを上げた。
森を抜けると平原に出た。
抜け出したジンオウガ亜種はさらに走るスピードを上げて、一気に向かいの森にいことしていた。
その時、何かを感じたのか振り向いた。ジンオウガ亜種はそれを見て、一礼したと思ったら一気に走り出した。
ジンオウガ亜種が振り向いた場所には白いジンオウガと老いた老人がいた。白いジンオウガは叫ぶ動作を老人は手を振りながら、一匹と二人のことを見送った。