フェンリル学園組曲   作:かか雄

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自分はツンデレが正直苦手です。(イジリがいがあるのものはOKです。)


第8.5話~決戦‼ハヤトVSアリサ~

 アリサが転校してきてからというもの、各所で問題が起こっていた。アリサはプライドが非常に高く、クラスの内外で誰か(主に旧型の神機使い、つまり大半の生徒)と衝突を起こしていた。

「まいったな~。」

 昼休み、リューズたちのクラスにきていたコウタがぼやいた。

「どうかしたの、コウタ?」

 リューズがコウタに聞くと、

「いや、さっきの授業中に、アリサとさ、タツミ先生が思いっきり揉めてさ。」

「それは、災難だったわね…。でも、なんで揉めたの?」

「戦術論の授業だったんだけどさ、タツミ先生は人名救助を優先するべきだって言ってたけど、アリサはあくまで戦術論に従うべきだって意見でさ、俺らはどっちが良いとかまだ分かんないからさ、止めようにも止められなくてさ。おかげで授業の大半は二人の論争で潰れたよ。」

 彼の話から察するに相当激しい論争だったのだろう。コウタは授業の事を思い出したのか、少し嫌そうな顔をした。

「でも、アリサちゃんには困ったものね。ツバキさんが言う通り、訓練の成績は優秀なんだけどね。」

「頭もメチャクチャいいんだけど、ああもトラブルをおこされるとね、まいっちゃうよね。」

「…お前らは何の話をしてるんだ?」

 リューズとコウタがぼやいているところにハヤトがやって来た。片手に購買で買った物を入れる袋を持っている。そして心なしかハヤトは不機嫌そうだ。

「アリサのことだよ。」

「ふーん。」

「聞いてきた割には食いつきが悪いわね。」

「あぁ、そんなに興味なかった。」

「あっそ。にしてもなんか機嫌悪そうね。購買のチョココロネが売り切れてたの?」

「確かに今日は売り切れてたけどよ…。別にそれが原因って訳じゃねえんだよ。」

「じゃあ、なんでそんな不機嫌なんだよ?」

 コウタが聞くと、ハヤトは袋からあんパンを取り出してそれを頬張りつつ喋りだした。

「いや、最近不良どもに絡まれるのが増えてな。その都度全員ブッ飛ばしているんだが、後味悪いし、そもそも絡まれるのはいい気がしないからな。それなのに周りの不良どもはよ…、人が静かな学園生活が送りたいってのによぉ…。」

 話していて苛立ってきたのかだんだんとハヤトの声に怒りが見え隠れしてきたところでリューズは、

「アンタも大変ねえ…。いっそのこと逃げればいいのに。で?本当にそれだけなの、アンタが不機嫌な理由は?」

「逃げようにも先に囲まれるんだからどうしようもないだろ。後は、あぁ~…、」

 そこまで言ったあと、ハヤトはため息をはいてから改めて話し出した。

「…もう一つだけあるよ。苛立ってる理由は。」

「ん?まだあったのか。苛立ってる理由。」

 コウタが聞くと、ハヤトが口を開く前にリューズが、

「こいつのことだからどうせ、アリサちゃんが気に入らないとかそんな理由でしょ?」

 と言うと、ハヤトは、

「あぁ、そうだよ。アレのことは気にくわねぇ…。」

「えぇ、ウソだろ⁉あんなに可愛くて綺麗な子なのに⁉信じられ…フギャ⁉」

 コウタが心底驚いた様子で言うと、言い切る前にハヤトがコウタの額にデコピンを喰らわせた。コウタは大きくのけぞり、床に頭をぶつけた。

「うるせえよ、コウタ。お前はもう少し静かに喋れないのか?」

「確かにそれは私も思ったけど、今のコウタに聞こえているとは思えないわね…。」

 コウタは完全にダウンしているが、二人はそれを特に気にせず話を続けた。

「で、アリサちゃんのどこが気に入らないのかしら?女の私が言うのもアレな話だけど、アリサちゃんは可愛くて綺麗だし、学業もアンタなんかよりずっと優秀で訓練の成績も高いわよ。」

「あの態度だ。確かに優秀だとは俺も思うが、それは他人を見下していい理由にはならねえだろ?」

「まあ、確かにその通りね。」

「それに、アレは旧型の神機使いを見下してるのがまた気にくわねえ。俺は旧型が新型に劣っているなんてことは微塵にも思ったことはねえし、むしろ旧型を尊敬している。」

「…なんか意外ね。」

 リューズは正直な話、大変驚いていた。ハヤトがここまでマトモな事を言えるとは思っていなかったからだ。ハヤトはそんなリューズの驚きには気づかず話を続けた。

「どっちか片方しか使えないってことはそれだけ不自由も多い。だけど旧型はその不自由を味方との連携と努力で補ってきたんだ。そんな人たちを馬鹿にはできねえし、ましてや見下すなんてことはできねえ。そうだろ?」

 ハヤトの問いにリューズは、

「確かにそうね。任務とかでも思うけど、第一部隊の連携は確かにすごいと思うわ。ああいうのを見ていると、自分はどっちにもなりきれないんだなって強く感じるわね。」

 と、素直に答えた。実際の話として、新型は前衛も後衛もそつなくこなせるが、実際の戦場で素早く判断して神機の切り替えをスムーズに行うことは意外と難しい。しかも立ち回りのコツは誰にも聞けないので、独学で学んでいくしかないし、練習も二つの神機を使用する分、他の神機使いより時間を割く必要がある。

「まあ、なんにせよ、俺はアレのことが気にくわねえ。とりあえずそれだけだ。」

「…揉め事だけはなるべくさけてよね…?」

「善処はするさ。さて…、オイ、起きろコウタ‼いつまで床でのびてんだ?」

「…‼アレ?俺今まで何してたの?」

 話も一段落したところでハヤトがコウタをたたき起こし、そこでちょうど昼休みの終了を知らせるチャイムが鳴り、コウタは慌てて自分のクラスへと戻っていき、ハヤトも自分の席へと戻っていった。

  その日の放課後、リューズは訓練をするために訓練場へ向かうと、コウタとハジメとアリサがいた。が、なにやらモメているようだ。

「あら、アンタたちも来てたのね。」

 リューズが言うと、コウタは、

「まあね。それよりも聞いてくれよ、リューズ‼アリサのヤツがさ~、」

「私は間違ったことは言っていません‼アレはコウタが悪いんです‼」

「あぁ~、またモメ始めちゃったよ…。」

 話の中身を聞く前にコウタとアリサが言い合いを始めた。ハジメの様子からするに先程までモメていたらしい。

「ちょ、ちょっと待って。いったい何があったのよ?」

 リューズが聞くと、コウタは、

「アリサのヤツがさ、俺のリンクエイドがどうたらこうたらって、ずっと怒ってんだよ。」

「あんなバカみたいに、リンクエイドで体力を与えるなんてそれでコウタも一緒に倒れたら意味ないじゃないですか。」

「だから回復錠を多めに持ってるんだろ‼」

「私も回復錠持ってるんですから、もっと計画的に使用してください‼」

(どっちかというとコウタの方が悪い気がするわね…。まあ、コウタ的には善意でやってるんでしょうけど…。)

 第三者的な意見としてはコウタの方が悪い気がしてくるが、コウタの行動も決して悪いと言えるものではない。

「一概にはコウタとアリサちゃんのどっちが悪いとは言えないわね。」

 なのでリューズは二人の間を取り持つため、お互いのフォローをすることにした。

「ただ、コウタは体力が特別多い訳ではないから、無闇に体力を与えるのは得策とは言えないわね。それに回復錠が多いからといって使いすぎるのは長期戦になった時のリスクが高いから、それを考える必要があると思うわよ。」

「ウッ…‼それは分かるけどよ…。」

 どうやらコウタは分かってくれたようだ。その様子を見たアリサがやはり自分の方が正しかったいう雰囲気を出しているが、リューズは、

「アリサちゃんは、戦闘不能になっている以上リンクエイドをしてもらう側なんだし、コウタはきっと善意で多くの体力を与えてるんだからそれに対して感謝しないで怒るっていうのはちょっと間違ってるんじゃないかしら?」

「ま、まあ、確かに戦闘不能になったことは謝りますけど…。」

 アリサも自分の非を多少は認めたようだ。きっと根は素直ないい娘なのだろう。二人をなだめた所でリューズは、

「だから、もっと上手く戦えるように練習しましょ?」

(これでキレイにまとまるハズ‼)

 このセリフを言った時、リューズはそう思っていた。実際コウタは乗り気だったし、ハジメも感心した様子だった。だがアリサは、

「嫌です。」

 アリサがそう言うと、リューズは思わず、

「ハァ?」

 と口に出てしまった。すると、アリサはトドメと言わんばかりに、

「個々の力が強ければ問題ないと思います。それに弱いあなたたちに足を引っ張られるなんてゴメンです‼」

「「「………………………………………………。」」」

 三人揃って絶句してしまった。せっかく少しは歩み寄れたかな?と、こっちは思っていたのにどうやらそれは勘違いだったようだ。こちらが何も言えなくなっているのを見たアリサは、

「あと、私は今日の練習は切り上げるので、後はあなた方でここを使ってください。では。」

 アリサが立ち去ろうとしたその時、アリサの前に誰かが立ち塞がりしゃべった。

「今のは聞き捨てならねえなぁ。いったい誰が弱いって?えぇ、アリサさんよぉ?」

 その人物は今まで見たなかで最も怒りを露にしているハヤトだった。

「なんですか?急に来ていきなり喧嘩腰なんて、やる気ですか?」

 アリサが軽く挑発する。

「いや、別に喧嘩がしたい訳じゃねえんだよ。ただ、仲間を雑魚扱いからそれを謝ってもらいたいだけだ。」

 ハヤトが怒りを抑え冷静に喋る。だが、言葉の端々から怒りが見え隠れしている。

「なんで謝らなければいけないんですか?私は事実を言っただけですよ?」

 アリサがハヤトの怒気に動じずに喋り続ける。

「いや、強くなろうと必死で努力してるヤツが弱いなんてことはねえ。」

 ハヤトがアリサの言葉を否定する。正直な話、いつ喧嘩が起きても不思議じゃない状況だ。

「とにかく、私は謝る気はありません。私は部屋に戻るのでどいてください。」

「嫌だと言ったらどうする?」

 今度はハヤトが挑発をする。すると、

「だったら力づくでどかします‼」

 そう言うが早いかアリサがハヤトの頭目掛けて左足で蹴りを放った。ハヤトは反応できなかったのか、その場でそれの直撃をもらった。

「フッ…。」

 蹴りを入れたアリサは一瞬勝ち誇ったがすぐに違和感に気づいた。

(いくら体格差があるからといってマトモに喰らって吹き飛ばないなんて…‼)

 改めてハヤトを見ると右手だけでアリサの蹴りを受け止めており、頭への直撃を防いでいた。アリサはすぐに後ろに下がると再び構えた。それを見たハヤトは呟いた。

「さて、これでちゃんとした殴る理由ができたな…。」

 ハヤトは口元には笑みを浮かべているが、それ以外の全てが怒りを露にしている。

「負け惜しみですか?」

 アリサが挑発するがつい先程までの余裕は感じられない。

「次は本気でやります‼」

 そう言って一気に距離を詰めると、今度は右足で蹴りを胴体目掛けて放った。先程の蹴りよりもさらに速い蹴りだった。ハヤトはそれを今度こそマトモに喰らい派手に吹き飛んだ。それを見たアリサは

「さっきのはマグレですか?まあ、あなたも私には勝てませんよ。」

 と言って訓練場を出ようとしたのだが、

「オイ、アリサ。」

「ハイ?」

 呼ばれて振り向くと、もう目の前まで拳が来ており、アリサは驚きと恐怖で微動だにできなかった

「………‼」

 しかし拳は当たらずアリサの目の前で止まった。どうやらハヤトは寸止めしたらしい。

「アレで終わったって思うのは甘いな。」

 ハヤトが拳を戻しながら喋った。どうやら先程の蹴りもどういうわけか、ほとんど効いていないらしい。

「んで?もう終わりか?」

 今度はハヤトが挑発をする。

「さっきのは油断しただけです。もう油断しません。本気であなたを潰します‼」

 コケにされたと感じたアリサは怒りを露にして突っ込んできた。

「オラ、こいよ…‼」

 ハヤトは真っ向から迎え撃つ気のようで、すでに構えていた。アリサは一気に距離を詰めると今度は連続でパンチを打ち込んだ。だが、ハヤトはそれを全て両手を使って受け止めた。すると、アリサは下段の蹴りを足に放ったがハヤトはそれを微動だにせず足で受け止める。

「なんだ?それで終わりなのか?」

 ハヤトはそう言って右の拳で正面を薙ぎ払った。が、アリサはそれを素早くよけた。

(打撃じゃムリ…‼)

 そう思ったアリサはすぐに背後を取り、今度は首を締め上げた。

(これなら…‼)

 アリサはそう思ったが、それも一瞬の事だった。ハヤトは自分の首を締め付けるアリサの両腕を自身の腕力のみで引き剥がした。そしてハヤトは、

「ウェッジ〇タパルト‼」

 そう言ってアリサをジャイアントスイングの様に訓練場の扉目掛けて投げた。

「クゥ…‼」

 投げられたアリサはそのまま扉に叩きつけられた。ハヤトは、

「ブラックホーク〇ティンガー‼」

 と叫んで一気に突進し、アリサを殴ろうとした。アリサは恐怖で目を瞑ったが、いつまでたっても殴られないので、不思議に思い目を開けると、拳はすぐ目の前にあった。どうやらハヤトはまた寸止めをしたらしい。

「…興醒めだな。」

 ハヤトはそう言ってアリサを睨み付けた。

「また、寸止めなんて馬鹿にしてるんですか…?」

 アリサはそう言ったがその声に力はない。

「目を瞑った時点でお前は負けを認めたんだよ。」

 ハヤトはそう言いきると、頭をかきながら話し出した。

「もうアイツらに謝れなんて言う気はねえよ。だけどな、努力してるアイツらをもっかい馬鹿にしてみろ。」

 そこまで喋った所でハヤトはしゃがみ、アリサの顔を見ながら、ドスのきいた声で、

「そんときはマジでぶん殴っからな。分かったか?」

 そこまで言うとハヤトは立ちあがり、リューズたちの方へと歩いていった。アリサはフラフラと立ちあがりハヤトを軽く睨み付けた後、訓練場を出ていった。

「ねぇ、ハヤト…?」

 アリサが出ていったあと、リューズがハヤトに話し掛けた。

「あ?なんだよ、リューズ?」

 ハヤトが不思議そうな感じで聞いてきた。

「どうして、完膚なきまでに叩きのめしたのよ‼後で問題になったらどうするのよ‼」

 リューズは思いっきりハヤトを怒鳴り付けた。その声量にはコウタとハジメも驚いていた。

「そんなに怒鳴ることはねえだろ。第一アイツはぜってーに先生にはチクらねえよ。」

「何なのよ、その自信は‼根拠はあるの!?」

「ある。」

 ハヤトが断言すると、リューズはますます怒り、

「言ってみなさいよ‼野生の勘とかだったらキレるわよ‼」

「すでにキレてんじゃねえかよ…。」

 ハヤトはあきれた調子で呟き、根拠を話し出した。

「だいたい、ああいうプライドの高そうなヤツは決まって人の手を借りるのを嫌がるんだ。しかもあそこまでやられたんだから、しばらくは堪えるだろ。」

「確かにそうかもしれないけど…‼」

 リューズは納得しようとしているがイマイチ納得しきれない。確かにハヤトの言うとおりアリサはプライドが高く、人の手を借りたがらないのでチクる確率は低いだろう。

「それに…、」

「まだあるの⁉」

 どうやらハヤトにはまだ根拠があったらしい。

「先生に言えると思うか?」

「へ?」

 唐突な質問にリューズは思わず間抜けな声を出してしまった。

「だから、先生に言えると思うか?って聞いてんだよ。考えてみろ。『仲間を雑魚扱いしたら、他の仲間に怒られたので逆上して挑んだら返り討ちにあいました。』的な事を言えると思うか?」

「あっ…‼」

 リューズも理解した。そもそもの原因はアリサが自分達を馬鹿にしたことが原因なのだ。つまり、先生にチクるには自分の言った言葉で相手を怒らせたということを自白しなければならない。仮に誤魔化したとしてもその場に居合わせた自分達が、本当の事を言えば良いだけの話なのだ。

「アンタそこまで考えてやったの?」

 リューズが尋ねるとハヤトは、

「多少はな。それに先に攻撃をしてきたのはアイツだ。やられたからやり返したって言えば俺はセーフだろ?」

「いや、あそこまでやったらアウトだと思うわ…。」

 リューズは呆れたように喋った。

「もう、いいわ…。後はなるようにしかならないわね。」

「あ~…、やっぱ女相手に少しやり過ぎたかな…。」

 ハヤトはばつが悪そうに呟いたがリューズは、

「でも、私たちのために怒ってくれたんでしょ?ありがとね。」

 リューズが珍しく素直に感謝の言葉を言うと、ハヤトは、

「お、おう…。」

 と、かなり動揺した様子で感謝の言葉を受け取った。

「うわ、リューズがデレた。」

「ちょっと、なによ‼デレたって私はいつでも素直よ‼」

「えっ、そうなの?」

「俺も初めてみた。」

 ハジメがリューズを茶化しだすと、コウタも一緒になってリューズを茶化しだした。

「うるさいわね‼アリサちゃんの代わりにハヤトも来たし、さっさと特訓始めるわよ‼」

 急に恥ずかしくなってきたリューズは大声で叫び、

「よし、んじゃさっさと始めるか。」

 ハヤトも落ち着いたのか普段の調子で話し出して、ハジメとコウタを黙らせた所で改めて訓練を始めた。

 特訓も終わり、寮へ向かう最中にコウタがハヤトに話し掛けた。

「なあなあ、アリサは強かったか?」

「コウタの数百倍強いよ。んで、それを聞いてどうすんだよ?」

 ハヤトが怪訝そうに聞くと、ハジメが、

「いや、蹴り一発でハヤトを吹っ飛ばしたから気になったんだ。」

「そうね。あんな派手に吹っ飛んだのにほとんどダメージがないなんて変よね?」

 リューズも気になっていたらしく尋ねてきた。

「あれか…、あれは蹴りと一緒に跳んだんだよ。そうすりゃ威力は下がる。単純だろ?」

 簡単な種明かし?をするとハヤトがさっさと行こうとするので、コウタは、

「そんなに簡単なら俺も出来そうだな。」

「じゃあ、やってみるか?」

「へっ?…グギャッ‼」

 そう言うが早いかハヤトがコウタにデコピンを喰らわせた。コウタは大きく仰け反り、廊下に頭を打ちつけた。

「言うほど、簡単じゃねえんだよ。分かったか?」

「聞いてないでしょ…。ハジメ、コウタを起こしなさい。」

「えぇ~…、コウタ、起きろよ。」

 リューズが呆れたように呟き、ハジメに指示をするとハジメは渋々といった調子でそれに従いコウタを起こした。

「うぅ…、めちゃくちゃ痛い…。」

「当たり前だろ。」

 ハジメも呆れたように呟き、コウタに肩を貸すと先に行ったハヤトとリューズに追い付くために歩き出したのだった…。




ゴッドイーターは生身の格闘戦の技術を磨く必要があるのかと、アニメのアリサを見てて思いました。
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