堕天使に愛された言霊少女   作:ひきがやもとまち

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ギャグ回です。完全無欠の他に言いようがないレベルのギャグ回です。原作ガンブッ壊して笑えりゃそれでいい人向けの回。逆にそうでない人たち全般に向いてないお話です。
読む読まないは自己判断でお願いできればと・・・今回ばかりはやりすぎましたので・・・。


38話「宇宙的恐怖、京都に立つ!」

「グレモリー家が京都に所有する超高級ホテルのはず・・・・・・なのになんで俺の部屋だけ完全に和室じゃん!!」

「ここはリアスさんが用意してくれたんです。もしもの時、私たちがいつでも話し合えるようにって」

「それで・・・・・・って、俺の部屋にしなくてもーっ!!」

「クスッ。我慢してくださいね。イッセー君♪」

 

 

 

 京都の洋風ホテルの中に1室だけ存在する純和風の客室で『ハーレムが欲しいから悪魔になった男子高校生』が世の理不尽さを嘆いていたのと時を同じくして、京都の別の場所では一人の変わり者と「成人料金システム」に喜んでいる二人の外国人が不思議な会話をかましてました。

 

 

 

「ん?」

「?? どったのゼノヴィア? なにか不条理すぎる自分勝手な嘆きの声でも聞こえたりした?」

「いや・・・ただ、モテないときには「ハーレムハーレム!」言ってたくせして、モテはじめた途端に自分の部屋が女子のたまり場扱いされることを喜ばなくなった、初心を忘れた若造は人間だろうと悪魔だろうと見苦しい限りだなと思っただけさ」

「??? ま、いっか。それよりほらほら見て見てキツネだよー♪」

「ふむ・・・お稲荷さんか・・・。別に嫌いではないのだがな・・・出来れば犬はないのか? 犬は。化けザル退治で有名な『霊犬早太郎』人形とかだったら500円でも絶対に買うぞ、私はな」

「・・・いや、ここ京都であって長野県じゃないし、静岡県でもないからワンコを祀っている神社は流石に・・・・・・あ、今スマホで見たらあるっぽい。千年の都スゲー」

「では私は『国難安泰・難局突破・大願成就』をお祈りするため、織田信長公が祀られている健勲神社へと参りに行きましょう。・・・試練をください!とお願いするために!!」

「「なんかこの人だけ趣旨違う! 世界観諸共いろいろと趣旨が違いすぎてる気がしませんかいっ!?」」

 

 

 

 ・・・千年の都、京都。実際には千五百年近い京都。

 長い分だけ色々と、ごった煮化してきております。

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 息を弾ませながら俺は走っていた。場所は京都の千本鳥居がたてられてるトンネルの中。

 皆との観光を楽しんでる最中に横から横やりが入りそうな気がしたから、先に一人で頂上に登って誘き出そうとしていた訳なんだけど。

 

「京の者ではないな」

 

 予想通り待ち伏せの奇襲をしかけられて、取り囲まれちゃってる今の俺。

 ふー、危なかった~。今回はアーシアたちを巻き込まなくて済んだみたいだぜ。もう二度と女の子が傷つくのも泣いてるところを見せられるのも懲り懲りだからな。そうならなくて本当に良かった・・・。

 

 ・・・・・・と、安心しちゃってた時期が俺にもありました。

 

「余所者め・・・ッ。よくも! 母上を返してもらうぞ!」

 

 ・・・・・・もしかしなくてもキツネの娘さんから勘違いによる逆恨みを去れてるみたいです。

 

「なに言ってんだ!? 俺はお前の母ちゃんなんか知らねぇぞ!?」

「嘘をつくな! 私の目は誤魔化しきれんのじゃ!」

 

 キツネのお嬢さんが片手を振ると、俺の周囲にいたキツネのお面を被ったカラス天狗みたいな兵士たちが一斉に襲いかかってくる!

 

 くそ! こっちは部長に頼まれてるから、京都にいる人も建物も本気で戦って傷つけたくないってのに!

 

 ブゥンっ!!

 

「ちぃっ!!」

 

 横薙ぎの大切りを、目の前に迫ってきていた大木をジャンプ台代わりに使って躱し、着地したまでは良かったのだが油断した。すぐ真後ろまで迫ってきていたキツネ面の神主っぽい服きた剣士が俺に向かい切りかかってきてる!

 

 ブゥゥッン!!

 

 ーーガキィィィィッン!!!

 

「ゼノヴィア!? イリナ!?」

 

 ピンチを救ってくれた援軍は、性格的に大問題とは言え戦闘力的には申し分のない二人。

 よし! これなら行ける! 傷つけることなく俺たちだけでも対処可能な戦力だ!

 

「不浄なる魔の存在め! 絶対に許すことはできないのじゃ!」

「アーシア! 第二承認カード!」

「はい!」

「よっしゃ! ナイトにプロモーション!」

 

 体に気が流れ込み、体が軽くなった感覚を得る! 走り込みで翻弄するだけなら稲荷大社も傷つかないだろう! いちおうブッステッド・ギアを三十秒間だけ溜めてから力を発動。これでよし!

 

 あと、心配なのはゼノヴィアとイリナか。あいつら木刀しか持ってきてないっぽいけど、木刀でも物を壊しそうだし注意しておかないとな。

 

「ゼノヴィア、イリナ。よくわからんけどここは京都だ。理不尽なことになってるけど、相手と周辺を傷つけるのはマズい。

 できるだけ追い返す程度に留めよ(ガチコン!)って、あ痛ぁっ!?

 だ、誰だ!? 俺を背後からゲンコツでブッ叩きやがった大馬鹿野郎は!!」

「・・・・・・馬鹿はあなたでしょう、イッセー君。喧嘩バカも程々にするように。少しぐらいは場所と状況を考える努力ぐらいはしてみなさいよ、本当に全くもう・・・」

「げ。夕麻ちゃん・・・・・・」

 

 今も昔も悪魔になった俺にとって一番苦手な相手、天野夕麻こと堕天使レイナーレが人間携帯の姿をとって俺の後ろにいきなり現れていた。

 

 見ると、ゼノヴィアとイリナも戦闘を辞めて牽制するだけに留めながら、呆れたような目つきで俺を見ている。

 

「な、なんだよ?」

「いや、バカだなぁと思っただけだ。気にするな」

「ぐっ、は!」

 

 の、脳筋剣士だったはずのゼノヴィアから今、バカって言われたよバカって・・・。

 

「あのねー、イッセー君。

 土地の支配者から許可をもらって逗留している地において『よくわからんけど始まってしまった遭遇戦』なんて、ふつうに考えたら現場に通達が行ってない場合に限られるのよ?

 チンピラの縄張り争いじゃあるまいし、正規の手順で入国を許可された外国人が正規軍によっていきなり教われるなんて致命的すぎる不祥事なんだから、外向的に利用できるチャンスなのよ? それを向こうに手傷負わせて無駄にしちゃってどうする気だったのよバカ」

「ぐ・・・。い、イリナにまでバカにされるとは・・・・・・なんかスッゲェ屈辱感だな今の俺・・・」

 

 だいたい、政治とか難しいこと男子高校生に求められてる方がおかしいんだし・・・。むしろ、それを知ってるお前たちがおかしいだけなんだし・・・。

 

 

『知らなかったで済ませられるのは、チンピラ同士の意地の張り合いまで! 外交使節団がそれやったら即刻全面戦争突入確定! 少しは学べ! 脳筋ドラゴン!!!』

 

 

 ぐ・・・はっ・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・。まぁ、あのバカは置いておくとして、あなたも配下の者達に剣を引くようお命じになってくださいませんでしょうか? キツネの姫君殿。

 悪魔勢力からきている客人に襲いかかって非礼を働いたとなれば、あなた方の方が困ることになるのでしょうから。

 あなたたちは今、『これ以上的を増やしたくはない』状況にあるのでしょう?」

「!!?? な、何故そのことを・・・答えよ! 貴様たちはいったい何者じゃあ!!」

 

 狐少女の糾弾にたいし、天野夕麻は礼儀正しくスカートの裾を軽く指で摘んで持ち上げながら一礼し、玲瓏とした声で『彼女にとっては公的身分』の方の立場で言葉を紡ぐ。

 

「初めて御意を得ます、京都の裏と表の妖怪たちを統べる八坂のご息女、九重さま。

 わたくしは先日、九尾の狐様に『日本の地で起きた異種族同士の無断戦闘』について謝罪と説明と賠償に上がるために、拝謁する栄誉を賜りましたセレニア皇帝陛下の名代を務めさせていただいている者で、天野夕麻と申します。何卒よしなに」

 

 

 如何にもなお嬢様過ぎる外交官的立ち居振る舞いを見せつけられて、頭に上っていた血が急激に低下した九重は返って慌てふためいてしまい、謝罪もせぬまま配下の者をつれて逃げ帰っていってしまったのだった。

 

 それを見送ったゼノヴィアが、

 

「異業種の姫君が感情的で逆境に弱いのは、人間族以外の共通理念か何かなのか?」

 

 と、真面目な顔してくだらない疑問を口に出してた事実を知るものは京都側にはいなかったのである。ちゃんちゃん。

 

 

 

 

「ーーま、つまりはそう言うことなんだそうだ。

 俺たちの事情についてある程度はセレニアの方から伝わっていたそうなんだが、そのあと母親をさらわれて頭に血が上っちまった魔王少女の嬢ちゃんは、部下たちから説明してくれてるのを聞き流してたらしくてな。他の奴らが知ってたことを唯一人知らないままお前たちを襲っちまってたらしい。

 何というかまあ・・・こう言っちゃあ何だというのはイヤと言うほど分かり切ってはいるんだが、それでも言わずにはいられないよな。アホらしいと」

「・・・・・・はぅ~(////////)」

 

 赤くなった顔色で、もともと小さい体を更に小さくして恥入る巫女装束の女の子。昨日、俺たちに襲いかかってきた狐たちを率いていた女の子だ。

 江戸時代の町並みセットみたいな場所を通り抜け、いろいろな妖怪を見物したりされたりしながら辿りついた最奥のドデカいお社。

 

 そこで待っていたアザゼル先生とレヴィアタンさん。そして、この女の子『九重』ちゃん。・・・正直あやまられても大いに困る状況だった・・・。

 

 

 アザゼル先生も京都にきて始めて知ったらしいんだけど、セレニアたちは妖怪たちとかなり早い時期から独自の協定を結んでいたらしい。それは『滞在協定』と言う名前の条約だそうで、京都だけじゃなくて日本全国の妖怪たちと結べる範囲で結びつくしていたとのことだった。

 

「・・・だったら俺たちにも教えといてくれたっていいじゃないか、妖怪たちの情報を・・・」

 

 一応とはいえ、敵じゃなくて共同戦線はる気があるならそれぐらい教えてくれても罰は当たらないと思ってしまう俺を誰が責められるだろうか?

 

 そう思っていたんだけどーーー。

 

「それはダメです。筋が違う」

「・・・??? どういう事だ?」

 

 夕麻ちゃんが断言したから、俺もたずねる。

 彼女はしっかりと俺の目を見つめ返しながら丁寧な口調で、俺のとは違う『ルールの大切さ』について語り出す。

 

「あくまで私たちは『日本の先住民族である妖怪たち』が今時大戦において部外者であるかの如く後回しにされている現状を憂えただけのこと。

 彼らに対して『知る権利と資格がある』、そう感じた情報だけを伝え、残りは謝罪と賠償に専念したことを陛下の名代として保証させていただきましょう。

 対等な立場で条約を交わしあった相手国の情報を、友邦だからと言って相手とは直節縁のない第三国に流すなど最低最悪すぎる違約行為です。その様に自分勝手な私情を優先する約束に信頼感は存在しません。

 自分の窮状を知って考慮してほしいと思うなら、まずは自分たちの方から相手の事情に配慮するのが人として当たり前の礼儀と言うものです」

「む、むぅぅー・・・・・・」

 

 正直なところ『屁理屈言いやがって!』って気持ちがない訳じゃないけど、理屈が苦手な俺でも何となくわかるぐらいには正しいことを言ってるような気がする今の夕麻ちゃんの言葉には説得力あるときが多いんだよなぁ~。こういうときの彼女は、ちょっとだけ苦手だぜ。セレニアっぽいし。

 

「とは言え、です。この筋はどちらとも平等に守って然るべきもの。三種族勢力が妖怪たちの地である日本で戦闘を行っていたわけですから説明と謝罪のためにも最低限度の情報提供はせざるをえませんでしたが、それはあくまでカオス・ブリゲードとの戦闘による被害で生じた分までのこと。

 三種族それぞれの内情に関してはほとんど語っておられないと言質を取っておきましたので、安心してよいと思われます。

 もちろんイッセー君に関してはアンノウンな存在であるが故に、生じた被害に対して説明しなければ整合性がとれない部分もありましたが、それでも力に関するほぼすべての事柄についてはアザゼル先生が話されて分だけが京都の方々が知るあなたの全てと言って過言ではないでしょう。

 ですので、知っておいてもらいたいことは自分の口から伝えなさい。私たちに言ってあげる気は一切ありませんのでね」

 

 ぐ。俺が女の子相手だと思わずポロリと変態発言してしまったりする悪癖あること知っている口調でそれを言いますか・・・。

 

「・・・・・・だったら、はじめから何も俺たちのこと話さなければ良かったろうに・・・(ぼそり)」

「言ったでしょう? 『筋が違う』と。今回のこれは私たちが勝手に筋を通したくなったから行っただけの行為。個人的な倫理観と自己満足を満たすためだけの行いです。

 自分のルールを守り貫きたいだけのために行った行為など、最初から最後まで自己満足だけでできあがったエゴの産物。そんなものに自分への配慮が含まれていた場合には、ただ『運が良かっただけ』だと思っておきなさい。その方がおそらく安全です」

「天使なのに地獄耳だな! 堕天したからか!?」

 

 なんとも微妙な配慮しかしてくれない元カノだったが、一応最後の最後で咲いて限度の配慮はしてくれてたらしく、昨日の別れ際に「今回は条約もあるので全面的な共同歩調をとるつもり」である事を開かし、俺に対しては京都の人たちに『力以外』何も教えていないことを強調した上で付け加えるようにこう言ってから部屋へと戻っていった。

 

「イッセー君、他人に自分のことを陰でベラベラしゃべられるのは余りお好きではなかったでしょう? そこのところをセレニア様なりに配慮した結果だったと私は思ってます。ですから余り怒らないであげてくださいね? それじゃあ」

 

 

 ・・・・・・再会した元カノは、なんとも捉えがたい性格の持ち主になっていましたとさ。

 

 

 まぁ、そんなこんなで俺の頭の中の比重はセレニアとか夕麻ちゃんたちの方に偏ったまま翌日の今日を迎えてたわけなので。

 

 

「私は、表と裏の京都に住む妖怪を束ねる者。八坂の娘、九重と申す。先日は申し訳なかった。お主たちの事情も知らずに襲ってしまった。どうか、許してほしい・・・!」

 

 ペコリと頭を下げてくる狐のお姫様に頭を下げて謝られても、掠り傷一つ負ってない俺としては対応に困るわけで。

 

「誤解が解けたのなら、よろしいんじゃないでしょうか? なによりも平和が一番です」

 

 アーシアがそう言ったので、俺の答えもこれで決まりだな。

 

「えーと、九重でいいかな? なぁ、九重。お母さんのこと心配なんだろう?」

「と、当然じゃ」

「なら、あんなふうに間違えて襲撃してしまうことだってあるさ。もちろん、それは場合によって問題になったり、相手を不快にさせてしまう。でも、九重は謝った。間違ったと思ったから俺たちに謝ったんだよな?」

「もちろんだとも」

 

 俺は肩に手を置き笑顔で続ける。

 

「それなら俺たちは何も九重のこと咎めたりしないよ」

 

 九重は俺の言葉を聞いて顔を真っ赤に染め、モジモジしながらつぶやいた。

 

「・・・・・・ありがとう」

 

 うん。これでOKだろ。もう誤解は解けた。問題なしだ。

 

 満足して立ち上がろうとした俺の背中に、氷のように冷ややかな声で冷静に指摘してくる声が入りさえしなければーーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

「お前・・・今の言葉、アーシアが殺されてた場合にもちゃんと言ってやれよ? 向こうの事情は一切変わらないまま、ただ偶然お前たちの起こしていた戦闘に巻き込まれて死んでしまった場合にだけはな」

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアーシアァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!」

 

 

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああっっ!?

 なんか突然いきなり凶暴化して暴走し始めたんじゃが、いったいこれ何!? 何なのコレはぁぁっっ!?」

 

 

 

「おお。ジャガーノート再びだね」

「ふむ、なるほどな。相手の事情は変わらずとも、自分の身内が殺された場合に問答無用で発動する。それ故に『世界が求めるのはいつだって力と愛』な訳か。

 ・・・・・・単に独占欲こじらせた男子高校生と、どう違うのかがわからん・・・・・・」

「ーーなにはともあれ、事態の収拾が先ですね。リアス・グレモリーがいない今だけは私が代わりをしてあげましょう。任せてください。得意中の得意です」

 

 ふわり。

 軽やかな動きで宙へと舞い上がりながら、夕麻が夢の名から取りだしてきたのはーーーーーーー1本の『鞭』であった。

 

 

 

「さぁ! 根がドMの変態男子高校生が「愛」だのなんだの騒ぎ出したときには快楽で発散させてしまうのが一番ですからね・・・・・・。

 鎧に守られてるとは言え、男の子の体の中で一番痛気持ちのいい部分を理性無き今の状態のまま果たして守り抜けますかイッセー君!? お食らいなさい!

 《クイーンズ・オブ・折檻(豚よ!お前は豚なのよ!)》」

 

 

 ピシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「ここに描かれておりますのが八坂姫にございます」

「どうかお願いじゃ。母上を・・・母上を助けるのに力を貸してくれ! いや、貸してください! お願いします!」

「ああ、わかった。任せておいてくれ。お前の母ちゃんは俺たちが必ず助け出す!」

「イッセーさん! 今、エッチなこと考えてました?」

「ん? なんでだアーシア? 今は緊急事態なんだぞ? そんな余計なことに割く余裕なんて、俺たちには存在しているわけないじゃないか!」

「そ、そうですか・・・」

「うん、まぁ、ヒーリングで回復したばっかりだから、そんなもんだろ。幸いなことに衝撃が強すぎて記憶が一部欠落してるっぽいし、最悪な事態を想定して控えておいてくれ。何かあったら呼ぶ。

 お前らガキに取っちゃあ、大事な修学旅行だろ? 俺たち大人ができるだけ何とかするから今は京都を楽しめよ」

「そうよー♪ みんなは京都を満喫してねー! 私も楽しんじゃうけど☆」

「それと明日は謝罪と交流をかねて、姫様が観光案内をしてくるそうだ」

 

 

つづく

 

 

 

おまけ「アゼゼル・レヴァイアタンVS紫藤イリナ」

 

イ「『自分たち大人たちができるだけ何とかする』って格好良く聞こえるセリフだけど、大人たちがしでかしたことの尻拭いしかやらされたことのないイッセー君たち♪

 千でも一でも大人たちのお尻~拭~い~☆ おし~りド~ラゴ~ン♪」

 

ア・レ「「うぐぅっ!?」」

 

 

 

おまけ2「兵藤イッセーVS戦争脳ゼノヴィア」

 

ゼ「と言うかお前、襲ってきたらどこでもいいから戦闘するのいい加減やめろよ。チンピラじゃないんだから、上に報告して判断ぐらい仰げよ。名門貴族に雇われてる兵士なんだろ一応は。

 やられたからやり返す、やられる前にやる、欲しいものは力づくって、お前はどこのカオス・ブリゲードなんだ?」

 

イ「ぐふっ!?」




解説:
宇宙的恐怖=「這い寄れニャル子さん!」


次回は英雄派の登場です。相性悪すぎな夕麻ちゃんと英雄派との出会い回・・・。またしても碌でもない展開になりそうだ・・・。

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