東方転生録   作:のんびり+

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はいどうも、のんびり+です
今回で諏訪大戦編完結です
では今回ものんびりしていってね




第8話 旅立ち

 

 どうも、琥珀だ。

 この前、大和での宴会からさらに一ヶ月程が経った。あれからは特に何事もなく平和な毎日だ。

 で、今何をしているかというと、

 

「王手ですね」

 

「うわぁ~マジかよ。今度こそ勝てると思ったのに」

 

 みんなで将棋だぜ。

 この守矢の中で最強は香葉さんだ。

 次に神奈子で、俺と諏訪子がどっこいどっこいだな。

 道具とルールは安定の私だ。

 

「香葉! 次は私とだよ、今日こそ勝ってみせる!」

 

「フフ、神奈子様相手なら手加減は無用ですね」

 

 盛り上がってんなー。

 ……待って香葉さん、その言い方だと俺に手加減してたって事じゃ……。

 

 まぁ、今日も平和だなぁ。でも何時までもここに居座る訳にもいかない。

 俺はこの世界を見て回るという使命がある(結構前に適当に目的を作った)。

 

 しかし、旅に出ようと思っても良いタイミングがない。

 急に出てく訳にもいかないし……。う~ん……。いや待てよ?

 

 俺旅に出る宣言

 ↓

 お別れ会

 ↓

 流れに乗って出発

 

 これだ!

 よし、明日辺り言うか。

 

 

 

 ‐翌日‐

 

 

「なぁ、ちょっと話がある」

 

 俺は早速、昨日の作戦を決行させるべく話を持ち掛けた。

 

「どうしたんだい?」

 

「そんな改まっちゃってどうしたんですか?」

 

「何さ?」

 

 三人が疑問符をつけて聞いて来る。

 

「いや、実は俺そろそろ旅に出ようかと……」

 

「「!?」」

 

「急にどうしたの!? 此処が嫌になった!?」

 

 諏訪子が不安そうな顔で必死になって言う。

 

「いやいや、そういう訳じゃなくてだな」

 

「じゃあどうしてまた?」

 

 ここで神奈子のナイスアシスト。

 

「何時までここにいる訳にもいかないし、俺は旅人(今作った)だからな」

 

「そうかい。寂しくなるねぇ……」

 

 感慨深く言う神奈子。

 

「ここでの騒ぎの八割は琥珀さんが原因でしたからね」

 

 香葉さんは微苦笑して言う。

 

「嫌だよぉ~……うわぁぁん!」

 

「仕方がないさ諏訪子、琥珀の意思を尊重しよう?」

 

「そうですよ。別れは涙ではなく笑顔で、ですよ」

 

 その二人の姿は、悲しむ子を自分の悲しみを押し殺して慰める親子のようだ。

 ……罪悪感が半端無いんですけど。

 

「そういう事なら宴会でもしましょうよ」

 

「そうだね、こういう時こそ明るくいかなくちゃね」

 

「じゃあ、今夜辺りやろうか」

 

 香葉さんの前向きな発言のお蔭で、何とか良い雰囲気に持ってこれた。

 

「皆……ありがとう」

 

 あれ? 目から汗が……おかしいな、はは。

 

「パーっと行こう!」

 

「「オー!」」

 

 諏訪子の掛け声に、俺達の声が重なり合った。

 

 

 ~そして夜~

 

 

「じゃあ皆! 今までありがとう! 乾杯!!」

 

「「乾杯!!」」

 

 酒は飲みすぎないようにと……。

 

「「よーし琥珀ー飲むぞ!!」」

 

 え、ちょ、おま――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――朝起きたら昨日の記憶がなく、何故か皆も居なかった。

 

「ウーン、一体何があったんだ?」

 

 いつもなら酔うと辺り滅茶苦茶なのに珍しくどこも壊れてはいなかった。

 

「んー、まあいっか」

 

 見送られるとマジで泣くと思うからさっさと行くか。

 

「雨宮琥珀はクールに去るぜ」

 

 荷物をまとめて外に出ると、見慣れた三人の姿があった。

 

「お前ら……何で」

 

「そりゃ、琥珀の事だから」

 

「さっさと行くかって言うと思ってね」

 

「先回りしてたんですよ」

 

 うぅ……助けて、マジで泣かせにかかってるよぉ!

 

「にしても琥珀、昨日は随分と激しかったねぇ」

 

 ……え? 神奈子、今何て言ったの?

 

「そうだねぇ」

 

「琥珀さんは本当に酒に弱いですね」

 

「昨日って俺何かしたっけ?」

 

「「秘密だよ~」」

 

 え、何? 何か寒気が……。

 

 ま、まぁきっと大丈夫だ問題ない(錯乱)。

 

「っとそうだ」

 

 今日の為に皆に内緒で作ったのだ。

 

「まず諏訪子」

 

 諏訪子にはエメラルドを使用した指輪。

 

「ありがとう!」

 

「神奈子にはこれだ」

 

 神奈子には花柄のブレスレット。

 

「ありがとうね、琥珀」

 

「これは香葉さんに」

 

 香葉さんにはカエルとヘビの髪飾り。

 

「ありがとうございます!」

 

 良し、じゃあ行くか。

 

「じゃ皆、俺そろそろ――」

 

「まぁ焦るなって」

 

「私達からも送りもの」

 

 え?

 

「琥珀さん、目を瞑って下さい」

 

「……? おう」

 

 俺は言われた通り目を瞑る。

 すると、俺の両ほっぺたとおでこに柔らかいものが……これって、まさか!

 

「お、お前ら」

 

 目を開けると、いたずらっ子のような憎めない笑みを浮かべた三人が、

 

「「「いってらっしゃい!」」」

 

 ……やれやれだぜ。

 

「あぁ、行って来る」

 

 俺は真っ赤な顔を隠すように三人を背にして歩きだす。

 

 こうして、俺は諏訪の国を後にした。

 

 

 

 




はい、お疲れ様でした
次回は聖徳太子よろしく、あの人の章ですね
では次回ものんびりしていってね
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