東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です
今回から新章です
では今回も、のんびりしていってね


第4章 おとぎ話編~竹取物語~
第17話 絶世の美女?


どうもおはよう、こんにちは、こんばんわ

琥珀だ。

俺は今森にいる。

幽香にお世話になったのは一週間程前の事。

別れる幽香がめっちゃ悲しそうにしてたのはよく覚えている。

因みに幽香は結構前から紫と面識があったらしい。

だから幻想郷の事も知っていた。

そして俺が今何処に向かっているかと言うと都だ。

風の噂で聞いたのだがなんでも都にはめっちゃ上手い団子があるらしい。

後ついでに絶世の美女とか言う人がいるらしい。

俺は噂の真相を確かめるべく都に行くのだ。

 

「お?見えてきたな」

 

都の中は人々が賑わっていて騒がしい。

 

「さぁて、団子屋は何処だ?」

 

俺はそばにいた人に尋ねてみた。

 

「すみません、ここらで美味しい団子屋は何処ですか?」

 

「ん?それならそこの角を右に行った所がオススメだよ」

 

「ありがとうございました」

 

さて、行くか。

俺は言われた通りに角を右に進んで団子屋を探す。

そして発見!

フフ、舌が唸るぜ!

 

「おじさん、みたらし団子三本とお茶頂戴」

 

「あいよ」

 

それではご賞味しますかね。

 

パクっ

 

ッ!

 

「フォルテッシモ!」

 

新しいご馳走の発見は!

星の発見にも等しいものだ!

みたらしのこの甘さ!

団子の質!

 

究極の甘味(アルティミット・スウィーツ)みたらし団子の誕生だァ!

 

……ふぅ、満足出来たぜ。

おじさんにここの事を聞いてみよう。

 

「おじさん、此処で有名な事って何かない?」

 

「ん?そうだねぇ、貴族の間じゃ絶世の美女の話題で持ちきりだよ」

 

「絶世の美女ねぇ……」

 

「何でも“なよ竹のかぐや姫”って言うらしい」

 

「なるほど、これお勘定ね」

 

「毎度ありぃ」

 

かぐや姫ねぇ……。

ちょっと見に行って見るか。

……あの人に聞いてみるか。

 

「あの、すみませんちょっとお聞きしたいのですが」

 

「ん?私にか?」

 

「はい、かぐや姫に会いたいのですが」

 

「おぉ、お主もかぐや姫に会いに行くのか!」

 

「え?」

 

「私も今から行く所なのだよ」

 

「あ、そうだったんですか」

 

と言う訳で俺は目の前の貴族の人について行く事にした。

この貴族、名を藤原不比等と言うようだ。

 

すると立派な屋敷に辿り着いた。

門の前には貴族と思われる人がたくさん。

……むさ苦しい。

すると

 

「何だあの貧乏臭を漂わせる奴は」

 

「あのような庶民がかぐや姫に会おうなど何と無礼な……」

 

「場違いだと言う事に気付いて無いのか」

 

……ムカついた、普通にムカついた。

俺は立場が高いからと言って人を見下す奴は大嫌いだ。

イライラする……押さえろ俺。

 

「フン、あんな貧乏人とかぐや姫が釣り合う訳なかろうに」

 

「金や権力で人の価値は計れないし、少なくともあんた達よりは人が出来てるつもりだ」

 

……と、独り言を言ってみたり。

 

「何じゃとー!?」

 

「おい庶民!今何と言った!?」

 

「自分の立場が分からんのか愚か者がッ!」

 

「い、嫌だなぁ僕は何も言ってませんよ。貴方達のような貴族様に無礼な事など」

 

「分かれば良いのじゃ」

 

何とかなった……。

何て茶番を繰り広げていると、

 

「次の方々どうぞ」

 

と言われたので屋敷の中に入る。

そのままある部屋に案内された。

部屋に入ると、黒く長い髪に黒い瞳、整った顔立ちに上品な着物に身を包んだ少女の姿が。

 

「どうぞお座り下さい」

 

俺は近くの座布団に腰を下ろす。

まぁ絶世の美女と言うだけはあるな。

 

「おお、何と美しい」

 

「かぐや姫、どうぞ私と結婚を」

 

貴族達の口説きタイムだ。

貴族達の口からどんどん言葉が紡がれる。

これが本当のマシンガントークってか。

そんな事を思っていると、

 

「皆さんの気持ちは分かりました、今から貴方達に難題を出します。見事難題をクリアすれば私はその人とご結婚致します」

 

「「うおぉぉぉぉ!」」

 

貴族が雄叫びを上げる。

五月蝿い。

 

「多治比嶋殿は仏の御石の鉢を持ってきて下さい」

 

「分かりました」

 

「阿部御主人殿は火鼠の皮衣を持ってきて下さい」

 

「分かりました」

 

「大伴御行殿は龍の頸の五色の玉を持ってきて下さい」

 

「分かりました」

 

「右上麻呂殿は燕の子安貝を持ってきて下さい」

 

「分かりました」

 

「藤原不比等殿は蓬莱の玉の枝を持ってきて下さい」

 

「分かりました」

 

「そこのお方は風見幽香の花畑から花を五本持ってきて下さい」

 

「え?何で?」

 

「「!?」」

 

え?何?何か貴族達とかぐや姫が驚いてるけど……

俺何か変な事言った?

 

「貴方は私に求婚しに来たのではないのですか?」

 

「いや別に、ちょっと見てみたかっただけ」

 

「貴様!かぐや姫に何と言う無礼な口を!」

 

「構いませんよ、私は」

 

かぐや姫はコホンと咳払いをして、

 

「貴方の名は?」

 

「雨宮琥珀だ」

 

「ッ!?……では琥珀殿、貴方にも難題を受けてもらいます」

 

「え? 何で?」

 

「クリアしたらお教えしましょう」

 

何故か俺も巻き込まれた。

でも幽香の花畑の花ねぇ。

まさか旅に出てまた会うことになるとは……。

俺はそんな事を思いながら屋敷を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名は蓬莱山輝夜(ほうらいさんかぐや)

人からはかぐや姫と呼ばれている。

今日も私に求婚しに来る貴族がたくさんいる。

まったく、私はあんた達と結婚する気はないっつーの!

私が心の中で愚痴っていると、貴族達が入ってきた。

あれ? 一人だけ何か雰囲気が違うわね……。

顔も整ってるし……案外良いのでは……?

……いやいやいや、何考えてんのよ私!?

毎日変な人から求婚されておかしくなってしまったかしら……。

貴族達は飽きる事なく私を誉めたり自分の偉さを主張してくる。

鬱陶しい事この上ない。

でもあの人は唯じっと座ってるだけ……。

やはりあの人は何かが違う。

貴族達が一通り喋り終わると私は彼等に難題を出すことにした。

 

“仏の御石の鉢”

 

“火鼠の皮衣”

 

“龍の頸の五色の玉”

 

“燕の子安貝”

 

“蓬莱の玉の枝”

 

“風見幽香の花畑の花”

 

「え? 何で?」

 

思わず驚いてしまった。

私に軽口を叩いたのは彼くらいよ……。

しかも彼は私を見てみたかっただけと言う。

ますます興味深い。

私は彼に名を聞いてみる。

 

「雨宮琥珀だ」

 

それを聞いて、私は耳を疑った。

雨宮琥珀。……それは遠い昔に私達が地上から月に行く際、ロケットを迫り来る妖怪共から守ったと言われる英雄の名前と同じだったからだ。

私の教師である八意永琳から話を聞いて存在を知った。

彼の事を話す永琳はとても楽しそうだった。

いつからか私の彼に対する“興味”は“憧れ”に変わっていた。

会うことは叶わなくても会いたいと思った。

そんな私の憧れの人の名を彼は言った。

地上の人が知るはずのない名を彼は言った。

これは確かめねば……。

思考が追い付かないが、分かる事はある。

“もし彼が英雄、雨宮琥珀”ならこの難題をクリア出来るはず。

誰もいない部屋で、私は一人笑みをこぼした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいお疲れ様です
竹取物語開始です
それでは次回ものんびりしていってね
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