今回で完結です
それでは今回も、のんびりしていってね
‐月人が地上に来る少し前‐
私は、今輝夜の屋敷に居る。
バレないようにこっそり入って、今は輝夜達がいる隣の部屋にいる。
私は輝夜が憎い。
だから何とかアイツに復讐したい。
だから私は、アイツの情報を集める事にした。
私が琥珀と輝夜の話に聞き耳をたてていると
“月の都”
“蓬莱の薬”
“不老不死”
“月からの迎え”等
理解し難い言葉が聞こえてくる。
私は混乱したが、全て本当という事にした。
今の私には余裕が無いからだ。
今のキーワードと話から推測するに、
“輝夜は月人で、蓬莱の薬という不老不死の薬を飲んで、地上に追放されて、今日日が暮れたら月からの迎えが来る”という事だ。
私が情報整理をしていると、いつの間にか日が暮れていた。
もしも話が本当ならその“月人”と言うのがやってくる筈だ。
暫くすると、空から見たことも無い物体が降りて来た。
私は半信半疑だったが、それを見てしまった以上私の半疑は消え去った。
でも、その真実をそんな簡単に受け入れる事が出来ず、私は少しの間放心状態になる。
……!いけない、いけない。
私はこれから起きる事を見届けなければならない。
すると、物体の中から綺麗な女の人が出てきて輝夜と話しをしている。
暫く話しが続いて、輝夜が女性と一緒に走り出した。
同時に、琥珀がまるで最初からそこにいたかのように現れた。
すると、月人が手に変わった形の物を持って琥珀に向かって光線が放たれた。
危ない!
私は思わず叫びそうになるが、唯の杞憂だったようだ。
琥珀の身体を光線がすり抜けていった。
私は目を見開いて驚く。
一体何が起こったのか、検討もつかない。
次に月人達が刀を振りかざして琥珀に襲いかかるが、琥珀は流れるように刀を躱して刀身をへし折って行く。
無駄がない滑らかな動きに私は思わず見惚れてしまった。
それを見た月人達の隊長らしき人が謎の掛け声と共に何かを地面に投げつけ、煙で辺りが包まれる。そして出て来たのは、いかにもヤバそうな隊長らしき人の姿。
次の瞬間、凄まじい連射音と余多の金属の弾が琥珀へと向かう。
それを琥珀は、超高速の手捌きでもろともしない。
そして音が鳴り止むと同時に月人達は次々に倒れていった。
琥珀が月人達を物体へ乗せると、まるで月人達は此処に居なかったように消えていった。
それを確認した琥珀は、まるで何事も無かったかのように手を頭の後ろに組んで去って行く。
――圧巻。私の頭はもうオーバーヒート寸前だ。
私は今日一日で、とんでも無い事を見て、知った。
この事実を何とか受け入れるしかない。
私は何だか疲れてしまってその場に無気力に寝転がる。
「ハァ……」
私は大きく溜め息をつく。
部屋に入って来るそよ風が涼しくて、私の眠気を誘う。
だが、私の目的は輝夜への復讐だ。
私は気を引き締めて立ち上がる。
ふと外を見ると、さっき輝夜と話していた女性が屋敷へ入って来た。
私は反射で死角へと隠れる。
女性は隣の部屋に入っていった。
「……い………せん」
「…か……で……か」
良く聞こえないが、話をしているのは女性とお爺さん。
そして蓬莱の薬という言葉と女性の謝罪の言葉。
恐らく、女性は謝罪をしに来て、お詫びに蓬莱の薬をお爺さんにあげる
……という事だろう。
暫くすると女性は去っていった。
私も長居する訳にも行かない。
私は誰にも見つからないようにこっそり屋敷を後にした。
‐翌朝‐
私はまた屋敷に来ていた。
するとお爺さんが蓬莱の薬を誰かに渡していた。
するとその誰かは屋敷を去って、森へと歩いていった。
私はお爺さんが薬をあの人にあげた、又は捨てるように頼んだと仮定して
その人の後を追うことにした。
そして数時間。
男は近くの木に寄り掛かって昼寝をしていた。
…………今のうちに。
私はこっそり男に近付き、薬を奪うと、急いでその場を立ち去った。
そして少し離れた場所まで来ると、もう大丈夫だと安心して座り込む。
「ハァ、ハァ……この薬は、不老不死の薬……」
私は小さな栓を開けて、薬を口へと近付けていく。
そして私は、薬を一気に飲み干した。
俺は今“永遠亭”にいる。
この永遠亭とは、この隠れ家……屋敷の名前だ。
この屋敷は輝夜の能力で永遠になっている。
外部の干渉を受けずに形を保ち続ける。
だから永遠亭。
皆は気に入ってくれたようだ。
俺のネーミングセンスも捨てた物じゃないぜ。
さてと
「じゃ皆、また会おうぜ」
「ええ、何時でも来なさい、歓迎するわ」
「またゲームしましょうね!」
「またねー」
俺は皆から見送られて永遠亭を後にした。
さてと……また旅を始めるか。
俺は行く宛もなく、今日も旅に出る。
はい、お疲れ様でした
今回は妹紅会でしたね
アドバイス、ご意見ご要望等ありましたら御願いします
それでは次回も、のんびりしていってね