この話にはオリジナル成分が含まれてます。(ずっと前から)
今回も、のんびりしていってね。
俺が目を覚まして、最初に目に入ったのは赤い天井だった。
俺は昨日から、この紅魔館で世話になる事になった。
俺はベッドから出て、大きく背伸びをする。
そして、俺はタンスの中にある燕尾服を着用する。
何故なら、昨日レミリアからこんな事を言われたからだ。
「そうだ琥珀、この紅魔館に居る間貴方にやってもらいたい事があるわ。一つは、貴方には執事をやってもらうわ、明日からね。
もう一つは、偶にで良いから血を提供してくれると助かるわ」
という訳で、今日から執事だ。頑張るぞい!
俺は朝食を作る為にキッチンへ向かう。
今日の朝食は無難にクロワッサンとベーコンエッグだ。
手抜きじゃあ無いぞ。決して。
俺は朝食が出来た事を知らせる為にキッチンを後にする。
「美鈴、朝食だぞ」
「……はぁい」
ドアの向こうから気の抜けた声がする。
まだ眠たいんだろう。
その彼女の名は
俺は美鈴の部屋を去り、次の目的地に向かう。
「失礼するぞ」
俺は大きめの木のドアを開けて中に入る。
先ず目に付くのは、ただでさえ広いこの部屋全体を覆い尽くす無数の本棚。
そんな光景に少し気後れしながら、俺は歩き出す。
「パッチェー、こあー、朝食出来たぞー」
「その呼び方はやめなさい!今行くわー」
本棚の奥の方から声が響く。
此処に居るのは、研究大好き魔女ことパチュリー・ノーレッジとその使い魔の
二人共気に入っているようだ。
俺は用を済ませてキッチンへ戻ろうとパッチェの図書館を後にする。
だが、俺がふと横を見ると、其処には地下へ続く階段が見えた。
レミリアからはただの倉庫だと言われたが……気になる。
何というか、こう、引き寄せられる感じだ。
俺は何かに誘われる様に地下へと降りて行った。
階段を下ると、鉄で出来た如何にも頑丈そうなドアがあった。
そのドアを開ける為には南京錠を解かなくてはならなかった。
俺は能力で南京錠を解除。
ギギギという重苦しい音と共にドアを開け、中を見る。
正面には赤いベッド、部屋には白い綿が散乱していて、所々に壊れた人形が置いてあった。俺が部屋を物色していると幼い声が聞こえた。
「あなたはだれ?」
俺が前を見ると、ベッドの奥から少女が出てきた。
金髪にナイトキャップ、背中には宝石のような物がついた翼。
どこかレミリアに似た感じがする。
「俺は此処の居候さ。琥珀って呼んでくれ、君は?」
俺が尋ねると少女は微笑んで答えた。
「私はフランドール・スカーレット!フランって呼んでね」
スカーレット……つまりこの少女はレミリアの妹か?
でもそんな事俺は聞かされていない。
それに何故この部屋を秘密にした?
これは裏がありそうだ。
「なあフラン、お前ずっと此処に居たのか?」
「うん、そうだよ……かれこれ二百年くらいかな?」
一体何があったのか、俺が聞こうとした時、フランの言葉で遮られる。
「ねえ琥珀、私ね、ここ最近暇だったの。だから遊んで?」
……仕方ない。俺は先ずフランと遊ぶ事にした。
「ああ良いぞ、何して遊ぶんだ?」
俺が言うとフランは嬉しそうな顔をして言った。
「琥珀を壊すの!」
そう言ってフランは右手を前に差し出し、何かを握り潰すように手を握る。
その瞬間、俺は頭が真っ白になって地面へと仰向けに倒れる。
――あれ?一体何が……。
体が動かない。体が熱い。息がしずらい。
するとフランが顔に笑みを浮かべながら近付いて来た。
「キャハハ、真っ赤だ!真っ赤!」
その様子を一言で言うなら、狂っていた。
「琥珀、ホラホラ、もっと叫んで?もっと楽しませてよ!」
そう言ってフランは左手を俺の腹に突き刺す。
「ガハッ……グッガアァァ!」
俺は苦痛に顔をしかめ、うめき声を上げる。
「フフ、良いよ琥珀、その調子!」
そう言ってフランは、俺の血で染まった自分の左手をペロリと舐める。
「うぅぅん!美味しいよぉ、琥珀の血ぃ」
フランは惚けた顔で言う。その顔と声は見た目に添わぬ色気を醸し出している。
――このままでは不味い。俺は能力を使い、傷を癒すとフランから距離をとる。
「わー!すごい!元に戻っちゃった!」
フランは拍手をしながら楽しそうに言う。
「……やれやれ、これが原因か」
今のフランの異常性。これがフランの秘密であろう。
話は後でレミリアから聞くとして、今は
「悪いが正当防衛だからな?」
フランをどうにかしなくては。
はい、どうもお疲れ様でした。
次回ものんびりしていってね。