東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です。
今回ものんびりしていってね。


のんびり日常~幻想郷~
第34話 琥珀帰還


俺は鼻歌を歌いながら今日の夜ご飯を作っていた。

 

「っと、こんなもんか」

 

今日の夜はサイコロステーキだよ、俺特製のタレを付けて召し上がれ。

俺が料理が乗った皿を持って運ぼうとした時だ。

俺が良く知る気配がした。

 

「――何だ紫?また用事か?」

 

「……やっぱりバレるのね」

 

そんな声と共に俺の正面にスキマが表れ、中から紫が出て来る。

 

「久しぶりね、琥珀」

 

「まだ半年ぐらいだろ?」

 

「あら、それもそうね」

 

「で?何か用か?」

 

「あら、用が無かったら会いに来ちゃダメなの?」

 

「いや、そういう訳じゃ――」

 

「それで本題だけど」

 

紫が被せて言う。コイツ本当に人をおちょくるの好きだよな。

 

「博麗の巫女に適任な子を見つけたわ」

 

「……そうか」

 

「じゃ、待ってるわね」

 

そう言い残して、紫はスキマに消えた。

 

「さて、俺もそろそろ(さと)帰りしなきゃな」

 

料理を運びながら、俺はそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

夜ご飯を食べ終わった所で、俺は皆に言った。

 

「皆、急だけど俺明日此処を出てくよ」

 

「――何で!?」

 

言ったのはフランだった。

例のテスト以降、俺はフランになつかれまくっていた。

お兄様!って呼ばれてるからね。可愛いよね。

俺はフラン、もとい皆に訳を話す。

幻想郷に帰り、博麗の巫女の面倒を見なくてはいけない事を。

すると、俺の訳を聞き終わったフランがレミリアに何か言っている。

そして今度はレミリアが皆に何か言っている。

暫くして、レミリアが俺に言った。

 

「ねえ琥珀、その幻想郷と言う所は人も妖怪も受け入れるのでしょう?」

 

「ああ、そうだ」

 

「なら、私達もその幻想郷に行って住んでも良いのよね?」

 

「……え?ま、まあ、お前らが良いなら……」

 

「じゃ、決定ね!」

 

今度はフランが嬉しそうに言う。

 

「良いのか?そんな簡単に決めて」

 

「良いのよ、吸血鬼は気まぐれなのよ」

 

レミリアは微笑んで言う。

 

「やれやれ、分かったよ」

 

仕方が無い。では紅魔館組の幻想郷入り……幻想入りとでも言うか、幻想入りを歓迎して……。俺は左腕を後ろに回し、右手を腹の前に持ってきてお辞儀しながら言う。

 

「ようこそ幻想郷へ。此処は全てを受け入れる所だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――そして朝が来た。

紅魔館は、此方(こっち)の準備が整い次第俺の能力で移動させる事になった。

俺は皆に別れを告げ、能力で幻想郷へと帰還する。

すると目の前には、半年前に俺が創った博麗神社。

……と、箒を手に掃除をする、紅白の脇が丸見えの巫女服を着て、頭には大きな赤いリボンを着けた中学生くらいの少女が。

少女は俺を見ると少し驚いた表情を見せたが、すぐに元に戻り俺に駆け寄って言った。

 

「貴方が琥珀さんですね!?」

 

「え?お、おう」

 

「お待ちしてました!どうぞ中へ!」

 

俺はぐいぐいと背中を押されて社内へと連れられた。

 

 

俺と少女が向かい合うように座る。

そして少女が言った。

 

「初めまして琥珀さん!私は博麗霊陽(はくれいれいひ)と申します!」

 

「あ、ああ、俺は雨宮琥珀だ。宜しくな」

 

俺は少女、霊陽の元気さに気圧されつつ自己紹介する。

 

「はい、宜しくお願いします!」

 

俺は霊陽と握手を交わす。

 

「で、霊陽は誰から俺の事を聞いたんだ?紫か?」

 

「はい、紫さんが捨て子だった私を拾って下さったんです。そして紫さんから幻想郷の事やこの神社の事、貴方の事など色々と聞かされました」

 

……捨て子か。

博麗の巫女と言う役職上、それは妥当なのかもしれない。

けれど、霊陽は寂しかった筈だ。

少しでも楽になって欲しい。

そう思った俺は、霊陽に言った。

 

「霊陽、今日から俺とお前は同じ屋根の下で暮らす家族だ、遠慮はすんなよ?」

 

「……はい!ありがとうございます!」

 

霊陽は眩しい笑顔でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様でした。
短くてすみません!
次回も、のんびりしていってね。
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