東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です。
今回も、のんびりしていってね。


第39話 幻想郷巡り④

 

「ほらほら、もっと飲みなよ琥珀!」

 

「いや、そろそろガチ酔いに突入するんだが」

 

「関係無い、いけ」

 

「え?ちょ――」

 

 

 

 

 

 

 

……うぅ、気持ち悪いよ。

俺は確か、久しぶりに勇義と会って、闘って勝って、飲み会に誘われて、酒をガブ飲みさせられて……その後が思い出せない。

……待って、マジ気持ち悪い。頭痛と吐き気が……ヤバイ。

勇義の奴、俺がこんなになるまで飲ませやがって、後でマヨネーズそのまま飲ませてやろうか……何か可哀想だから止めよう。

 

俺がフラフラと千鳥足で歩いていると、「貴方、大丈夫?」と声を掛けられた。

俺が見ると、赤髪のおさげに赤目、黒いネコ耳を生やした少女が俺を見据えていた。

 

「ああ、大丈夫……と言いたいが大丈夫じゃ無いな」

 

俺が言うと少女は微笑を浮かべて言った。

 

「素直なのは良い事よ。ここで少し休んでいきなさい」

 

「良いのか?」

 

(妖怪)の好意は素直に受け取っときなさい」

 

「そうか、ありがとう」

 

俺は少女に従い、目の前の大きな西洋風の屋敷で暫く休む事にした。

屋敷の中は、黒と赤の市松模様に彩られた床や、カラフルに光る床に設置されたステンドグラスが特徴的だった。

俺は大きなソファーに座って、少女が水を持って来るのをじっと待つ。

暫くすると、少女はコップ一杯の水を持って帰って来た。

俺は水を一気に飲み干し、フゥっと溜め息を溢す。

 

「ありがとう、だいぶ楽になった」

 

「いえ、どうって事無いわよ」

 

すると急に、強い睡魔に襲われる。

勝手に他人の家で寝るのは図々しいが、俺の体はもう寝る気満々だ。

そのまま、俺の意識は途切れてしまった。

 

 

パチッと、勢い良く目を開ける。

結構寝ていた気がするな。

俺はゆっくりと立ち上がり、大きく背伸びをする。

そしてまたソファーに腰かけた。

すると、誰かがこっちに近付いて来る。

薄紫のボブに赤い瞳、そして胸元には黄色い複数のコードで繋がれた赤い目玉が一つ。そして少女は、向かい合わせになっているソファーに座って言う。

 

「具合はどうですか?」

 

「大丈夫、すこぶる快調さ。ありがとうな」

 

「いえ、大した事ありませんよ。私は古明地さとり、貴方は?」

 

「俺は雨宮琥珀だ、宜しくなさとり」

 

俺が言うと、さとりは怪しい目付きで言った。

 

「琥珀さん、貴方の心が読めないのは何故ですか?」

 

心が読めない?

心を読むのが彼女の能力なのだろうか。

 

「俺には能力が効かないようにしてるんだ」

 

「成る程、心が読めない事は初めてだったから気になってしまって」

 

さとりは相変わらず警戒した様子で言う。

 

「……今なら心が読めると思うぞ?一時的に解除したからな」

 

「……何故そんな事を?」

 

「だって、ずっと警戒されたまま話すのも何か、な?」

 

 

 

 

――そう言って、目の前にいる男、雨宮琥珀は微笑を浮かべた。

私は物心ついた時から、常に心を読んで……まあ私が読みたく無くても読んでしまうのだけど、そうやって生活してきた。心が読めない人には会った事が無かったので、私は不安だった。

目の前の男が何を考えているのか分からない、それが怖かった。

すると、男は心を読める状態にしたと言う。

変わった人間だなと思いながら彼の心を読む。

 

(……もう心読まれてんのかな?何か恥ずかしいな、自分の考え筒抜けって。

いや、落ち着け俺。それじゃあ俺が何か変な事考えている奴みたいじゃないか!

俺はそんな奴じゃ無い!清く正しく美しい人間なのだッ!)

 

と、一人コントのような心を読んで、私は思わず吹き出してしまう。

 

「ッフフ」

 

「え?何?俺の心そんなに変だった!?」

 

「いえ、ただ面白い人ですね、琥珀さんは」

 

「良く言われるぜ」

(本当は言われた事無いけど、後さん付けはいらないぜ、さとり)

 

「なあさとり――」

 

「言わなくても分かってますよ、琥珀」

 

「……そうでした」

 

 

私は、このまま暫く琥珀と談笑していた。

 

 

 

 




はい、お疲れ様でした。
最近時間が無くてキツい。
それでは次回も、のんびりしていってね!
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