新たな友情ー源氏の子孫ー
話は、ガングニール襲撃の直後に戻る。
「くっ、風鳴翼は大丈夫か?」
「大丈夫だと僕は信じる。」
ガングニールから脱出し、なんとかモジュール77の仮設基地にたどり着いたカノンとナミネ。
「勢いづいてあんなこと宣言してしまったぜ。大丈夫なのか?」
「心配ないと思うよ。だって、決意して言ったんでしょ?」
そう言いながら、助けた二人の赤ん坊と3人の幼児達の方向に向く。
「大丈夫?怪我はない?」
「「「うっ、ううえぇぇぇぇぇぇぇん!ママぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
あまりにも過酷すぎたのか、泣き出してしまった。
「うわっ、どっどうしよう!?!」
「そんな事俺にいわれてもよぉ。」
「そういうときにはね、こうやってするのよ。」
突然声が聞こえたかと思うと、ピンクの服を着た少女がやって来た。
「君は・・・」
「幸せなら手を叩こう、幸せなら手を叩こう、幸せなら態度で示そうよほらみんなで手を叩こう。」
少女が歌を歌い出すと、少しずつ泣き止んでいった。
「しろやぎさんがお手紙書いた。黒やぎさんたら読まずに食べた。仕方がないのでお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なぁに。」
「すごい。歌を唄ったら泣き止んだ。」
「すげぇ。」
「ありがとう、おねぇたん。」
「よかった。」
「ありがとう。ねぇ君はいったい?」
「私は、源静香よ。」
「源氏?!」
「源氏ってなんだよ?!」
「源氏ってのは、古代から近代まで発展していた一族だよ。でも、源は氏だからおかしいはずだけど。」
「私は源氏の子孫よ、源義経の奥さんの静御前が私の直系の先祖。」
「でも、静御前は平泉で命を落としたはず!」
「平泉に行く前に、つまり源平合戦が行われている最中に数人の子供が生まれているの。そのうちの一人が私のご先祖様の一人なの。」
「なるほど、明治以降なら名字は自分達で決められる。だから、氏を名乗っても良いというわけか。」
「多分、私には静御前の魂が宿ってると思うの。静御前はとても優しい方でしょうから。」
「そういうならすげぇな。」
「私からもお礼を言わないと。のび太さんを助けてくれてありがとう。」
「のび太?そうだ!なんであいつはあんなに爆発したような勢いで敵を倒していったんだ?!」
「ドラちゃんのせいね。ドラちゃんが突然あんなことになってしまったから受け入れられなくなってしまったんだと思うの。」
「ドラえもんって何者なんだ?」
「この世界とは違う世界。つまり私たちの地球の100年後からのび太さんを助けるために来たロボットなの。」
「未来から来たロボットだぁ?」
「私たちの大切な友達だったの。特にのび太さんにとっては大事な家族でもあったから。」
「その裏切りはかなり心にくるよな。」
「あなた達はどうするの?」
「僕達は、アルティメット・ウォーズに加わるよ。
色々な事を知ってしまった以上、それに逆らうためにもここで戦う。」
「俺もだな、ここの方が色々と動きやすいし。」
「名前を聞いてなかったわ。」
「僕は、風鳴ナミネ。よろしくね。」
「俺は、風鳴カノン。よろしく頼むぜ!」
源静香と風鳴カノン、風鳴ナミネ。
両者の間に友情が芽生えた瞬間だった。