モジュール77の射出口から射出されたのは、巨大なモジュールユニットだった。
その外見はかつて存在してたと言われている、ガンダム試作3号機の外付けユニットに匹敵する大きさのユニットだった。
『今二人に送ったのは、フォーミュラー計画の秘匿プロジェクトの追加ユニットだよ。元はF90の最強ミッションパックとサナリィ内部で言われていた、Xタイプで、計画が頓挫しかけていた奴をサナリィの極秘チームが研究に研究を重ねて作り上げた、いわゆるリバイバル機体だよ。
まぁ、ここにアクタイオンプロジェクトのデータ等を反映させてあるから、別物でもあるんだけどね。
僕たちはXパックと呼んでるけど。』
「どんな感じの装備を持ってるんだ?」
『共通装備としてはVTPS装甲、Iフィールドや対ビームコーティング、ビームシールド発生器、ガンダビウム合金などを導入して防御力を上げてるよ。
大型ビームソード、ハイパーメガビームキャノン、メガキャノン、多角的ミサイルキャノン、そしてイーゲルシュテルンを導入してるよ。
ナミネのやつには、陽電子リフレクター、小型化したミネルバとアークエンジェルの陽電子砲"ローエングリン"と"タンホイザー"、レール砲"パリアント"と"トリスタン"、高エネルギー収束火線砲"ゴットフリート"、対空防御ミサイル"ヘルダート"、対艦ミサイルポッド、ハイパーメガビームサーベルを装備している。
カノンのやつには、アルテミスの傘発生器を更に4つに増やし、ステルスフィールド発生器、ヤタノカガミ、ミラージュコロイド、ゲシュマイディッヒパンツァー、陽電子リフレクターを持ち、ダブルキャノン、ハイメガキャノン、対艦ミサイルポッド、ツォーンMK-2,スーパースキュラを装備している。』
「重武装だね・・・」
「だが、俺達にはこれだけの力がほしかったんだ。」
《ロウ、相手の機体が強化されたぞ》
「ああ、8!」
ロウは、強化されたレッドフレームのコックピット内部で2機のフォーミュラー計画の機体を見つめる。
レッドフレームも、かなりの重武装と化していた。
ガンダム試作3号機のパーツをコピー生産したものとミーティアを組み合わせ、パワーシリンダーに組み込んだ物であった。
機体の下部には、150ガーベラが備えられていた。
機体の至るところにあるアームやアンカー、トーチなどの工具が取り付けられており、作業用マシンの側面もあった。
《来るぞ、ロウ!》
「行くぜ!」
「当たれぇ!」
ナミネは、大型レール砲"バリアント"をデンドロビウムパワーシリンダーに向けて放つ。
「させないぜ!」
その巨体からは想像できないほどの動きを見せ、逆に追加アームを用いて150ガーベラを持ち上げ、斬りかかる。
「危ない!」
急いで旋回させ、150ガーベラの斬撃を避ける。
「そっちがその気なら!」
ハイパーメガビームサーベルを引き抜き、デンドロビウムパワーシリンダーに斬りかかった。
《ロウ!間に合わないぞ!》
「捨て身で行くぜ!」
斬撃を受け、デンドロビウムパワーシリンダーが半壊する。
「既に手は打ってあるぜ!」
アンカーを放ち、Xタイプにロックしてそれを引っ張った。
「なっ?!」
「これが俺の必殺技!"赤の一撃(レッドフレイム)"だ!
」
大型のアームから放たれる電気を帯びた拳をまともに受ける、Xタイプ。
「負けられない!僕もこいつの底力を見せてやる!」
Xタイプの各部の放熱バンカーが開き、全ての射撃装備を展開する。
そして格闘装備をパージし、残ったパワーシリンダーをロックオンする。
「照準目標確認・・・・・そこだ!」
その瞬間、全ての砲門からありとあらゆるビームとミサイルが放たれる。
「うわっ!避けきれねぇ!」
そういってるうちに、デンドロビウムパワーシリンダーの至るところにビームとミサイルが直撃し、誘爆を始めた。
「離れるぜ!」
ユニットから離れ、素の状態に戻ったレッドフレームだったが、タクティカルアームズⅡLは破損してしまった。
《ロウ、来るぞ!》
F92がビームレイピアを引き抜いて、レッドフレームに迫る。
「こっちも二刀流だ!」
タイガーピアスとガーベラストレートを引き抜き、それに答える。
「うおぉぉぉぉぉ!」
「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
レッドフレームとF92が急接近し、勢いよく斬り合って交錯した。
交錯して止まった2機。
しばらく沈黙が流れていたが、レッドフレームの両腕部が爆発突然爆発して完全に動きが止まった。
F92はビームレイピアを格納し、動きを止めた。
「認めるぜ、この勝負あんたの勝ちだ。」
ロウ・ギュールの敗北宣言が通信を通じて伝わられた。
次回は、F94とブルーフレームの決闘の決着を描きます。