仮面ライダー龍騎×ハートキャッチプリキュア 鏡の騎士と伝説の戦士 作:T・H
とある倉庫。
そこに京が倒れていた。
「う、ここは?」
「やっと起きたか…」
京は声が聞こえた方へ向いた。そこに灰色スーツを着ている男性が立っていた。
「誰だよアンタ?」
「名乗る必要はない。なぜならお前は奴らを始末した後、この『ボルキャンサー』の餌食になるからな。」
男性は親指で後ろを指した。男性の後ろにオレンジ色の蟹のモンスターがいた。モンスターは今でも京を食べたいのか、かなり唸っていた。
「慌てるな、ボルキャンサー。奴らが始末したらゆっくり食って良いぞ」
男性が言うとボルキャンサーは唸るのを止めた。
「おい、さっきから奴らって誰のことだよ?」
「知らないのか?さっきお前と一緒にいた小僧たちだ。」
京は男性の言葉を聞いて脳裏に翼と恭介を浮かんだ。
「まさか、翼と恭介さんか!?」
「翼……ああ、龍騎に変身する前の奴の名前か。そうだ。俺は奴らを始末しに来たんだ。」
京は自分の服のポケットを見た。中にデッキが入ってあった。
(『コレ』はまだ見つかってないのか…でも、なんとかしてこの縄を解かねぇと…)
一方、龍騎とナイトは二手に分かれてライドシューターで探していた。
「京ー!どこなんだ…」
「ちっ、どこにいるんだ…京がいるんなら奴もいるはずだ…」
しばらく捜索をした2人は元来た場所へ合流した。
「翼。見つかったか?」
「いいえ、見つかりませんでした…でも、早く見つけないと京が消えてしまう…」
「ん?」
ナイトは何かを感じたのか後ろを向いた。龍騎も気になり龍騎も見た。そこにオレンジ色の蟹型のモンスターが立っていた。
「恭介さん、もしかしてあれが…」
「ああ、例のモンスターだ」
2人は戦闘態勢に入った。しかし蟹のモンスターは構えるどころか、後ろを向いて歩き始めた。
「なんだあれ?逃げてるのか?」
「いや、ついて来いって言ってるんだ。恐らくそこに京もいるはずだ。行くぞ。」
2人はボルキャンサーに着いて行った。しばらく歩くと、ボルキャンサーは倉庫にあるガラスの中へ入った。
「ガラスの中に入った…もしかしてこの向こうに京が…」
「みたいだな…行くぞ」
2人もガラスの中に入った。ガラスから出るとそこに、縄で結ばれている京とボルキャンサーと一緒に立っている男性がいた。
「京!」
「翼?翼なのか!?」
しかしナイトは京ではなく男の方を見ていた。「お前は…マサシ」
「久しぶりだな、八神恭介。そして君には始めまして、だな。仮面ライダー龍騎」
「え?どうして俺達の事を…あ、危ないですよ!そいつは人を食べるモンスターなんです!」
「命令するまで喰わない。こいつはおれの契約モンスターだからな」
「え?もしかして、あなたは」
「そう。俺も―」
マサシは上着の内ポケットからデッキを取り出した。
「お前達と同じ者だ。」
マサシはデッキを龍騎達へ向くと、Vバックルが現れ、腹部に装着した。
「変身」
男はデッキを装填するとマサシの姿は『仮面ライダーシザース』に変身した。シザースの姿を見たナイトはダークバイザーを構えた。
「翼、構えろ」
「え?ライダーだから味方なんじゃ…」
「いいや、奴らはライダーだが、敵だ。」
「ライダーが敵!?」
「さあ、掛かって来い!」
シザースはカードを引き、左手に装備されているハサミ状の召喚機・『シザースバーザー』に入れた。
『ストライクベント』
音声が鳴るとシザースの右手にボルキャンサーの腕に模した武器・『シザースピンチ』が現れた。それと同時にさっき戦っていたバクラーゲンとウィスクラーゲンが現れた。
「あれはさっきの!」
「やはり、こいつ等を操っていたのは…」
「そうだ。俺だ。」
「え?どうしてライダーがモンスターを操っているんですか?」
「こいつはある組織のメンバーでな。俺もかつてはその組織にいたんだが、今は組織を抜けた」
「そうだったんですか!?」
「ククク、そうだ。俺達は偉大なる『オーディン』様の忠実な僕だ。そして我らの目的はこの世界のバカな人間を消すんだ!」
「それだけの目的でこんなひどいことをするのか!」
「フン、気に喰わないなら止めてみろ!ただし、出来ればの話だがな!」
シザースはシザースピンチで龍騎を襲いかかって来た。ウィスクラーゲンとバクラークラーゲンも襲いかかって来た。2人は素早くかわした。
「恭介さん!どうします!?」
「あの2体のモンスターは俺がやる!翼は奴を倒せ!」
「ハイ!」
龍騎はカード出し、バイザーに入れた。
『ソードベント』
龍騎はドラグセイバーを受け取り、シザースを斬りつけようとしたが、シザースはシザースピンチで防いだ。
「お前…オーディンって何者なんだ!?どうしてライダーの力で悪事に使うんだ!?」
「さっきも言っただろう?この世界のバカな人間達を全滅するってな!!それに後ろを気にしなくていいのか?」
シザースの言葉を疑問に思った龍騎は後ろを向いた。そこにはボルキャンサーがいた。ボルキャンサーはハサミで龍騎に引っ掻いた。
「うわぁ!」
一方ウィスクラーゲンとバクラークラーゲンと対峙しているナイトも苦戦していた。
「ちっ!壁にひっついたり、煙幕を吐いたり、面倒なモンスターだな…」
ナイトは皮肉を言いながらデッキからカードを引き、バイザーに入れた。
『ソードベント』
ナイトはウイングランサーを受け取り、ウィスクラーゲンを刺し、バクラークラーゲンには、ダークバイザーで斬った。
「何とかこいつ等を片づけないとな…」
一方の龍騎はシザースとボルキャンサーとのコンビネーションでかなりダメージを喰らっていた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「どうした?もう終わりか?」
「翼!おい、もういいだろ!止めろよ!!」
「止めろ?フン、貴様に命令する権利はない。安心しろ。すぐにお前もあの世へ送ってやる。それより…仮面ライダー龍騎…貴様俺達の仲間になれ。」
「え…?」
「お前をここで倒すのは容易い。しかし、お前が俺達の仲間になったら…考え直して俺達の仲間として歓迎しよう。どうだ、命拾いするんだぞ?お前だって死にたくないだろう?」
シザースの突然の誘いを聞いた龍騎はシザースを睨んだ。
「断る!お前達みたいにこの力で悪事を使うんだったら死んだ方がマシだ!!」
龍騎の言葉を聞いたシザースはため息をし、龍騎を蹴り付けた。
「フン、これだからガキは困るんだ。ボルキャンサー、殺れ」
ボルキャンサーは龍騎を掴み、食べようとした。それを見たナイトは大声を上げた。
「止めろーーーー!」
その時だ。
『ギャオオオオオオ!』
突然の雄叫びでボルキャンサーはうっかり龍騎を放してしまった。
「なんだ?」
(いまのはドラグレッダー…?でも、アドベントはしてない…)
すると鏡から黒色の黒龍が現れた。黒龍のモンスターはシザースとボルキャンサー、ウィスクラーゲンとバクラークラーゲンに攻撃した。龍騎とナイトはその隙に京へと走った。ナイトはダークバイザーで京が縛られていた縄を斬った。
「京!大丈夫!?」
「ああ…サンキュ」
「あのモンスターは…」
「京!今あのモンスターが攻撃してるから、今のうちに逃げて!」
「悪いな翼。俺も闘うぜ」
「え?」
「何を言ってる?」
京は立ち上がり、ポケットからデッキを出した。
「それは…!」
「アドベントデッキ!!」
京は目の前の鏡に向けると、鏡からVバックルが現れ、装着した。
「変身!」
京はデッキを装填すると京の姿は龍騎と同じ姿を持つ騎士・『仮面ライダーリュウガ』に変身した。
この小説ではリュウガは味方です