摩訶不思議アドベンチャーな世界に転生したかと思ったら一繋ぎの世界にトリップした件について 作:ミカヅキ
今回は導入部分の為、次回バトル勃発の予定です。
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━“サウザンドサニー号”医療室━
(……この“気”………?確か………。)
医療室のベッドの中、
以前感じた時には、酷く
(間違い無い……。この“気”は…。)
「あの、ゆうれい……。」
パチ、と目を開きジャスミンが
まだ意識がどこかぼんやりとしているものの、深く眠れた事で体力が回復したのか、先程目が覚めた時よりも気分がスッキリとしている。更に、チョッパーが
実はジャスミンはそれ程痛みへの耐性が無い。これ程にボロボロになる事などほとんど経験が無かったし、時折修行中に怪我をしたとしてもある程度酷いものだったなら、すぐに
しかし、今は
「っつ………!」
ゆっくりと身を起こし、右手を何度か開閉させて自身の体調を確かめる。
「これ位なら、いける。」
だが、ジャスミンとて
それよりも気になるのは、あの
「
いくら
内心で自身に舌打ちながら、周囲を見回す。体力・気力共に戦える程度には回復したが、
その原因を思い出し、再び気分が沈みそうになったものの、今はそれどころでは無い、と自らを
「ん?」
ベッド
「私
チョッパーからジャスミンに
[ジャスミンへ。体の具合はどうだ?おれたちは、今から
メモが乗っていた布を広げる。見れば、
「助かる…!ありがとう、チョッパーくん…!!」
この際、着られれば何でも良い。ベッドから下り、
スニーカーを
「……!」
これまでに感じたことの無い“気”の何者かが突然現れ、その直後にあの幽霊を操っていたらしい能力者が
「っまずいかも…!」
何があったのかは知らないが、その何者かの近くにナミがいる。この“気”が“麦わらの一味”のもので無い以上、敵である可能性も高い。
ナミの所へ急ぐ必要があった。
━その少し前、“スリラーバーク”内ペローナの“
『出て来ォ―――――――い!!!麦わらの一味ィ―――――――――――!!!!』
壁をぶち破って城から飛び出し、割れ
ルフィの影を入れられ、500年の時を
『“ゴ―ム―ゴ―ム―の~…”』
オーズがサンジにターゲットを
「ルフィの技だっ!!」
「まさか伸びるのか!?」
「あいつもゴム人間になったのか!?」
チョッパーとウソップ、ゾロがそれに
『“
ボゴォン!!!
「うお!!」
「の…伸びはしなかった!!…けど!」
「あんだけリーチと破壊力があったら関係ね――――――――っ!!!」
その破壊力に、チョッパーとウソップの目は飛び出さんばかりである。
「“
『ふんっ!!!』
ガン!!!
サンジが反撃の為、オーズの
ガァンッ!!
「うっ!」
サンジの体は
ドゴォンッ!!!
「ぐァ!!!」
「あの巨体で何て速さ!!!」
フランキーが思わず叫ぶが、その
ガララ…
壁に叩き付けられたサンジが、崩れ落ちた
オーズの巨大な手がサンジを
バキィッ!!
『うおっ!?』
オーズの手を
ガシッ!
落下するサンジを地面に叩き付けられる前に
ダン!
着地したのは――――、
「「「「「「「ウサギ!?」」」」」」」
ジャスミンの影が入れられた、
『私が相手になるよ。かかって来いよ、
『何だァ?お前…!』
━同じ頃、“サウザンドサニー号”━
『
『どわあぁああぁあ!!!』
ゾンビたちが恐れをなして逃げ出すのは、聖書を抱えた7m近い大男。
“スリラーバーク”の
「驚いたな…。まさか、こんな短期間にもう1人“
「!」
バッと、くまが振り返った先に、ジャスミンが
「お前は…、“
「別に1人も殺してないけど…。不本意だな、その
むっすりとした顔でジャスミンが否定する。
「
「別に………。それより、それはこっちのセリフなんだけどね。何で、“
「お前には、関係の無い事だ…。」
「そう…。なら、こっちもノーコメントにさせてもらうよ。」
お互い、腹の探り合いだった。こころなしか、周囲の気温が2~3℃下がったような気がする。
「それよりも…。“
不意にくまがジャスミンから目を
「えっ!」
突然注目され、
「モンキー・D・ルフィに兄がいるというのは、本当か。」
「い、いるわよ。エースでしょ?……それが何?」
「
「何なの!?ルフィに用!?目的は何!?本当に“
「何をしようと、おれの自由。」
聞きたいことを聞くなり、スタスタと歩き出すくまの背中に、ジャスミンが
「あなたがどこで、誰と、何をしようと自由だけど…。ルフィくんたちや私の邪魔をする気なら、
一瞬立ち止まり、くまが
「覚えておこう。」
そして、瞬間的に移動する。
「い、一瞬で…!?」
ナミが驚愕しているのが分かる。一般人には
「やっぱり能力者だったか……。」
まぁ、今の問題は
ルフィたちの影は原作でも大丈夫だったので何とかなるだろうが、ジャスミン自身も影を奪われてしまったのだ。一刻も早く奪い返さなくては。
夜明けは、近い。
某幽霊娘が不在と分かっているので、ちょっと余裕のあるジャスミン(笑)