摩訶不思議アドベンチャーな世界に転生したかと思ったら一繋ぎの世界にトリップした件について 作:ミカヅキ
ここまで間を開けるつもりは無かったのですが、なかなかパソコンに向き合う時間が取れず…。
4月半ば頃まで執筆する時間がなかなか取れない事が続くと思います。ご了承くださいませ…。
――――――――――大地を激しく揺るがす、凄まじい2つの気の
「っ
身じろぐと同時に、全身を
「!気が付いたかい?」
声をかけられて初めて、自分が誰かに抱えられている事に気が付いた。
記憶を刺激する声に疑問を感じながらも、痛みに思わず再び
「っ……!」
「トランクスくん………?!」
自身を抱えている青年を目にした
「初めまして。ジャスミンちゃんだね?君の知っている“トランクス”とは違うけど、オレも“トランクス”だよ。君とは違う時代から来た、ね…。」
苦笑しながら告げられた言葉に、まじまじと青年を観察する。
そう、ジャスミンはこの青年を良く知っていた。
「まさか…、未来から来たもう1人の………?!」
「そう。オレの事を知っていたんだね。お父さん、ヤムチャさんから聞いたのかい?」
衝撃のあまり無言で頷きを返しながらも、頭の中は
「な、なんで
そして、
取り
下ろしてもらえるように頼もうと、口を開いた瞬間だった。
ズォオオッ……!!!
激しい攻防の末に弾かれた
「おっと…!!!」
「!わっ……!?」
当然、不意を突かれたとは言え簡単に直撃を喰らう程、トランクスは
直撃を喰らう瞬間、ジャスミンを抱えたまま上空へと逃れる。
しかし、抱えられていたジャスミンは予想外の動きに思わずトランクスにしがみ付いた。
「ゴメン、ゴメン。大丈夫かい?」
「あ、いえこちらこそ、すいません……。」
苦笑するトランクスに気恥ずかしさを感じながら、そっと身を離す。
「あ、あの…。私自分で飛べるので……。」
「でも、怪我は大丈夫かい?」
「これくらいなら問題無いです……。」
元々ファザコン気味のジャスミンは“大人の男”に弱い。
下ろしてもらったジャスミンがそのまま
「ところで、あそこで戦っているのはもしかして……。」
「ああ。オレの時代の悟飯さんだよ。」
「やっぱり…。」
ジャスミンが散々苦戦していたあの“仮面の男”を圧倒している。分かってはいたが、ここまで実力差を見せ付けられると
「それにしても、あの男一体何者なんだ…?サイヤ人のようにも見えるが…。」
「
「操られている?」
「はい。さっき、仮面に
「なるほど……。」
ジャスミンの説明に頷いたトランクス(未来)が声を張り上げる。
「悟飯さ――――――――ん!!!仮面です!!!仮面を壊してください!!!!!!」
――――――――――――そこからの悟飯の反応が早かった。
「分かった!!」
トランクスの助言に瞬時に活路を悟り、相手の攻撃を弾くと同時に男の顔を仮面ごと
ビキビキッ…ビシッ………!!!
「グッ?!」
悟飯の常人離れした握力で仮面に次々と
「ガァアアアアッ……!!!」
「っさせるか…!」
悟飯の腕を引き
しかし、男が悟飯の腕を引き
パリィッ……イン…!!!
「ガッ?!………うおおおおおおおっ!!!!」
仮面が砕け散った瞬間、頭を抱えて苦し気に
「「「っ……?!」」」
それを見守っていた3人の戦士が、思わず身構える程。
「あ――――――…。」
男が上空を向いていた顔をゆっくりと戻しながら、気が抜けたように息を
「やっと頭がすっきりしたぜ…。」
顔を
「と、父さん……!?」
「悟空さん?!」
彼らの良く知る英雄‐孫悟空と瓜二つの男の姿に。
次回、仮面の男の正体が遂に明らかに?!←まぁ、皆さんお分かりのあの人です。