今日、1月に日本武道館で行われる感謝祭のチケットを見事にゲットできました!
まだ一ヶ月ありますが今から楽しみで仕方ないです。
『以上でお菓子から着色料を取り出す実験は終了する』
「では,余ったお菓子は先生が回収しておきます!」
クリムの授業が終わった瞬間、殺せんせーはみんなの机からお菓子を回収した。
「ちょっと待てよー!」
「それ俺たちが買ったお菓子だぞー!」
「殺せんせーズル~い!」
クラス中からヤジが飛ぶが殺せんせーも涙目で叫んだ
「だって先生今月もうお給料無いんですよ!郷君やカルマ君に奢らされて!」
「「「うっ!・・・」」」
一緒にご馳走になった速水たちは気まずそうに顔を反らすが主犯の2人はどこ吹く風といった様子だった。
生徒たちの罵声が飛ぶ中1人の生徒がゆっくりと教卓に近づいた。
「あ・・・あの、殺せんせー!毒です飲んでください!!」
・・・・・
教室中が静かになった。此処まで堂々とした毒殺が今まであっただろうか?
「・・・奥田さん。随分と正直な暗殺ですねぇ~」
流石の殺せんせーもどう対処すればいいのか困っていた。
「私、皆みたいにふいうちとかうまく出来ませんから・・・でも!得意な科学を生かして真心こめて作りました!」
『・・・奥田君・・・君の科学の成績は確かに優秀だが・・毒だと言われて飲むものは居ないと・・・「それはそれは、では頂きます」って飲むのかね!?』
殺せんせーは迷うことなく奥田の持つ毒を飲んだ
「っ!?・・こ・・・これは・・」
すると、殺せんせーがうめき声を上げた
「きっ効いてるのか?」「まさか・・奥田が?」
生徒たちもまさかの伏兵の登場に驚いた
「ぐっ・・・ぐあぁぁ!!」
―ニョキ―
(((なんか角生えたーーー!!!?)))
「うーん・・この味は水酸化ナトリウムですか。人には有効ですが先生には聞きませんねー・・・では此方は?」
殺せんせーは続けて次の毒を飲んだ
「うっうううう~~」
―バサァ―
(((今度は羽が生えた!!?)))
(うわーおもしれ~)パシャッパシャッ
殺せんせーの無駄に豪華になっていく顔に戸惑うを隠せない生徒たちの中郷は次々と変わっていく殺せんせーの写真を撮っていた。
「これは酢酸ナトリウムですか・・では最後の一本は・・・」
―・・・・・・-
(真顔になった?)(どういう法則だよ?)
「王水ですねぇどれも先生の表情を変える程度ですね」
「いや、先生の真顔薄っ!!」 「顔文字みてーだな!!」
「・・・先生の事は嫌いでも、暗殺の事は嫌いにならないでください」
「「「どうした急に!?」」」
『奥田君、生徒一人で毒を作るのは感心しないな。安全上私か殺せんせーの監督のもと行う様にしないといかんよ』
「・・・はい、すみません」
「では、奥田さんこの後時間があるのなら一緒に先生を殺す毒薬の研究をしましょうか」
「は、はい!!」
「・・・いや!ターゲットと一緒に作る毒って何だよ!?」
あまりにスムーズに行われた矛盾に思わずツッコんだ郷だった。
「はぁ~」
放課後殺せんせーとの研究を終えた奥田は俯きながら下校していた。
結局殺せんせーに有効な毒を作り出す事は出来なかった。初めに毒による暗殺を思いついた時はもしかしたら自分が暗殺を成功させられるかもしれない。国語が苦手で科学しか取り柄がない自分でも長所を伸ばせば役に立つ、そう思っていた。
「おや、この香りはエタノールですか?」
すれ違った男性が呟いた言葉に思わず振り返った。
身体に着いた薬品の僅かなにおいをかぎ取られたのだった。
男性は緑色の服を着た眼鏡を掛けた知的な人物だった。常に胸部を押さえており時折苦しそうに顔を歪めている
「貴女、随分と珍しく難関で特異な調合を行いましたね?」
男は特徴的な喋り方で奥田に近づいた。
「1つ調合を教えてあげましょう」
「え・・・?」
「とても斬新で個性的で素晴らしい物が出来ますよ」
「あの!殺せんせーこれを飲んでみてください!」
翌日、教室に入って来た殺せんせーに薬品の入ったフラスコを差し出した。
「きっ昨日新しく作ってみたんです。お願いします!」
「奥田さん・・・・分かりました。生徒願いをを断る教師は居ませんからね」
殺せんせーは迷うことなくフラスコを受け取り中身を飲んだ。
「グッ!!」
殺せんせーの触手からフラスコが滑り落ちた。
床に落ちたフラスコの割れる音に生徒たちの視線が殺せんせーに集まった。
「グッオオオオオオオオオオォォォォ!!!!」
校舎全体が震えるほどの雄叫びと共に殺せんせーの身体が光を放つ
今までにない変化に生徒たちの生唾を飲んだ。
視線を覆う光にみんなが目を塞いだ。
「オオオオオオオオオォォォォォ!!!!」
そんな中でも殺せんせーの雄叫びが響き続ける。
「「「「・・・・・」」」」
数秒の後光が収まり全員が目を開けた。
数秒前まで殺せんせーがいた教卓に視線を向けるとそこには・・・・
「ふぅ~」
「「「「溶けたぁぁぁぁ~~~~!!!!!??」」」」
まるでスライムのように液状化した殺せんせーが居た。
「これはすごいですね~まさか先生の細胞を活性化させ流動性を増す薬とは・・・しかも」
殺せんせーはそのまま近くの片岡の机の中に入り込んだ。
「液状ゆえどんな隙間にも入り込むことが可能です~~」
「どこ入ってるんですか・・・」
「さぁ!先生を殺せてみなさぁい!」
教室中を縦横無尽に飛び回る殺せんせーに生徒たちはなす術もなかった。
「ちょっ・・無理無理!床や天井じゃ手が出せねーよ!」
「なんだこのはぐれ先生!?」
教室中がパニックになる中殺せんせーは奥田の前に出た。
「奥田さんこの調合はどうやって?」
「いえ・・あの・・・昨日ある人が教えてくれたんです。自分も殺し屋だけど飲ませる事が出来ないから代わりにお願いするって言われまして・・・」
「そうですか・・・良いですか奥田さん。いかに毒物を作れても相手を騙し飲ませる事が出来なくては意味がありません。君の理解の才能は素晴らしい。それを多くの人に伝えるためにも毒を渡す国語力を鍛えてください」
「は・・・はい!!」
「さて、彼女たちはこのヒントに気付く事が出来ますかね。これで・・よかったんですよね・・・ハート・・・」
離れた場所から教室の様子を見ていた男は昨日奥田と接触した男だった。
「やっぱりお前かよ。ブレン」
そこに教室から抜け出した郷がやって来た。
郷は男にゼンリンシューターを向けいつでも発射できるように構えた。
「久しぶりですね。仮面ライダー・・・」
「お前もこの時代に来てたなんてな・・・てかっ生きてたんだな」
「今でも疼きますよ。あの時の傷は」
男は胸部を押さえながら呟いた。
「・・・何しに来た」
表情を強張らせゼンリンシューターを持つ手にも力が入った。
「なに、私はハートの指示に従っただけですよ」
「ハートの?どういうことだ!?」
「いずれ分かりますよ」
男はゆっくりと郷の横を通り歩いていく。
その時郷は見た男の胸部から激しく火花が散っていることに
「おい!ブレン!!」
「気をつけた方だ良いですよ。この時代に来たのは私たちだけじゃない。」
男は最後に不敵に笑うと静かにその場から消えた。
「ぐっ!私も・・ここまでですかね?」
その夜、男はとある湖畔に来ていた。
近くの木に寄り掛かるとそのまま座り込んだ。
「まさかこのわずかに残された時間を私に致命傷を与えた仮面ライダーたちのために使うとは・・・全く滑稽で馬鹿馬鹿しくておかしな話ですね」
そう言いながらもその顔は清々しい表情だった
「これもすべて貴方の言いつけを守ったからですよ。ハート・・・本当に私は・・優秀で・・・誠実で・・・・」
男は静かに消滅していく、かつて愛する者と共に生き、愛する者のために戦った男は、最後まで愛する者に従った。
その体はチリのように消えていき身体から出た003のコアはゆっくりと天に昇っていく。そこにいる愛する者の元へ行く為に・・・
「・・・良い絵だよ・・・ブレン」
郷はたった今撮った1枚の写真を見つめた。その顔はどこか悲しそうだった。
はい、いつも通りに駄文でした。
見ていてくださっている皆様申し訳ございません。
何とか完結までは頑張りますのでこれからもこんな駄文ですがよろしくお願いします。
また、ブレンやハートとの未来での戦いはいずれ描きます。(予定)