暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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思ったより時間が掛かりすぎまして申し訳ありません。

大まかな流れは思いついてたんですがその中の描写に苦戦しました。


変化のAIと電脳バトル

自律思考固定砲台が転校生としてE組に来て2日目、授業開始と同時に起動した自律思考固定砲台はある違和感に気付いた。

 

『・・・・これは?』

自律思考固定砲台はロープで縛られ銃を出せない状態だった。

 

『殺せんせー、これは貴方の仕業ですか?私への危害と判断し契約違反となります。直ちに拘束を解くことを要求します』

「違げーよ俺だよ」

寺坂がカバンから出したロープを見せるように言った。

 

「どう考えても邪魔だろうが。常識ぐらい身につけてから来いよなポンコツ」

すると郷がスッと立ち上がり寺坂に近づいた。

「寺坂・・・」

「何だよ?」

「良くやった寺坂!褒美に俺の秘蔵の際どい水着写真をやるよ」

「いらね〜よ!!」

 

その日、自律思考固定砲台は一度も暗殺を実行することが出来なかった。

 

 

 

 

放課後、生徒たちの帰った教室で殺せんせーと自律思考固定砲台は話していた。

「どうでしたか?今日一日」

『理解不能でした。私の邪魔をすることは暗殺の成功確立の大幅な低下に繋がります』

「生徒たちからしてみれば、貴方の暗殺はプラスになりません。仮に貴方のが私を暗殺しても報酬は貴方の開発者の物になります。さらに貴方の射撃により授業も満足に受けられない。」

『・・・・』

「貴方は確かに優秀な暗殺者です。しかし皆と協力する協調性があれば私を殺せる確率は格段に上がるはずです」

『しかし・・・私には皆さんと協力するプログラムがありません・・』

「心配ご無用です!そう思いまして」

 

その時、教室の扉が開きいくつかの機材を持った郷が入って来た。

「殺せんせーこれで良いのか?」

「ええ、ありがとうございます」

 

機材を適当な席に置き一つのタブレットを持ち自律思考固定砲台に近づいた。

『詩藤郷さん。なぜ貴方が?』

「クリムと烏間先生がノルウェーに交渉していてな、俺はもうすぐでお前のターゲットからは外されるだろうよ」

「郷君には少し手伝ってもらいたいことがありましてね」

 

郷と殺せんせーは機材のケーブルを自律思考固定砲台に接続した。

「では、始めますか」

「ガレット」

 

 

 

 

はぁ~今日もあの自律思考固定砲台が居ると思うと足が重くなる・・・

「おはよう」

『おはようございます!速水さん』

「・・・・は?」

思わず口を開けたまま思考が停止してしまった。昨日までは感情なんかとは程遠かったその顔には満面の笑顔が咲いていた。

・・どういう事よこれ?

「よぉ・・・・はやみ~~」

声の聞こえた方を見ると郷がほとんど死に掛けのような状態で机に顔を沈ませていた。

「どうだ?すごい変わりようだろ?」

「何があったのよ?一晩であんな・・」

改めて自律思考固定砲台を見るけど矢田と話しているその顔はとても華やかで、はっきり言って私よりも全然人間ぽいかも・・

 

「結構苦労したんだぜ。なんせ、兵器としての機能は充実してるってのに1人の生徒としての機能は殆ど組み込まれていなかったからな。徹夜で一から組み込んだんだぜ。なっ、律」

『はい、郷さんと殺せんせーのお陰で皆さんとコミュニケーションが取れるようになりました!』

 

へぇ~郷ってそんなことも出来たんだ・・・て、律って?

「いつまでも自立固定砲台なんて堅っ苦しい名前じゃめんどくさいだろ?自“律”思考固定砲台だから律で良いだろ」

確かに、そっちの方が親しみやすいかもしれないわね・・・

「じゃあ、改めてよろしく律」

『はい!よろしくお願いします。速水さん!』

 

 

 

休み時間には律の周りにはみんなが集まっている。

「わぁ~体の中で何でも作れるんだ!」

『はい、体内にある特殊プラスチックで設計図があれば自在に整形できます』

「じゃあさ花とかも作れる?」

『分かりました花のデータを学習しておきます。千葉さんこれで王手です』

「も・・もう勝てなくなった・・・」

 

「すっかり人気者ね」

「ああ・・元々俺ら位の年だと最先端技術に自然と惹かれるしな。何よりあの社交性だ。そりゃあ人も集まるさ」

そこに殺せんせーが焦ったような表情で来た。

 

「・・・しまった・・・先生とキャラが被ってる!」

「「被ってないわよ!(ねーよ!)何一つ!」」

思わず郷と一緒にツッコんじゃったけど。どこが被ってるのよ!

 

「ほらぁ!愛くるしくて生徒たちから慕われるマスコットキャラの様なところとか!みんなから浴びせられる」

・・・何言ってんのよこのタコは・・アンタが浴びせられているのは銃弾だけでしょ

 

「皆さん!先生だってモノマネとか色々出来ますよ!」

殺せんせーの皮膚が所々色が変わって人の顔が浮かび上がったけど・・・

「「「「キモイわ!!」」」」

 

「しくしく、そこまで言わなくても・・・」

「はは、まぁこのまま律が今の状態で居られればいいんだけどな・・・」

隅で落ち込んでいる殺せんせーを苦笑しながら郷が言う。

どういう事かしら?

 

 

 

次の日になって郷が言っていたことの意味が分かった。

教室に入るとみんなが律の周りに集まっていた。間から覗いてみるとそこには。

『皆さん。今日もよろしくお願いします。』

以前の様に無機質な表情の律が居た。

そんな・・・せっかくいい仲間になれると思ったのに・・・

 

「郷!もう一度律を変えることは出来ないの!?」

「出来るっちゃ出来るけど・・・結局はまた、戻されるだけだろ?意味がねーよ」

そうよね・・・いくら郷が律を変えても結局はまた・・・

 

「まぁ律自身はどう思ってるかにもよるけどな・・」

 

 

授業が始まったけどみんな集中できない。また律の射撃が始まるからだ。

―ブウウウゥゥゥン―

律から機械音が聞こえだした。来る!

私たちは一斉に教科書を頭巾の様にして飛んで来る銃弾に構えた。

 

『昨日約束しましたからね。お花を作ると』

え?律が出したのは銃じゃなくて花?

これって昨日矢田と話していた・・じゃあ律は

 

「律さんあなたは自分の意志で?」

『はい!私自身の意志でマスターの命令に背きました。ただ誰かを攻撃するだけのために生み出された私に殺せんせーと郷さんは誰かを喜ばせる事や皆さんと一緒にいる事の大切さを教えてくださいました。そして皆さんは迷惑ばかりかけた私に笑顔で接してくださいました。それは私にとって決して失くしてはいけない大切なデータだと認識しました。殺せんせー私は悪い子でしょうか?』

「とんでもない。中学三年生らしく実に結構」

 

これで律も正式に私たちの仲間ね。これから一緒に殺せんせーを殺すように頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

『そうは行かないぞ』

え?律から律とは違う男性の声が聞こえた。

律も原因が分からないみたいで困惑している。

 

『今の声は一体?・・きゃぁ!?』

『お前は大人しくしていな』

律が画面から消えて次に映し出されたのはロイミュードだった。

 

「ロイミュード!?」

『よぉ仮面ライダー。せっかくの良い場面だがこの自律思考固定砲台は俺が頂くぜ』

「させると思ってるのかよ!?」

『良いのか?こいつを破壊すれば俺ごとこいつのAIも破壊されるぞ』

 

郷は悔しそうに拳を握り締める。こいつ、律を人質にして郷に手を出させないつもりだ。

 

『少し待ってな。もうすぐコイツの人格プログラムを完全に破壊して俺の僕にしてやるよ』

ロイミュードが画面から消えた。

一体どうすればいいのよ・・・

 

 

「・・・こうなったら仕方ないか」

「郷君、何か方法があるのですか?」

「まぁ見てなって」

 

郷はそう言うとベルトを巻いて律に近づいた。

「じゃあちょっくら、データの世界に行ってくるわ」

郷は律に手を当てて目を閉じると胸のあたりからモーター音みたいな音が聞こえた。

 

「郷?」

声を掛けるけど全く反応が無い。どうなってるの?

『郷は今、律君の中に入り込んだんだ』

「クリム先生!」

律の中に入るってそんな事が出来るの?

 

『・・・マッハドライバーの機能で意識をデータにする事が出来るのだよ。但しデータ上でもし敗れれば郷の意識は完全に消滅してしまう危険な賭けだがね・・・』

 

そんな!・・郷・・・大丈夫よね?

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「ここが律の中か・・」

俺はロイミュードに狙われた律を救うため自分の意識をデータにして律に中に入り込んだ。

目を開けるとそこは上も下も無い広い空間だった。

周囲には世界中の花や将棋の戦略と言った様々な情報が漂っている。

出来る事は知っていたけど実際やったのは初めてだからな~ホントに律の中に入れたみたいだな。

 

「そろそろ観念しな!」

「きゃっぁ!」

頭上から聞こえた2つの声に顔を向けると律がロイミュードに襲われていた。

スパイダー型の094が光弾を放ち律に襲い掛かっていた。律は空間から作り出した障壁で防いでいるが少しづつ

削られている。

俺はデータからゼンリンシューターを作り出した。

 

「律ぅ!」

ゼンリンシューターの射撃で094の注意が俺に向かった瞬間に近づき蹴りで吹き飛ばし律の前に出た。

律は所々傷つき両眼に涙を浮かべている。

「大丈夫か?」

「郷さん・・・はい!」

 

「仮面ライダー!こんなとこまでよく来たなぁ!なら此処で殺してやるよぉ!!」

「はっ、俺は仮面ライダーだぜ。ロイミュード居る所、たとえ火の中、水の中、森の中、あの子のスカートの中、どこにだって行くさ。そして・・」

《シグナルバイク!ライダー!》

「俺はお前らを撲滅するまで死なねーよ。レッツ変身!」

《マッハ!》

 

「データでも・・追跡!撲滅!いずれも~~・・・マッハ!仮面ライダ~~マッハァ!」

変身した俺は律の作り出した壁を蹴りその勢いで094との距離を詰める。

 

「らぁ!」

勢いのままゼンリンシューターで殴り掛かる。続けて回し蹴りを繰り出す。

094も腕をランチャーに変形させ反撃して来た。

 

「喰らえぇ!!」

094のランチャーは光弾の数倍の威力を誇っていた。

「ぐぅ!」

ゼンリンシューターで弾くがその威力に腕が痺れた。その隙を突かれ更に数発喰らった。

 

コイツ、律のデータを吸収して強くなってやがる・・こうなったら一気に決めるか!

《ヒッサツ!フルスロットル!シューター!》

俺のヒットマッハーと094のランチャーがぶつかり合い衝撃が周囲に拡散した。

 

「きゃぁ!」

背後で律の悲鳴が聞こえたが構っている余裕はない。少しづつ俺の方が押して行ってる。もう少しで・・・

 

「ふっ甘いなぁ!」

「なぁ!?がああぁぁ!!」

上からいきなり銃が出現して重案が襲い掛かって来た。俺が怯むと同時にヒットマッハーの威力も弱まり094の攻撃の押し出せれた。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

―ガッハァ!!-

「郷!?」

律に触れて目をつぶったままの郷の口から突然血が噴き出た。

『不味い!郷が押されている!』

クリム先生の言葉にみんなの顔が曇る。

私は持っていたハンカチで郷の口の周りの血を拭いた。悔しいけど今の私にはこれくらいしか出来ない・・郷・・・ちゃんと帰って来て・・

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

「残念だったな!もうこの空間の支配は8割俺の物だ。だからこんなことも出来るんだよ」

くっそぉ!094は更に俺を囲むように四方に無数の銃を出現させた。流石に不味いな・・・

 

「死ねぇ!仮面ライダー!!」

094の叫びと同時に無数の銃弾が迫り寄せる。

「くっそおおおぉぉぉーーーー!!!」

銃弾によって俺の身体はハチの巣になった。そう思っていたが・・・

 

「私の友達は傷つけさせません!」

まるでドームの様に現れた壁が俺を銃弾から守った。振り返れば律が俺の方に手の平を向けている。

「今の私ではこれが限界です。勝ってください。郷さん」

俺の手元に律が作り出したシグナルカクサーンが現れた。

サンキュー律

 

「ちぃ!ならばもう一度」

「同じ手が喰らうかよ!」《シグナルバイク!シグナル交換!カクサーン!》

 

再び094によって発射された銃弾に対して俺はシグナルカクサーンをベルトに装填しゼンリンシューターを発射した。

《タクサンカクサーン!》

ブーストイグナイターを連打し分裂した光弾は銃弾を破壊しそのまま周囲の銃をすべて破壊した。

 

「なんだとっ!?そんな馬鹿な!」

「俺と俺の新しい立ちの力を舐めんなよ」《ヒッサツ!フルスロットル!シューター!》

無数に分裂した光弾【ヒットマッハーカクサーン】が094の身体を貫きコアを破壊した。

 

 

《オツカーレ!》「ふう~助かったぜ律」

「はい、私こそありがとうございました」

変身を解いた俺に律が駆け寄った。

 

 

「さってと俺もそろそろ戻るかな」

「あ・・・そうですか・・」

?なんか律の様子がおかしいな

「どうかしたか?」

「は、はい・・あの・・・たまにで良いのでまた此処に来てくれますか?////」

 

そうか・・画面越しで会話は出来ても直に触れ合うことは出来ない。律も寂しいよな・・・

「・・・ああ!何度でも来てやるよ!」

「はい!!」

律の太陽の様な笑顔を見て俺は目を閉じた。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

再び目を開くとそこにはなんかニヤニヤしているクラスメートたちと機嫌の悪さが前面に出ている速水が居た。

「随分と仲良くなったみたいね・・」

「え~~・・・と速水さんはどうしてそんなに不機嫌なんでしょうか?」

「ふん!」

そのまま自分の席に着く速水を見送るしかない俺に周りからの生暖かい視線が降り注ぐ。

 

 

 

 




先に言っておきましが律はヒロインではありません。

それから今回バトルのステージになった律の電脳空間はデジモンアドベンチャー僕らのウォーゲームの戦闘ステージをイメージしました。
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