思ったより時間が掛かってしまいました。
やっぱり戦闘描写は難しいですね。
その日、速水凜香は親と喧嘩し公園のベンチに座り込んでいた。
クラスメートに頼られてばかりで自分の勉強をおろそかにしてしまいE組に落とされたのが原因だった。
「はぁ・・・」
速水はそっと溜息を吐いた。昔から感情を表に出すのが苦手で頼まれごとも嫌な顔せず引き受けてしまう.
自分でもどうにかしないといけないとは思っているのだがなかなかうまくいかない。
「あっ雨・・・」
顔を伏せていると首筋し水滴が当たった。顔を上げてみると空は雲に覆われ雨が降り出していた。雨は少しずつ強くなりすぐに土砂降りになった。
「ちょっ!うそでしょ!?」
雨宿りのため公園内の屋根のある休息所に向かおうと立った時だった。
「きゃっ!?」
謎の衝撃と共に速水の視界がいや、世界がまるでスロー再生されたようになった。
雨は一粒一粒がはっきりと見え道を走っている車も止まっているようだった。そして速水自身もまるで身体が鉛になったように動かなかった。
「なっ何よこれ?」
「見つけたぞ」
困惑する速水に複数の足音が近づいた。首もまともに動かすことができない速水は足音の主を見ることは出来なかった。だが、なぜかその声を聴いた瞬間とてつもなく嫌な予感がした。すぐにでもこの場から逃げ出したかった。
やがて足音の主達は速水の視界に入った。その姿は蛇や蜘蛛、蝙蝠を思わせる異形の怪物達だった。怪物たちの胸にはそれぞれ3桁の数字が刻まれていた。
(なっ何よこいつら?)
驚きのあまり声を出すことも忘れてしまった速水に怪物たちが近づく
「こいつだな。奴の生徒になる1人は」
「ああ、間違いない。」
「じゃあさっそく・・・」
怪物の1体が手から光のコードを伸ばした。
「あ・・ああ・・・」
コードは速水の頭に刺さるとまるで頭の中を覗き込まれている感覚が速水を襲った。
「・・・もう良いわ」
数秒後怪物はコードを引き抜いた。
「今から私が速水凜香よ」
次の瞬間怪物の姿を見て速水は目を見開いた。とても見覚えのある顔が、毎日手入れを欠かさない髪が、たまに友人に怖いと言われたりする鋭い眼がそこにはあった。
怪物は速水凜香になった。
「こいつはどうする?」
「もう必要ないわ」
「だったら・・・」
怪物の1体、胸に【097】の数字が刻まれている怪物が頭部の翼を広げると速水を掴み飛び上がった。
「きゃっ!?」
一瞬で数10メートルの高さに飛ぶと速水の顔を覗き込んだ。速水にはその顔が笑っているように見えた。
「じゃあな~お嬢さん」
怪物がその手を離すと速水は地面に向かって落下していく
「きゃあぁぁぁ~~~~!!!」
だんだんと地面が迫っていく中色々な事が頭を駆け巡った。
喧嘩したままだった両親の顔が、一緒に遊ぶ約束をしていた友人の顔が浮かぶ
(嫌っまだ死にたくない・・・助けて・・・助けて・・)
「助けて~~!!」ブオオオン!
その時どこからかバイクのエンジン音が聞こえた。
怪物たちがあたりを見回すと丁度速水の落下点に一筋の光が現れた。
光は次第に大きくなり落下していく速水を包み込んだ。
光が消えるとそこには白いバイクに跨った少年が居た。その腕には気絶した速水がしっかりと抱えられていた。
「ふぅ~なんかバッチリなタイミングで着いたみたいだな」
『もうすでに活動を始めていたか・・・ゴー!シフトカー!!』
少年のバックから無数のミニカーが飛び出て四方に飛んでいく
「さ~~てと、俺は此処の掃除をするかっと、その前に・・」
少年はバイクから降り近くの屋根のあるベンチに速水を寝かせた。
そこで怪物たちは少年の顔に見覚えがあることに気付いた
「おっお前まさか!?」
少年は懐からバイクのマフラーに似たものを取り出すと腰に当てるとベルトが装着された。
「さ~て、マッハでいきますか」
ベルトに白いバイクのおもちゃの様なものを差し込んだ
《シグナルバイク!》
「レッツ!変身!」
《ライダー!マッハ!》
未来のを救った英雄の1人【仮面ライダーマッハ】が降り立った。
「追跡!撲滅!いずれも~~マッハ!仮面ライダ~~~マッハ!!行くぜ!」
マッハは専用武器ゼンリンシューターを構え駆け出す。
速水に擬態したロイミュードも本来の姿、スパイダー型ロイミュード【083】に戻りコブラ型【055】と共に駆け出した。
「はあ!」
マッハのゼンリンシューターが055に回し蹴りが083に炸裂した。
「がぁぁ~!」
すると空からバット型【097】が襲い掛かった。
《シューター!》
マッハはゼンリンシューターで撃ち落とそうとするが097は右へ左へ動き躱していく、097の拳が命中し怯むマッハに055の光弾が迫った。
「くっそ!」
ゼンリンシューターで反撃しようとするが097の攻撃もあり苦戦した。
『郷!あの子が!』
クリムの声にベンチを見ると083がベンチで気絶している速水に近づいていく
「待て!」
止めようと駆け出すマッハの前に097達が立ちふさがった。
「邪魔なんだよ!」
《ズート!マッハ!》
ベルト上部の【ブーストイグナイター】を3回押すと音速のスピードで2体のロイミュードを吹き飛ばした。
「速水凜香は2人も要らないわ」
083が速水の首に手を伸ばすが、その手をマッハが掴んだ
「なっ!?」
「じゃあ要らないのはお前だな」
083の手を振り払うと高速のラッシュを叩きこんでいく、最後に大ぶりのパンチで083を吹き飛ばすとベルトに手をやった
《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》
空高く跳び空中で高速回転をした。
「はあぁぁぁぁーーーー!!」
回転により強化された蹴りが083達に迫る。
しかし、083は両手から出した糸で097達を拘束し楯とした。
「なっ!?083キサマァァ!!」「ぐあぁぁーー!!」
楯にされた2体にマッハ必殺技【キックマッハー】が炸裂し爆発した。
爆炎の中からマッハが出てきて辺りを見渡すがそこに083の姿は無かった
『・・・逃げられたか』
「くっそぉ~!」
悔しがりながらも上空を見ると097と055のコアが空中に漂いそして、爆発した。すると周囲のスロー現象も元に戻り雨が降り注いだ。
「まぁ、こんなもんかな」
《オツカ~レ!》
マッハは変身を解くと元の少年の姿【詩藤 郷】に戻った。
郷はベンチに眠る速水に近づき覗き込んだ。
「・・・・」
しばらく眺めるとおもむろにバックからカメラを取り出し寝顔を撮りだした。
『こっこら!郷!女性の寝顔を勝手に撮るなどいかんぞ!』
「いいじゃんかよ~この時代で初めてあった人なんだし、記念だよ。それに・・・結構可愛いじゃん。可愛い娘の写真は何枚あってもいいしな~~」
『まったく・・・』
数枚の写真を撮り終えた郷はバックから毛布を取り出し速水に掛けバイクへと跨る。
「・・・さてとそろそろ行くか」
『ああ、他の場所でもロイミュードが活動しているだろうからな』
「たく、どの時代でも多忙だな~~仮面ライダーは」
郷は降り続ける雨の中をバイクに跨り走り去った。
その日世界の各地でまるで時間の流れが遅くなったような現象が起こった、数日の間、世界はその話題で持ちきりになったが数日後にはその話題も別のニュースに塗りつぶされた。
月の約7割が消滅したのであった。
今回はここまでですね。
早速お気に入りに入れてくれた方々がいてとっても嬉しいです。
今後、期待に応えられるよう頑張っていきたいです。