暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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 今回から数話にわたりあの怪盗との戦いをお送りします。
それほど長くはなりませんがよろしくお願いします!


特別編~ルパンからの挑戦状~
怪盗の時間①


夏休みが始まって5日がたった。今俺は烏間先生経由で受けたある任務のため街灯が照らす夜の国道でライドマッハーを走らせる。

 

『郷さん、間もなく怪盗ルパンが予告した時間です!』

 

「ああ、分かっている。律、ルパンが逃走に使いそうなルートを割り出してくれ」

 

『分かりました!』

 

かつて世界中を騒がせた伝説の怪盗【アルティメット・ルパン】が復活したらしい。

 

椚ヶ丘の周辺の美術館や富豪の屋敷から幾つもの窃盗を繰り返している。

もちろん、本来なら怪盗逮捕なんて仮面ライダーの仕事じゃない。

怪盗逮捕はインターポールの銭形平次の子孫にでも任せる。

 

でも、今回はどうやらそう言うわけにはいかないようだ。

現場の警官たちが毎回、重加速を体験しているらしい。実際犯行後の現場に行ってみると重加速の残留反応がびっしりとあった。

 

そこから考えられるのは1.ルパンはロイミュードである。2.ルパンとロイミュードは協力関係にある。のどっちかだという事で俺に白羽の矢が立ったわけだ。

 

『郷さん。ルパンが現れたそうです!』

 

「出たなぁ・・・逃亡ルートは?」

 

『今から誘導します!』

 

律の誘導に従い路地裏を進んでいくと目の前をフェンスが塞いでいた。そしてフェンスの向こう側を白いマントが走っていくのが見えた。

 

「見つけたぁ!!ルパ~ン!!」

フェンスを飛び越え白マントを抜き通せんぼするように前に出る。

白いマントに白いスーツ、白いシルクハット聞いていた通りの恰好だな。

 

「ようやく見つけたぞルパン。大人しくお縄を頂戴しろ」

 

「・・・・そのバイク・・なるほど君が仮面ライダーか会いたかったよ」

次の瞬間ルパンの姿が変わった。先程までの白尽くめとは違い黒いローブが全身を覆っている。しかもその間から見える手足は人間の物とは明らかに違う金属でできたモノだった。いや、手足どころか顔も胸もローブの間から見えるすべてが通常の物とは違う特殊な金属でできていた。ナニよりこの感じ、間違いない。

「やっぱりロイミュードだったわけか、律はクリムに伝えてくれ」

 

『はい、お気を付けて』

ライドマッハーから降りてマッハドライバーを巻く。

ローブの隙間、胸にナンバープレートが見えるってことはまだ進化前か。でも何だ?この感じは・・・

コイツがロイミュードなのは間違いないけどどこか違和感がある。

 

「まぁ、倒せば問題ないか!」《シグナルバイク!ライダー!》

「レッツ!変身!」《マッハ!》

 

変身と同時に距離を積めながらゼンリンシャーターを撃ち牽制する。

弾は簡単に防がれたがその間に間合いに入った。相手に反応の隙を与えないよう素早く攻める。

 

パンチをキックをゼンリンシャーターによる打撃を繰り出していくがルパンにギリギリの所で避けられていく。

「お前、戦う気があるのか?」

 

さっきからルパンは一撃も反撃してこない。ただ俺の攻撃に対処しているだけだ。

 

「一流の怪盗と言うものは本当に価値のある物しか盗まない物さ、今は品定め中でね。仮面ライダーの名前に私が頂くだけの価値が本当にあるのかをね」

 

「なに訳分かんねーことを」《シフトカー!タイヤ交換!トラエール!》

 

マッハドライバーにハンターを装填してジャスティスケージを構える。やっぱり泥棒相手なら警察だろ?

ジャスティスケージを振り回し攻撃していく。

相手の防御をケージで弾き出来た隙にゼンリンシューターを撃つ。

大きく飛ぶルパンの落下地点に合わせジャスティスケージを放り投げた。

《ゼッタイ!トラエール!》

ケージから飛び出た鉄パイプがルパンを囲い檻を形成する。

 

「年貢の納め時だな」《ヒッサツ!フルスロットル!トラエール!》

止めを刺すために必殺の動作を取る。左右に現れたタイヤによる加速で一気に迫る。

 

「ふむ、まさかこの程度の檻で私を捕えられると思ったのかね?まったく・・・なめられた物だね」

そう言うとルパンは檻に殴り掛かった。並のロイミュードの攻撃ではビクともしない檻はルパンの攻撃でいとも簡単に壊された。

けど十分だ。もうすでにルパンとの距離は目と鼻の先、右手で構えたゼンリンシューターに加速で着いた勢いを乗せた必殺の一撃をお見舞いする!

 

 

タイミングは完璧だ。今まで数え切れないくらい戦ってきたけどその中でもトップクラスで完璧なタイミングだった。

でも、この手応えは・・まさか・・・・衝撃で舞っていた土煙が晴れるとゼンリンシューターの一撃はルパンの右手に掴まれていた。

 

「リアリ〜・・マジで?」

「なるほど、噂通りの価値はあるようだな」

 

 

ルパンの蹴りが腹部に突き刺さる。咄嗟に後ろに下がりダメージを軽減出来たけどそれでも思わず膝を着いてしまった。このパワーは・・・?

「お前、本当に進化前かよ?」

 

ハンターの檻を破壊したり俺の必殺技を片腕で受け止めるなんて進化前の状態で出来るはずがない。

 

「いい加減に正体を明かせ!!」《ヒッサツ!シューター!モエール!》

 

ゼンリンシャーターにフレアを装填し高熱の火炎弾を撃つ。火炎はルパンを包み込みローブを燃やした。

 

炎から飛び出たルパンはすぐそばのビルへと跳び上がった。

そしてローブを失ったことでその姿が露になった。

 

『ZZZ(スリーゼット)?』

律が呟いた通り奴のプレートに描かれていたのはナンバーじゃなかった。

そしてその全貌も普段見慣れた進化前ロイミュードのどのタイプにも該当しない。

「充分に見せてもらったよ仮面ライダーの価値、正に俺が盗むに相応しい!」

 

雲一つ無い夜空の闇からババババと規則正しい音が聞こえる。

ビルの間から一機のヘリコプターが現れた。

 

「残念ながら今日のお楽しみはここまでだ」

人間の姿に戻ったルパンはヘリコプターから吊るされた縄ばしごに掴まり空高く去っていく。

 

ヘリコプターの音が次第に小さくなっていき先程まで激しい戦闘の音が響いていたとは思えないぐらい静寂に包まれた。

 

 

『・・・・郷さん、あのロイミュードは・・・一体?』

 

 

律が疑問に思うのも無理はない。あのロイミュードは他のとは確かに違う。

でも、俺はあの姿をよく知っていた。

「・・サイバロイド・・・ZZZ・・・・」

 

コレは・・・思っていた以上に厄介な相手かもな・・・

 




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