暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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 冬に公開の平成ジェネレーションFINALで平成二期のライダーが一挙に復活!
やはりFINALだけにとても豪華な顔ぶれで今からとても楽しみです!!


怪盗の時間②

「「サイバロイドZZZ?」」

 

速水と千葉の声が見事に重なった。

 

今、俺たち三人は椚ヶ丘から離れた電気街に来ていた。

というのも8月に行く沖縄の離島での殺せんせー暗殺に備え烏間先生の紹介のスコープ専門ショップに行くためだ。

そこはサバイバルゲームのチームや各国の軍のスナイパーやプロの殺し屋まで利用する隠れた名店らしく。

E組きってのスナイパーである二人は今回の計画の要のため最高の装備で望もうとしていた。

因みに俺は単なる付き添い。

 

朝早くに椚ヶ丘を出て特注のスコープを作るため視力や空間認識能力なんかを図っていて今は手頃なハンバーガー屋で昼を済ませている最中だ。そこで自然に昨晩の戦いの話になった。

 

「サイバロイドZZZてのは、クリムがかつて自分の身体として造った強化型ロイミュードのボディだよ」

 

かつて、クリムがまだ人間としての身体を持っていた時、ロイミュードの反乱を想定していたクリムは自身の記憶及び人格データを移す為しロイミュードと戦うための器としてサイバロイドZZZを造り出した。

しかし、サイバロイドZZZへと人格を移すには莫大なリスクが発生することが判明した。

自分では耐えられない。そう判断したクリムはもう一つの対ロイミュード対策として考案していたライダーシステムの中核となるドライブドライバーに自身の人格を移し共に戦う戦士を待つことにした。

 

 

 

 

『昨日郷が戦ったのは間違いなくあのとき破棄したサイバロイドZZZだった』

 

 

クリムは烏間とその部下数人と共に人里離れたとある屋敷に来ていた。

 

雑草が生い茂った広い庭の先にある本館は全ての窓に板が打ち付けられており隙間から漏れる僅かな日の光だけが屋敷の中を照らしていた。

 

一歩踏み出すたびに床からホコリが舞い時折蜘蛛の巣が顔に引っ掛かりながら進んでいくと長い廊下の先に一際大きな両開きの扉が見えた。

 

「・・・入るぞ」

 

烏間が確認するように部下とクリムの方を振り返ると全員が静かに頷きながら懐から拳銃を取り出す。

烏間がゆっくりと扉を開けるとそこはまるで教会の様だった。

 

巨大なステンドグラスから光が入り込み扉から真っ直ぐ伸びている赤い絨毯の先に棺の様なものがあった。

烏間たちがゆっくりと近づくと棺の蓋は僅かに開いており中が見えた。

 

『・・・・やはり空か・・・』

 

そこにはナニもなかった。

かつてクリムはサイバロイドZZZをこの棺に保管した。万が一悪用されれば108体のロイミュードと同じくとてつもない脅威になると思ったからである。

「それを俺が探しだしたわけだ」

 

『「「「ツ!?」」」』

 

何処からか声が聞こえた。烏間たちは銃を構え周囲を警戒する。

 

「烏間さん!あそこ!!」

 

部下の一人がステンドグラスの上を指す。

そこには白いマントを纏ったアルティメットルパンが居た。

 

「ハハハハ!!はじめまして、クリム・スタインベルト!」

 

『アルティメットルパン!やはりキサマがサイバロイドZZZを!?』

 

「そう、俺が盗んだ。ベルト君にはムリだったようだが俺の精神はこの身体の負荷に耐えることができた。お陰で俺は全盛期を上回る力を持って復活できた!感謝しているよ!!」

 

サイバロイドZZZの姿になったルパンに烏間たちは身構える。

 

「止めておきたまえ、やるだけ無駄だ」

 

ルパンの言う通り、現在烏間たちが持っているのは通常の拳銃のみ、これではルパンはおろか通常のロイミュードさえも倒すことはできない。

 

「今の俺の獲物は仮面ライダーのみ、不必要に誰かを傷付けるのはポリシーに反する」

 

「仮面ライダー?狙いは郷くんか!何故彼を狙う!!」

「決して年を取らない不老不死とも言える肉体を手に入れた俺はもはや並の宝では満足できなくなった。今の俺の心を満たすもの、それは・・・・英雄、仮面ライダーの名前だ!!」

 

再び人間の姿に戻ったルパンに一発の光弾が被弾した。

 

「ッ!?・・・・おやおや、招かねざる客だな」

 

烏間たちが 光弾の飛んできた後方、扉の方を見ると白髪の少年が三体のロイミュードを引き連れ右手に持つ武器を構えていた。

 

『アレン!?何故ココに!!』

 

一瞬クリムを見たアレンはすぐさまその視線をルパンへと向ける。

 

「・・・・人間がロイミュードの力を持つことは許されません。アナタはココで消去します!」

 

三体のロイミュードがルパンを囲うように散らばる。

その様子を見ていた烏間はロイミュードたちの普段との違いに気づいた。

「クリム、あのロイミュードたちナンバーが・・・」

 

そう、三体のロイミュードにはナンバーが刻まれてるプレートが存在していなかった。

『アレは、【NN(ノーナンバー)】コア・ドライビアを持たない量産タイプのロイミュードだ』

 

 

三体のNNロイミュードは一斉に襲い掛かった。

しかし、ルパンは三体の攻撃を回避するとスパイダー型を殴り付け、助けようとしたコブラ型に回し蹴りを喰らわせる。そしてうずくまるスパイダー型を踏み台に跳び、空中に浮遊するバット型を蹴り落とした。

その僅か数秒の間でルパンは三体のロイミュードを圧倒する。

 

しかし、三体のロイミュードは尚も立ち上がる。そして加勢するようにアレンも前に出た。

 

「・・・・・変身」《ブレイク・アウト》

 

魔進チェイサーに変身し身構えるがルパンは余裕の態度を崩さない。

 

「丁度いい、仮面ライダーと戦う前のウォーミングアップに付き合ってもらおう」

 

懐に手を伸ばすルパン。その手には金色で宝石が散りばめられたブレイクガンナーが握られていた。

「っ!?それは・・・ブレイクガンナーのデータを盗んでいたのか」

 

「俺に盗めない物はない。見よ!新たな英雄の誕生を・・・変身!!」《ルパン!》

 

金のブレイクガンナー【ルパンガンナー】を持つ右手をZを刻むように動かすと宝石のオーラがルパンを包み込みルパンはその姿を変える。黒のシルクハットに肩から宝石のベルトを掛け黒のマントを纏った姿に・・・その姿はまるで・・

 

「仮面ライダー・・・?」

思わず烏間は呟いた。マッハとは明らかに違う・・・しかし全身からあふれ出るその雰囲気はどこか仮面ライダーを思わせるモノだった。

 

「今はまだ仮だが・・・仮面ライダールパン、ここに見参!」

 

高らかにルパンは宣言する。

 

「さて、肩慣らしと行こうか?」《チェーン!ルパン・ブレード!》

 

ルパンガンナーに装填された金色のバイラルコアを装填すると後部のブレードがせり上がり短剣のようになった。

振るわれたルパンガンナー・ブレードモードから放たれた金色の斬撃がチェイサーたちに迫った。

 

「くっ!?」

咄嗟に回避したチェイサーであったがNNロイミュード達は躱す事が出来ず金色の斬撃に切り裂かれ爆散した。

「なっ!一撃で!?」

その威力に烏間たちは驚く、いくら量産タイプとはいえ三体ものロイミュードが一撃で破壊されたのである。

 

「キサマッ!」

 

珍しく怒りをあらわにしたチェイサーが飛び掛かり組み合った二人は壁を突き破り庭に出た。

 

『ッ!?追うんだ烏間!!』

クリムに言われ烏間たちも庭に向かった。そこではブレイクガンナーとルパンガンナーから放たれた光弾がぶつかり合っていた。

 

ルパンの射撃はチェイサーを上回りチェイサーは徐々に押され出した。

 

「グウゥッ!それならコレで!」《チェーン!チェイサー!スパイダー!》

 

チェイサーはファングスパイディーを盾としながら距離を詰めるがその攻撃はルパンガンナーによって防がれた。

大振りになってしまうファングスパイディーに対しルパンは素早い剣技で追い詰めていく。

 

「さて、そろそろ幕引きとしようか」

ルパンガンナーから写り出されたフィルムの様なものがチェイサーを捕らえた。必死に抜け出そうとするチェイサーだったがその拘束を破ることが出来ない。

 

「散りたまえ!」

 

振るわれたルパンガンナーの斬激がフィルムごとチェイサーを切り裂いた。

 

「ウワアアァァァ!!?」

吹き飛ばされたチェイサーは庭から遥か彼方にて爆発した。

 

『アレン!!?』

「まさか、あの魔進チェイサーがこうも簡単に?」

 

常にマッハと互角以上の戦いを繰り広げてきたアレンこと魔進チェイサーの敗北は烏間たちに大きな衝撃を与えた。

 

「さて、肩慣らしも終わった事だ。コチラから出向くとしようか、仮面ライダーの元へ」

 

烏間たちが茫然としている中、変身を解いたルパンは颯爽と街へと向かった。

 

 





登場ロイミュード
・NNロイミュード(ノーナンバーロイミュード)
量産タイプのロイミュード
基本的な姿はバット・コブラ・スパイダー型と同じだが胸にナンバープレートが無い。
【コア・ドライビア】が搭載されていないため基本能力はナンバー付のロイミュードの半分ほどで重加速を発生させることは出来ない。
基本的にナンバー付のロイミュードに従って行動する。
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