個人的に龍我の様なやや力不足にも拘わらず怪人に必死に食らいつくキャラが後にパワーアップするのが好きなので早く変身して活躍してもらいたいです。
昼食を終えて3人で電気街を見て回っていると不意にスマホが鳴った。見てみるとクリムからだ。
「クリム?どうしたんだよ。そっちで何かあったか?」
今日はあくまでもサイバロイドZZZの確認に行っただけだから俺は同行しなかったけどもしかして何かあったのか?
『郷、気を付けろ!!ルパンが仮面ライダーの力を手に入れて君を狙ってそっちに向かった!!』
「はぁ?どういうことだッ!?」
クリムの叫びにも似た警告が耳に入るするとそれに合わせたように何処からか鋭い殺気が感じた。
「どうしたのよ?」
「クリム先生がどうかしたか?」
速水たちの声も録に耳に入らない。
何処だ?何処から狙っている?
その時、小さな光が顔に当たった。自然に身体が動き速水と千葉を弾くように突き飛ばした。
「キャッ!?」「うわっ!?」
同時に地面を蹴りその場から素早くバックステップで下がる。
「ちょっと!ナニすんのっ、〈バシュン!!〉・・・・・えっ?」
速水が文句を言い切るよりも早く目の前の地面が爆ぜた。速水も千葉もそしてさっきまで賑やかだった周りの人たちもシンッと静まった。
「・・・・・・うっ、うわああああぁぁぁぁぁ!!」
1人の叫びの様な悲鳴を合図に周囲が蜘蛛の子を散らしたように逃げ惑う人たちで混乱した。
そんな混乱の中でもしっかりと見えた。100メートル程先のビルの屋上、火災の時の消火用貯水タンクの上から銃のような物を構えている影が!視線に気づいたのか影は逃げるように隣のビルの屋上に跳び移った。
「ッ!?待て!!」
俺たちを狙ったって事は十中八九ロイミュード関係だ。なら、ココで逃がすわけにはいかない。
「ちょっ、郷!?」
「お前らは来るな!先に帰ってろ!」
着いてこようとした二人に釘を刺して逃げ惑う人混みをかき分けながら影を追う。
次第に人混みも無くなり街の中心部からは離れたオフィス街のエリアに入った。
今日は休日だからか人影が無いオフィス街を進んでいくと建ち並ぶビルの1つに影が入っていくのが見えた。
「ふぅ、やっと追い詰めたか」
乱れた息を整えてマッハドライバーを装着しさらにゼンリンシャーターも構えビルに入る。
すでに倒産したのか中は電気は通ってなく薄暗いなか階段で昇っていくと各フロアにはディスクが並んでいる。
「ん、何だコレ?」
とあるフロアを探索しているとディスクの1つにカードが1枚置かれていた。
「なになに・・・ただ今より仮面ライダーの名前を頂戴する。怪盗・アルティメットルパン」
ルパンからの予告状いや、挑戦状ってところか・・・
「いいぜ、受けてやるよ!!」
挑戦状を読み終えたと同時に背後にゼンリンシャーターを撃つ。
弾が壁を壊して粉塵が舞う中、1つの影が飛び出てきた。
「さすがだね仮面ライダー」
影の正体、アルティメットルパンが不敵な笑みで目の前に立った。
「今度は逃がさねーよ」
「安心したまえ、ウォーミングアップならもう済ませてある。死神くんが相手をしてくれてね」
「アレンが!?」
「おや、怒っているのかね?かつての戦友が殺られたことに」
「・・・色々知ってんだな」
まさか俺たちの未来の時代のことまで知ってるなんてどんな情報網を持ってるんだよ?
「一流の怪盗とは獲物の全てを調べるものさ。勿論君の本当の姿の事もね。君の本当の姿は〈ズギャァン!〉・・・おやおや、気にしていたかね?」
気付いたら引き金を引いていた。弾はルパンの真横を通り後ろの枯れた観葉植物を粉々にした。
「オマエ・・・ドコマデシッテイル?」
自分でも驚くぐらい低い声が出た。身体の奥底から言い表せない感情が沸き上がってくるのが分かる。
自然とシグナルマッハを握る左手にも力が入る。余計な事を言う前にコイツはここでつぶす!
「変身!!」《シグナルバイク!ライダー!マッハ!》「ハアァァ!」
変身と同時に殴り掛かるがその拳はルパンに掴まれた。
「クッ!」
すかさず右手に持つゼンリンシューターを振るうがそれも同様に防がれた。強烈な蹴りを腹部に喰らいディスクに叩き付けられる。
「そう慌てるな」
ルパンが懐から取り出したのは金色のブレイクガンナーだった。
さっきクリムが電話でいってたやつか?
「変身!」《ルパン!》
金色の光がルパンを包むとルパンをサイバロイドとは違う姿に変えた。
「英雄、仮面ライダーの名はこのアルティメットルパンが頂く」
「ざけんなよ。仮面ライダーは未来の希望なんだよ。コソドロ風情が名乗ってほど安いもんじゃ・・・ねーんだよ!!」
互いの武器が激突する。その衝撃でフロアのディスクは吹き飛び窓ガラスは割れていく。
接近戦じゃキリがない。いったん距離を取ってドライバーにシャドーを装填する。
《シフトカー!タイヤ交換!シノービ!》
「いくぞ!」
シャドーの力で生み出した手裏剣状のエネルギーを投げ飛ばす。ルパンは躱すが誘導式の手裏剣は死角から次々と襲い掛かる。
「なかなかおもしろい力だ。だが・・甘いな」《ルパンブレード!》
ルパンが金色のブレイクガンナーにバイラルコアをセットするとバイラルコアから剣がせり上がった。
「ふっ!」
ルパンは手裏剣とのすれ違いざまに中心部の穴に剣を突き刺した。
「使わせて貰おうか」
「なにっ!?」
ルパンが剣を振るうと手裏剣が飛んでくる。避けようとしたら脚に一発の光弾が当たった。
「ギッ!?」
痛みで動きが一瞬止まり手裏剣がボディを切り裂いた。
「グアアァァ!!」
窓を突き破り道路に吹き飛ぶ。何とか体勢を立て直そうと上を見るとルパンが追い掛けるようにビルから飛び出ていた。
「どうしたのかね?こんなものではないだろぅ!!」
金色の斬激が迫る。避けようにも身体がうまく動かない。ゼンリンシャーターを前に出して受け止めるしかない!
ゼンリンシャーターを両手で持って盾のように構える。次の瞬間、凄まじい衝撃が襲ってくる。空中では踏ん張る事も出来ず勢い良く地面に叩きつけられた。
「グッ!・・・クッ・・ソ・・・・」
起き上がろうにも身体のあっちこっちに痛みが走りすぐに膝を着いてしまう。
数メートル前にルパンが降り立った。さっきまでの戦いでの疲れを微塵も感じられない。
強い!・・・認めたくないけどハート並みだ・・・だけどなぁ!
「仮面ライダーの名前は渡すわけには・・いかないんだよ!!」《ヒッサツ!フルスロットル!・マッハ!》
未来の人類の希望だった仮面ライダーの名前は、戦いで散っていった奴等の誇りは・・・誰にも渡さねぇ!!
「ウオオォォォォ!!!」
空中で限界まで回転しパワーを溜める。その勢いのまま必殺の蹴りを打つ。
「残念だが、そろそろお開きと行こうか?」
「ガアッ!な・・に・・・・うご・・けない・・?」
ルパンのブレイクガンナーの銃口から光が放出された。光が俺を包むとまるで古い映画のフィルムの様なものに動きを止められた。
抜け出そうとしてもまるで一時停止の様に動かない。
「終わりだ」《ルパ〜ンストラッシュ!》
さっきよりも巨大な斬激にフィルムごと切り裂かれ声を上げる間も無く変身が解除され倒れ込んだ。
「俺の勝ちだな。今この瞬間から俺の名は、仮面ライダールパン!!」
「グッ・・ウゥゥ・・・何度も言わせんなよ・・仮面ライダーの名前はなぁ・・そんなに安くないんだよ!」
まるで世界中に宣言するかのように叫ぶルパンに向けゼンリンシャーターを撃つが、ルパンはそれを読んでいたかのように右手を出し防いだ。
「懲りないな。それとも、どうせ殺されはしないと思っているのかな?」
ルパンが銃口を向けてくる。ゼンリンシャーターを撃とうとしたらそれより早くルパンが引き金を引きゼンリンシャーターは後ろの方に弾かれた。
「仮面ライダーは俺だけで十分だ」
次の瞬間、ドライバー越しに腹部に強い衝撃が走った。
まるでトラックとぶつかった様な勢いで吹き飛びながら視界の中に撃ち抜かれ火花を散らすマッハドライバーが見えた。
モチベーションが上がるので感想宜しくお願いします。