暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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今回のビルドではやはり戦兎=葛城だという事が判明しましたね。
という事は龍我が見たあの葛城の死体は誰なのか?
予想としては佐藤太郎を殺害し顔を入れ替えたという事でしょうかね。今後の展開に期待です。


怪盗の時間⑦

ルパンとの闘いから数日が経った。今は郷とクリムはルパンがE組校舎周辺に設置したバリアシステムの回収をしていた。

ルパンを倒すと同時にバリアは解除されたがいつまた作動するとも限らないためである。

 

「ふぃ〜、これで最後みたいだな」

 

郷は校舎前に見つけた装置を置きその場に座り込むと側に置いておいたスポーツドリンクに口をつけた。

 

 

『ご苦労だったね郷、後は私が烏間たちと解析をしておこう』

 

「まったく、貴重な夏休みがアイツのせいで無駄に使っちまったよ。ところでサイバロイドZZZのボディは結局どうすんだ?」

 

 

ルパンの精神データが抜けたサイバロイドZZZは現在政府の機関で厳重に保管されている。

 

『勿論、より厳重な隠し場所に近い内に移すつもりさ。烏間たちを信用していない訳ではないがやはりロイミュードの技術はこの時代の人間には早すぎるからね』

 

 

『そうか、確かにその判断は正しいだろうな』

 

「『ッ!?』」

 

誰もいない筈の背後から聞こえた声に二人はが振り返るとコブラ型のバイラルコアがあった。

バイラルコアから光が発せられると空中に怪盗ルパンの姿が映った。

 

「ルパン!?お前・・・・なんで・・?」

 

あわてて構えるがルパンからは敵意は感じられなかった。

 

『落ち着きたまえ、今日は礼を言いに来ただけだ』

「礼?」

 

ルパンの予想外の言葉に警戒心もすっかり解けてしまった郷は首をかしげた。

『どうやらサイバロイドZZZのボディは俺の手に余る代物だったようだ。少しずつ精神が暴走していきもう少しで俺の怪盗としての美学が汚れる所だった。止めてくれたことには素直に感謝しよう』

 

だが・・・・とルパンは不適な笑みを浮かべ続ける。

 

『お陰でますます君から仮面ライダーの名を頂きたくなった!我が永遠のライバル詩藤郷よ。まずは手始めに君の大切な彼女の笑顔のデータを頂いた!』

 

ルパンの隣に速水の満面の笑顔が写し出された。

『いつの日か必ず君から仮面ライダーの名を頂くぞ。さらばだ!!』

 

ルパンの笑い声を響かせながらバイラルコアは空の彼方へと去っていった。

 

 

「『・・・・・・・・・・・・』」

 

しばらくの間呆然と名にも言えなかった二人であったがやがて思考が追い付いてきた。

 

『・・・・どうやら厄介なライバルが誕生したみたいだな』

「ハッ!上等だ。いつでも来やがれ、返り討ちにしてやるよ!!」

 

郷はルパンが去っていった空に向かい叫んだ。

 

「それにな、本当のとっておきの写真のデータはココにあるんだよ!!」

 

郷は懐から一枚のチップを取り出す。そこにはマル秘永久保存版画像(速水)と書かれてあり郷はそれを勝ち誇ったように掲げた。

 

『ハァ、全く郷は・・・・アッ・・』

 

そんな郷を呆れてみていたクリムだったが丁度郷の背後から近づいてくる人影を見た瞬間思わず声を上げた。

 

『ごっ郷!背後に警戒した方が良い・・・』

 

「はっ?何だよきゅ・・う・・・・・に・・・・・・」

郷が振り返ると目の前に対殺せんせーエアガンを両手に握った速水が立っていた。

 

「郷、その中に入ってるのは何かしら?」

 

怖い・・・郷は素直にそう思った。それはとてもいい笑顔ではあるが青筋が浮かんでおり周囲からはゴゴゴゴ・・・と対気が震えている様気迫を感じる。

 

「はっ速水・・何でここに・・・?」

 

今日は校舎にはあまり近付かない様に事前に連絡を入れていた。その為、よっぽどの用事がない限りココに来ることはない筈である。

 

「今朝こんなメールが届いたのよ」

 

速水が見せたスマホの画面には夕方の教室で自分の机で開いたノートに覆い被さるようにうつ伏せになって眠っている速水の写真が写っていた。

 

「あ・・・・」

 

それを見た瞬間、郷の顔が青くなる。

見覚えがあるその写真は以前、放課後に忘れ物を取りに戻ったとき偶然見かけたモノだった。

普段は決して見せることのない速水の無防備な姿に自然とカメラを構えシャッターを切ったのであった。

 

その時とった写真が今速水のスマホに映っている。

その下には【詩藤郷はこれ以上の写真を隠し持って今、E組校舎にいる。奪還せよ。怪盗アルティメットルパン】

と書かれていた。

 

郷は理解した。ルパンの目的は最初からこれだったのだと。速水が校舎に近付いたタイミングで声を駆け郷にデータのありかを直接しゃべらせ速水に聴かせる。そうする事で次に何が起こるのか安易に予想がついた。

 

「・・・・・」ゴゴゴゴゴッ

(やっ、やっべ〜〜・・・・)

 

速水の周囲が歪む、郷の眼にはそう見えた。それほどの怒りの気迫を速水から感じた。

冷や汗が止まらずすっかり冷えた身体は身震いまでしてきた。

 

垂れ下がっていた速水の両腕がゆっくりと挙がっていく、それを見た瞬間郷は素早く回れ右をし走り出した。

 

「あっ、待ちなさい!!」

 

速水もすぐに追いかけながら郷に向け引き金を引く。二丁のエアガンから飛び出た弾は走る郷のすぐ横を追い抜いていく。

 

「ま、まて!待って!!落ち着いて話し合おうぜ!!」

 

「ならそのデータを全部消しなさい!!」

 

「だが断る!!」

 

 

『まったく、二人は本当に仲が良いな』

追いかけっこを続ける二人をクリムは呆れながらも微笑ましく見守った。

 

数十秒後、校舎のある裏山に郷の悲鳴が響く事になる。

 




今回で長かったルパン篇は終了です。ルパンの再登場は今のところ未定ですが機会があればもう一度出したいです。

モチベーションが上がるので感想宜しくお願いします。
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