暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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今年最後の投稿です。




夏休み
昆虫の時間


7月が終わり暑さも本番を迎える8月、裏山で渚、カルマ、杉野、前原の4人は昆虫採集に来ていた。

 

「お、いたいた」

 

1本の木にクワガタが停まっているのを見つけた杉野が手を伸ばしクワガタを捕まえた。

 

「いきなり見つかるなんて幸先良いね」

 

虫かごを持った渚が近寄りクワガタをかごに入れる。

 

すぐ傍の木でもカルマが大きめのカブトムシを見つけていた。

 

そんな中でも前原は双眼鏡を使って探しているほど気合いが入っていた。

「でも意外だよね。前原君が昆虫採集に着いていきたいなんて」

 

元々今回の昆虫採集は杉野の提案で渚とカルマを合わせた3人でいく予定だった。だが前日になり前原が自分も着いていくと言い出したのだった。

「当然だろ。もうすぐで沖縄のリゾートに行くんだぞ。だったらその前に用意しておくものがあるだろ・・・・・・金さ!!南の島でちゃんね〜と過ごすための資金を稼ぐだ!!」

 

そのあまりに中学生とは思えない考えに渚は呆れるしかなかった。

 

「だからこんな小さいのじゃなくてオオクワガタとかを狙おうぜ」

 

渚の持つ虫かごをつつきながら前原が言うと4人の頭上から笑い声が聞こえた。

 

「残念だけど今じゃオオクワガタにそこまでの値段は付かないよ」

 

見上げると木の枝に腰を下ろしている倉橋と速水がいた。

 

「倉橋さんに速水さん!?」

2人は枝から飛び降りると渚の側に着地した。

「へ〜2人も虫取りに来たんだ」

 

「うん!凛香ちゃんも誘ったんだ!」

「実際には無理やり連れてこられたんだけどね」

 

カルマの問いに笑顔で答える倉橋と溜息を吐き答える速水に渚達も苦笑する。そんな中前原は先程の倉橋の言葉が気になり詰め寄る。

 

「それよりもどういう事だよオオクワガタの価値が下がったって!?」

 

「昔は貴重で価値も高かったんだけどね。最近じゃあ繁殖されて価値も下がったんだよ」

寝耳に水の情報に前原は膝をつく。

 

「そんな・・・まさかのクワガタ暴落か・・・・オオクワガタ1匹、1ちゃんねー位だと思っていたのに・・・」

「ナイナイ!今じゃちゃんねーの方が高いよ」

 

早くも計画が崩れた前原を尻目に倉橋は1本の木を覗き込む。

 

木の枝には果実が入ったストッキングが吊るされており数匹の虫が集まっていた。

「うわっ!スゲ〜、これ倉橋が作ったのかよ?」

 

「うん!昨日の内に4つ仕掛けておいたの!みんなが手伝ってくれれば一人千円ぐらいの稼ぎになるよ」

 

「おお!バイトとしては中々だな」

「うん、オオクワガタ狙うより効率が良いね」

 

渚達も加わり6人は他の仕掛けたポイントへと向かう。

川の先に多く仕掛けたらしく川を渡ろうとした時渚がある物に気付いた。

 

「あれ、何だろこれ?」

川の上流から下流に長い一本の竹が掛けられていた。竹には水が勢いよく流れておりその合間合間に白い何かが流れていく。

 

 

全員が不思議そうに竹を眺めている中、おもむろにカルマが手を入れた。

カルマの手に白い何かが引っ掛かり見てみるとそれは一塊のそうめんだった。

 

「「「「・・・・・・」」」」((((なんでそうめん?))))

 

全員が思った。

自然と視線は下流へと向かい誰が言うでもなく下流へと下りていく。

しばらく歩くとE組のプールへと出た。そこには右手に箸を左手には黒いつゆの入ったガラスの器を持った郷が竹から流れてくるそうめんを食べていた。

 

「・・・・・・(ツルツルツル)」

「「「「・・・・・・・・」」」」

 

「・・・・・・・・(パシッ、チャプチャプ、ツルツルツル)」

 

「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

「・・・・(ゴックン)フゥ、何やってんだお前ら?」

 

「「「「いや、お前が何やってんだよ!?」」」」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「何でこんなところで流しそうめん何かしてるんだよ?」

 

竹を流れるめんを掴みながら杉野がたずねると郷はめんを啜りながら答える。

 

「ひょっほぉ、ひょうひはふぁっふぁへぇふぁほぉほひぃふへぇひはぁほ」

 

「・・・・・えっと、凛香ちゃん何て言ったのか分かる?」

 

意味不明な言葉に倉橋は思わず隣の速水に訪ねた。

 

「ハァ、『ちょっと、用事があってなその休憩だよ』ちゃんと飲み込んでから喋りなさいよ」

 

と言いつつもしっかりと正確に通訳した。

「この前のルパンの時みたいに教室に細工されると色々と面倒だからな。これからは教室の敷地内で暮らすことにしたんだよ。で、今日はその為の設備を作りに来たわけ」

 

「えっ?でも校舎には特に変わった所は無かったけど・・・・」

 

渚達は森に入るときに校舎の前を通りっかかったがその時には特に校舎周辺に変化はなかった。

「そりゃそうだ、造っているのは地下だからな」

 

「「「地下ぁぁ!?」」」

 

郷が地面を踏みながら言うと渚や杉野、前原は眼を輝かせながら詰め寄った。カルマも期待するように郷を見る。

やはり年頃の男子にとって地下の基地というのは憧れるものであった。

 

「ああ、もう数日で完成するからなそしたら案内してやるよ」

 

男子組がそれぞれハイタッチをして喜んでいると不意に郷のスマホがなった。

 

郷はスマホの画面を見て続けて基地の事で盛り上がっている渚たちと流しそうめんを食べている速水と倉橋を見た。

 

「なあ、今から少し付き合ってくれないか?」

 

全員の視線が自分に集まるのを確認した郷はニヤリと笑った。

 

「面白いもんが見られるかもよ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

郷たちはプールを後にし森の奥を進んでいた。

この先に何があるのか聞かされていない速水たちだか郷は、『着いてくれば分かる』と言い詳しくは教えてくれない。しばらく草木を掻き分け進んでいくと前方に身を伏せている1人の人影が見えた。

 

「待たせたな、助っ人連れてきたぜ」

 

「おう、いいタイミングだ」

 

人影の正体はE組のエロ大臣こと岡島だった。E組の中で性欲に忠実な2人が一緒にいるのは別に珍しくはないがなぜこんな森の奥に?そう疑問に思った渚に気付いたのか岡島はニヤリと笑いながら奥を指差した。

 

渚たちが奥を除いてみるとそこには・・・・

 

「にゆぅ〜〜////に〜〜ゆ///」

 

カブトムシのコスプレをした殺せんせーがニヤケ顔で大量のエロ本を読んでいた。

「見ろよ。あのスピード自慢の殺せんせーが微動だにしないだろ。俺たちが島で仕掛けると思っているから殺せんせーも油断しているんだよ。今なら・・・・殺れる!」

 

岡島は手に持ったエロ本の間からナイフを取り出した。

 

「岡島に頼まれてな、ここ一ヶ月毎日色んな種類のエロ本を同じ場所に置いて殺せんせーの好みを把握したんだよ」

 

郷が見せた写真には様々な種類の虫のコスプレをした殺せんせーが色々な表情でエロ本読む姿が写し出されていた。

殺せんせーの細かな表情の変化も分かる情報量に感心する渚に対し杉野は大の大人が一ヶ月もエロ本を拾い読みする姿に呆れるしかなかった。

一方速水と倉橋はひたすらにエロをんを読み続ける殺せんせーそしてそのエロ本を集めていた郷と岡島を汚物を見るような目で見ていた。

 

「殺せんせーがエロ本に夢中になっている隙に足元の網で捕獲して止めを刺すんだ。渚タイミングを見て紐を引いてくれ」

 

渚にトラップの紐を渡し岡島はいつでも飛び出せるように構える。

 

「俺は確かにエロいさ、でもなそんな俺だからこそ言えるんだ。エロは・・・地球を救う!」

 

そんな岡島を無駄にカッコイイ、そう思ってしまった渚達であった。

 

 

そしていざ岡島が飛び出そうとした瞬間、殺せんせーの目線がエロ本から離れた。

目が伸び目の前の木のある1点を見ていた。

 

「なっなんだあの表情は・・・データに無いぞ・・・・」

 

殺せんせーの予想外の行動に動揺した岡島はただ立ち尽くすしか出来なかった。

 

「何かあったのか?」

 

そして郷はゆっくりと殺せんせーの視線を追った。

その先には1匹のクワガタが停まっていた。

 

殺せんせーは素早く触手を伸ばしクワガタを捕らえた。

 

「にゆ〜〜やはりそうでしたか」

 

クワガタを見て笑う殺せんせーを見た倉橋が突然飛び出した。

 

「もしかして白なの!?」

「おや、倉橋さん。ええ間違いありませんこの森にも居たんですねぇ~」

 

女子中学生と巨大なカブトムシが大量のエロ本の上で飛び跳ねる。そんなシュールな中に意気消沈した岡島を連れて郷たちもやって来る。そして殺せんせーは自身の足元にある大量のエロ本と先程までの自身の行いを思い出し恥ずかしさが込み上げて来た。

 

「・・・・お恥ずかしい限りです。教師にあるまじき姿を見せてしまいました・・・・足元にトラップがあるのは分かっていたのですが日に日に好みになっていく本の誘惑に勝てませんでした・・・」

 

どうやら殺せんせーは岡島のトラップはお見通しだった様であり仮に倉橋が飛び出さなくても結果は変わらなかっただろう。

渾身の作戦が見破られていたことを知った岡島がさらにへこんでいるのを尻目に郷たちは殺せんせーの触手に捕まったクワガタを見る。

「それってミヤマクワガタだろ?そんなに珍しくも無いだろ」

 

「ううん、オオクワガタと違ってミヤマクワガタは繁殖が難しくてね価値も高いんだ」

 

「しかもこの眼を見てください」

 

殺せんせーがクワガタの眼を見せるとその目は通常とは違い白色だった。

 

「このミヤマクワガタはアルビノと言う非常に珍しいものでしてねこの大きさなら・・・数十万の値が付くでしょうね」

 

「「「「数十万!!?」」」」

 

そのあまりにリアルな数字に渚、杉野、前原、岡島が反応したがそれよりも早く倉橋が殺せんせーの触手からクワガタを取った。

 

「ゲスなみんな〜欲しい〜?」

 

「「「「欲しい!!」」」」

 

「ダメだよ〜〜!」

 

ミヤマクワガタを持ったまま走り出した倉橋と渚たち欲望に忠実なゲスいメンバーは森を舞台に鬼ごっこを始めた。

 

「まったく、私は帰るわよ!」

 

取り残された速水は倉橋に向け叫びに帰路につこうとしたがふと視線が殺せんせーの読んでいたエロ本の山に向かった。

 

「いや〜それにしても郷くん、中々チョイスがいいですね〜」

 

「結構大変だったんスよ。この年じゃ買えないから色々な所から拾ってさ〜」

そこでは暗殺の心配が無くなった殺せんせーと郷が一緒になって座り込みエロ本を読み漁っていた。

「・・・・・」(イラッ)

 

速水は物音1つ立てずにエアガンを取り出し標準を合わせた。

そんなことに気づかず互いのエロ本の好みを語り合っていた2人だったが次の瞬間、速水の持つエアガンから放たれた弾が郷の頭部を直撃した。

 

「ギャァッ!?」

 

短い悲鳴と共に気絶した郷を見た殺せんせーは冷や汗を流し振り返った。

「・・・・殺せんせー、教師が生徒と一緒にそんな本を読んで良いと思っているの?」

 

「ニュヤッ!?そ・・・それは・・・」

 

「今からこのゴミ(郷)を処分してきますからその間にこっちのゴミ(エロ本)は燃やしていて」

 

「そ・・・それは少し・・勿体無いと言うか・・・「アァッ!?」ニュッ!?ただいま処分します!!」

 

速水の圧に負けた殺せんせーはマッハのスピードでたき火の用意をしエロ本を燃やし出した。

それを確認しいまだに気絶している郷の首根っこを掴み森を出た。

 





今年も一年間ありがとうございました!
来年も細々と走っていくのでどうぞ付き合ってください。
では、良いお年を!!


モチベーションが上がるので感想宜しくお願いします。
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