暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

5 / 88
土曜日に投稿。間に合わなかった・・・



初襲来

ペタン ペタン ペタン

今日もあの足音が近づいてくる。緊張で手に力が入る。落ち着くのよ。落ち着いて・・・

 

「では、HRを始めます。日直の人は号令を!」

「・・・き、起立!」

日直の渚の号令で私たちは一斉に銃を構える

「気をつけ!!・・・・れーーーい!!!」

一斉に放たれたBB弾を先生は避けていく。

「発砲したままで結構ですので出欠を取ります。」

先生は球を躱しながら出席を取っていく

「速水さん」

「はい!!!」

今日もダメか・・・分かってはいたけどやっぱりへこむな・・・

「詩藤君」

「は~~い!!」

出席番号最後の詩藤が返事すると同時に先生の触手が一本破壊された。

「・・・ヌルフフフ今日も先生にダメージを与えられたのは詩藤君だけですね~~」

・・・私たちが暗殺者になってから1週間がたった・・・この間に私たちはいろいろな方法で殺しにかかったでも、どれも殺すどころか触手一本破壊することも出来ていない・・・詩藤を除いては・・・こいつは初日から今日まで毎日触手を1本破壊している。でも、1本だけだ。詩藤は毎日1本触手を破壊するとその日は暗殺を仕掛けない。まるでその日のノルマは終わったかのようにだ・・・・

 

 

「では、先生はお昼は中国で麻婆豆腐を食べてきます。暗殺希望者が居れば携帯で呼んでください。」

昼休み、先生が飛んでいくと教室は重い雰囲気に包まれた。

この教室は落ちこぼれの集まり・・・先生の授業はとても分かりやすいけどどうせ落ちこぼれの私たちが頑張っても意味は無い。

 

『郷、ちょっと良いかね?』

矢田や中村とお昼を食べていると教室にクリム先生が入って来た。何故か意思を持っているベルトのクリム先生は普段、車輪の付いた専用の台座で移動している。

郷とクリム先生が出ていくのを眺めていると中村がニヤニヤと見てくる

「何?はやみ~ん、詩藤の事気になるの~?」

「ち、違うわよ!ただあの2人よく授業を抜け出すけど何してるのか気になっただけよ!」

そう言っても中村だけじゃなく矢田までこっちを見てくる。

本当に詩藤の事が気になるわけじゃないんだから////

 

 

 

 

「クリム、この先か!?」

学校を出た郷はシフトカーが発見したロイミュードの元に向かっていた。

『ああ、もう少しだ・・・・っ!郷来るぞ!!』

クリムの警告とほぼ同時に1体のロイミュードが飛び掛かって来た。

ライドマッハーから落とされたが何とか受け身を取ってダメージは最小限に抑えられた。

「来やがったな。仮面ライダー!!」

ロイミュードはコブラ型で胸には029のナンバーが刻まれていた

「昼休みもそんなにないんでね・・・一気に終わらせてやるよ」

郷がドライバーを装着するが029は変身させまいと襲い掛かった。

「ふっ!」「うおっ!?変身ぐらいさせろ!!」

029の攻撃を躱しながら変身の機会を窺うが素早いジャブでの攻撃は躱すのが精いっぱいだった

「おら!」「うあぁっ!」

027の拳をガードするが拳の重さに吹き飛ばされた

「貴様の相手は後だ。もうすぐ俺は新たな力を手に入れる!」

そう言い残すと029が去っていく

 

 

 

今私たちは5時間目の授業を受けている。

「では、お題に沿って短歌を作ってみましょう。ラスト7文字を【触手なりけり】で締めて下さい。出来た者から今日帰って良し!ポイントは文法の正しさといかに触手を美しく表現できたかです。」

・・・触手って季語なの?そんなことを考えながらもつい、詩藤の席が目に行く、結局昼休みが終わっても詩藤は帰ってこなかった。

「先生。しつも~ん」

「何ですか?茅野さん」

「先生の名前ってなんて言うの?他の先生と区別する時不便だよ」

確かに。このE組には先生以外に教師は居ないけど本校舎の先生と区別する時に不便だ

「名前・・・ですか。名乗るような名前はありませんからね~何なら皆さんでつけてください」

「は~い」

 

その後、渚が寺坂たちの主導の自爆テロを仕掛けたが失敗して先生の名前が殺せんせーに決まった。

 

 

烏間は暗殺の状況を見にE組校舎への道を歩いていた

すると後ろに何か得体のしれない気配を感じ振り返るとガタイの良いタンクトップの男が立っていた。

この先にはE組しかなくこの男はどう見ても学校関係者には見えない

「この先に何か用か?」

警戒しながらも問いかけると男は怪しい笑みで烏間を見た

「お前中々強そうだな。お前と戦えば俺はさらなる強さを手にできそうだ」

男が構えたその構えは素人の物ではなかったが烏間はあくまで相手を喧嘩好きの物好きと判断し相手にしなかった。

「悪いが仕事の途中だ。相手にしてる暇はない」

烏間が背を向けるが男はお構いなしに殴り掛かった。

烏間は何とか躱すがその拳はかなりのスピードだった。

「どうしてもやる気なら仕方ない」

烏間はスーツを脱ぎ構えた

 

 

授業が終わり生徒たちが下校しようと準備をしているとき、殺せんせーは校舎に向かって来る気配を感じた。最初は烏間が来たのだと思ったがすぐに気配と共に血の匂いがするのに気付いた。

 

「おい!誰だあれ?」

グランドに出た生徒たちの視線の先、坂道の方からガタイの良い男が登って来た。

「きゃあ!」

男の姿を見た瞬間倉橋が悲鳴を上げ他の生徒たちも戦慄した。男の身体は血だらけで特に両腕の拳からは血が垂れていた。

男が生徒たちを見渡していると殺せんせーが生徒たちをかばう様に前に出た。

「何か用でしょうか?」

「ああ、あんたにな」

男は殺せんせーを指差し怪しい笑みを浮かべた。

次の瞬間生徒たちは初めて殺せんせーを見た時以上の衝撃を受けた

「うおおおぁぁーーーー!!」

男が雄叫びを上げるとその姿を紫色の怪物に変えた

「自己紹介だけしといてやるよ。俺はロイミュード029。そして新たな名前は・・・アイアンだ!!」

怪物【アイアンロイミュード】からが名乗ると同時にE組の敷地全体を謎の衝撃が襲い舞う土埃や落ち葉そして、生徒たちの動きがスロー再生のように遅くなった。

「うわっ!動けねーよ!」「これってグローバルフリーズの時と同じ!?」

生徒たちが混乱しているのを見てアイアンロイミュードは高らかに笑った。

「ぎゃははははーーー!!どーだ!重加速は中々おもしれーだろ!?」

 

 

 

「烏間さん!烏間さん!大丈夫か!?」

029を追いかけた郷はE組校舎への坂道の途中で倒れている烏間を見つけた

「ぐっ!・・詩藤君か?」

「何があったんだよ!?」

「ああ・・突然襲われてな・・」

その時郷たちにも重加速現象が襲い掛かった。

「ぐぅっ!?」

烏間が突然の事に驚いている中郷は校舎のある山頂部を睨んでいた。

『これは重加速?いかん!』

「烏間さん!ここで待っててください!クリム、ライドマッハを!」

『もう呼んでいる!』

そこに郷の愛車ライドマッハーが来た。すぐに跨ると猛スピードで駆け上った。

「・・・頼むぞ。仮面ライダー!」

 

 

「「「うわぁぁ~!」」」

グランドでは生徒たちがアイアンロイミュードから逃げようとしているが重加速の影響でまともに動くことができなかった。殺せんせーは何とか動くことができたがそれでも普段のマッハ20のスピードを出すことができずにいた

「くくく・・」

アイアンはそんな生徒たちの様子に笑って見ていたがやがて逃げる生徒の中で1人逃げ出さず自分を振るえた目で見ている速水に近づいた。

「そう言えば083の奴がお前を消して欲しいって言ってたな」

「あ・・ああ・・・」

速水はあの時のグローバルフリーズの時の恐怖が甦り逃げる事さえ出来なかった。

「速水さん!」

殺せんせーが速水を助けようとするが重加速の中では満足に動くことができずすぐに捕まってしまった。

「お前は大人しく見ていな大事な生徒が無様に死ぬ瞬間をな先生」

「っ!」

殺せんせーの脳裏にある光景が甦った。崩れ落ちた施設の中で血だらけで動かなくなった大切な人の姿がその人の最後の言葉が・・・

〔なんて・・素敵な職種・・・この手ならあなたはきっと素敵な・・教師に・・・私の・・・大切な・・生徒たちを・・・・〕

「止めろーーーー!!!」

ブオオオン!!

その時1台のバイクのエンジン音が校庭に響いた。

坂道から1台の白いバイクが飛び出ると一直線にアイアンロイミュードに向かっていった。

「うぉぉ!」

引き飛ばされたアイアンロイミュードが倒れると校庭を覆っていた重加速が解け生徒たちもまともに動けるようになった。

「速水さん!大丈夫ですか!?」

殺せんせーがすぐに速水に駆け寄り怪我がないかチェックした。

「はっはい・・」

 

「ぐうっ・・誰だーーー!!?」

アイアンロイミュードは邪魔をした白いバイクを見るがそこにはもう誰も乗っていなかった。

「どっどこだ!?」

アイアンだけでなく生徒たちもバイクに乗っていた人物を探しているとどこからか笑い声が響いた。

「はははは~~!!」

「あっあそこ!」

岡野が指さす場所をみんなが見ると椚ヶ丘中学の制服にヘルメットを被った人物が校舎の上にいた。

ヘルメットを脱いだその顔は間違いなく詩藤郷だった。

「レディース!エ~ンド!ジェントルメ~~ン!!」

「ふざけんな!!」

アイアンが手から光弾を出すが郷を大きく跳躍して躱し次は倉庫の屋根に降り立った。

「イッツタイム!フォー!スーパースターアクション!!悪いけどお前の見せ場はここまでだ。こっからは、俺のお楽しみだ。」

《シグナルバイク!》

郷がベルトを装着しシグナルマッハを装填するのを見て速水はあの時、自分を助けた者の正体が、なぜ郷の事が気になっていたのか分かった。

(まさか、詩藤が?)

「レッツ!変身!」

《ライダー!マッハ!》

 

 

「くっ!なりやがったな・・・」

郷の変身した姿をアイアンは睨みつけ他は目を点にして見ていた

「追跡!撲滅!いずれも~~マッハ!!仮面ライダ~~マッハ!!行くぞ!」

倉庫から飛び降りたマッハはアイアンへと駆ける。アイアンも迎え撃つべく構えた。

「シッ!」

アイアンがパンチを打つがマッハは最小の動きで躱す

「らぁ!」《ゼンリン!》

そのまま懐に入り込みゼンリンシューターの打撃を食らわした。

怯んだアイアンにマッハはさらに連続で攻撃する。

アイアンは地面蹴り距離を取るがすかさずゼンリンシューターの引き金を引く。

《シューター!》

ゼンリンシューターから放たれた光弾がアイアンに命中した。

「まだまだ!」

「なめるなぁ!」

アイアンは素早いジャブで光弾を弾いていくとそのまま腕を変形させた。

変形しリーチが伸びたパンチがマッハを襲う。パンチを受けたマッハは大きく吹き飛んだ。

「ふっこれが俺の力だ」

アイアンは自身の力を誇示するかのように掲げる。

「へっすげえな。でも俺は~」

マッハはベルトに新たに緑色のバイクを装填した。

《シグナルバイク!シグナル交換!マガール!》

右肩に装備されたタイヤ【シグナコウリン】に矢印が浮かび上がった

再び光弾を放つとアイアンも構えた。

《マガール!》

マッハがブーストイグナイターを押すと光弾が曲がり側面からアイアンに命中した。

「もっと凄い」

 

「さ~と、そろそろ決めるか。」

再びシグナルマッハを装填したマッハは必殺の動作を取った。

《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》

空中で高速回転したマッハが必殺のキックマッハーを放った

「ぐぁぁ~~!!」

キックマッハーを食らったアイアンが爆発し029のコアが砕けた。

「ふぅ~良い絵だったでしょ?」

最後にマッハは戦いを見ていた生徒たちと殺せんせーに言った。

 

《オツカ~レ!》

ベルトからシグナルマッハを取り出し変身を解いた郷は呆然と見ているみんなを見た。

「これがロイミュードとの戦いだ。これから先もあんな奴らが襲って来るけど心配すんなよ。俺が守ってやるよ。そのために俺はこの時代に来たんだからな」

郷の目には確かな決意が宿っていた。

 

 

 

椚ヶ丘から離れたとある山中にある廃墟で1人の男がタブレットでE組の様子を見ていた。

「029は失敗か・・・まあ良い。じっくりと確実にな・・・」

男の眼下には多くのロイミュードのコアが漂っていた。

「お前たちも行動を始めろ」

コアは四方に飛んで行った。

「くくく・・・ここからさ。クリムそして、郷・・・」

男の視線はタブレットの中の生徒たちに質問攻めにあっている郷を捉えていた。




登場ロイミュード
・アイアンロイミュード
029が進化した姿
見た目は原作のアイアンロイミュードと同じ
強力なパンチ力と優れたフットワークを持つ。腕を変化することでリーチが伸び離れた相手にも攻撃が可能
コピー元は元プロボクサーの喧嘩屋
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。