暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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有休をとりアマゾンズ見に行ってきました!

・・・何というか、色々とスゴイ映画でしたね。単純なアクションヒーロー映画としてだけでなく命について考えさせられました。

初めて4Dを経験しましたが揺れや水しぶきのタイミングが絶妙でした。
お金は掛ったけど観に行ってよかったと思います。



黒幕の時間③

私たちの目の前でワクチンの入ったトランクが爆発の中に消えていった。

そして同時に屋上の床にヒビが入る勢いでマッハに変身した郷が叩き付けられた。

 

「郷!?」

みんなが一連の出来事に呆然としているなか私は変身の解けた郷に駆け寄ろうとしたが

それより早く郷が私の足下まで飛んできた。いや、投げ飛ばされたと言うべきだった。

 

見てみると郷の首に太い触手のようなものが巻き付いていた。

触手は郷の首から離れてヘリポートを挟んだ反対側に引っ込んでいった。

 

「残念だったな、仮面ライダー」

 

触手の消えた先から声が聴こえた。それは鷹岡の時と同じでもう聞くことはないと思っていた声だった。

「ッ!?・・・お前も・・コアを壊せてなかったのか・・・054!」

 

触手の正体は鷹岡と一緒に私たちを支配しようとしていたロイミュード054の進化態、バイオレンスの鞭だった。

 

「アハハハハ!!お前らの考えなんてお見通しだったんだよ!!残念だったなぁ渚ぁ〜仮面ライダーが役立たずだったせいでお友達はもうお仕舞いだぁ〜」

「・・・・ろす・・・」

「はぁ?」

「殺してやる・・・!」

 

渚は静かにナイフを拾い鷹岡を睨み付けた。いつもは小動物を思わせる渚がまるでロイミュードと同じ怪物に見えた。

 

「・・・不味いぞ。ありゃあ・・・」

 

郷も私と同じで今の渚に危機感を感じたみたいで身体を起こそうとした。

慌てて肩を貸して支えるとずっしりと体重が掛かってきた。

やっぱり立つこともまともに出来ていないんだ・・・

「渚ぁーー!!怒りに飲まれるな!!」

 

郷の叫びは渚に届かなかった。ナイフを握り飛び掛かった渚を鷹岡の拳が弾いた。

 

「リーチが違いすぎる!突っ込むだけじゃ勝てないぞ!!」

 

「ウアアァァァ!!よくもみんなをぉ!!」

 

郷がいくら叫んでも怒り狂った渚に届いてない。

ナイフを振っては避けられて、痛み付けられる、その繰り返しだった。

 

成す術もなく痛め付けられていく渚は膝を付いて咳き込む。

それでもまた切り掛かろうとするその足下に何かが投げ込まれた。

 

それは警棒型のスタンガンだった。アレを持っていたのは・・・

 

「・・・・寺坂くん?」

 

寺坂が荒い息づかいで吉田に支えられながら渚を見ていた。

 

「おい寺坂!お前まさか・・毒に!?」

 

寺坂の症状は倒れたみんなととても似ていた。

まさか、感染している状態で今まで動いていたっていうの!?

 

「渚ぁ!!少しは落ち着きやがれ、お前らしくねぇぞ!!こんな程度で俺たちが死ぬかよ・・・!お前はそのクズをしっかりぶっ潰す事を考えろ!!」

 

息も絶え絶えの状態で叫ぶ寺坂に渚の表情が変わった様に見えた。

寺坂が投げたスタンガンを腰に挿してゆっくりと歩き出した。

さっきまでの荒々しさがなくなって落ち着いたその表情と足取りはあの時と同じだった。

 

「――ッ!?同じ手を喰らうかよ!!」

 

鷹岡が僅かに動揺したけどやっぱりあの時と比べて隙を見せない。

それでも近付く渚は鷹岡のすぐ目の前に立った。

 

「「・・・・・・・」」

 

二人が無言で相対して私たちも自然と黙ってその様子を見守る。

 

「・・・・・」 「――ッ!?」

 

渚の手が僅かに動いた瞬間、鷹岡も殴り掛かった。

でも渚の手にはナイフがなかった。

鷹岡の目の前に両手を出して次の瞬間・・・

――パァン――

渚が両手を叩いた音が静かだった屋上に響き渡った。

 

ただの猫だまし?

そう思っていたら鷹岡が膝から崩れれた。

 

「な、何が起こったの?」

仮にも特殊部隊の隊員があんな猫だましなんかであそこまでなる物なの?

そんな疑問を持っていたら隣から郷の呟きが聞こえた。

 

「・・・まさか、クラップスタナー?」

 

「クラップスタナー?」

 

聞いたことのない言葉に聞き返すと郷は驚いた顔で渚を見ていた。

 

「ああ、人間の意識は常に一定じゃない。波打つように常に変化し続けるものなんだよ。その一番敏感な瞬間に至近距離で音を鳴らすことで神経をマヒさせる技だ・・・まだ完璧とは言えないけど・・いつの間にあんなことを・・・」

 

 

「あ・・・ああ・・・・」

 

渚は膝を付いて焦点の合っていない目で空を見上げる鷹岡に近付きながら腰に挿したスタンガンを抜いた。

 

首にスタンガンを当てられたことで鷹岡の神経は僅かに回復したみたいで渚を睨んだ。

でもすぐにその顔は恐怖に染まった。

 

「・・・・・・・・・」

 

渚は笑っていた。嘲笑っている訳じゃない。哀れんでいる訳でもない。

お世話になった恩師に感謝するような笑みを鷹岡に向けていた。

 

「・・・・鷹岡先生、ありがとうございました」

 

感謝の言葉と同時にスタンガンから流れた電流が鷹岡の意識を刈り取った。




モチベーションが上がるので感想宜しくお願いします。
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