暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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・・・・・・・はいっ!ようやく投稿が出来ました。

いつの間にかビルドが終わりジオウも6話まで終わってしまいましたねぇ~~・・・・・
ホント・・スミマセンでしたっ!!!

次回、次回こそは早めの投稿を心掛けますので今後もよろしくお願いします!!



過去の時間

9才の時まで私は日本に住んでいた。

 

私のパパとママはお互い留学生として入学した日本の大学で出会って卒業と同時に結婚したらしい。

 

パパとママ、私と幼い弟の4人で裕福とは言えなくても仲良く暮らしていたわ。

あの日、弟の4才の誕生日までは・・・・

 

 

「ねぇ〜まだパパたちかえって来ないの〜?」

 

「フフ、もう少しで帰って来るわよイリーナ、いい子だからもう少し待っていましょう」

 

その日、パパは古い友人に会いに行くと言って朝から弟を連れて出掛けていた。

どうやらその友人にも弟と同い年の子供がいていい友達になるだろうからって言っていた。

 

私とママはその間に弟の誕生日会の準備を終えていた。

リビングを飾り付けしてケーキを焼いてごちそうを作って、弟が欲しがっていた赤いミニカーもプレゼントとしてキレイに包装して椅子の下に隠してある。

 

早く弟の喜ぶ顔が見たくて2人の帰りを今か今かと待っていた。

 

 

 

ーガチャー

 

「あっ!帰って来た!」

 

玄関が開く音が聞こえて私は急いで駆け出した。早く弟を喜ばせたいその一心で玄関へと向かった。

 

「お帰りなさい。パパ!アr・・・アレ?」

 

玄関ではパパが1人険しい顔をして立っていた。

 

「パパ・・・どうしたの?アレnッ「すまないが退いてくれないか」――ッ!パパ!!」

 

弟はどうしたのか?私の問を押し退けてパパは自室へと入っていった。

「ウッ!・・・・ヒッグ・・エッグッ!」

 

怖かった。いつも優しい笑顔で頭を撫でてくれていたパパがまるで悪魔のような顔をしていた。

 

ガチャガチャと物音がするパパの部屋の前で私はただ泣いているだけだった。

そんな私を様子を見に来たママが抱き締めてくれた。

「イリーナ、どうしたの?そんなに泣いて」

 

「ヒッグ、ママァ!パパが!パパがぁ!!」

 

 

ママに連れられてリビングに戻ったあとも私は泣き続けていた。

 

「アナタ、一体何があったのですか?」

 

ママが部屋の前で幾ら声をかけても返事は帰ってこなかった。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

「・・・・・ナタ!一体何処に行くのですか!?」

 

「離したまえ!ワタシは行かなくてはならないんだ!!」

 

 

いつの間にか泣き疲れて眠っていた私は玄関から聞こえる言い争うような声で眼を覚ました。

 

「パパ・・・?ママ?」

 

玄関に行くと大きな2つのカバンを持って出ていこうとするパパをママが必死に引き留めようとしていたわ。

 

「アナタまで居なくなったらあの子が、イリーナがどんなに悲しむと思っているんですか!?」

 

「・・・頼む分かってくれ、 このままではやがて人類が滅びてしまうんだ!」

 

「・・・パパ、何処か行っちゃうの?」

 

「――ッ!イリーナ・・・すまない」

 

「アナタ!!」「パパ!!」

 

最後に一言の謝罪を残してパパは私たちの前から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

その後私たちはママの母国の小さな田舎町で2人で暮らした。

とても貧しくてその日食べるので精一杯だったわ。

 

「大丈夫よ。すぐにあの人が迎えに来てくれるわよ」

ママはまるで自分に言い聞かせているように毎日毎日そう言っていたけどもうその時の私にはパパをあの男を信じることが出来ないでいたわ。

私とママを捨てて弟の事も何も話さないで出ていった。そんな男を何時までも待っているママに苛立ちすらも感じ始めていた。

 

 

「いい加減にしてよ!何時までもあんな男を信じて、私たちは捨てられたのよ!!」

 

ある日の晩御飯の時、私はとうとう耐えられなくなって怒りを爆発させた。テーブルの上のご飯を触れ払うと床に叩き付けられたお皿は割れて床には食事がばら撒かれた。

 

「ママはッ!何時まであんな男を待っているのよ!あんな男なんて忘れて次の幸せを見つければいいじゃなっーバチンッ!ー・・・・えっ?」

 

その時私は初めてママに叩かれた。

今まで暴力はおろか怒鳴ったことさえなかったママに叩かれた。

「ママ・・・?」

 

しばらく呆然としていると床に水滴が落ちる音が聞こえた。

 

「ーーッ!」

 

それはママが流した涙だった。初めて娘に手をあげた事への後悔の涙なのか夫と息子が居なくなった事への悲しみが溢れた涙なのか判らなかったけど、私はそんなママの顔をこれ以上見ていたくなくて家から飛び出した。

 

 

 

 

 

 

しばらく街中を走り続けた私は気付けば町はずれの高台まで来ていた。町全体が見渡せられるここから思いっきり叫べば少しは気も晴れると思って限界まで息を吸った。

 

「なによ。ママのバカ、私はママの事を思って言っているのに・・・・ママのバカーー!!パパの・・・・パパのバカァァァーーーーーー!!!」

今までの人生で一番大きな声で叫んだけどちっとも気は晴れなかった。

寧ろママがあんなに寂しがっているのにこんな事しか出来ない自分の無力さだけを思い知らされた感じだった。

 

 

「・・・・帰ろ」

 

帰ってママに謝ろう。そう思って顔を上げたとき、町の奥が赤く光っていることに気が付いた。

 

まさか、火事?一瞬そう思ったけれどもその考えは次の瞬間に耳に入ってきた無数のパパパパ!と連続で響く音で吹き飛んだ。

 

「もしかして、クーデター!?」

 

この国は数年前から軍の一部によるクーデターによる内乱が続いていた。

戦火は都市部から徐々に国全体に拡がってとうとう私たちの住む町まで拡がった。

「――ッ!ママ!!」

 

私はすぐに家に向かって走り出した。

大丈夫、ママならすぐに避難したはずだ。そう自分に言い聞かせながらもどうしても不安を拭いきれなかった。

 

止むことのない銃声と悲鳴が響き建物が燃え崩れる町中を家に向かって走り続けた。

 

道中、行き付けのパン屋が砲撃で破壊された瞬間を目撃した。よくお裾分けをしてくれた近所のおばさんが悲鳴を上げながら火だるまになっていた。瓦礫の下に同級生のレイアちゃんのお気に入りのブレスレットを付けた腕が見えた。

 

 

「ママッ!?」

 

ようやくたどり着いた家のドアを開けた瞬間、目の前が真っ赤に光って私は引っ張られたように後ろに飛ばされたわ。意識を失う直前に見たのは昔家族4人で撮った写真を抱きしめながら倒れる血塗れのままの姿だった・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・ここ・・は・・?」

 

気が付いたら私は町から少し離れた隣町の病院のベットの上に居た。

周りを見渡してみると見覚えのある同じ町の人たちが何人か同じようにベットで眠っていた。

 

「あら、イリーナちゃん気が付いたのね。」

 

病室の入り口から私の名前を呼ぶ声が聞こえて振り向くと見覚えのない女の人が居た。

 

「ちょっと待っててね。今うちの人を連れてくるから」

 

しばらくすると女の人は怖そうな顔つきの男の人を連れて戻って来た。その迫力に思わずヒッ!と悲鳴を上げてしまいそれを見た女の人に笑われた。

男の人はそんな女の人を一瞥すると私の目の前まで迫った。失礼な態度を取ったことを怒られるのではないかと怯えていた私に男の人は一言だけ

 

「お母さんの事は残念だった」

 

そのたった一言が私の中で何度の繰り返し響いた。ママはやっぱり・・・

思い出すのは最後に見たママの姿、昔家族4人で撮った写真を抱えてまるで笑っているように目を閉じたその姿はあの日以来の心からの笑顔に思えた。

でも・・・それじゃあ私は?パパも・・・・弟も・・・そしてママも居なくなって私は1人ぼっちになった。

 

 

「・・・もし、君が望むのなら生きるすべを教えよう」

 

男の人の言葉に私はえっ?と顔を上げた。その隣では女の人も驚いたように男の人を見ていた。

 

「アナタ、一体何を!?私たちはこの子を守るように頼まれたんですよ!私たちの世界に連れていくためじゃっ!」

 

「黙っていろオリガ、これはこの子が決める事だ。私たちは表沙汰には出来ない裏の仕事をしているからな私たちの元に来ればいずれは君の父親を見つける事が出来るかもしれない。だが、それは同時に血塗られた道を歩むことになる。」

 

男の人のその言葉に私はすぐに返答は出来なかった。身寄りのない私は恐らく難民キャンプでもまともに生きていくことは出来ないと思う。でも、この人に付いて行くことはもう普通の生活は出来ないという事なんだと分かったからだ。

 

「・・・・すぐに決められることではない。私たちは3日程此処に居るからなその間に決める事だ」

男の人は踵を返して部屋から出て行こうとする。

 

「連れてってください」

 

「・・・何?」

 

私の小さな呟きの様な返答をその人は聞き逃さなかった。

 

「私を、一緒に連れて行ってください!!」

 

そこが病院であることも忘れ私は叫んだ。周りのベットで眠っていた人たちが何事かと見て来たけどそんな事は気にしていられなかった。ただ置いて行かれない様についていくという意思を見せる用にその人を見た。

 

「・・・後戻りは出来ない。志半ばで死ぬかもしれない。それでも構わないのだな?」

 

男の人の念を押すような問いに私は強く頷く。

 

「・・・・ふっ一度決めたら頑固なところはアイツにそっくりだな。良いだろうならば死ぬ気で付いてきなさい」

 

男の人、ロヴロ先生が差し出した手を握った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「それから私はロヴロ先生のもとで殺し屋としての術を学んだわ。最初のターゲットとしてクーデターの首謀者を殺してその後も殺し屋としての仕事を続けてきて今に至るってところかしら」

 

自身の過去を話し終えたイリーナはしゃべり続けて渇いたのどを潤す様にグラスを傾けた。

 

 

「「「「・・・・・・・・」」」」

 

想像していた以上に重いイリーナの過去に密かに聞き耳を立てていた生徒たちは何も言えないでいた。

 

『・・・すまない。私は少し席を外させてもらうよ』

 

そんな沈黙が続く中レストランの外へと出て行くクリムを郷と殺せんせーは黙って見送った。

 

 

「それで、父親には会えたのか?」

 

「いいえ、殺し屋として築き上げてきた情報網を使っても足取り1つ掴めないわ。そもそも昔の事過ぎて私自身があの男の事をあんまり覚えていないのもあるんでしょうけど」

 

イリーナはもう一度シャンパンを飲み立ち上がると烏間に近づく。そして、シャンパンによって濡れた唇を押し当て烏間の口内へとシャンパンを流し込む。

「今まで誰にも言えなかった話だけどアンタに話してなんだか気が軽くなったわこれはそのお礼よ。お休みなさい」

 

イリーナは烏丸の顔を見る事無く足早にレストランへと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

「ッ〜〜〜〜!//////」

 

レストランに入り烏間の視界から抜けた瞬間イリーナの顔はトマトのように真っ赤になった。

 

(何たかだかあんなキスで恥ずかしがっているのよ私は〜〜////あんなのもう何百回とやって来たことじゃないのよ〜〜〜!!////)

今だに残る唇に残る烏間の熱が全身を駆け巡り思わずその場で座り込んでしまった。

今までしたどのキスよりも緊張し頭に焼き付いた。目を閉じればその光景がすぐに思い出されてきてまた身体が熱くなってしまった。

 

 

 

身体中の熱が引くまでしばらくその場でうずくまり唸っていると周囲からなんとも言えない視線を感じた。

 

顔を上げてみるとイリーナの周りにはE組勢が何か言いたげにイリーナを見ていた。

 

「なっ何よ、その目は!?」

「何だよ!せっかく場を用意してやったのに!!」

「何時もみたいに舌入れろよなぁ〜!!」

「ビッチ先生らしくな〜い!!」

 

「う///・・・うるさいわね!!大人には大人の恋愛手順ってモンがあるのよ!!」

 

マシンガンのように放たれるブーイングに一瞬怯んだイリーナだったが大人の女としてのプライドからかすぐさま言い返すが強引な言い訳で説得力は皆無であった。

 

 

因みに一人取り残された烏間は・・・・

 

「・・・・今のは一体何だったんだ、新しい暗殺術の特訓か?」

 

全くイリーナの気持ちに気付いていなかった。

 

 

 

 

 

 

イリーナと生徒たちが言い争っているその時、クリムは1人ビーチに佇み星空を見上げていた。

 

「・・・イリーナ・・・エリーサ・・すまなかったな」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「みんな~まったね~~!!」

 

翌日の夕刻、島から帰って来たE組は椚ヶ丘駅で解散となった。駅でみんなと別れ自宅へと向かう茅野は途中コンビニにより大量のスイーツを購入した。

 

「ふっふ~ん、島のホテルのスイーツも美味しかったけどコンビニのスイーツはまた違う美味しさがあるんだよね~」

 

3日ぶりとなるコンビニスイーツに胸躍らせる茅野は我慢できず両手に持ったビニール袋からプリンを取り出しフタを開けた。

 

「はむっ、んんっ~~!やっぱりおいし~~!!」

幸せそうにプリンを口にする茅野はやがてとあるマンションへと入っていく、両手にビニール袋を持ったまま誰も乗っていないエレベーターに乗り最上階のボタンを押す。その間にも次々と袋からスイーツを取り出し胃袋へと収めていく。

やがて最上階へと付いたエレベータから降りるとそのまま突き当りの扉まで行く

 

「ただいま〜〜!」

両手にビニール袋を持ったまま部屋の鍵を開け中に入るとすぐさまキッチンの冷蔵庫に残りのスイーツを詰め込んだ。

 

「あれっ?何だもう帰って来てたんだね」

 

スイーツを仕舞い終えプリンを1つ手にしてリビングへと来た茅野はベランダに転がる044のナンバーを見て呟いた。

窓を開けると044は這いずるように茅野に近付きすがり付く。

 

『バイラル・・・コアを・・・・速くっ!!』

 

「仕方ないなぁ〜」

 

茅野はリビングのテーブルの上に置かれたケースからバイラルコアを取り出し044に向け投げた。

バイラルコアを吸収した044はその姿をバレットロイミュードへ変えすぐに少年の姿へとなった。

 

「ハァ・・ハァ・・・クッ!」

 

息を荒げながらソファに座る少年に茅野はにこやかな笑みを浮かべる。

 

「せっかく進化したのに郷くんに負けちゃったんだね?」

 

「・・・・次は勝つ!必ずな!」

 

「まぁ君が郷くんに勝とうと負けようとどっちでもいいんだけどさただ、わたしの復讐の役に立つんならさ・・」

 

その時の茅野の顔には普段の人懐っこい笑顔は無く代わりにすべてを捨てた冷酷な復讐者の笑みがあった。

 




モチベーションが上がるので感想よろしくお願いします。

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