暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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 現在放送中のアニメ、SSSS.GRIMANが面白いです!
原作である電光超人グリッドマンが大好きだったのですがまさか今になってアニメで復活するとは夢にも思っていなかったです。
細かい所に原作の小ネタがあり原作ファンなら見て損は無いでしょう。
まだまだ序盤ですが今後のGRIMANに期待したいです。



夏祭りの時間①

一般的に学生には3つのタイプがいる。

夏休みの宿題は最初の1週間以内に終わらせるタイプと夏休み全体を通してやっていくタイプそして・・・・

 

「グア〜〜〜!!お〜わ〜〜ん〜〜〜ねぇ〜〜〜〜!!」

最後に地獄を見るタイプである。

 

時は前日にさかのぼる。

その日は「たまにはのんびりしないか?」という千葉の意見で郷は速水と千葉と共に裏山で魚釣りをしていたのだが、ふと千葉が呟いた。

 

「もう夏休みもあと3日で終わりだな」

 

「ん?ああ〜なんやかんやであっという間な感じだよなぁ〜」

 

ぷかぷかと浮かぶ浮きをボーッと眺めながら郷も返すが次の速水の一言でその態度は一変する事になった。

 

「殺せんせーも夏休みの宿題を見るのが今から楽しみだって言ってたわね」

 

「・・・・・・・アッ」

 

郷の声は速水たちの耳にもしっかりと届き2人は郷を見るが等の本人はその顔にドッと滝のような汗を流し小刻みに振るえていた。

 

「もしかして郷、宿題が残っているのか?」

 

「・・・・・・・・」コクリ

 

「・・・もしかして、残り3日じゃあ終わらなそうなぐらい残っているのか?」

 

「・・・・・・・・・・・」コクリ

 

 

千葉の問いに無言で頷く郷、その姿に千葉の顔からも汗が流れ出す。

一方速水は1人探るような眼で郷を見ていた。

 

「というより郷、アンタ夏休みに入ってから1回も宿題をやってないんじゃないの?」

 

「ッ!」

 

速水の視線が突き刺さるような鋭いものに代わり郷の顔から生気がなくなっていく。

 

千葉はいくらんなんでもそれはっといった顔をしていたが郷の様子を見て唖然とした。

 

「「「・・・・・・・・・」」」

 

3人の間に会話が無くなった。

郷の浮きが動き出したが1人もそんなこと気にも留めず速水と千葉は郷を見続ける。

 

「・・・・郷、どうなのよ?」

ゆっくりとエアガンを取り出しながら速水は再度問う。

 

「・・・・・・イッ・・・・イッグザクトリー・・・」

振るえる口からようやく出した言葉はマイナスイオンに満ちた森中に良く通った。

サムズアップをし覚りを開いたような笑みの郷に千葉は絶句し同時に感じた。郷を挟んだ反対側から漂う鬼の殺気を

 

「・・・・さと・・」

 

速水の言葉は何故かうまく聞き取ることができなかったが千葉は反射的に自分が座っていた岩の影に隠れた。

 

一方、速水に向けサムズアップを続けていた郷はそんな千葉の行動に気づかないでいたが目の前の速水から溢れる殺気に先程以上に汗が止まらないでいた。

 

「あの〜〜・・・・速水・・さん?」

「・・・・サッサと・・・宿題やって来なさいよ!!」「ギアァァァァ〜〜〜!!!!!」

 

「待ちなさい!!」

 

「まったく、相変わらず仲が良いな」

 

両手に持たれたエアガンから発射された無数のBB弾から逃げ出す郷と追う速水、残された千葉は1人呟くと竿を片付け2人の後を追う。

 

 

 

10数分にわたる鬼ごっこの末、郷は後頭部に数発の銃弾を喰らいその衝撃でバランスを崩し顎を木の枝に強打、気絶し速水と千葉によりビット内にいたクリムの元へと突き出された。

 

郷が宿題にまったく手を付けていなかったことを知ったクリムは烈火のごとく怒り郷をレッカーのワイヤーで椅子に縛り付けた。

 

しばらくして目を覚ました郷に待っていたのはクリムと速水による心がすり減るような説教とビットの端で車雑誌を読む千葉の苦笑だった。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

「なぁ〜クリムゥ〜〜ちょっと休憩しよぉぜ〜このままじゃ頭がオーバーヒートする〜〜」

 

机に広げられた宿題にかぶさる様にだらける郷の頭からは煙が出ていた。

 

『まったくしょうがない、では10分間だけだぞ』

 

「いよっしゃ〜!!!」

 

クリムからの許しを貰い郷は机からガバッと起き上がりマンガを読もうとしたが丁度タイミングよく郷のスマホから律が顔を出してきた。

『郷さん!速水さんからメールが来ていますが』

 

「んぁ速水から?読んでくれるか」

 

『はい!え〜・・・「郷、ちゃんと宿題はやってるんでしょうね?サボってたらただじゃおかないわよ。ところで・・・明日の夕方までに宿題が終わったら一緒に夏祭りに行かないかしら?べっ別に一緒に行きたいわけじゃないんだけど殺せんせーがみんなの事誘っているからアンタ一人だけ仲間外れはかわいそうだと思っただけだから///明日の夕方5時半に迎えに行くからそれまでに宿題を終わらせておきなさいよ!」・・・以上です』

 

「あ〜うん、メールの内容は良いんだけどよ。何でわざわざ速水の声で読んだわけ?」

 

『その方が速水さんの気持ちが伝わりやすいと思いまして!』

 

「あ、そうですか・・・にしても夏祭りかぁ〜まぁ行ってみたいとは思うけどよ流石に明日の夕方までに終わらすのはなぁ〜〜」

 

『ちなみに椚ヶ丘では夏祭りの際浴衣を着る女性の割合が多く去年の祭りはこのように華やかだっあらしいですよ』

 

そう言って律はSNSからいくつかの写真を選び画面に出した。そこには色とりどりの浴衣を着て祭りを楽しむ女性達が写っており中には下着が見えてしまいそうな少々きわどいものまであった。

 

「ッ!」

 

それを見た瞬間、郷は目を限界まで見開き手に取ったマンガを放り投げ机に座った。

「さぁクリム!休憩なんてしてる暇ないぞさっさと終わらそうぜ!ハリ~アップ!!」

 

『あ、ああ・・・そうだね・・?テッ・・・ハァ〜郷、君ってやつは・・』

 

先程とは打って変わってやる気に満ちたその姿勢に戸惑うクリムだったがチラリと見えたスマホに移る写真を見て全てを悟った。

そして律は作戦成功と言わんばかりの笑みでピースをしていた。

 

 

 

 

 




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