暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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仮面ライダーシノビ、個人的にドストライクですね!

和系のヒーローが好きなんですよね~鎧武もそうですしシンケンジャーや忍者系の戦隊も好きです。そんな中忍者のライダーはど真ん中ですよ!

3月のスピンオフで主役をやるとのことですからね今から楽しみです!
今後登場する未来ライダーにも期待します。



竹林の時間②

竹林の説得に失敗した翌日、E組には何時もの活気はなかった。

決して目立つ存在ではなかったが1人居ないだけでこんなにも違うものなのかと思えるほどだった。

 

「皆さん、おはようございます!」

 

そこに、いやでも目立つ存在がやって来た。・・・・真っ黒になって

 

 

「なんでいきなり黒くなってんだよ殺せんせー」

 

「いや~急きょアフリカに行って日焼けしてきましてねぇ~ついでにマサイ族の方とドライブしながらメアドも交換してきちゃいましたよ」

 

(((何だそのハイテクだかローテクだか分かんない旅行は?)))

 

更に殺せんせーは黒い装束に身を包みおもちゃの刀を背中に背負い不敵に笑う。

「ヌルフフ〜〜これで先生は闇に紛れる忍者に変身ですね〜」

 

っと自信満々の殺せんせーだが・・・こんな目立つ忍者なんて居るかよ!とその場の全員が思っていた。

 

そもそも何で急に忍者なのか?そんな疑問をみんなが抱いていると再び教室の扉が開いた。

 

「おはざ〜す」

 

今度は迷彩服に迷彩のヘルメット、更に顔には迷彩のペイントを施した郷が入ってきた。

 

(((((何なんだよさっきから!?))))

 

連続してやってきたツッコミ所の多さにみんな頭が痛くなってきていた。

「おや郷くん、中々の隠密度ですね〜」

 

「いや、殺せんせーも相当なもんじゃないッスか!夜だったら完敗ッスよ」

そんなE組を置き去りに盛り上がる2人に磯貝がクラス委員としてのこの場をどうにかしなくては、そんな責任感からか遠慮がちに問う。

 

「あの〜何で殺せんせーも郷もそんな姿に?」

 

 

「もちろん、竹林くんのアフターケアのためですよ」

 

「アフターケア?」

 

「自分の意志でE組を出て行った彼を引き留める権利はありません。ですが、新しい環境で彼が馴染めているのか見守る義務が先生にはあります」

 

「そして俺は面白そうだからそれに付いて行く」

 

郷もカメラの手入れをしながらクックックと笑っていた。

 

「もちろんこれは先生のお仕事ですから皆さんは何時もと同じように過ごしていてください」

 

殺せんせーはそう言うがE組の全員がすでに付いて行く気満々の顔をしていた。

 

「殺せんせー、俺たちも行くよ」「何だかんだで同じ相手を殺しに行ってた仲だしな」「竹ちゃんが理事長の洗脳でヤな奴になったらやだしね~」

 

前原の杉野の倉橋の言葉にみんなが頷き殺せんせー、もそんな生徒たちの姿に微笑む。

 

「これぞ、殺意が結んだ絆ですねぇ」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

(これが・・・・A組の授業・・・!)

 

一方、竹林は目の前で行われているA組の授業に驚愕した。

 

(・・・E組じゃあ1学期にやった所だぞ・・)

 

ハッキリ言って効率が悪いと思えた。

生徒の事を全く考えておらず教師のペースでどんどん進んでいく。付いていけない者は置いていかれる。いや、むしろその為の授業とさえ思えてくる。

E組では殺せんせーが生徒一人一人にあった学習方法を考えており竹林に対しても殺せんせーお手製のアニメの替え歌によって苦手だった加法定理の解法をマスター出来た。(殺せんせーが音痴だったため逆に憶えづらい所もあったが・・・)

 

 

A組での1日が終わり竹林は理解した。今まで自身がE組だったため分らなかったがA組の生徒も勉強ができE組以外の生徒には普通に接している。だが、かつての自分の様に常に勉強に追われており授業の後にもすぐに塾へと走っていた。殺せんせーが効率の良い授業をしてくれるためそれぞれが放課後や休日を満喫できているE組とはえらい違いだった。

 

そこまで考え席を立った時、窓の外から視線を感じた。振り返ると外の植木の間に何かいた・・・・

 

 

 

 

「なんだかうまくやってるみたいじゃない」「むしろ普段より愛想良くね?」

 

片岡や前原が竹林がうまく馴染めていることに安堵している反面、郷や寺坂は少し面白くないような顔をしている。

 

「チェ~、せっかく環境の変化でアタフタしている写真でも撮ろうと思ってたのによ~~」

 

「だからほっとけって言ったんだよあんなメガネ」

 

その後、生徒会長の浅野に連れられた竹林を追うが途中、理事長室に入ってしまったため断念せざる得なかった。

「ウニュ〜・・今日はここまでみたいですね」

 

流石にこれ以上本校舎に居ては目立ってしまうと判断し殺せんせーは解散を告げた。

 

 

――――――――――――――

 

 

「あ〜あ、今日は良い写真は撮れなかったか〜〜」

解散後、街で写真を撮っていた郷だったが、思うように写真が撮なかったが時間も時間のためしぶしぶ帰路についていた。

 

住宅地の曲がり角に差し掛かると奥に竹林と殺せんせーを見つけた。

 

「お~いっ―――――!?」

 

話し掛けようとした時、殺せんせーの無数の触手が目にも止まらぬ速さで動いたと思ったらそこにザ・オタクと言った容姿の竹林は居なかった。代わりに居たのは・・・・

 

ビジュアルバンドのボーカルの様なイケメンだった。

 

「―――――ヴゥアッハァ!?」カシャカシャカシャカシャ

 

そのあまりの変わり様に郷は盛大に吹きながらシャッターを無我夢中に切った。

 

「おやっ?郷君じゃないですか。奇遇ですね」

「郷!?なんでここに・・・」

 

当然殺せんせーも竹林もその存在に気付いたが郷は笑いが止まらないまま竹林に近づく。

 

 

「おまっ!竹林ッ・・・何、お前っそんな、ダイヤの原石だったんッビィッ!かよっ!?・・・・ブハッ!」

 

「こっ・・こんなの僕じゃないよ・・・!」

 

「まぁそうですね。今先生は君の中のオタクという個性を殺してみました」

そう言いながら殺せんせーは竹林のメイクを元に戻した。それを見て郷は「アッ・・」と名残惜しそうな声を上げた。

 

「竹林君、先生を殺さないのは君の自由です。ですが殺すとは日常に溢れている行為なんですよ。君も家族に認められようと自由な自分を殺そうとしています。でも、君ならいつか自分の中の呪縛された君を殺せる日が来ますよ君にはその力があります。焦らずにじっくりとそのチャンスを狙ってください先生はいつでも相談に乗りますよ」

 

そう言い殺せんせーは闇に消えるようにその場から去っていき郷と竹林だけが残された。

 

「んじゃっ俺も帰るは、クリムも待ってるしな」

 

「えっ・・・あ、ああ」

 

「今度また、寺坂の奴メイドカフェに連れ込もうぜ~あいつあの後コッソリと通い詰めてるみたいだからさ」

 

「いや・・・僕はもう・・E組じゃないんだぞ・・・」

 

「?なんか関係あるのか?AでもEでも竹林は竹林だろたいしてかわんね~よ。アデュ~~!」

 

郷も帰り一人その場に残った竹林の頭の中には先程の殺せんせーや郷の言葉が浮かんでいた。

【君ならいつか呪縛された君を殺せる日が来る】【AでもEでも竹林は竹林、たいしてかわんね~よ】

 

 

「・・・ハハッそうだな」

 

静かに笑い竹林はある決心をした。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

翌日、再び開かれた全校集会。会の最後に竹林が壇上に上がった。

 

「あれ?また竹林がスピーチすんのか?」

 

「・・・なんだか胸騒ぎがする」

 

またE組に対しての批判のスピーチなのかとみんなが半ば呆れている中、千葉やカルマなど一部の生徒は竹林から溢れる殺気の様な物を感じた。

 

そして、同じく竹林の殺気を感じ取った郷はなんとなく竹林の意図を察し笑った。

 

「ハッ・・・アイツっ」

 

 

「僕のやりたい事を聞いて下さい・・・・」

全校生徒、そして壁に張り付いた殺せんせーやモニター越しの理事長が竹林に注目する。

 

「僕のいたE組は弱い人の集まりです。学力と言う強さが無かったため本校舎の皆さんからの差別的待遇を受けています。でも僕は・・・」

 

そこまで言うと竹林は1度眼を閉じ大きく深呼吸をした。そして再び開かれたその眼には今までの竹林には無かった強さがあった。

 

「そんなE組がメイド喫茶の次ぐらいに居心地良く感じます」

 

 

「「「「「ッ!!!?」」」」」

 

予想もしていなかった竹林の言葉にまるで時間が止まったようにみんなの動きが止まった。そんな中でも竹林は1人話を進める。

 

「僕は今までウソをついてきました。強くなりたくて、認められたくて、それでも・・・E組の中で役立たずの上裏切った僕を級友たちは何度も気にかけてくれた。先生は要領の悪い僕でもわかるよう手を変え品を変え教えてくれた。誰からも認められなかった僕のことをE組のみんなは同じ目線で接してくれた」

 

教師陣や壇上の脇が騒がしくなっていく中、E組のからは次第に笑顔が溢れていく。

 

「世間から認められる強者を目指す皆さんの事は正しいと思うし尊敬しています。でも、僕はもうしばらく弱者でいようと思います。弱いことを認め弱いことを楽しみながら強いモノの首を狙っていきます」

 

「ッ!撤回しろ竹林、さもないとっ!?」

 

たまらず壇上に現れ浅野が詰め寄るが竹林が取り出したものを見てその足が止まった。それは理事長の教育者としての経歴を称える盾だった。

 

「先日、理事長室からくすねてきました」

 

 

そして竹林はその盾を思いっ切り床へと叩き付けた。ガラスでできたその盾はガシャッン!と音を立て砕け散る。

 

「浅野君の話では過去に同じようなことをしてE組に落とされた生徒がいたとか、前例から考えると僕もこれでE組行ですね」

 

浅野と2,3言葉を交わし壇上から降りた竹林はそのままE組の列へと加わった。本校舎の生徒たちが呆気に取られている中、E組のみんなはそんな竹林を笑顔で迎えた。そして郷と目が合うと静かにサムズアップが送られた。

 

集会終了後、即座に竹林にはE組行きが伝えられたがその顔には公開は無かった。みんなと共にE組への山道を登っていくその顔はまるで憑き物が落ちたかのように晴れやかなものだった。

 




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