暗殺教室・その転校生、未来人で、仮面ライダー!   作:真田丸

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今週のジオウ、とうとうアナザージオウⅡとの決戦!劇場版も含めて今までのアナザーライダーが総登場!(アナザーリュウガは除く)


そして次回、とうとう残りのアナザーライダー、アナザードライブとアナザーディケイドが登場!・・・予告で見て思った事「アナザーディケイドが何だかドラゴンオルフェノクに見える?」
それに仮面ライダーアクア登場ってマジで!以前【プリンの時間】の前書きで言ったことが本当になった!?と内心驚いています。



速水の時間⑨

「私こそが・・・・私だけが速水凛香よ!」

 

変貌を遂げた083、その姿は機械化した速水としか言えないものだった。

 

椚ヶ丘の制服を思わせる配色に女性的なラインのボディに特徴的な髪色の頭部からは二つに結んだ髪のように小さな分銅が垂れ下がっており両腕には速水が得意な拳銃と同様の武器が握られている。

 

まさに速水凛香になろうとする083に相応しい進化だろう。

 

 

 

 

ロイミュードの進化はそのロイミュードの強い感情によってもたらされるモノ、つまりこの姿こそが083の速水凛香に成り変わろうという強い感情の表れと言えた。

 

 

「何なのよ・・・アレ?」

 

その執念とも言える進化を目にし速水は身震いをする。

 

「まぁ〜った、変わった進化だな。大方【速水ロイミュード】って言ったところか?」

 

郷も個人を此処まで意識した進化を遂げたロイミュードを見るのは始めてで083を興味深く観察しながらも流石に生身ではキツイと判断しドライバーを装着する。

 

「レッツ、変しっ―「遅いわよ!」 ダァンッ!

 

ドライバーに装填されるよりも早く、083の銃弾がシグナルマッハを弾き飛ばした。

 

「いっ!?」

 

「郷っ!」

 

弾き飛んだシグナルマッハを呆然と見つめる郷を速水が押し倒し跳ぶと2人のいた場所で083の銃弾が弾けた。

 

「ソ、ソーリー助かった」

 

「お礼なんて良いわよ。さっき助けてもらったからお互い様よ」

 

更に続く追撃に2人は素早く立ち上がり錆び付いた遊具の物陰に隠れた。

 

 

 

 

「あ〜ックソ、変身の妨害は反則だろ!」

 

物陰から少し離れた場所に転がるシグナルマッハ見ながら郷は悪態をつく。どうやら先程の一撃によるダメージからか自力で動くことが出来ないらしく横倒しの状態で車輪を空回りさせていた。

 

変身するためには直接シグナルマッハを回収する必要があるが少しでも顔を出せばすぐさま飛んでくる083の早撃ちから放たれる銃弾がそれを妨害している。

 

「あんなに撃ち続けていればスグに弾切れになるんじゃないかしら?」

 

「な~ッる、じゃあそこを狙うか」

 

郷はゼンリンシューターを握り何時でも走り出せるように構えた。

 

 

ダァッン!ダダダッダァッン!!・・・・・・

しばらくすると今まで嵐のように飛んできていた銃弾が止んだ。

 

 

「今だッ!」

 

その瞬間、郷はシグナルマッハの場所に向かうために物陰から飛び出す。が・・・・・

 

 

 

 

「ん?」

 

物陰から出ると同時に郷は警戒のために視線を083に向けたがその視線の先では083の胸のコアが光っていた。郷の身体が完全に物陰から出た時には銃を持つ両腕へとその光が走りそして、次の瞬間には再び銃弾の嵐が郷に向かい飛んで来た。

 

ダダンッ!

 

「ぬぉっさきぃ!!?」

 

急ブレーキをかけ変な叫びを上げながら物陰へとUターンした郷は冷や汗を流しながら速水と向かい合う。

 

「ムリムリムリィ〜!!アイツ、リロードが早すぎるって!」

 

「郷のスピードでも無理なの?」

 

「ああ、弾切れを確認してからじゃ遅い。せめて、弾切れのタイミングさえ分かれば・・・・」

 

「タイミング・・・・」

 

速水も物陰から少し顔を覗かせる。

絶え間なく飛んでくる083の弾丸には確かに所々で途切れる瞬間があった。だが、それも一瞬のことでほぼ同時に胸から腕へと走るエネルギーによりリロードを行い再び銃弾が飛んでくる。

 

ダンッダンッダンダンッ!!

 

「・・・・・・・・」

 

速水はその様子を静かに観察する。ナニか、何かに気付けそうな気がする。だが目では分からない。速水は両眼を閉じ精神を耳に集中させる。

 

 

「オイ、コラァ〜!変身させないなんて敵の風上にもおけないぞ!ヒーロー役が変身しないなんてアニメだったら子供から大ブーイングが来るぞ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・」(イライライラ・・・)

 

・・・集中させたいのだが、隣では郷が変身できない不満を大声にして083に向けておりその声量は眼を閉じている速水の集中力を乱すのには十分すぎるモノであった。速水の額には若干の青筋が浮かぶ。

 

「大体なぁ〜!変身してない俺に勝ってそれで満足か!?進化したロイミュードの端くれなら仮面ライダーに正面から勝とうって気概を見せっ「うるさい!!ちょっと黙ってなさいよ!!!」・・・・スンマヘン」

 

 

 

怒られ体育座りで縮こまる郷を横目に速水は再び眼を閉じ083の撃つ銃声に耳を傾ける。その音に合わせ身体を揺らしていくと速水は自分が感じたモノが間違いないと確信した。

 

ダンッダンッダンダンッ!

 

「・・・・・・・・・ッやっぱり。郷、ちょっと良いかしら」

 

「ンあ?」

 

怒られたことで小さくなり若干いじけていた郷が顔を上げると速水は数メートル先のシグナルマッハを指差す。

 

「私がアイツのリロードのタイミングを合図するわ。タイミングさえわかれば届くのよね?」

 

「へ?あ、ああ・・・でもリロードのタイミングなんて本当に分かんのか?」

 

「ええ、間違いないわ。それに・・・信じてくれるんでしょ?」

 

「・・・・ハッ当然!」

 

今の郷に速水を信じないなんて選択肢はなかった。速水が出来るって言うなら出来る!心の底からそう思えた。

 

「んじゃ、タイミングを掴めたら言ってくれ。コッチは何時でも最速で行けっから」

 

郷が速水を信じてすぐにでも走れるように身体をほぐし出すと速水もまた、リロードのタイミングを間違えないために全神経を両耳に集中させる。

ダァン!ダァダァン!!

 

「・・・・・・・・・・・」トン、トトン

 

銃声に合わせ指で遊具を叩きながら身体を揺らしリズムを取る。

趣味のダンスの成果かそれとも083が速水のデータを持っているからか、速水のリズムは083の銃声と完全にシンクロしていた。

 

 

2人は互いのやるべきことを成し遂げようと一言も話さない。夜の公園にはただ083の放つ銃声のみが響く。

 

 

ダァンッ!ダダンッ!ダンッダンッダンダンッ!!

 

「・・・・・・・・・・」トン、トトン、トントントトン

 

銃声に合わせ指で遊具を叩き身体を動かす速水は今までの人生で最も集中している気がしていた。銃声以外に何も感じず夜風が肌に触れても汗が首筋を流れても銃弾がすぐ近くに着弾しても眉一つ動かさない。

 

「おい!もうちょっと隠れた方がッ!?」

 

その危なっかしい様子に思わず郷が身体を引っ張るがそれでも顔色一つ変えずひたすらに銃声に耳を傾ける。失敗すれば郷が死ぬかもしれない自分も殺される。絶対にミスが許されない場面にもかかわらず速水は失敗する微塵も思えなかった。今の自分には失敗する方が無理な気さえもしていた。

そして、その時はきた。

 

ダァッン!ダダダッ

 

 

「ッ!郷、今よ!!」

 

「オ~ライッ!」

 

ダァッン!

 

郷が飛び出した瞬間、足元に着弾した一発を最後に083の銃撃が止まった。郷はシグナルマッハに向かいひたすらに脚を動かす。083も慌ててコアからエネルギーを送りリロードをするがもう遅かった。

083が照準を向けると既に郷の手にはシグナルマッハが固く握られていた。

 

 

「悪いな。このレース、俺の・・・・いや、俺たちの勝ちだ!」《シグナルバイク!ライダー!》

 

「クゥッ!」

 

郷はまた撃ち飛ばされる前に素早くシグナルマッハをドライバーに装填する。083もすぐに攻撃するがその弾丸を郷の周囲に展開されたアーマーが防いだ。

 

「レッツ!変身!!」《マッハ!》

 

展開されたアーマーが白のライダースーツの身に纏った郷の身体を覆い最後に笑みの上に仮面を被る。

 

夜風で首から垂れるマフラーがなびく中、いつものキメ台詞を叫ぶ。

 

「追跡!撲滅!いずれもぉ~・・・・マッハぁ~!仮面ライダ~・・・マッハ!!」

 

 




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