「提督さん!伊良湖と食堂を片付けていたらこんな物が出てきたんですけど…ご存知ないですか?」
間宮さんが手に持っているのは、米国で使用されている大きなピザボックスだ。どうやら、料理棚の所に放置されていたらしい。
「あー…。間宮さん、その中開けてみました?」
「はい!中には出来立てのピザが入っていました。ピザ…と言うのはあまり食べた事が無くて、伊良湖ちゃんと半分こして食べてしまいました…」
「美味しかったかい?」
「ええ。私好みの味でした!とても美味しかったのです!ところで、このピザボックスはなんなのでしょうか?」
「これはね…少し貸してもらってもいいかな?」
提督は間宮さんからピザボックスを受け取って蓋を開ける。すると、間宮さんが食べたピザとは違う、別のピザが入っていたのだ。
「あれ?私が開けた時とは違うピザが入ってる…」
「この箱に触れるとね、自分好みのピザが蓋を開けた時に出てくるんだ。一時期、この鎮守府に着任した時に使っていたんだけど…たまには和食を食べたくなってね…使うのを控えてたんだ。いやー…懐かしいなぁ」
そう言いながら、提督は別のお皿にピザを移し、箱の中を空にしてピザボックスを机の上に置く。
「提督さん!これは食堂に置いときましょう!食材や色々削減出来ます!空母や戦艦の方達も満足していただけるはずです!」
「そうだね…。でも食べ過ぎには注意って張り紙を書かなきゃね…。赤城さんや大和さんも流石に満足するでしょう…」
数日後、新たに食堂にメニューが増えた。
それを聞き食堂にこっそり覗きに行くと案の定、ピザボックスの回りにはよく食べるいつもの子達が居た。
「皆よく食べてる…。…自分は執務室に戻って資料の作成とインスタントラーメンでも食べようかな…」
不意に、背中をつんつんと突かれる。後ろを振り返って見ると長門型戦艦の2番艦、陸奥が嬉しそうに提督を見つめていた。
「提督?あまりインスタントばっかり食べちゃだめよ?私と一緒にお昼にしましょ?」
「いやー…あの…自分が行ったらお食事の邪魔になるかなー…って…」
「あらあら。お姉さんと一緒に食べるのが嫌なの?」
陸奥は悲しそうな表情をしながら提督の事をジト目で見る。くっ…とっておきのインスタントラーメンが…
「嫌じゃない。好きだよ!うん一緒に食べるか!あははは…」
(今私の事を好きって言ったかしら?うふふ…嬉しいわ)
その後、陸奥に手を繋がれて食堂に入る提督であった。
「…今思ったけど、別に手を繋ぐ必要ないのでは?」
「貴方は私の物よ。手を繋いで離れないようにしないとね」
「あっ、はい…」
(コラボもひっそりと募集中します)
SCP-458
「はてしないピザボックス」
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