輪音さんが書いている作品「はこちん!」の艦娘が出てきます。
ありがとうございます。
それはいつもとは違う日だった。朝、鎮守府に居る艦娘と深海棲艦が食堂に招集がかかった。
「何事なのです?」
「珍しいわね…」
「全員が集められるなんて…何かあったのかしら?」
「マサカ、提督ガ結婚スルトカ…?ソノ報告ノタメダケニ…コンナ朝早クカラ起コサレタノカ…?」
「そんな訳ないでしょ。あははは……」
飛行場姫の発言で軽い笑い声が聞こえるが全員目は笑ってなく、顔も真顔のままだった。そうしている内に5分が経過しており、提督が資料を持って遅れてやってきた。
「遅れてすまない…。実は君達に大変なお知らせがある」
そう言うと、辺りは不気味な程に静かになり提督の発言を皆待っているようだった。
「本日の任務は全員で、ケーキを食べ尽くす事。編成を発表するね」
「……ん?提督?もう一回言ってくれる?」
「ケーキ…つまり甘味を食べ尽くすんだ。全員で。これは鎮守府にも影響が出る」
「タカガケーキデソンナ事ニナル。意味ガワカラナイ」
隅っこの方で座っていた北方棲姫を抱えている湾港棲姫が手を上げながら提督に質問をした。
「…そのケーキは無限増殖するんだ」
「ハ?」
「今の状態は270個だが、空母組が虫歯になって一時的にギブアップした。これは即ち大変な事。鎮守府の危機だ。のんびりしている場合じゃない。で、編成は…やっぱり全員ついてきて」
連れて行こうとする時、榛名が走ってきて扉の前に立ち塞がった。
「提督、来客者です」
「この鎮守府に…?」
「はい。数は6人。何処かの第一艦隊だと思います」
「…うーん。分かった。出迎えるよ。榛名…これを渡すから代わりに皆を案内してあげてくれないか?場所はその地図に書いてある」
「えっ!?は、はい…分かりました…」
榛名に持ってきた資料を渡し、提督はその場を去った…。
「…久しぶりに…走ったら…疲れた…」
目撃場所に辿り着くと榛名が言った通り6人が既に陸から上がって来ておりウロウロしているようだ。よく見てみると吹雪、島風、加賀、長門、戦艦棲姫、後見た事もない艦娘が居た。こちらに気付き、戦艦の長門が近付いて来た。
「失礼。貴方はここの島の提督なのだろうか?」
「えっとそうだけど…。君達は一体どうしてこんな所に…?」
「いや、全く私達にも分からない。遠征帰りに何故だか急に鎮守府のある場所ではなく『西』方面に行きたかったんだ。だけど羅針盤が急に…」
「狂ったように回り出したのよ。そして『西』から逸れてここに辿り着いたわけ。戦艦のネヴァダよ。よろしくね♪」
ネヴァダと名乗った艦娘と握手をする。資料の中では見た事がない艦娘だった。
「それでなんだけど…私達が着任している函館鎮守府に電話をしたいの。貴方の鎮守府まで案内してくれるかしら?」
「あぁ…大丈夫だよ。それと、うちの鎮守府は変わっているけど気にしないでね。じゃあ…こっちだよ。……それにしても『西』に進まなくて本当に良かった…」
「あのまま進むと何かあったのかしら?」
ネヴァダの後ろに居た加賀が首を傾げながら付いて来る。その後ろには島風、吹雪、戦艦棲姫の並びだった。
「世界の端が見えてしまうからね。詳しい事は執務室で話すよ」
SCP-1372
「真西」
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