長門が着任している鎮守府に連絡を取っている間、ケーキの事について話をした。
そしてしばらく経った後、長門が連絡を終え6人をとある場所に案内している最中だ。
「ケーキで世界の危機…?ごめんなさい。意味がわかりませんわ」
「ネヴァダと同意見よ。詳しく説明してもらえるかしら?」
「食べなければ増え続けるケーキとしか言い様がないな」
「処分したらいいのでは?」
「いや、試したけど瞬時に再生されたよ。あれは食べなければ消費されない性質だった。まぁ食べても24時間後には何事も無かったようにケーキがお皿の上に現れるんだけどね…」
そうして話をしながら鎮守府から少し離れた小屋に到着した。入口の前では駆逐イ級がお腹を大きくして横になっている。これは…ケーキを食べ過ぎて中破している…。
「それ深海棲艦の駆逐イ級か?どうしてこんなところに居る?」
「此処では深海棲艦達と争い事は無いんだ。…保護してるって事になるのかな?こっちだよ」
イ級を後回しにして、6人を小屋の中に招き入れる。その小屋の中には地下室へと続く階段があった。
「足元くらいから気を付けてね」
「なんだか秘密基地みたいで憧れますね。私の鎮守府でもあったらいいなぁ」
「吹雪、それはないと思うが」
「そうかなぁ…」
島風と吹雪が会話しており、長門とネヴァダは無言でいて、加賀と戦艦棲姫は何か喋ってるのが分かるが会話は聞き取れなかった。
そうしていると、地下室の扉の前に到着した。扉を開けるとそこには広い廊下があり、扉が8つある。廊下ではケーキを食べ終えた艦娘達がぐったりと横たわって居た。
横になっていた天龍に話をかけてみる事にした。天龍は苦しそうにお腹を抑えている
「臨時の応援を連れてきたんだけど…ケーキは全部屋でいくつぐらいあるかな?」
「合わせて184個ぐらいじゃないのか?途中から数えるの止めたから適当に言ったけど。オレはもう当分甘い物は控えたいな…。初任務がコレか…。ケーキはもう暫く見たくないな」
そう言って天龍は寝てしまった。余程疲れていたのだろう。後で、起こして歯磨きをするように言っておこう…。
「…まぁ気にしないでくれ。んで、君達は此処の部屋に入ってもらってケーキを食べてもらうんだけど…大丈夫かな?」
6人は首を縦に頷いた。天龍が横になっている近くの扉を開けると、其処にはテーブルの上の食器に何種類かのカップケーキ、2mぐらいあるバウムクーヘンが切られて食器の上に置かれている。見渡す限りでテーブルを埋め尽くす程のケーキがあった。
「…ケーキのいいケーキ」
「加賀…何を言っているんだ…。ごほん、とりあえずここにあるケーキを食べ尽くしたらいいのだな?」
長門が気合いを入れて椅子に座る。他の5人は苦笑いをしながら椅子に座りはじめていた。
「あぁ…頼む。君達に此処の部屋のケーキを 任せるよ。自分は他の部屋の様子を見てくる」
そう言って部屋から出て行った。
彼女達は本当のケーキの恐ろしさを知らない。いくつ食べても増え続けるケーキを。食べなければこの地球がケーキで埋め尽くされるのを。
SCP-871
「景気のいいケーキ」
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