隠蔽された鎮守府   作:黒い玉

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「むむむ…またか…」

 

最近、鎮守府の回りに少し変な落書きがされている。壁にではなく、地面にだ。

人間の形をした図形の落書きがあちこちにされており、頭部の近くには折れたスナック菓子が置かれている。一体誰がこのような落書きをしたのだろうか?

 

書かれている落書きを見つめながら考え事をしていると、肩をトントンと叩かれた。

振り返って見ると、申し訳なさそうな顔をした榛名が居た。

 

「提督、聞いてほしい事があります。榛名の部屋まで来てほしいです」

 

ここでは言えない事なのだろうか?首を傾げながら榛名の後ろに付いて行った。

 

 

榛名が住んでいる部屋につくと扉に鍵をかけようとしていた。多分他の子に聞かれたくない事があるのだろう。近くにあった椅子に座り、榛名は真正面の椅子に座った。今の状態は榛名と向き合っており俯いたままだ。

 

「…で、どうかしたの?」

 

「実は…あの落書きに心当たりがあります」

 

「えっ、そうなのかい?俺はてっきり駆逐艦の子達が遊んで落書きして放置したのかと…」

 

「違います。えっと…数日前ぐらいにたまたま通りかかった時に、強い突風がきて…そしたら白い砂が集まってきてあの形を形成しました。そしたら出来上がってすぐぐらいに何処からかスナック菓子が転がってきて…頭部の付近で止まりました」

 

「ふむふむ、結構興味深い事が起きたんだな。とりあえず報告は以上かな?」

 

「以上ですかって…随分素っ気ない態度を取るんですね…」

 

「えっ、そんな事はないよ…。ご、ごめん…」

 

突然、榛名が立ち上がって提督に近付き椅子と一緒に押し倒した。訳が分からないまま押し倒されてしまい、椅子は蹴り飛ばされてしまった。榛名は馬乗りになって提督の両手を掴んだ。

 

「どうしてこんなに想っているのに、素っ気ない態度を取るんですか?提督を愛しているのに…どうして?」

 

手首が締め付けられ、いつの間にか艤装を展開しており『艦娘』としての能力を発揮していた。振りほどこうとするが、力が入らない。ギチギチという音がし今でも手首が折れそうになっている。

 

「や、やめてくれ…榛名!頼む…正気に戻ってくれ!」

 

 

 

「愛しているのに愛しているのに愛しているのに愛しているのに愛しているのに愛しているのに…!!!■■■■…!!」

 

「や、やめ…あ”あ”あ”ぁぁあ!!」

 

パキッと音がしてその内に両手に激痛がした。両手首が折れてしまい掴まれていた部分は青痣が出来ていた。榛名から離れようと必死にもがいているがどうする事も出来なかった。悶えていると今度は首を掴んできており、榛名と目が合った。

 

無表情で涙を流したまま何かを呟いていた。

 

「提督…ていとく…」

 

 

「ご……めん……。榛…名……ごめ……」

 

 

首を絞められて、意識が無くなりつつある中、最後に見た光景はなんだったのか分からなくなっていた。

 

 

 

 

 

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SCP-085-jp
「うまい棒殺人事件」
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