「疲れた…」
執務室で提督は書類を処理しながら独り言を呟く。今の時間は夜であり秘書艦の陸奧には「暫く1人にしてほしい」と言って追い返したら陸奧の目から光が消えた。あれが俗に言うハイライトオフなのだろうか。怖い。
この鎮守府には色々な過去があり、そして不思議な所でもある。
正門には頭がオオクチバスの憲兵が立っており、微動だにしない。ただ、何らかの危害を与えようとすると動き出し、相手を指で突く事がある。触れてしまうと3秒も経たずに相手は意識を直ぐ失うらしい。
人間の首の部分とオオクチバスの腹の部分が繋がっており、どういう構造になっているか未知だ。
『しゅみでやってるので、きにしないでください』
と憲兵?さんから受け取った紙に書かれていた内容もびっくりした。
自分が着任して1週間も経過せずにこんな状態になってしまった。不可思議な物を呼び寄せる体質なのだろうか…。
この鎮守府は元々ブラックな所があったらしい。資料で見ただけなのだが、前任者が許されない事をし解雇されている。例えば、艦娘を使い捨てをしたり…■■■に使用したり…人身売買など…とまあ賄賂やら色々な事があるが例をあげたら限りがないので考えないようにした。
「久しぶりにアレを使ってみるかなぁ…」
引き出しから小さな銀製のハンドベルを取り出す。軽く振るとチャイムの音が鳴り、いつの間にか白人の執事が部屋の隅に居た。
『お呼びでしょうか?なんなりとお申し下さい』
執事の名前はデーズというらしく、いつ、何処に住んでいたか分からないそうだ。
ハンドベル自体は元々この鎮守府の中にあったらしい…大淀さんの情報だが、確かなような気がする。
「えーと…燃料、鋼材、弾薬、ボーキサイトの確保を15000ずつお願いしたいのですが…出来る?」
『それをやるためにはまず、この部屋から出て行かなければなりません。許可を頂けますでしょうか?』
「あぁ…頼むよ」
デーズさんは扉を開けて部屋から出ていった。…10分も経たないうちに帰ってきた。相変わらず早すぎる。資材を確保してきた事を伝えられるとデーズさんは何処かに消えてしまった。
「はぁぁ……さて…どうしようか考えるか」
何を考えるかというと、これからの『深海棲艦』の扱い方についてだ。この鎮守府にはごく稀にだが、何故か深海棲艦が遊びにくる。無論、敵意が無いが扱い方に困っているのだ。艦娘達とは程々に仲が良いらしく『もう戦う必要なくね?』と思ってしまうぐらいだ。いや…遊びに来る深海棲艦が特殊なだけかも知れない…。元帥にバレてしまったら間違いなく敵側と認識してしまい、この鎮守府を確実に解体されるであろう…。元帥のやり方も真っ黒だが…。
「…俺は…何者なんだろうな…」
SCP-662
「執事のハンドベル」
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SCP-374JP-1
「秘密結社キャッチ&リリース」
ttp://ja.scp-wiki.net/scp-374-jp
doragon_akitsuki様作