うちのあんちゃん   作:bakabakka

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夏休みが車校に圧迫されるイラつきをぶつけた作品!

初めましてがこんなので良いのでしょうか?とか思いながらも書かせていただきます。

批評・感想・評価・車校の愚痴、何でもござれですので気軽にお願いします。


うちのあんちゃん

初めましてやね。

うちの名前は東條希っていうんよ、よろしくね。

 

うちの家族は引っ越しばっかりだったんやけど、うちは高校生になったのを契機に一人暮らしを始めたんや。

 

アパートで独り暮らし。始めはわくわくしとったんやけど、やっぱり一人は寂しいかったんよ。でもうちのそんな気持ちはすぐに吹っ飛ばされることになったんや。

 

 

うちの隣に住んでる、あんちゃんによって。

 

 

 

これはうちとあんちゃん、その周辺と音ノ木坂学院の騒がしいようでやっぱり騒がしい、そんなシリアスなんて吹っ飛ばすお話し。

 

 

 

 

 

 

カーテンの閉じられた一室に響くのはカタカタというパソコンのキーをたたく音。

 

キーをたたき、ちょっとした騒音パーティを起こしてるのは、メガネをかけ、無精ひげをはやし、明らかにめんどくさくて切ってませんと言ってるようなぼさぼさの長髪を乱暴に結んだ三十代に見える男性である。

 

そこそこブラックな会社に務めているのであればそこまで珍しくない光景だろう。

特にこの世のすべてに疲れってるんだとでも言いたげな死んだ目と、その目の下の濃い隈なんてまさにはまり役だ。

 

 

まぁこうは説明してみたが、事実は少し違う。

 

キーをたたく音で騒音になると言えばえば、それはENTERキーを無駄に"ッターン!!"と打つことだろうが、この騒音の理由は別にある。

左右それぞれの手で各一台ずつ、常人のタイピングスピードの二倍くらいの速度で打ち込んでいるからである。

 

次に、この男は会社に努めてはいないというところだろうか。まぁ、ブラックな人との付き合いがあることには間違いないのだが。それは置いとくおして、ならこの男性は三十代にもなってこの頃はやりのニートなのだろうか?それも間違いである。

 

何せこの男、まさかのまだ二十歳で大学生である。

 

 

これが、我らが主人公(笑)・叶奏の「朝」の、日常である。

 

 

 

 

 

奏の朝は早いといえばいいかまだまだ続くと言えばいいかよくわからないが、これでいて、基本朝食は抜かさないのである。なんせ、

 

「あんちゃん、朝ごはんの用意できたで~。」

 

そんな言葉とともに作業部屋に入ってくる制服の上にエプロンを身に付け、片手におたまを構えるという、対・健全な男性用装備に身を包んだ希である。

 

「ああ、もうそんな時間か。また今日も寝れなかったのか。」

 

そう乾いた笑みを浮かべながら朝食の席につく奏。

ちなみに服装はトランクスと靴下を履き、その上によろよろの白衣をまとっただけの、対・人類用汚物製造装備である。

そんな外から見ると珍妙であるにもかかわらず、朝食は和やかに進んでいく。

 

「またあんちゃん徹夜したん?」

 

「あぁ…これで4日は寝てねえなぁ。」

 

「あんちゃん、なんで倒れんのやろな。」

 

「倒れたら後でもっと面倒ごとが増えるからじゃないかな、それと慣れ。」

 

「…頑張って」

 

卵焼きをもう一切れ奏は手に入れた。

 

たたたたったた~♪

 

奏の幸福度が1上がった▼

奏の満腹度が1上がった▼

奏のみじめ度が5上がった▼

 

「それで、今回は何やらされとったん?」

 

「今回のメニューは英国のEU離脱による国内に起きた問題、EU内で起きた問題、それぞれのデータをまとめるっていうパシリだ」

 

「…相変わらずパシリで頼まれる内容やないんやけど。」

 

「うん、俺もそう思う。」

 

「ちゃんと断るときは断らんとあかんで。」

 

「そう子供に言い聞かせるように語る希だが、俺はいたるところで弱みを握られているから断れないということを思い出し深いため息をつくのであった。はぁぁぁぁぁ…」

 

「うちやなくてあんちゃんがため息ついとるやん。」

 

「ため息で幸せが買えたらなぁ。」

 

「幸せを逃がす行為で幸せ買おうとする人うち初めて見たわぁ。」

 

こうして朝食は和やかに進む。

一人みじめで視覚的に汚物な男性がいても食卓は平和なのだ。見習え星一徹。

 

 

 

 

 

「それじゃあうちは学校行ってくるから、ちゃんと寝るんよ」

 

「ほう、大学の講義すべてエスケープして寝ろと申すか。ただでさえ出席回数が足りてないというのに。」

 

「講義で寝ればいいやん」

 

「おいこの不真面目女学生。寝れるんなら言われなくても寝てるわ!だけどあの講師ども!俺を平気でアシスタントに使うから寝れないんだよ!」

 

「あんちゃん便利やもんなぁ。使っても心痛まんし。」

 

「なにその気軽さ。俺はコンビニか?それともコンビニで読み古されたぐずぐずの少年週刊誌か?」

 

「気軽さでいえば破っていい障子やな。」

 

「わぁお、子供が大喜びだな。」

 

「猫もやね。それじゃあ行ってきます、あんちゃん。」

 

「あいあい、いってらっしゃい。事故には気をつけろよ。」

 

「あんちゃんじゃないんだから大丈夫や。」

 

「否定できねぇ」

 

こんな玄関でのやり取りを経て、希は学校にかけていく。

そしてこの会話の最中も奏はかのセクシャル装備である。たとえマンションの通路といえど外は外。だがこの程度このマンションの住人は慣れきっているのか、奏に舌打ちをする。唾を吐く。中指を立てる。親指で下の階を指す。写メを取り海外のゲイサイトにアップする。この程度のことで済んでいる。

 

ちなみに警察はもう慣れたものだ。

 

 

「さて、俺も大学に行くか。」

 

大学に行く=今晩も徹夜コース

 

という方程式を理解しながらも今日も今日とてこの男は大学に向かう。

なぜならいかないなら行かないで

 

大学に行かない=明日の晩から暫くは徹夜コース+単位が遠のく

 

という方程式があるからだ。

 

 

これがこの男の朝の日常。

あんちゃんと希の、いつも通りの日常。




あんちゃん(叶奏)

性別♂ 年齢20歳 黒髪黒目の疲れ切ったホームレスのような表情の男
徹夜がデフォ パソコンは二台をそれぞれ片手づつで扱うのがデフォ



これが今のところの主人公のステータス
それではまた次回お会いしましょう
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