うちのあんちゃん   作:bakabakka

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はーい、本日2度目の投稿です。

おおよそ今回でメインとなるメンツはほとんど出るってことにしておきたいと思います。


希のお兄さん?

 

「エリち、ちょっとええ?」

 

「ええ、いいわよ。何かしら希?」

 

この金髪碧眼のグラマラスな女の子はうちの高校入って最初の友人にして大親友の絢瀬絵里、通用エリちや。2年の下半期から生徒会長もやっとるんや。うちは副会長な。

 

ロシアとのクォーターで、小さいころはロシアのおばあちゃんと一緒に暮らしてて、賢い可愛いエリーチカなんて呼ばれてたんやて。

 

うちからしたらちょっと抜けたところが可愛いポンコツちゃんなんやけどね。

 

「…ねぇ希。失礼なこと考えなかったかしら?」

 

「気のせいやない?生徒会の仕事できっと疲れとるんよ。」

 

あんちゃんと関わるようになってから変なところで鋭くなった気がするんよねぇ。

悪影響を及ぼしてるんやろうな、あんちゃんが。

 

 

「それで希、用って何なのかしら?」

 

「そうやった」

 

あんちゃんの細菌テロの可能性について考えとったら忘れとった。

 

「あんちゃん今日で4徹目なんよ。」

 

「そう、あと10日はいけるんじゃない?」

 

うん、うちもそう思う。

 

「でもそろそろ少しでも仮眠させた方がええと思うんよ。」

 

「…そうね、確かに徹夜が10日目になった時、すごかったものね。」

 

あの時は大変だった。

 

アニメであるようなぐるぐるな目をしながら

「俺ちょっと今空飛べそうなんだ!!」

と、いつもの白衣を広げ、腰に風船を巻き付けベランダから飛び降りる暴走をしでかし、そのまま空中で風船と白衣をパージし2回転半ひねりをしたのち前回り受け身で見事に着地、その後奇声を上げながら通りすがりのトラックの荷台に飛び乗ってどっかに逝って(誤字にあらず)しまった事件があった。

この時偶然エリちに、エリちの妹、亜里沙が遊びに来とったんやけど…

 

あの時の慌てようは爆笑やったな。

ほんと、録画しとってよかったわぁ~。

 

 

「希、なにか不穏な気配を感じたんだけど気のせいかしら?」

 

「なんもないで、ただうちの"エリち!わくわくコレクション"のことを思い出してただけやから。」

 

「ちょっと希!?なにそれ!?初めて聞いたんだけど!」

 

「ちなみにvol.Ⅷまできとる!」

 

そうウィンクしながら告げると、

 

「…ちょっと亜里沙、今家なら私のパソコンの中にある"ドキドキ!のんたんコレクション"を今からネットにアップしてくれないかしら。」

 

「まって!エリち!それ初耳なんやけど!?と言うよりアップはほんと勘弁やぁ!」

 

 

 

―少女キャットファイト中―

 

 

 

 

「「はぁはぁはぁ…」」

 

現在放課後の生徒会室。

夕焼けが差し込むこの室内に、乱れた制服、乱れた息、仄かに染まり汗が浮いた肌。

 

これを何も知らない人が見たら事後?と思い、何も知らない性少年(誤字に非ず)が見たならば前かがみになり暴発していることだろう。

 

「一度落ち行きましょうか。」

 

「そうやね、まずどうやってそんなものを作ったか聞いてええ?」

 

まぁ犯人というか提供者は一人しかいないんやけど。

 

「私は奏に貰ったデータよ。」

 

 

やっぱりだよ!あのあんちゃんめ!!

 

 

「希は?」

 

「あんちゃんや。」

 

うん、うちもご利用しとるから責めづらいわ。

 

 

閑話休題

 

 

「それで、休ませる方法はいつも通りでいいのかしら?」

 

「そうやね、それが一番手っ取り早いし。」

 

「そう、なら亜里沙も呼ぶわね。」

 

「うちはバイト先からいろいろ借りてくるわ。」

 

「わかったわ、それじゃあまたあとで合流しましょ。」

 

こうしてうちらはあんちゃんを休ませるために動き始めるんやった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、うちとエリちに亜里沙ちゃんは少し後悔しとる。

まだ徹夜が二ケタにのっとらんから安全やと思ってたんやけど…甘かった。

 

あんちゃんの部屋に入って目撃したのは、

 

「おう、いらっしゃい。もう少しで俺特製ブイヤベースに、バゲットが出来上がるぞ。3人とも食べていってくれ。」

 

と、裸エプロンでジョジョ立ちしながら料理をするあんちゃんだった。

 

 

こういってはなんだが、あんちゃんはデスクワークが多いからモヤシのように思われるが、実際にはすさまじいほど体を使っているし、第一体力がないとこんな徹夜で作業ができないため、正直…ごっつええからだしとるねん。

 

亜里沙なんて顔を覆った手の隙間からあんちゃんの体を見て、顔を真っ赤にして

 

「…は、ははらしょぉ////」

 

って言ってるし。と言うかガン見なんやね、亜里沙ちゃん。

 

 

「…ねぇ、奏。なんでそんな恰好で料理しているのかしら?」

 

エリちは恥ずかしがってるのか怒ってるのかよくわからない珍妙な顔であんちゃんに詰め寄りだす。

 

「なぜって…男なら当たり前の行動だろ?」

 

あかん、目がぐるぐるしとる。

 

「な・に・がぁ、当たり前なのかしら?」

 

エリち、まともに相手するだけ無駄や。

 

「男なら女性に自らの肉体美を知ってもらいたいと思うのは当然にして必然!まぁ相手がロリなのがなんともな。俺と同い年になってから来いよPKE。」

 

「PKEってどういう意味かしらぁ?」

 

ポンコツかわいいエリーチカや、えりち。聞かんでもわかるやろ?

 

「P(パンツが)K(黒の)E(エリーチカ)だな。」

 

あかん。予想の斜め上や。

けどそれは外れや。さっきもめた時は上下おそろいで水色の可愛いのやったからな。

 

「え!なんでわかったんですか!?」

 

「「「え!?」」」

 

うちにエリちにあんちゃん。

みんな揃った言葉やけど意味は全く違うんやろなぁ。

 

うち→「え!?本当に?」

エリち→「え!?なんでばらすの!」

あんちゃん→「え!?それ言っちゃっていいの?」

 

「お姉ちゃんがシャワー浴びた後、よしって気合入れながら替えてたんですよ!」

 

亜里沙ちゃん、やめたげて。

エリちのHPはもうゼロや。

 

ほら真っ赤になってプルプルしとる。

 

「ありさのばかぁぁぁぁ」

 

あ、耐えきれんくなって逃げた。けどこけた。

ほんまに黒やったんやね、えりち。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、エリちが落ち着くのに10数分かかったけど、その間にあんちゃんを休ませる用意もできたし、それではいざ決戦!!

 

「あんちゃん、また着てあげたんやけど、感想は?」

 

着てあげた。その言葉通りうちたちの服装はちょっと普段とは違い、バイト先から借りてきた巫女服になっている。エリちに亜里沙ちゃんも同様の格好である。

髪型も変えており、うちは普段おさげなのを下ろして編んでおり、エリちも普段ポニーテールなのを下ろしている。

 

この服装の理由は単純明快。あんちゃんが好きやから。

どんくらい好きかと言うと三日三晩戦えるほどらしい。

 

ちなみに検証したら五日間は余裕で達成していった。

 

 

「あんちゃん、服着てきて。」

 

「YES!」

 

さらに便利なのが疲れ切ってる時だと、巫女服で指示を出すと簡単に頷いてくれるんや。

 

「着て来たぞ」

 

まぁ、細かく指示せんかったら元がパぁなあんちゃんやから裸エプロンが裸ワイシャツに変わっただけやけど。

 

その後、エリちの

 

「まともな服を着なさい」

 

という指示に従ってスラックスにワイシャツと簡単だけどそこそこ見れる服装になった。

 

 

「次はここにお座りや。」

 

そうソファーに座った自分の隣をたたきながら指示すると正座で座った。

おすわりと言われただけで正座するあたりに普段の力関係がよくわかるんやけど、気にしたら負けや。

 

ちゃんと座ったのを確認してからうちは息を吸い口を開ける。

 

「♪~♪~♪~♪~♪~」

 

歌うのは昔お母さんがうちに歌ってくれた子守唄。

そしてあんちゃんは歌が始まると糸が切れたようにこちらの膝に倒れこんでくる。

 

そして子供のような寝顔を浮かべだす。

普段の三十代にも見える顔とは大違いや。

 

あんちゃんは忙しくて自分からはあまり寝ようとはしない。

人が言っても今朝みたいに適当に言ってごまかしてまう。

 

だけどこうすればちゃんと休んでくれる。

 

 

だからうちは歌うんや。

 

これでも大切に思ってるんやで?あんちゃん。

そう心の中で言ってぼさぼさなくせに柔らかいその髪をなでる。よく寝られるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで希、5分交代でどうかしら?」

 

「希さん!私もしたいです!」

 

「うちの膝に来たんやからうちのもんや。」

 

「ならこの寝顔の写メいらないのね。」

 

「…10分や」

 

「ふふっ、いいわよ。ね、亜里沙。」

 

「はい!楽しみです!」

 

「ぐぬぬ…」

 

手伝ってもらったんやからしょうがないと割り切りたいうちでしたとさ。




深夜テンションバンザイ

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