白い狐の物語   作:バイオレンスチビ

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血戦の幕開け

「失礼ですが、アポなしで当館に入ることはできません。また後日、招待状等をご持参の上でお越し下さい。」

 

目の前の緑色の服を着た女性が言うが、それを無視して少し強めの幻術を使って藍さんと霊夢の存在を隠して二人を通過させる。

 

「二人、通してしまいましたが…。白狐とはまた厄介な者を…。」

 

「…何言っているんですか?客は私だけじゃないですか。それとも何か見えたんですか?」

 

「いいえ、感じたんですよ。」

 

「…感じた、ですか?」

 

この人、ヤバイかもしれない。

 

「えぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まる前からわかっていた。

―「勝てるはずがない。」

 

緑色の服を着たこの門番さんと目があった瞬間に理解した。この人は百戦錬磨の紛れもない強者であると。

 

「ハッ!フゥッ!」

 

彼女の拳が脚が私を捉えようと高速で放たれる。尻尾の硬質化程度ではどこまで持つかわからない。受け流すように動かしているのに尻尾が痺れる程に痛い。

 

「防ぐばかりじゃ勝てませんよ?」

 

「くっ!」

 

狐火で弾幕を展開するものの避けられてしまう。幻術も先程破られたばかりだ。

 

「私は紅美鈴、気を使う程度の能力を持った紅魔館の門番です。仮面を被った狐さん、あなたは何者ですか?」

 

「私は…ただの狐ですよ。背負わせる程度の能力を持った貧弱な妖弧、役職といえば今は博麗の巫女の友人と言ったところでしょうか。」

 

「背負わせる程度の能力ですか…。」

 

「えぇ.」

 

…美鈴さんが幻覚を見破ったのは私が何らかの〝気〟を使って幻覚を作り出したからか…。〝気〟という媒介を使わずに幻術を掛けるのは得意ではないのだけれど。

 

「喰らえ!」

 

火柱が彼女の行く手を阻むように乱立する。

 

「同じ手など…く!?幻覚の炎に狐火を混ぜたのか!小癪な真似を!!」

 

…私の役目は時間を稼ぐことですから別に戦いたい訳じゃないのに…足止めするためにはこうやって非平和的なことをしなきゃいけないし…そもそも、術師と格闘家は戦い方が真逆です。

 

「ちょっ!?拳圧で狐火消さないでくださいよ!」

 

「あなたの狙いはさしずめ私の足止めってところですよね…どうせ、私をここで貴女とぶつけている隙に中に入った別動隊が館に戻った私に挟撃されないようにとかそんな理由でしょう?」

 

「…はい。」

 

「はぁ…元々、貴女からは〝殺る気〟が感じられませんでしたし、最初からそんな気がしていたんですよ。…貴女は優しすぎるって。でも、闘いに来た相手にここまで変な気分にされたのは初めてです。理由もなければ燃え上がるような情熱もない、ただただ時間を稼ごうと貧弱な技を出して弾幕の展開を行い、逃げて避けてを繰り返すだなんて…侮辱ともとられかねませんよ?」

 

「…すみません。」

 

「それじゃあ…仕切り直しとしましょうか。」

 

そう言いつつ、構えを取ってエネルギー(?)をためる美鈴さん。そして彼女が手を前に打ち出した瞬間…。

 

ゴォォオ!!!

 

 

「!?」

 

理解ができない。取り敢えず何か黄色い弾が私のすぐ近くを通過し、遠くの方で爆発したような音がした。恐る恐る狐面の耳をさわってみれば溶けてしまったのか抉られたように消えてなくなっていた。

 

―やらなきゃ殺られる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブン屋の鴉に言われた館には割りとすんなり入れたな。気箱を被ってゆっくりと探索していく。

 

「このドキドキがたまらねぇんだぜ!」

 

階段をゆっくりと降りて行く。お宝があるのは最深部だと決まってる。何らかの能力なのか見た目よりも広い館内に無駄にドキドキしつつ、出会った妖精メイドの意識を刈り取って地下へと降りていく。

 

 

 

 

そして見つけた丈夫そうな扉。




戦闘描写はやっぱり難しいですね…。
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