白い狐の物語   作:バイオレンスチビ

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狐と巫女と魔法使い

〝文文。新聞〟という文さんが出している新聞に載せる小説を任されているのだけど、なかなか筆が進まない。

 

「う~ん…。」

 

締め切りまでにはまだ時間があるのだが、文章が出てこないのは致命的だ「あんまり考えすぎても体に毒よ?」…。

 

「んにゃ!?」

 

振り替えればスキマから体を半分だけ出した状態の八雲紫さんがいた。いつの間に入って来たのだろうか。本当にビックリしてしまった。

 

「驚かさないでくださいよ!寿命が縮んじゃうじゃないですか!」

 

「そんなこと知らないわよ。あ、そんなことより霊夢が遊びたいって言ってたわ。どうせ、締め切りなんてまだ先なんでしょ?息抜きに遊んであげなさいな。」

 

「うわぁ!?」

 

返事もしていないのに足元に突然現れたスキマに飲み込まれた。霊夢たちと遊ぶのは別にいいんだけど返事くらい聞こうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢たちとあそんでいると妹ができたみたいで少し不思議な気分になったりもする。もちろん、史上最年少で博麗の巫女になった彼女の才能は素晴らしいが、私としては子供らしく遊んでいて欲しいとも思う。

 

「ねぇ、白狐は強いの?」

 

「いいえ、全然つよくなんてないですよ?

文さんがいなければ今ここに私がいることもなかったでしょうから。」

 

あの日、彼女に出会わなければ死んでしまっていたと思う。

 

「文さん…?あぁ、あのブン屋の鴉か。」

 

…酷い言われようですね。

 

「魔理沙、そんなこと言っちゃダメですよ。あの人なりに頑張っているんですから。」

 

でもまぁ、子供はあんまり新聞を読んだりしないものですからね…。一応、私が手伝ったりすることもあるのですけどなかなか上手くいかないもので…〝文文。新聞〟は個人的にはかなり面白くて好きなのですが、文さんが記事を大袈裟に書いたりするので情報の信憑性が薄くなってしまっていることが少し残念なところです。

 

「でも私は、白狐の書いてる小説は好きだぜ。ほら、新聞の最後のほうに載ってるやつ。」

 

「分かりやすくて読みやすいから良いわよね。記事の方よりも小説の方を目当てに買ってる人もいるんじゃないかしら。」

 

「読者に言ってもらえると凄く嬉しいです。

ただ、ちゃんと記事のほうも読んでくださいね?」

 

文さんが書く内容は主にゴシップの内容が多い。まぁ、慧音先生に告白した人がまたふられたとか、町中の油揚げが消えたことに対しての犯人探し(私が真っ先に疑われた)など日常にあふれる(?)な記事を書くことも多いが。

 

「まぁ、誰かが異変を起こせば記事も面白い内容になるんだろうけどな。」

 

「それ、何で私に向かって言うんですか!?」

 

霊夢もそんな目で私を見ないの!

私なんかにそんなことできるはずがないでしょうに…まぁ、できない事はないんだろうけど私にそんな度胸はありません。できることなんて油揚げを買い占めることぐらいです!

 

「天狗3体を相手に暴れておいてよく言うぜ。」

 

「退治したら尻尾1つもらうわ。2本もあるんだから大丈夫でしょ。」

 

「それは勘弁してくださいな。霊夢が本気なんか出したら私なんて瞬殺ですから手加減してくださいよ?」

 

「勢い余って殺っちゃうかも。」

 

「私も手伝うぜ!」

 

「きゃん!?尻尾は勘弁してください!」

 

 

こんな日常も悪くないものですね。

 

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