昔から小説を書いてみたいと思っていて、やっと文に起こせたので連載を始めました。
書き溜め等を行っていないため、空いている時間に少しずつ書いています。
更新が不定期ですが、何卒よろしくお願いします!
月明かりが照らす夜空の下にある赤い屋根の家、淡い光の蛍光灯で照らされた寝室の中で2人の少年と1人の少女が話し合っていた。
「いいかお前ら?いよいよ明日だ。俺たちの修行の旅が始まるんだ!!!」
そう元気よく言ったのは、白いニット帽をかぶり掛け布団を下敷きにしながらそのうえであぐらをかくユウトという少年。
「ユ、ユウト!やっぱり3人一緒に旅に出ようよ...」
少しおどおどしながらユウトに話しかけるのは、ゆるくカーブのかかった白い髪の毛を肩まで伸ばし、こちらは掛け布団の上で少し縮こまりながら体育座りをしているマリーという少女。
「ふあぁ~あ...まだそんなこと言ってんのか...。何度も言っただろ?1人でこの旅を乗り越えなきゃ意味がないんだよ。それに、いつまでもあのちっこい先生に勝てないっ てのはお前だって悔しいだろ?」
重いまぶたをこすりながら呆れ気味に言うのは、掛け布団をかけ今にも睡眠に入ろうとしているのはレッドという少年。
「わ、分かってるけど...。次に会うのは2年後でしょ?それまで1人は寂しいよ...。」
「何言ってんだ!1人で寂しいのは皆一緒なんだよ。そういうメンテルを鍛えるためにも1人で行くことに意味があるんだ!」
「メンテルじゃなくて、メンタルだけどな…」
「うっ...!細かいことはどうでもいいんだよ!!そんなことよりもう寝るぞ!早く寝ないと明日起きられないからな!」
そう言いながらユウトは掛け布団を勢いよくかぶり、一言も喋らなくなった。
「メンテルね~~クスクス「わ、笑うな!!」だってさっきまであんなにカッコつけてたのに...クスクス...」
「~っ!!」
さっきまでマリーをの不安を取り除こうとしていたユウトだが、ほんの少しの失言により赤っ恥をかいてしまい、顔が真っ赤になる。
しかもマリーにカッコつけてたと思われていたことが止めとなり、完全に拗ねてしまった。
「その辺にしとけ、今日はもう明日に備えて寝るぞ。」
「はいは~い」
「...。」
こうして眠りについた3人は、次の日からそれぞれの道へと歩み続けた......。
-----1年後-----
「ふぁ~...良く寝た...」
ここはシダケタウンにある小さな宿屋、そこにある一室に泊まっているユウトは窓から入る朝の陽ざしを浴びて目が覚めた。
大きく伸びをする。
「さ~て、今日の予定は…カナズミシティのバトルトーナメントか。受付まで時間があるし、どうしたものか...「ユウト君! 朝ごはんできてるよ」っと、はーい今行きま す!」
予定を確認していると、ドアの向こうから女性の声が聞こえてくる。彼女はこの宿屋の宿主である。
そんな彼女がなぜ朝ご飯を用意していたのかというと、シダケタウンにはまったくと言っていいほどレストランやカフェといった飲食店がないため、ご飯は自分で用意するしかない。
だが、宿主である彼女は気前が良く「この宿屋は満室でも3人しかいないんだから、朝と夜のご飯は作ってあげるよ。」と言っていたので、ユウトはお言葉に甘えていた。
ちなみに今はユウトしか泊まっていない。
朝ご飯を食べる前に、出かける支度をし洗面所で寝起きの顔を洗ってリビングに入る。
テーブルの上にはすでに2人分の食事が用意されており、宿主である彼女は椅子に座ってユウトを待っているようだった。
「おはようございます、カナデさん。毎日任せてしまってすみません。」
「いいのよユウト君。料理は私の趣味でもあるし、1人で食べてても退屈だしね。」
「そう言ってもらえると助かります。」
「そういえばユウト君、今日のご予定は?」
「今日はカナズミシティでバトルトーナメントがあるのでそちらの方に出てきますよ。帰りは夕方ごろだと思うので夕飯お願いします。」
「うんオーケー。ところでユウト君ってここ最近いろんな大会に出てるよね。この前なんか新聞に[天才トレーナーユウト:キンセツ大会でチャンピオンミクリに並ぶ勝率]だ なんて書いてあったし、最近の若い子たちはとんでもなく強いのね。」
「そんなことないですよ、最近は妙に調子がいいだけです。それにカナデさんだって十分若いですよ、確か昨日で27「ユウト君?」...はいすみません...。」
大会の受付まで時間はかなりあるが、あまりゆっくりしすぎるのも彼女の家事を遅らせてしまうので残りを素早く食べ、彼女にご馳走様と伝えてからカナズミシティへと向かった。
カナズミシティへの道のりはそれほど遠くなく、シダケタウンのすぐ近くにあるカナシダトンネルを抜けて116番道路をまっすぐ進むだけであった。
しばらく歩くとまず目に入るのが、大企業デボンコーポレーション本社である。この企業のおかげでホウエン地方の技術力は向上していると言っても過言ではない。
「うおっ...いつ見てもほんとでかい建物ばっかだな」
カナズミシティには何度か来たことがあるユウトだが、ホウエン地方の中でも一番発達している町の建物等にはまだ慣れることができていなかった。
しかも来るたびに目新しい建物が増えていくので、少し戸惑いながらも時間をつぶすために町を探索した。そして時間はあっという間に過ぎていった。
探索に熱中しすぎたせいか受付がぎりぎりになってしまい、息を切らしながら会場入りして受付を済ませたが、あまりの疲れように係員の女性に軽く笑われてしまった。
「はあっはあっはあっ...全くっ...なんで試合前にこんなに疲れなきゃなんねぇんだよ...」
「大方君が、時間を忘れて町を探索してたのが原因だろう? 隣、失礼するよ。」
ユウトは選手の控室に置いてあるソファーに体を預けるように座りながらつぶやいていたが、途端に聞こえてきた声の主に目を向けた。
「誰かと思えば万年2位のシャーディさんじゃないですか、そんな有名な人に声をかけてもらえるなんて嬉しくて涙が出てきますよ。」
「君が言うとただの皮肉にしか聞こえないんだが...万年1位のユウトお坊ちゃま。せっかく今日は優勝できると思ったんだがな...。」
「それじゃまるで俺がいなけりゃ優勝できるような口ぶりだな。」
「毎回は厳しいだろうが今回に限っては特に苦も無く勝ち進めるとみているよ。よく周りを見てみろ、名をとどろかせているトレーナーはお前と俺しかいない。しかも、今回 は初参加の奴もいるみたいだしな。」
シャーディがそういいながら右を見る。つられてユウトも同じ方向を見ると、そこには確かに見慣れない少女が立っていた。
「初参加だからって弱いわけじゃないだろ? そもそも俺たちはお互いの手の内をある程度知っているが、あの子の情報は無いんだからな。」
「そりゃそうだがなユウト、俺にはあの子がこういう場には慣れていないように見えるぞ。」
ユウトはその少女を良く見てみると、顔が緊張しているように見え落ち着きがなく、確かに場慣れしていない様子だった。
「せっかくのチャンスだ、声をかけてやったらどうだユウト?」
「俺がわざわざそんなことすると思うか? それにな、面識のない人にいきなり声をかけられたらびっくりするだろ?」
「ただのコミ障じゃねぇか...。」
「...うるせぇ。」
シャーディとの雑談の後、アナウンスによりトーナメントの組み合わせが発表された。
参加人数は5人であったため優勝までは本来2回又は3回勝てばいいのだが、ユウトは前回大会の優勝者であるため特別に決勝シード枠をもらっている。
そんな彼の優勝を最も妨げる可能性の高いシャーディとは無論決勝戦で当たるため、彼が負けない限り自分の優勝は揺るがないだろうとユウトは考えていた。
何もしないのも退屈なので試合を見ていたが、第1試合はそんなに興味を惹かれるものがなかった。
しかしユウトの本命は第2試合のシャーディであるためそんなに気にはしなかった。
アナウンスにより対戦する両者が呼ばれ、お互いにフィールドの端へと立つ。
そこでユウトはシャーディの対戦相手が試合開始前に見た女の子であることに気付くとともに、かわいそうに...とユウトは少女に対してそんな気持ちを抱いた。
そんな中、シャーディと少女のバトルが始まった。
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