ホウエン物語   作:ライミ

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本作品の第2話です!

夏休みがもうそろそろ終わるんですが、課題はまだまだ山のように残っております(涙。
執筆活動に影響が出始めないように頑張ります!!

では、お楽しみください。



第2話

~シャーディside~

 

 『それでは1回戦第2試合、シャーディ選手対メイ選手の試合を始めます。使用ポケモンは1体のみ、それでは初めてください!』

 

 「ゆけっギャラドス!」

 

 「ジャノビー! お願い」

 

 「なんだ? あのポケモンは...」

 

 アナウンスが終わるとともにシャーディとメイがポケモンを出すが、シャーディはメイが出したポケモンに驚いていた。

 初めて見るポケモンに戸惑いつつもポケモン図鑑をかざすが、表示されるのはUNKOWNという文字だけだった。

 

 「ったく...他の地方のポケモンか! やりにくいな...」

 

 新しく見るポケモンに不満を言うも、それは向こうも同じだと考えたがシャーディはその可能性を瞬時に否定した。

 自分が使っているのは、比較的多い地方で生息が確認されているコイキングというポケモンが進化した姿だからである。

 初めて見るということはタイプが分からないということであるため、作戦を立てる前にシャーディはある程度タイプを絞ることに決めた。

 まず体の色は緑色が多いのと手や頭の形が葉っぱに似ているため、草タイプなのではないかと予想する。

 

 「ギャラドス、れいとうビーム!」

 

 「っ! ジャノビ―よけて!」

 

 相手のタイプが草なら自分がギャラドスに指示するべき技は氷タイプだと判断し先制攻撃を放つも、かなり小柄な体であるジャノビ―にしてみれば、遠距離から放たれたれいとうビームなどかわすことは容易だった。

 初撃をあっさり交わされたことに少し苛立つも、少女の切羽詰まった反応を見た瞬間シャーディは自分の予想が当たったと確信した。

 それなら彼が取るべき行動は1つ。

 

 「連続でれいとうビームだ」

 

 「ジャノビ―よけて!」

 

 ギャラドスが放つれいとうビームの嵐に、メイという少女は苦悶の表情を浮かべながらもジャノビ―にかわすようにと指示を出す。

 

 「おいおいメイちゃんとやら、かわすだけじゃバトルにならないよ」

 

 「そんなの分かってますよおじさん!! それと、気安く名前呼ばないでくださいっ!!」

 

 「お、おじっ...! ったく...せっかく緊張をほぐしてやろうってのに」

 

 「そんな気遣い無用です! ジャノビ―、リーフストーム」

 

 れいとうビームを潜り抜け、ジャノビ―がリーフストームを放つ。

 ギャラドスの体よりも大きな面積を持ったリーフストームがギャラドスに向かっていく。

 

 メイからおじさんと言われショックを受けたシャーディは、ギャラドスに指示を出すのが遅れて、直撃を受けさせてしまう。

 直撃した際に起きた衝撃により、土煙がまいギャラドスの姿がお互いに確認できなくなる。

 

 メイは「やった!」という表情をするが、それはすぐに絶望の表情へと変わる。

 なぜなら、リーフストームの直撃を受けたギャラドスが何事もなかったかのように立っていたからだ。

 

 「遠距離がダメなら近距離で...ジャノビー、ギャラドスに接近して!」

 

 「...はぁ、ためだよお嬢さん。足元には気を付けないと」

 

 「え?......はっ! 待って、ジャノビ―!!」

 

 メイがジャノビ―を制止するも、勢いよく動き始めていたジャノビーは完全に止まれず、れいとうビームによって作られた氷の床に足を取られて転倒してしまう。

 

 「さあそろそろ終わりにしよう! ギャラドス、げきりん!」

 

 「ジャノビー、へびにらみ!」

 

 メイはとっさにギャラドスの動きをへびにらみで止めようとするも時すでに遅く、げきりんによって暴れまわるギャラドスの体がジャノビーに迫っていた。

 ジャノビーも必死に逃げようとするも氷の床に足を取られて動けず、げきりんが直撃してしまった.........

 

~シャーディsideout~

 

~メイside~

 

 1人控室で荷物をまとめている少女メイは、手を止めることはなくただ黙々と身支度をし、部屋の出入り口にある機械で退出の手続きを始めた。

 だが、そんな彼女にある声がかかった。

 

 「やぁ、確か...メイちゃんだっけ? もう帰るのか?」

 

 「...そうですけど、あなた誰ですか? あと、気安く名前呼ばないでください。」

 

 「ごめんごめん、俺はユウト、いや~ちょっと話したいことがあって...さっきの試合惜しかったね。」

 

 「見てたんですか? とゆうか、何を見て惜しいと思ったんですか? こっちの技は相手にダメージも与えられないし、一撃当たっただけで勝負ついちゃったんですよ?」

 

 「確かに、お世辞にも戦えてたとは言えな「...。」そ、そんな目で見ないでくれよ...。」

 

 いきなり声をかけてきたかと思えば、曖昧なことを言ってくることにイラッとしたメイは殺気のこもった目でユウトという少年を見ていた。

 しかも、メイは先ほどのバトルでシャーディという男に圧倒的な力の差を見せつけられ、手も足も出ずに敗れたばかりで心情的にはかなり不安定である。

 そんなときにこのユウトという少年の言葉だ、イラつくなということの方が難しいだろう。

 

 「で、話って何ですか? まさかこれだけを言うために来たわけじゃないですよね? もしこれだけだったらさすがに怒りますよ...」

 

 「もう怒ってるように見えるんだけど...まあいいや、君はこの後用事ってある?」

 

 「特にはありませんけど、なんの誘いですか?」

 

 「いや、誘うっていうよりも勧めるって感じかな。出来ればだけど、この後始まる俺の決勝戦を見ていってほしいなって思って。」

 

 「ユウトさんでしたっけ? なんの冗談ですか?」

 

 メイはユウトの勧めの意味が分からなかった。メイは1回戦目の第1試合を見ていたが、ユウトというトレーナーなど試合には出ていなかった。

第2試合に至っては自分の試合なので、対戦相手をこの短時間で忘れるはずもない。

 

 「あ~、やっぱり...」

 

 「?」

 

 「君、そこのテレビに映ってるトーナメント表見てないでしょ?」

 

 「え?......あっ!」

 

 ユウトに指をさされた方を見てみると、そこにはモニターがありトーナメント表が映し出されていた。

 よく見てみると、表の端にユウトの名前があり、そこから出ている線を目で追うと決勝戦と書かれたところまで繋がっていた。

 

 「ど、どうして? いきなり決勝だなんて...」

 

 「それは前回大会の優勝者が俺だからだ。この大会は前回の優勝者に特別にシード枠を設けることになっててな、それで一発目から決勝ってわけ」

 

 「ユ、ユウトさんはそんなに強いんですか?」

 

 「そうだね、この大会に出てる誰よりも強い自信はあるよ、()()()()()()()()()()()()()

 

 「っ!!」

 

 メイは目を見開いて驚いていた。自分が手も足も出なかった相手よりも強い人が自分の目の前にいるのだ。素直にすごいと思ったのと同時に、自分の力は本当に小さなものなのだと見せつけられているような気がした。

 

 「俺のバトルを見て君が何かを掴んでくれればいいかなって、勿論得るも物が無いと感じたら途中で帰るなり君の好きなようにしていいからさ。お願い!」

 

 「あ、頭なんて下げないで下さい! 分かりました、見ます! 見ますから!!」

 

 自分に向かって唐突に下げられた頭に戸惑いながらも、メイは彼のバトルを見ることにした。

 

~ユウトside~

 

 「やっぱり決勝はシャーディか」

 

 ユウトは控室で先程まで行われていた準決勝の結果を確認した。予想はしていたが実際にシャーディとの決勝戦となるともう飽き飽きしていた。

決勝戦を放棄するわけにもいかないので、バトルフィールドへと向かう。

 

 「メイちゃんとの約束もあるしなぁ」

 

 先程自分のバトルを見ていってほしいと頼んだ少女のことを思い出した。

 そのこともあり、今まで以上に負けられないと思うユウトであった。

 




いかがでしたでしょうか?
本作品初のバトルでした!
作者が思い描いたバトル風景が、少しでも読者の皆様に伝わればいいなと思います。

ご意見、ご感想よろしくお願いします!

それではまた次回お会いしましょう。
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