夏休みということもあり、時間を有意義に使えるので執筆もはかどります!
課題ははかどっておりません...泣
では、どうぞ!
『それでは決勝戦、ユウト選手対ジャーディ選手の試合を始めます。使用ポケモンは2体のみ、それでは初めてください!』
「出番だ、バシャーモ!」
「いけっギャラドス!」
(分かってはいたが、やっぱりこいつとギャラドスとじゃ相性は最悪だな...だが、シャーディにこいつを見せるのは初めてだからまだましな方か...)
ユウトは先発で出てきたギャラドスに対して苦い顔をした。それもそのはず、ギャラドスのタイプはみず・ひこうタイプ、ほのうとかくとうタイプの攻撃を主に使うバシャーモではどの技も威力は半減してしまう。
そうなればバシャーモに不利なみずタイプの技を使えるギャラドスとの対戦は避けるのがセオリーである。だが使用できるポケモンが2体となると、相手に情報を与えることは避けたい。
後者を尊重するユウトにとっては前者の行いをするわけにはいかない。よってユウトはバシャーモを居座らせることにする。
「バシャーモ、ビルドアップ!」
バシャーモのこうげきとぼうぎょを上げ少しでも攻撃を耐え、反撃するときのダメージを上げるために自己強化をさせるビルドアップを指示する。
決勝に来るまでのシャーディのバトルを見ていたため、ポケモンが使える技の上限である4つすべての技を見ることができた。
その中でバシャーモにとって脅威となるのは水タイプのハイドロポンプだけであったため、それに注意するだけで他の技は耐えきれると考えた。
「その隙を逃がすな! ギャラドス、ハイドロポンプ!」
「避けろバシャーモ!」
警戒していたものの、技を使用した後は少なからず動きが硬直する。
バシャーモはとっさに回避しようとするも避けきれずに当たってしまう。
おそらく今の攻撃でかなりのダメージが入ってしまい、あと1回でも当たれば倒されてしまうだろう。
しかし、ユウトの顔にそれほど焦りは浮かんでいなかった。
「バトル中だってのに相変わらず涼しい顔だなユウト」
「考え事ってのは後回しにしたくないんでね」
「僕を倒す方法でも考えていたのかい?」
「そんなことは考えなくても出来るだろ?」
「っ...! そんな安い挑発に乗ると思うなよユウト!! ギャラドス! さっさと勝負をつけるぞ、ハイドロポンプ!」
「乗ってんじゃねぇか...もう一度ビルドアップ!」
軽い挑発のつもりがシャーディはまんまと乗ってしまい、ギャラドスへ指示を出す。その指示を聞いたユウトはバシャーモにビルドアップの指示を出す。
「さっきと同じことを繰り返すつもりかい? 君らしくないな!」
「悪いけど、もうそいつは喰らわないよ」
「なっ...! なんで当たらないんだ! さっきまでは捉えてたのに...」
似たようなシチュエーション、だが先程とは違いギャラドスの方が早く動き出しているのにもかかわらず、放たれたハイドロポンプはバシャーモに完全に避けられてしまった。
「(おかしい、さっきより明らかにバシャーモのすばやさが上がっている。ビルドアップにはすばやさを上げる効果なんて無かったはずだ。)くっ! ギャラドス、連続でハイ ドロポンプ!」
「バシャーモ、ビルドアップしてから全部かわすんだ」
連続に繰り出されたハイドロポンプをかわしていくバシャーモ、その動きがその動きがどんどん余裕のあるものになっていくことに気付いたシャーディはかなり焦っていた。
「くそっ! ギャラドス、げきりん!!」
このままではらちが明かないとふんだシャーディは自身のギャラドスが放てる最大威力であるげきりんを繰り出すように指示した。しかし、その指示を聞いたユウトが不敵に笑ったことにシャーディは気付けずにいた。
げきりんを発動したギャラドスがバシャーモに接近していく中、バシャーモはそこから動く仕草すら見せなかった。
「(どういうつもりだユウト! まさかこのギャラドスのげきりんをぎりぎりでかわそうだなんて思ってないだろうな、だとしたら動こうとした瞬間にギャラドスのしっぽで死 角から当ててやろう!)そのまま突っ込め、ギャラドス!」
「かわす必要なんて無いさ、
凄まじい威力のげきりんをなんとバシャーモは片手で受け止めてしまった。バシャーモはそのままギャラドスを地面へとたたきつける。
「しまった!! ギャラドス、すぐにバシャーモから距離をとるんだ!」
シャーディはすぐさま指示を出すが、げきりんを発動中のギャラドスはとても攻撃的になっており、こうげきの指示以外には聞く耳を持たなくなってしまっている。
「バシャーモ、スカイアッパー!」
バシャーモの強烈なスカイアッパ―が直撃し、自身よりも体が大きいギャラドスがスタジアムの壁へと飛ばされ、激突する。
『ギャラドス戦闘不能、よってバシャーモの勝ち!』
勝敗を叫ぶ審判の声とともに観客のボルテージが上がっていく。
「忘れてたよ...そういえば序盤からビルドアップを多用していたね、僕としたことがなんて失態だ!」
「お前があんな挑発に乗るなんて思わなかったが、そのおかげで貴重な1勝をとれたよ」
「好きなだけ言うがいいさ、次はこうはいかない! いけっボーマンダ!」
シャーディは2匹目のボーマンダを投入する。先程のギャラドス同様、タイプ相性は最悪である。
「(なんでこう不利なポケモンばっかなんだよ...)なにが出てこようとやることは同じだ、バシャーモ、ビルドアップ!」
「もう好き勝手にはさせないよ、ボーマンダ、メガシンカ!!」
「なにっ!!」
シャーディがメガシンカと叫ぶのと同時に、シャーディが身に着けていたキーストーンと、ボーマンダが身に着けていたボーマンダナイトが反応し、まばゆい光が2つから放たれる。
光が収まると、そこには手足を体に密着させ羽が三日月のような形に変わったメガボーマンダの姿があった。
「ユウト! 君を倒すために用意した秘密兵器さ、その威力存分に味わうといい。ボーマンダ、すてみタックル!」
「(すてみタックルはノーマルタイプの技、いくらボーマンダのこうげきが高くても今のバシャーモなら対抗できる。)バシャーモ、スカイアッパー!」
メガシンカによってパワーアップしたボーマンダのすてみタックルと、複数回のビルドアップによって強化されたスカイアッパーが激突する。
技の衝突によって出たエネルギーにより砂埃が巻き上がった。直後、ユウトの方向にバシャーモが吹き飛ばされた。
予想外の出来事にユウトは目を見開く。
「何で押し切られたのか分からないって顔だね、それはこのメガボーマンダの特性によるものだよ」
「特性だと? 確かにメガシンカしたポケモンは特性が変わるが、自分の能力を上げる特性は無条件で発動するものはないはずだ」
自身の能力を上げる特性は、状態異常になる・自身の能力の変化・天候の変化・残り体力の変化などさまざまである。
だが、先程のやり取りにこれらに当たるものは無かった。
「確かにその通りだよ、ボーマンダの能力は特性によって何も変化していない、変化したのは技だよ」
「技?」
「そう、さっきのすてみタックルの技タイプはノーマル、スカイアッパーはかくとう、両者がぶつかれば勝るのは後者だろう、だが現に勝ったのは前者だ、なぜだか分かるか い?」
「まさかその特性は技のタイプを変更できるのか?」
「ご名答! メガボーマンダの特性であるスカイスキンは、ノーマルタイプの技をひこうタイプに変えられるのさ」
「成程な、メガシンカしたことにより技の威力が上がり、さらにこちらのスカイアッパ―に不利な飛行タイプの技で潰す、それに威力が減ったスカイアッパーがボーマンダに与 えられるダメージは、ボーマンダがもつひこうとドラゴンタイプによってさらに減ってしまう、これじゃあいくら強化してもじり貧だってわけか...」
「さすがユウト君だ理解が早い、だけどもう遅いよ! バシャーモさえ倒してしまえば今のボーマンダの動きについてこられるポケモンは君の手持ちにはいない、バシャーモに は驚いたけど、即戦力になるポケモンを捕獲してここまで育てるのには時間がかかる、よって新しい手持ちは無いと見ていい。君の負けだよ」
「さすがお互いの手の内を知っているだけある。確かに今のバシャーモと同等の能力を持ったポケモンは俺の手持ちにはいない、かといって新しい手持ちももういない。け ど、
「なにっ!!」
「どうしてここまでビルドアップを多用してきたと思う? バシャーモの火力を考えるなら1,2回使えば十分な強化になる。それ以上は明らかなオーバーキルだ。」
「まさか...!!」
「そのまさかさっ! バシャーモ、バトンタッチ!!」
「させるかっ!! ボーマンダ、すてみタックル!」
ユウト思惑を阻止するためにとっさに指示を出したシャーディだったが、それよりも一瞬早くバシャーモがボールへと戻り、2体目が出てくる。
出てきたポケモンはなんと、ボーマンダのすてみタックルを真正面から受け止めていた。
「チルタリスか!?」
チルタリスはボーマンダと同じひこう、ドラゴンタイプであるがボーマンダに比べてほとんどの能力が低い。
しかし、今はビルドアップの強化を受け継いでいるため、こうげきとぼうぎょに関してはボーマンダを超えるであろうと思われる。
だが...
「(残念だったねユウト、いくらバシャーモの強化を受け継いでいるとしても、すばやさはボーマンダの方が上、チルタリスじゃ太刀打ちできないよ!)ボーマンダ、すてみ タックル!」
「チルタリス、避けてゴッドバード!」
ボーマンダは持ち前のすばやさの高さでチルタリスに迫るが、それを上回る速度でチルタリスが回り込み、ボーマンダの背後から高火力のゴッドバードをあてる。
「なっ...! ボーマンダ!!」
ゴッドバードの直撃を受けたボーマンダはそのまま地面へと落ちた。
『ボーマンダ戦闘不能! チルタリスの勝ち!! よって勝者、ユウト選手!!』
決勝戦を終えたユウトは先程の自分の試合を見てくれていたであろうメイを探しに、会場の入り口付近をぶらぶらしていた。
なかなか見つからないので、もしかしたら見てくれていなかったのかと思い不安になる。
そこへ誰かが走ってくる音が聞こえ、もしやと思って振り返ると、案の定メイであった。
「や、やっと見つけましたよ! ユウトさん...」
メイも自分のことを探していたことは分かったが、かなり息が切れていた。
そんなに大事なようがあったのだろうか...
「良かった、俺もメイちゃんを探してたんd「ユウトさんっ!!」 は、はいっ!」
メイの鬼気迫る?ほどの勢いにびっくりするも、彼女が真剣な目をしていたためにユウトもメイに真剣な目を向ける。
「大事な話があるんです!! 聞いてもらえませんか!?」
「もちろんだとも、それで話っていうのは何かな?」
メイは緊張しているのかなかなか口が開きそうになかったが、ユウトはメイのタイミングを待つことにした。
そしてついに決心したのか、メイが口を開く。
「私をっ...! 弟子にしてください!!!」
「.......................えっ?」
いかがでしたでしょうか?
最後の方は結構短時間で書いたので薄っぺらいかもしれません...
やっとカナズミシティの大会が終わりましたね!
こんなのに3話もかける必要があったのか...
ご意見、ご感想お待ちしております!!
では皆さままた次回に