楽しい夏休みでしたが、作者は結構引きこもり気味だったので体がなまってしまっています。
運動するか~
さて、ここ最近はバトル要素が少ないですがもうしばらくお待ちください!
決してネタが無いわけではありません!
まだそこまで進んでいないだけなので...
ではどうぞ!
ここはシダケタウンの宿屋、そこの住人であるユウトは宿主であるカナデの前で正座していた。
「ユ・ウ・ト・く・ん? これはいったいどういうこと!? 」
「これにはわけが...」
「へぇ~、どんなわけかな?」
カナデの圧力にユウトは今まで感じたことがないほどの恐怖を抱いていた。
「こ、こいつが勝手に忍び込んでたんです!」
ユウトはいまだベッドですやすやと寝ているメイを指さす。
「はぁ、女の子のせいにするなんて...」
「ち、違うんです! これは本当なんです!!」
ユウトは必死に弁明するが、カナデは呆れていた。
「まぁいいわ、もうこんな時間だしあの子の分のご飯も作ってくるから、それまでにはなんとかしておいてね」
そういいながら部屋を出ていくカナデを見ながら、とくにお咎めなしということでユウトはほっとしていた。
そして、ことの元凶でもありいまだベッド上で寝ているメイをにらみながら、どうしたものかと考える。
「(あの子はたしか昨日弟子入りを頼んできた子だ。でもこの旅に他の人を連れていくわけには...)「う、う~ん...」 っ!!」
先程まで寝ていたメイが突然目を覚ます。
「あれ、もう朝?...あ、師匠、おはようございます!」
「今は夜だよ...一応聞いておくけど、なんできみがいるんだ?」
「何言ってるんですか師匠、弟子なんですから一緒に寝るのは当たり前じゃないですか」
いろいろと突っ込みたいユウトであったが、一番気になったことから聞いてみることにした。
「そもそも、俺は君の弟子入りを断ったはずだったんだけど...」
「私の中ではユウトさんは師匠なんです!もうこれは変わりません!!」
思ってもみなかった言葉が返ってきた。
なら昨日の申し出は何だったのか...。
「じゃあ、なんで俺の泊まっている宿屋の場所が分かったんだい?」
「それはもちろんストー...隠れて付いていったからです!」
言い直す必要があったのか...。
「...師弟が一緒に寝るというのは?」
「え?違うんですか?」
それについては何も言えない...。
もちろんそんなことは知らないからだ...。
「そんなことよりも師匠、お腹が空いたのでご飯にしましょう!」
「そうだね、弟子入りについては後で話すとして、そろそろカナデさんが夕飯を作り終えるころだろうからリビングへ行こう…」
メイの呆れるほどのマイペースさに呆れながらも、もう作り終えて待っているであろうカナデさんの所へと行く。
「(そういえば、メイちゃんってこんなにフレンドリーな感じだったか?前はもっとこう、ツンツンした感じだったというか…)」
「どうかしましたか?師匠」
「何でもないよ」
リビングへと向かった2人はカナデさんが作ったご飯を食べ、カナデを含めた3人で今後のことについて話し合った。
中立の立場としてカナデはどうしても弟子になりたいメイと、弟子を取りたくないユウトの話を聞いた。
「そういうことなのね、メイちゃんは高みを目指すためにどうしてもユウト君に付いていきたいと。ん~...ユウト君の旅の目的は前から大体は聞いてる
から、ユウト君がメイちゃんを連れていけないってのは分かるんだけどね」
「そういえば師匠の旅の目的って何なんですか?」
もう師匠呼びが定着しているが、ユウトは気にしないことにした。
「簡単に言えば、君とおなじように高みを目指すってことなんだけどね」
「確かいくつか条件があるんだよね?」
「はい、その条件というのが3つあって、1つ目は必ず2年後に帰ってくる。2つ目は必ず1人でこの旅を成し遂げる。3つ目は...そんなに重要なことじゃ なかったから覚えてないです。」
「条件を忘れてるのは置いておくとして、メイちゃんの弟子入りは2つ目の条件に引っかかっちゃうってわけ」
メイは「成程!」という表情を作るが、すぐにそれでは納得がいかないという表情になる。
「でも、強くなるなら人が多い方がいいに決まってます!それに旅は1人より2人で行った方が絶対楽しいですよ!!」
「最後の方旅の趣旨が変わってないか...?」
「メイちゃんの言うことももっともだと思うけど...。そうだっ!ならこういうのはどう?メイちゃんが弟子になったら、ユウト君の旅のお手伝いとして 料理や洗濯といった家事的なことをするの。それなら旅の負担が減って、ユウト君は修行に専念できる。メイちゃんもユウト君のバトルがすぐそばで
見られるようになるし、得られるものも多くなるんじゃない?」
カナデの提案はユウトにとってはありがたいものであった。
ユウトの料理の腕はお世辞にも良いとは言えず、野宿なんかをするときには決まってきのみしか食べていない。
それに次の宿屋で、カナデのように頼めば朝昼晩と3食作ってくれる人がいるかというとそういうわけでもない。
洗濯にしてもかなり面倒で、それなりに負担にはなっている。
条件を破ることにもなってしまうが、それよりも自分への見返りの方が大きいのではないかと考えた。
まさにハイリスク・ベリーハイリターンである。さらにメイにバトルを教えることは、自分を高めることにもつながるのではないか…
「...それなら別に構いませんよ」
「ほ、ほんとですか!?」
「なら決まりねっ そうとなれば2人とも部屋に戻って今後のことについて話し合いなさい」
こうしてメイの弟子入りは決定した。
2人はカナデに話を聞いてもらった礼を言うと、部屋に戻った。
「さて、これからのことについてなんだけど...まずは自己紹介からしよう。改めまして、俺はユウト、出身はカロス地方だよ。」
「えっ! カロス地方っていうとここからかなり遠いですよね?よくこんなところまで来ようと思いましたね...」
メイが驚くのも無理はない。カロス地方はここホウエン地方から船に乗り、数週間かけなければつかないのである。
「修行するならここって決めてたからね。ちなみに俺には幼馴染が2人いて、彼らもそれぞれ別の地方に行っているんだよ。俺の紹介はここまで、今度は メイちゃんの番だね」
「はい、改めまして...ですね、私はメイです。出身はイッシュ地方です」
「メイちゃんも結構遠くから来てるんだね」
イッシュ地方はカロス地方ほどではないが、ここからかなり離れている。
こちらは船で1週間といったところだろうか。
「師匠ほどではないですけど、ここでは最近メガシンカの研究が盛んらしいですからね、私もメガシンカが使えるようになりたいというのも目的の一つ です。」
そう、ここでは最近メガシンカに必要なキーストーンとメガストーンが発見され、世界中で注目され始めたのである。
この2つの石の第一発見者はホウエン地方元チャンピオンで石マニアでもあるダイゴという人である。
「成程ね、じゃあ次は今後の目的地についてなんだけど、まずカナズミシティに行ってからムロタウンへ行こうと思う」
「ムロタウンですか? 確かそこってカナズミシティから結構離れてますよね?」
「ムロタウンには石の洞窟があってね、そこではキーストーンがよく発見されるらしい「ほんとですかっ!!」...う、うん」
メイは目を輝かせながら「ついにメガシンカが~」とか「どんな姿になるんだろ~」と妄想の世界に入ってしまった。
キーストーンだけではメガシンカできないということをメイが知っているのかは分からないが、今は彼女の夢を壊さぬように話題を変える。
「そういえばメイちゃんって雰囲気というか態度というか、何か前会った時とだいぶ違うような気がするんだけど気のせいかな?」
「あ、あのときはほんとにごめんなさい! 私初対面の人と話すときちょっとだけきつい感じになってしまうんです...」
「いや、気にしなくていいよ。誰だってそんなもんだし、ただ最初の印象が悪くなっちゃうから今度からはなるべく気を付けようか...(あれでちょっと なのか...)」
「はい、気を付けます...」
とりあえず今後の予定も決まったため、あとは明日に備えて寝るだけなのだが、ここで問題が発生してしまった。
「じゃあ俺は床で寝るから、メイちゃんはそっちのベッドを使ってくれ」
「師匠が床で寝るなんてありえません! 私が床で寝ますから、師匠はベッドで寝てください!」
さすがにメイはさっきみたいに一緒に寝るなどとは言ってこないが、こちらとしてもそれは譲れないものである。
「いや、さすがに女の子を床で寝させるわけにはいかない!!」
「私が床で寝ます!!」
この言い争いが数十分続き...
「2人とも、さっきからうるさいわよ! 何時だと思ってるの!?」
「「ごめんなさい...」」
先程から2人の言い争いが聞こえていたカナデは、とうとう我慢の限界に達し2人を叱る。
「...で、なんでこうなってるんだ?」
「し、仕方ないじゃないですか。師匠も私も意見が変わらないんですから...。それにまたカナデさんに怒られるの嫌ですし...」
先程カナデに怒られたことを思い出したメイは、恐怖を思い出し体をぶるぶると震わせる。
「確かにそうだが、これはなぁ...」
ユウトは今自分たちが置かれている状況についてため息を漏らす。
今の2人はベッドの上でお互いに背中を合わせ、反対の方向を向いている状態だ。
このベッドはもともと1人用のため、背中をくっつけなければいけない。
お互いのかすかなぬくもりを感じながら2人はなかなか寝付けずにいた。
「とりあえず、明日からよろしくお願いしますね師匠」
「こちらこそ」
そう言うと、2人はそっと微笑んだ。
いかがでしたでしょうか?
ユウト君に弟子ができましたね!
これから2人の旅がどんなものになっていくのか、書きごたえがあります!
では、作者はこれからまだ終わっていない夏休みの課題を処理する作業に入るので
それではごきげんよう~