テストが終わってから、テストの結果に萎えつつ学園祭の準備まで始まってしまったので、あわただしい日々を送っています...
しかし、そんな日々に慣れ始めたので、今度こそ、投稿を早められるように頑張ります!
では、どうぞ!
ここはカナズミシティのポケモンセンターにある小さなカフェ。
そこには2人の男女が向かい合って座っており、軽めの朝食を取っていた。
「昨日はひどい目にあったよ...」
サイコソーダを飲みながらうなだれるユウトという少年。
「はむはむ...師匠の自業自得じゃないですか、ごくごく...デリカシーが無さすぎるんですよ」
なかなかボリュームがあるパフェをほおばりつつ、ミックスオレを飲むメイという少女。
「朝からそんなもの食べてたら太るよ?」
「はむはむ...そふぉっ!! そういうところれすよひひょう!」
パフェを食べていたスプーンをユウトにビシッと突き出し、口をもごもごさせながら文句を言う。
「はいはい、というか食べるのか喋るのかどっちかにしたらどう?」
「っごくん、それもそうですね...はむはむはむ」
「あ...結局食べるんだ...」
食事を済ませた後、会計をして店を出る。
そしてハギ老人の所へと向かうためにカナズミシティを出て、まずはトウカの森の入り口へと向かう。
「そういえば私ここの森初めてなんですよ」
「あれ、メイちゃんは最近ここに来たんだっけ?」
「はい、1ヶ月くらい前にカイナシティ?だっけ...に着いて、そこからこの町まで来たんで...ひゃっ!!」
「おっと!」
メイが話している最中に、赤いコスチュームをまとった男が右手にスーツケースを左手にキャモメというポケモンを抱えながら突然茂みから飛び出してきて、そのままメイとぶつかりそうになるが、メイの方がそれをとっさに避ける。
そして避けた拍子に体制を崩したメイをユウトが支える。
「大丈夫? メイちゃん」
「は、はい...ありがとう...ございます」
「それにしてもいきなり飛び出してくるなんんて危ないな。それに、背中のあのマーク...」
ユウトは先程走り去っていった男の背中にあったマークを思い出し、自分の記憶と照らし合わせる。
「もしかして!! 「あの...師匠?」 ん? どうしたの?」
「私はいつまでこのままなんですか?」
「...あっ!」
言われてとっさにメイの体を起こす。
実は先程メイを支えた時、メイの両肩を両手でしっかりとホールドしていたのだ。
それにより現在メイは、全身を預けるようにもたれかかった状態である。
「ご、ごめん!」
「...いえ、こちらこそ...支えていただいて...ありがとうございます」
そう言うメイの顔は少し赤みがあったが、ユウトには見えていなかった。
「そ、それよりも、あの人は一体何なんですか! いきなり飛び出してきて」
「おそらくあれはマグマ団の一員だと思う」
「マグマ団ですか?」
「こっちに来たばっかのメイちゃんが知らないのも無理はないんだけど...あっ! とにかく、今はさっきのやつを追うぞ!」
説明をしている暇はないと思ったユウトは、メイとともに先程の人物を追いかけ、116番道路へと出る。
「中々見つかりませんね」
「あんまり遠くには行ってないはずだけど...あっ、そこの君達ちょっといいかな?」
あまり時間をかけてはいられないため、たまたま近くにいた少女2人に声をかける。
「はい...え!? もしかしてユウトさんですか?」
「私たちユウトさんのファンなんです!! サインもらってもいいですか!?」
「それはもちろん構わないんだけど...」
ユウトがホウエン地方に来てから1年が経っていた。
地方の大会で何度も結果を残しているユウトの名は、ホウエンで知らない人はいないのではないかというほどに広まっていたのだ。
2人からポケモン図鑑にサインを頼まれ、手早く済ませて質問をする。
「赤いコスチュームの人を見かけなかった? 背中に山みたいなマークがあるんだけど」
「その人ならカナシダトンネルの方に向かっていきましたよ」
「分かった、ありがとね」
『あのっ!』
場所も聞けたのでお礼を言ってその場を後にしようとしたところで2人に呼び止められる。
「あ、握手をしてもらってもいいですか?」
「わ、私もお願いします!」
「それくらいならお安い御用だよ」
そう言って差し出された彼女たちの手を握り、握手をする。
サインを求められることはよくあるのだが、握手は中々ないため少し緊張してしまった。
だが相手が女の子で、しかも握手の後にとても幸せそうな表情をしてくれるので、ユウトとしても悪いものではなくほっこりとしてしまう。
「...師匠、急いでるんじゃなかったんですか?」
「そうだった! 2人ともありがとね」
『はい!』
メイに言われてはっとしたユウトは、彼女たちにもう一度礼を言って今度こそその場を後にする。
「はぁ...逃げられたらどうするんですか?」
「ごめんごめん、握手できるなんて貴重だからさ。それに彼女たちも喜んでくれたし」
「......」
ユウトの返しに何も答えないメイの表情は少しムスッとしていた。
「もしかして、自分の師匠が取られると思って嫉妬して...痛いっ!」
ユウトの横腹にメイの肘鉄が命中する。
「師匠、次は鳩尾ですよ」
「じょ、冗談だって...」
そうこうしているうちにカナシダトンネルに到着した。
そのまま中へ入ろうとしたメイを手で制して、トンネルの中を確認する。
「メイちゃん、一体だけでいいからポケモンを出してここで待ってて」
「分かりました。お願い、ジャノビ-」
メイにそう伝えるとユウトは一人でトンネルの中へと入っていく。
~メイside~
ユウトが入ってから数分が立った。
先程の不審人物とバトルをしているような感じはなく、中から誰かが出てくる気配もない。
メイはカナシダトンネルを地図で見たことがあり、このトンネルはシダケタウンにつながっている。
もしかしたらシダケタウンに逃げられてしまったのではないかと考えたメイは、後を追おうとした次の瞬間。
ドゴォオオン!!!
「!?」
突然爆発音が聞こえ、トンネルの中から煙がかなりの量噴出してくる。
「ジャノビ-、構えて!」
トンネルの中から気配を感じたメイは、ジャノビ-を戦闘態勢に入らせる。
しかし、耳を澄ましてみると中にいる気配の足音の数はまるで何十体分にも聞こえた。
予想外の事態に動揺しつつ身構えると、淡い紫色の小さなポケモンが一斉に飛び出してきた。
「えっ!? ちょっとこれって!」
先程の爆発で驚いたのか、中から出てきたのはゴニョニョというポケモンだった。
一匹一匹は小さいゴニョニョだが、今出てきたのは群れなのか数十匹である。
そんな群れの中に一人、先程見かけた赤いコスチュームの人物を発見した。
「くそっ、どけっ! じゃまだっての!」
ゴニョニョの群れの中で歩幅が合わないため、思うように前へ進めていないようであった。
「ジャノビ-、つるのむちで捕まえて!」
「うおっ! しまった、ここにもトレーナーがいたのか!」
ジャノビ-がつるのむちでとらえると、地面にたたきつけた。
「うぐっ!」
「マグマ団でしたっけ、もう逃げられませんよ」
「ちくしょう! 奪ったポケモンは役に立たないし、デボンのブツも取られたあげく、しまいには捕まっちまうとは...」
「師匠の言う通り待ってて正解でした」
先程しびれを切らして中へ入ろうとした人の言えたことじゃないが、取り押さえた人物を見下しながら言う。
「師匠...? 成程な! お前さっきの奴の連れか、ちょうどいい。あいつトンネルの中で倒れたままだぜ、こんな丸腰の俺に構ってていいのか?」
「でたらめ言わないでください、逃がしませんよ」
「嘘じゃねぇさ、良く考えてみろ。俺らがこうやってもめてる最中にあいつがまだ来ないのはそういうことだよ」
「!?」
すぐに入り口を見ると、ゴニョニョの群れは最初ので全部のようで、群れに戸惑うことは無く、さっきの爆発でトンネルが崩れたとも思えない。
それにもし崩れたとしたなら、今話しているマグマ団も無事ではないのだ。
「さぁどうする? 俺を逃がして助けに行った方が...うおわっ!」
ジャノビ-につるのむちで拘束させていたが、放り投げさせてトンネルの中へと入っていく。
「無事でいていください、師匠!!」
いかがでしたでしょうか
久しぶりの執筆だったのにスラスラと書けたので結構びっくりしてます
前書きにも書きましたが、もっと投稿スピード早めていきます!
どうか今後も「ホウエン物語」をよろしくお願いします!!!
ご意見・ご感想お待ちしております